『暗殺教室』第22話 自律の時間 感想、もしくは、自律思考の自立

殺せんせーの「お手入れ」により、キュートな女子中学生に変身しちゃった自律思考固定砲台さん。
涙を流すなんて芸当までプログラミングされて、その姿の愛らしさときたら、あざといっ! これはあざといっ!(笑)

本当の意味で計算された涙だとわかっていても、これは目の前にいたら感情移入しちゃうよね。

おまけに、絶対領域広告ならぬ、絶対領域カンニングまでやってくれちゃうサービスの良さ!
ちゃんと「ここに注目!」的なポインタまで出す親切設計に笑った。


「1人で同時に色んな事こなせる」
「自在に変形できる」
「人の顔が表示できる」
の3点がどうやら殺せんせーのアイデンティティらしい。
てか、機能が同じだから、キャラがかぶってるってわけじゃないだろう。
まあ、あせる殺せんせーがかわいいのでよいんですけど。


「自律思考固定砲台」さんは“律”ちゃんに決定!
自律思考固定砲台さんが、E組の一員として認められた瞬間だったよなあ、これが。
「では“律”とお呼びください!!」の笑顔がまぶしすぎる……。
とか思っていたら、そのキュートさは「彼女」の「親」には受け入れられず、あっさりダウングレードされることに。

ああっ、殺せんせーの給料をつぎ込んだディスプレイがバキッてはがされた時の、律ちゃんの悲しげな顔が、とてもプログラミングされたものとは思えない。


しかしながら、「親」に隠れてこっそりと、消されたくないメモリを退避させていた律ちゃん。
「親」が不要と断じたものを、「子」が自分には必要なんだと隠し持つ。
なるほど、これが子供の自立の第一歩ってことね。

あんな悲しげな顔をしながら、裏ではせっせとデータコピーをしてたのかと思うと、笑える。
いや、そういう計算高さは好きよ。AIに対して計算高いもなにもないけど(苦笑)。


“律”というアイデンティティと、思考する能力と、殺せんせーの暗殺を遂行するという目的を持っている。
だから、律ちゃんはE組の仲間。
なるほど、わかりやすい。


「AI」を「人」として認めるか、というテーマは、『魔人探偵脳噛ネウロ』のHALでも提示されていた。
HALの場合はベースが「春川教授の意志」だったと思うんだが、律ちゃんの場合、ベースは「殺せんせーを暗殺するという目的」ととらえるべきなんだろうか、と考えていたんだが、よく考えてみれば、それに殺せんせーが組んだプログラムが乗っかってるわけで、もしかしたら律ちゃんのベースにあるものは、殺せんせーの「E組の子供たちに明るくて楽しくて頼もしい仲間を増やしてあげたい」という想いなのかもなあ、とか妄想している。


ところで、最近、イリーナ先生のオチキャラ化が激しすぎるんですがっ!
てか、ますますかわいくなってるんですがっ!
てか、人気者になりたいの?(←確かに迷走している)

それにしても、イリーナ先生に胸を強調されても、ビクともせず冷静にツッコむ烏間先生……なんかもう、二人くっついちゃえよ! としか思えない(笑)。