『暗殺教室』第72話 音の時間 感想、もしくは、真の恐怖は微笑みに包まれている

今週の掲載位置をみて「低っ!」って思ってしまった。
完全に感覚が狂ってきてるとゆーか、インフレしてる。
いかん、人間、ぜいたくに慣れたらきりがない。「巻末でもいい、打ち切りさえされなければ」とつぶやいていた時代の謙虚さを思い出せ(苦笑)。
それにしても、連載開始以来の掲載位置のアベレージって、本当にすごいことになってるんじゃないかな。計算したことないけど。


前回、語られたロヴロ直伝の必殺技(?)を使うための3つの条件。
1.武器を2本持っている事 ⇒ なるほど、ひとつめの武器は手放さなきゃいけないから、ふたつめの武器が必要なのね
2.敵が手練であること ⇒ なるほど、定石を知っているからこそ、そこからはずれたことをした時の動揺が激しいのね
3.敵が殺される恐怖を知っている事 ⇒ なるほど、恐怖心というか警戒心がないと効果が期待できないのね


とゆーことで、渚くんの必殺技は「猫だまし」だった。
かなり古典的な技だったな。
でも、古典的とはいえ、猫だましを見開きで描いたマンガ家は、松井せんせーが初なんじゃなかろうか。

これは、鷹岡が、渚くんに一度かなりイレギュラーなやり方で負けていて、こいつは何しかけてくるかわかんねーぞ、といった警戒心をばりばりに抱いていたから、ここまできれいにはまったんだろうね。


渚くんが、鷹岡を倒した時に、ポカーンって感じの顔をしてたカルマくんがなんか印象的で、カルマくんはあの渚くんの姿に、他の子たちが抱いていた「すげぇ」とは全然、違う感想を抱いてたんじゃないかな、と思った。
なんとゆーか、「あいつは誰なんだ」的なことを考えてるように思えたんだよね。


それにしても、前回の「鷹岡先生、実験台になって下さい」からの、今回の「鷹岡先生、ありがとうございました」の流れは本当に見事だなあ、と思った。
「実験台になってくれてありがとうございました」って、なんだよその、鷹岡先生を利用しつくしたあげくにポイッて感じは。

あの笑顔が、本当に感謝の気持ちからこぼれたものだとしたら、渚くんがこわすぎだよ。
渚くんの天性の「暗殺者」としての才能は、このナチュラルさにあるんだろうなあ。


鷹岡先生、すでに人間やめてたけど、これでもう脳みそに折れ目がばりばりつきまくりで、さすがに三戦目はありえないだろう……てか、もう刑務所送りになりそうな気が。


さて、敵はすべて撃破! と思いきや、暗殺者三人組が復活してきた。
暗殺者なのに、正々堂々と向かってきたあたり、めっちゃ怒ってるのか、それとも、文句だけ言って退散するつもりなのか。
アオリで「再戦準備、万端!?」の⇒の先が、カルマくんが手に持ったわさび? からし? で笑った。
カルマくん、まだそれで戦うつもりなのかっ(笑)。