『逃げ上手の若君』(第201話 交渉1351) 感想

敵を撤退させたものの、亜也子が腕を骨折。
まったく気にしてない亜也子が怖い。

「バカがダンナに心配かけんな!」って言ってくれる桃井はいい奴だな。
ところで、そのダンナが時行って知ってるんだっけ?


上杉軍が本当にキモいし、それをつくりあげた上杉もかなりダメな部類の人なんだけど、「楽しき戦」と言われて庇番衆のみんなを回想するあたり、やっぱり憎めないんだよなあ。
今も直義のために苦労してるし。


一方、道誉は娘からの手紙に夢中だった。
「主従逆転ごっこなぞ婆裟羅界隈では基本にすぎん」ってそうなの?
もしかして、時行たちにこのプレイ(?)を持ち込んだの魅魔ちゃんだったの?

娘が時行の正室になった(しかも三人のうちの一人)ということを信じたくない道誉。
信じない理由をみつけてほっとしてたら、時行に「義父上!!」と呼ばれてしまって目が点に。
ちょっとかわいそうな気もするけど、魅魔ちゃんを道誉の元においておけないと時行に決断させたのは、道誉の行いの悪さだからなあ。
その程度の報いで済んでよかったね!


雫は神力をすべて失ったのかと思ってたんだけど、視る能力はまだ残っていた。
その雫の目に尊氏は「化け物」を超えて「神」と映る。

何百もの矢も尊氏に当たる前に砕け散り、返り血さえも届かない。
尊氏本人ですら尊氏を殺すことができない。

尊氏を見逃し、高一族を倒すことに集中することを進言した雫。
たとえ兄を殺したくない直義の妨害が入らなくても、尊氏を倒すことは無理と判断したんだな。


尊氏お気に入りの寵童・命鶴丸。
時行にちょっと似てると思ったんだけど、玄蕃にそれを言わせるあたり、あえてのキャラデザなんだろうな。


というわけで、涙ながらに尊氏との絆を訴える高師直はあっさりと見捨てられました、という。

誰かにそれっぽいことを進言されたら、ころころ意見を変える尊氏、本当に怖い。
命鶴丸に操られているというよりは、もはや自我を失っているようにみえる。
ふわふわ浮いていて、その時、吹いてきた風に流されるまま、というか。