『週刊少年ジャンプ』2016年44号 感想

『ハイキュー!!』(第224話 返還)
「牛島さんに代わり、牛島さんに代わり!」……大事なことなので2回言いましたな五色がかわいい。
あと、「鷲匠先生と鵜養前監督ゲートボールで対決!!」は本当に書いてくれないかな。できればそこに猫又先生も加えて。

これまで影山くんがおとなしかったことの方が不思議。
鵜養コーチとスガさんの意見が同じなのがおもしろい。ふたりともセッター畑の人だから、悟るものがあるのかもしれないな。
「あいつ文句しか言わないっスよ!!」って、そういえば日向くんに対してはそうだね。

うっかり本音をもらしちゃって、昔のことを思い出してビクつく影山くんが、なんかもう痛々しい。やっぱりあれは影山くんにとって手痛い経験だったんだなあ。
でも、日向くんは、中学時代のチームメイトと同じ反応はしなかった。
譲れないなら譲らないでいいじゃない、的な。

「何が重たい事なのか、それは人による」という言葉を縁下が言うと重いよね。
縁下にとっては、一度、バレー部から逃げ出した、ということが超重い事なんだと思うから。
大地さんたちが「今更、どうでもいい事」と考えていても、縁下にとってはどうにも取り返しのつかない後悔なんだろう。

日向くんがかぶせてくれたタオルの王冠。
なるほど「返還」というサブタイトルは「王位」の返還という意味か。
影山くんが一周まわって元に戻った、みたいな感じだけど、全部が元のままじゃないから、ああ、影山くんが幸せそうで良いなあ、と思うわけです。
少しずつ許されて、少しずつ納得して、少しずつ受け入れて、ここまで来たんだなあ、と。

今回の日向くんの影山くんへの言葉は「王様のままでいいよ。どっちにしろ、おれは下僕にならないから」って感じで、これは、影山くんがとても高いところにいる、ということを認めると同時に、間違ったら逆らうし、正しいなら従うから、思ったことをそのまんま口に出しちゃっていいんだよ、ということなのかな、とか思う。
なるほど、これが変人コンビの関係の理想形なのかもしれん。
日向くんの、あんまり考えてないようにみえて、的確に正解にたどりつく嗅覚はこわいな。

というか、「横暴でもいいよ。おれもおまえに対して横暴だから」とも読み取れて、なるほど、金田一には横暴さが足りなかったのか! というところにたどりついちゃって、金田一スマナイ。

『ONE PIECE』(841話 "東の海"へ)
父と兄弟に過酷な仕打ちを受け続ける子供のサンジ。
でも、母と姉はやさしくしてくれた。
サンジが今みたいな女性至上主義になった理由がわかったような。

『左門くんはサモナー』(第51話 左門くんはサゲてく)
ネビロス閣下があいかわらず不憫すぎる。

あと、あいかわらず宰相がかわいすぎるんだが、悪魔が神様に感謝を捧げるのってどうなのよ。

『鬼滅の刃』(第32話 刺激臭)
お母さん蜘蛛が滅していくところをみつめている炭治郎のせつなげな瞳がなんともいえない。
伊之助をビビらせるほど怒っていたのに、今は静かに、消えゆくものの最期をきちんとみとろうとしているのか。
それを感じたからこそ、お母さん蜘蛛も貴重な情報を残してくれたんだよね。

人面蜘蛛がめっちゃキモいんですが。
てか、善逸の「こんなことある!?」ってツッコミがおもしろすぎる。

で、さらに「俺、お前みたいな奴とは、口利かないからな!!」ってなんなんだよ。
いや、私もあんなのに会ったら、絶対に口利きたくないけど。