『魔人探偵脳噛ネウロ』第142話 外【がいこう】 感想

掲載位置がムヒョとシーソー状態になっているのではないかという気がしてきた。
ちゃんと調べてないんで確かじゃないけど、ムヒョがあがってくるとネウロがさがる、というイメージがある。
毎週、“念”を込めながら、アンケートハガキをポストに放り込んでるんだけどなぁ……。

「新しい血族」をまんまと追い詰めた笛吹さん。
迷いなく部下たちに発砲を命じるが、実弾ではなく麻酔ゴム弾。
あくまでも、殺すことを前提にしないのが日本警察。
それがなくても、唯一の手がかりといってもいい人物を簡単に殺すわけにはいかないよなぁ。
それに、笛吹さんは「新しい血族」というものが、「何者」であるのかを確かめたかったみたい。
そんなわけで、これだけの動員かけたにもかかわらずまんまと逃げられちまったい。
う~ん、いいとこまでいったんだけどねぇ。
笛吹さんが得たものは、自分たちが相手にしようとしているのは「人間」ではない、という情報だけだった。
でも、笛吹さんはくじけてる様子がない。最初からある程度は覚悟してたんだろうね。
「我々が負けるか!!」という笛吹さんの決意が頼もしい。
笛吹さんは一人で戦ってるわけじゃない。だから「我々」なんだよなぁ。笛吹さんが負けても警察が勝てればそれでいいんだ。
そして、メガネなしの笛吹さんはやけに美人さんに描かれていたのであった。

新たな「五本指」の名は「テラ」。
大事なものは「名誉」と「顔」。
一人でテンパッてる系の次はナルシー系らしい。
葛西の「俺がカタをつける」という言葉に「キミが言うならそうするけど」と答えるあたり、DRのように他の連中と張り合う気はないっぽい。
火属性の葛西に、水属性のDR。今度は土か風あたり? 土属性だからテラ(大地、地球)という線もあるかな?(普通に「テラ」って言うと単位を想像するんだけど)

「ほんの少し時間を置くよ」で、いつの間にかバレンタイン間近になってる。
マンガ内の季節と現実の季節をあわせようとしたんだったりして。
久々登場の睦月ちゃんは元気いっぱいで、あいかわらずかわいい服を着てる。
冬もミニスカでロングブーツ派な弥子ちゃんもかわいい(弥子ちゃんではなく松井センセのシュミ?)。

「チョコはお菓子じゃなくて外交カード」ってのはすごい教育だな、葉月さん。
さすが、あのご老人の娘なだけのことはある(笑)。
こんな英才教育(?)を受けていたら、おじいさんの会社の立派な跡継ぎになれること間違いなし!

睦月ちゃんの薫陶を受けて、弥子ちゃんが事務所で始めたのは呪い……じゃなくってプレゼントのチョコ造り。
だけど、「チョコレートのチョコフォンデュ」って意味がわかんない(笑)。
それはどこまでが具で、どこからがフォンデュなの?
「私にだって出来る事あるかも!!」でこの行動ってのが、弥子ちゃんの常人離れしたところだな。
食べ物のことになると理性を失うってのは、料理のことになると理性を失う遥ママの血なのかも(苦笑)。
対する魔人様の「バレンタインとは要するにチョコレートによるマインドコントロールの事らしい」って解釈もおかしいよ。
魔人様はチョコレートを召し上がったことがないので、チョコを食べてる時の幸せ感がわからないんだなぁ(←ちょっとチョコ中毒入ってる私)。
でも、チョコは外交手段かマインドコントロールのツールかといわれれば、どっちかってぇと外交手段だと思う(って、この二択がすでにおかしい)。

そんなこんなで、「新しい血族」との攻防戦でこのまま一気に畳み掛けるのかと思っていたら、いきなりギャグパートに突入のもよう。
あいかわらず、視界ゼロのマンガだ。
とりあえず、ムキムキでハイテンションな笹塚さんは見たくないので、笹塚さんだけは勘弁してやってください、松井センセ。

来週は新刊が出る。「表紙はネウロと弥子が…!?」ってどういうこと?
次あたりは由香ちゃんが出てきてくれないかなぁ、と思ってたんだけど。

最後に、中華の巨星・陳ヤマト氏のご冥福をお祈りします。
今まで地味~に楽しませていただきました。