『魔人探偵脳噛ネウロ』第141話 守【まもる】 感想

表紙は鏡餅の上の和服弥子ちゃん。
正月っぽい華やかな柄がカワイイ。
21日にこの状態ということは、三が日までは飾っておくとして、18日間でこれだけ食べたのか!
このペースだと2月いっぱいくらいまでは飢えずにすみそうだ(笑)。
餌場争いで空きっ腹な魔人様が怒りそうな絵だよな……。

「おまえがこの事件の犯人を追うのなら…私はまたそこに現れる」
そんな言葉を残して、弥子ちゃんの前から姿を消した本城博士。
これは、本城博士が「新しい血族」の存在を知っていると考えてよいのかな?
そして、「新しい血族」が刹那さんの死に関係している、ということ?
もしそうだとすると、春川教授は走る方向を間違えたことになるなぁ。
本城博士と春川教授が協力しあえば、かなりな戦力になってたはずだもん。

本城博士の言葉の意味を考える弥子ちゃん。
しかし、さしあたって考えなければいけないのは、TNT火薬とパイが同列に並ぶ放置プレイシステムからの脱出方法(笑)。
魔力が足りなくてほとんど起きてられないというのに、なんでこんな手のこんだものをつくってるんだ、魔人様。
弥子ちゃんをいじめて、少しでも心の糧を補給しようということか。
それにしても最近、魔人様の出番がホントに少なくてサビシイ。
放置プレイからの脱出を模索しながら、魔人様だけの力では「シックス」には勝てない、という思いをさらに強くする弥子ちゃん。
そんなところに久しぶりに現れた吾代(最近、アニメでしかお目にかかってないような気が……)。
「…おう」「どーも」という短い会話で、2人の間でこういうことは「日常茶飯事」になってしまっているんだな、とゆーことがよ~くわかる。
弥子ちゃんの大掛かりさに比べて、吾代に用意されていたのはずいぶんとシンプル。
やっぱり弥子ちゃんの方が、愛されてるのね! という方向に思考が飛ぶあたり、我ながらかなり間違ってる。
ところで吾代さん、自分用の道具を壊す前に、弥子ちゃんを助けてあげようよ。
といっても、助けだす方が命がけっぽいシステムだ。

一方、警視庁。
笛吹さんを中心としたテロ対策チームの会議中。
被害の巨大さに、敵の巨大さを感じ取っているのか、あまり意気が上がらない様子の警官たち。
そこに入った笛吹さんの喝!
かっこいいよ。めっちゃかっこいいよ。
ヒステリア編の笛吹さんを忘れてあげてもいいくらいかっこいいよ(←しつこい)。
特に「バラバラにされた警察のプライドを!! 諸君らが拾い集めてここに持ってこい!!」って台詞がステキだ。
こういう笛吹さんを見ていると、笛吹さんは上に立つべき人で、笹塚さんは現場にいるべき人なんだなぁ、って思う。
笹塚さんの家族の事件がなければ、今、檄を飛ばしてるのは笛吹さんではなく笹塚さんで、その横に立っているのは筑紫さんではなく笛吹さんだったかもしれないんだよな。
笹塚さんと笛吹さんは不本意な形で道を分けたけれど、今になってみれば、二人ともちゃんと在るべき場所に在るのだなぁ、という気がする。

それにしても、笛吹さんをみくびっていて、まことに申し訳ございませんでした! と謝りたい心境(ホンキで)。
この展開はまったく予想してなかったわ。
魔人様があれだけ苦心した「五本指」を、笛吹さんがあっさりと捕まえるなんて!
これこそが、魔人様が期待している「人間の力」!
それにしても、ものすごい動員かけてるな。
人員のやりくりが大変な時に、これだけ大量に投入するというところに、笛吹さんの判断能力の確かさを感じる。
ここ2、3日、笛吹さんが動いてる背後でこれだけの人間が張り込みをかけてたってこと?
それに気づかなかった「五本指」って、かなり間が抜けてる。
てゆーか、完全に人間をみくびっていたから、警戒心がゼロだったんだろうな。

なにかときわどい描写がありながらも、このマンガはやっぱり「少年マンガ」なんだなぁ、と再認識した今回のネウロだった。