『ジャンプSQ.』2008年07月号 感想

『四谷先生の大冒険』
『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』の連載を終わらせたばかりの西義之先生の読みきり。
扉絵の前のページに載ってたインタビューを先に読んだところ、「童貞オヤジが童貞のゴリラと出会って、ひとりの女を奪いあうんですよ」と西先生がSQの編集長に説明した、とゆーのを読んで、なんだそりゃ、と思っていたら、ホントにそのまんまの話だった(大笑)。

それにしても、『週刊少年ジャンプ』ではマズそうな描写がいろいろと(爆)。
ずいぶんなはりきりっぷりが楽しかった。
元々、西先生ってセンスがちょっと変わってるよなあ、と思ってたけど、これほどとは!(←一応、ホメてる)
こーゆーハチャメチャなテイストが『ムヒョとロージー…』でもっと出てたら、もっとおもしろいマンガになったんじゃないかなあ、と思った。
それともWJでは裸族・毒島が限界だったのか?(笑)

『テガミバチ』(第十八話 パンツとパン)
ラグの相棒失格と思い込み、家出したニッチ。
しかし、身寄りのないニッチには、ラグのとこ以外に帰る場所はない。
途方に暮れるニッチから飛び出た問題発言「ついにおまえを食べる日がやってきた…」。
えーっ、ホンキでステーキを食べるつもりなんだ。
しかも、餓死寸前とかゆー状態ならともかく、「おなかがすいたのだ」程度の状態でっ!(笑)
ホンキでラグ以外はどーでもいいのか、この子。
ここで潔く食べられようとするステーキの姿が泣けるなあ。
で「りっぱにおいしくやけるのだぞ」って……。
ホンキで食べられる寸前だったステーキ。邪魔が入らなかったらホントに食べられてた。
まあ、食糧にするつもりでステーキと名づけたんだから、食べて当然、くらいの気持ちだったんだろうけど。

なんだかんだあって、ニッチとパンツが合体して、ラグの相棒が復活!
合体シーンはかなり笑えた。

『Luck Stealer』(No.8 追跡)
面倒な刑事・氷見山を悠聖に押し付けて、行方をくらました真也。
家まで変えたとは徹底している。まあ、お金には不自由してないだろうしね。
その氷見山の扱いに、真剣に困っている悠聖。
なんだかんだで人がいい。
で、結局、自分の能力を見せちゃってるし……。

「神のように審判を下せる存在」
確かに、そう思える能力。
『MIND ASSASSIN』の主人公・かずいもそんな存在だったよなあ、とちょっと懐かしく思ってみたり。

『TISTA』(CHAPTER8:白い聖夜)
銃を持った赤茶系の色調のティスタの絵に、初回の表紙を思い出す。
この絵もキレイだなあ。
単純に私の好みの色調だってのもあるけど。

十字眼(ゼロイン)を継承した幼いティスタは、手も足も出ないはずの大人に対して、みずからの力で裁きを下せることを喜ぶ。
自分にできることがあるという喜び、そして、「パパ」を手に入れた喜びが、不安定すぎたティスタの心に平穏を取り戻させた。
しかし、幸せな時間は長くは続かず、力をティスタに継承させた「パパ」は、組織によって殺された。
う~ん、この組織のどこらへんが「神の子羊」なのかわからない。

大きくなったスージーが登場。言葉は失ったままみたい。
そして、スージーと同じ施設で育ったおさななじみ・アーティー登場……って、ここでアーティーがつながるか!
つまりは、ティスタとスージーとアーティーは同じ施設で育ったけど、ティスタがゼロインを継承したことで、互いの記憶を組織に消されてしまっていた、とゆーことらしい。

自分の「任務」をどうしても取り戻したいティスタ。
そんな彼女に与えられた最後のチャンスは、アーティーを殺すこと。
ホントにもう、この組織は自己保身のためにどこまで暴走するんだろうか。

暗すぎる展開の中で、笑っているスージーの姿が唯一の救い。