『暗殺教室』第142話 迷いの時間 感想、もしくは、想いはひとつ、答えはふたつ

茅野ちゃんの呼び名に迷う渚くん。
まあ、そうなるよね。
「茅野」に戻ってくれて本当によかった。

やっぱり、自分がしでかしたことが結果的にみんなを苦しめていることに苦しんでいる茅野ちゃん。
「クラス皆が…全力で背を向けてきたんです」という奥田ちゃんの言葉が、E組のみんなの想いを代弁しているような気がする。
全力で背を向けてきたものを、真正面からガンと突きつけられて、E組の子たちは、それぞれに考えている。
殺せんせーの想いに応える道を。

射撃練習で銃をかかえてたそがれてる千葉くん&速水ちゃんの絵が、なんかよいなあ、と。
完全にペア扱いになってるよ、このふたり。
つきあってるんだかつきあってないんだか、って感じのボーダーラインで互いの距離を決定付けられずにいるところなのかな? と妄想している。


キスの件で謝る渚くん……いや、それは謝るのも微妙だと思うんだが(苦笑)。
「怒ってる…?」のコマの渚くんの唇のアップが色っぽすぎる……。
そうか、もはや茅野ちゃんの目には渚くんがそんな風にうつっているのね(爆)。

で、ベッドでじたばたしている茅野ちゃんがかわいすぎるっ。
あうっ。
なんか突然、ラブコメになった。
まさか、触手でヒャッハーやってた茅野ちゃんが、目をぐるぐるさせて恋心にもだえる展開になるとわっ。

茅野ちゃん、完全に渚くんに落ちてる。
なのに、渚くんは変わらず「友達」でいられることを喜んでる始末。
罪作りすぎやろ。

そして、茅野ちゃんの想いを察してあげる神崎ちゃんが、ステキだった。


イリーナ先生は生徒たちに「散々悩みなさい」と言った。
イリーナ先生もいろいろいろいろ考えて、答えを出せなかったのかもしれない。
そして、生徒たちの行動を最後まで見届けようと決意したのかな。

イリーナ先生は、生徒たちを苦しませる前に、自分がなんとかして殺せないか、とか考えたのかな……とも思ったんだけど、殺せんせーが生徒たち以外の誰かに殺される、という結末は殺せんせーと生徒たちがもっとも望まない展開のような気がするし。


そして、ここでE組が分裂する展開か……。

渚くんの、なんとかして殺せんせーを助ける方法を探す、というのは、雪村先生と同じ考えだよね。
もちろん、それが叶うのなら一番いいけど、柳沢たち研究者が、そのルートをまったく模索してないとは思えない。
だから、超望み薄なルートだとしか思えない。

一方、中村ちゃんは暗殺続行を提案する。
暗殺成功もかなり望み薄ではあるけれど、爆破阻止よりはまだ現実味がある。
そして、殺せんせーも、生徒たちに殺されたい、と言っている。
暗殺できずきあげられた絆は、暗殺で完結させるのが、正しいあり方、という考えが出てくるのは当然だろう。

どちらも、殺せんせーのことを考え続けて、出した結論。
殺せんせーはどちらも是とするだろう。

だけど、E組分裂はやっぱり悲しいよなあ。
クラスが割れるのはもちろん悲しいけど、渚くんとカルマくんが割れるとか、磯貝くんと前原くんが割れるとか、そういう展開になったらめっちゃ悲しい。

夏休みの暗殺でとどめを刺す役だった千葉くん&速水ちゃんは、どっちにつくんだろうなあ。