『魔人探偵脳噛ネウロ』第189話 完【かんぺき】 感想

吾代の愛車(?)で魔人様、ご出陣。
弥子ちゃんは荷台だけど、はりつけじゃないだけ扱いがよくなってる(←比較対象がおかしい)。
吾代は魔人様が危険なところへ行くことは察してるっぽいけど、弥子ちゃんを連れてくことには反対しないんだね。
そこんとこ、魔人様はなにがなんでも弥子ちゃんを守るだろう、って信頼があるんだと思っておこう。
「生態系の頂点を決める時がやってきたのだ」って魔人様、外来種(?)なんですけど……(苦笑)。
てか、『ジャンプ』マンガにバトルは多いけど「生態系の頂点」まで大きなこと言っちゃったのは、『ジョジョの奇妙な冒険』のディオ以来じゃないかと思う。

吾代の車を見送る謎の男登場。
「シックス」が迎えに来させようとしてる人物は、多分、この通りすがりの男なんだろうな。
ここにきて新キャラ? とか思っちゃったんだけど、既出キャラって可能性もあるのか。
でも、今んとこ行方不明なキャラが思い浮かばない。
葛西は実は生き延びてました、とか……う~ん……。

魔人様と弥子ちゃんはあっとゆーまに「シックス」とイレブンがいる部屋の前までたどりついた。
空母オズワルドにもぐりこむ時に使ったイビルブラインドを使用したっぽい。なにげに一番、多用されてる能力だな。
「唯一…我が輩が手を下すべき犯罪者」
これまで魔人様は「謎」を吸い上げた後の犯人は放置していた(ちょっと遊んだ例もあるけどね)。
でも、今回は「手を下す」と宣言した。
そして「シックス」を前にして「犯人は…貴様だ」と示した魔人様。
魔人様が弥子ちゃんの台詞をとった~。
おおっ、そう来たかって感じだよ。

「奴なら特殊な力で探り当てるさ」
この言葉の中に「シックス」の決定的な計算違いがある。
このアジトを探し当てたのは魔人様の特殊な力などではなく、人間たちの意志をよりあわせた力なんだよ。
その計算違いが「シックス」を敗北に追い込むことを信じたい。

憎むことに慣れてないと言う「シックス」。多分、それは魔人様も同じ。
それは慈悲深いとかゆーことじゃなくって、圧倒的に優位な立場にいるからこその余裕、もしくは蔑み。
でも、魔人様と「シックス」は互いを憎みあう。
それは互いが対等であることを認め合ったってことなんだろう。

そして、弥子ちゃんもまた憎むことに慣れてない。
それは弥子ちゃんが、理解することを望む子だからなんだと思う。
意志ある存在である限り、理解しあえるんじゃないかという望みを捨てられない弥子ちゃん。
だからこそ弥子ちゃんは「シックス」を相手にしてさえ罪を償うことを求めた。
無駄だってことはわかりきってるのになあ。
それでも、それが弥子ちゃんなりの「自分の姿勢へのガチな儀式」なんじゃないかと思う。

しかし、そんな弥子ちゃんの思いはイレブンの強烈な一撃で文字通りふっとばされた。
いやいやいや、いきなり“巨人族の腕”かいっ。
イレブンの見事な弥子ちゃんコス(?)っぷりに驚く魔人様。
「魔人の反応さえ遅らせるほどに、気配全てがヤコだった」
こんなに魔人様が驚いているとゆーことは、前にサイが弥子ちゃんに化けてた時は、弥子ちゃんを気配で見分けられてたってことなんじゃないのか?
すると、なんであんなふうにひっかけ問題で特定したって形にしたんだ?
調子にのってはしゃぎまくってるサイを見てたかったとか(←ドSだから)、ひらひらした服で跳ね回る弥子ちゃんを見てたかったとか(爆)。
自分の弥子ちゃんへの執着を弥子ちゃんに気づかせたくなかったとか!(←ドリーマーすぎですか?)

イレブンに対しても本気モードになった魔人様。
久しぶりに流血沙汰にっ。
でも弥子ちゃんは無傷ってとこがスバラシイ! と自分をなんとか盛り上げようとしている私……。
うぎゃ~っ。あいかわらず心臓にやさしくないマンガだよっ。

車で逃げた「シックス」とイレブンを追うのは吾代の愛車(吾代が運転してるのか?)。
ここまでが前哨戦? といってもすでに魔人様は傷ついちゃってるし……。
イレブンが叛旗を翻すか、笛吹さんが戦力引き連れて駆けつけるかしてくれないと、勝てそうにない感じがするんだけど。