『魔人探偵脳噛ネウロ』第161話 強【よわい】 感想
「強」と書いて「よわい」と読む。その心は?
表紙は、テラス席で優雅にお食事する吾代&チー坊(←脚色してみた)。
この絵を見た後で、本編読んで、また表紙に戻ってくると泣ける(その前に掲載順位に泣いてたけど)。
ヴァイジャヤ、とゆーよりはチー坊の過去が語られる。
チー坊の母親が持っていた「血族」の力。
それを父親は、製薬会社の研究のために使い倒し、その結果、チー坊の母親は過労死してしまった。
そして、父親は息子に、母親の「能力」のバックアップとしての「機能」のみを求めた。
使い捨てにされた母親を目の当たりにし、チー坊は力を切望する。
しかし、吾代は「草食動物」呼ばわりするばかりで、チー坊が求める「力」を与えてくれない。
そんなところに現れた「シックス」とジェニュイン。
「シックス」は「血族」から能力を搾取した「人間」である父親を、チー坊自身に殺させた。
そしてチー坊は「血族」と認められ、「ヴァイジャヤ」の名を与えられたのだった。
それにしても、胸に「IN」って怖すぎますから。
「よいこのあたらしいけつぞく」なんて本をつくったのは誰なんだろう、ってのも気になる。
てゆーか、絵本の読み聞かせをしてもらうなんて、チー坊、明らかにお子様扱い。
チー坊の父親という人が、名誉やお金のために母親を利用していたのか、はたまた、「新薬をつくりだすことで多くの人を病から救うために、多少の犠牲はやむをえない」という信念を持って、あのようなことをしていたのかはわからない。
母親という人も、従順なだけの人だったのか、夫を愛していたからその望みに従ったのか、はたまた、「自分の特殊能力を多くの人達のために役立てたい」という信念があって過労死するほど働いたのかはわからない。
いずれにしても、父親を殺すほどの憎しみをチー坊に抱かせてしまった、という点で、完全に子育てに失敗しているよな、と思う。
ヒグチも結果として両親を殺してしまったけど、チー坊の場合、そそのかされた結果ではあるけれども確信犯。
笹塚さんが助けに入ろうとしたにもかかわらず、それを断った吾代。
あくまでも自分自身の手で決着をつけようと思ったんだろうな。
「地球をパカッと割る力をもらっても…俺はうれしくも何ともねー。そんな力使ったって、楽しくねーからな」
チー坊は「血族」の力を手に入れて楽しかったんだろうと思う。
心の底から、自分には力がある、ということを信じることができたから。
でも、それはやっぱり人を傷つけることしかできない能力で、誰かを救う能力にはなりえなかった。
チー坊はたくさんの人を救える力を持っていたのに。
「たった半年でも、デキの悪い友人とつるんでた方が…俺はよっぽど楽しかったぜ」
ウザいのなんのと言いながらも、最後にはチー坊と過ごす時間が楽しかった、と言った吾代。
そしてチー坊を真正面から見据えた吾代は、このままチー坊に殺されるのならそれも仕方ない、とか思ってたりしたのかなあ。
結局、チー坊は吾代を殺すことができなかった。
あの時点ですでに限界だったのか、殺す力が残っていたけど殺せなかったのかはわからない。
チー坊は機密保持のために、自分で自分の脳を破壊した。
吾代と「シックス」という「強さを持つ存在」と認めた二人の板ばさみにあって、チー坊はその両方に従順であろうとしたのかもしれない。
いずれにしても、チー坊は「シックス」に使い捨てにされた形で、それはチー坊がもっともおそれていたことだったことを考えると、松井センセも容赦がないっつーかなんつーか。
素直に魔人様に寝返って、奴隷2号の舎弟になるんじゃダメでしたか?(泣)
「強いって…疲れるね」
吾代の言う通り、チー坊は「草食動物」にしかなりえなかったのかなあ、と思う。
魔人様や「シックス」のように、自分の求めるものに対して貪欲になりきれない。
吾代風に言うならば「身の丈にあわねーことするから疲れる」ってこと。
「血族」に関しては、悪役も実はいい人でしたなんてことにはしたくない、と松井センセがおっしゃってたような記憶があるんだけど、実際、DRもテラもそんなことにはならなかったんだけど、チー坊がこんな風に描かれたということは、チー坊は「血族」になりきれなかった存在として扱われているのかなあ、と思う。
このチー坊の結末を見て、吾代を本格的に対「シックス」戦にひきずりこむために、このエピソードが必要だったのかなあ、という気がしてきた。
ここまで吾代は巻き込まれる形でこの戦いに加担していたけれど、これからはみずからの意志で飛び込むことになるんだろう。
吾代は「デキの悪い友人」をみずからの手で終わらせることになってしまった怒りを、胸にしまったままにするような人じゃないと思うから。
笛吹さんや笹塚さんは職業的な信念で戦っている。
弥子ちゃんは、魔人様の力になりたいから、そして、これは「人間」のための戦いで「魔人」だけにまかせていい問題ではないと信じているから戦っている。
でも、吾代にはそういったものはなかった。
だけど、この戦いは「強い意志」を持って挑まなければならない戦いだから、吾代にそれを与えることがどうしても必要だったんじゃないかと思った次第。
ところで、『ウォーリーをさがせ』級の難易度の「糸会力久」を探せ! クイズなんだけど、「よいこのあたらしいけつぞく」の表紙と、チー坊が脱衣麻雀やってるゲーセンのクレーンゲームの中にいるのがそれかなあ。
表紙は、テラス席で優雅にお食事する吾代&チー坊(←脚色してみた)。
この絵を見た後で、本編読んで、また表紙に戻ってくると泣ける(その前に掲載順位に泣いてたけど)。
ヴァイジャヤ、とゆーよりはチー坊の過去が語られる。
チー坊の母親が持っていた「血族」の力。
それを父親は、製薬会社の研究のために使い倒し、その結果、チー坊の母親は過労死してしまった。
そして、父親は息子に、母親の「能力」のバックアップとしての「機能」のみを求めた。
使い捨てにされた母親を目の当たりにし、チー坊は力を切望する。
しかし、吾代は「草食動物」呼ばわりするばかりで、チー坊が求める「力」を与えてくれない。
そんなところに現れた「シックス」とジェニュイン。
「シックス」は「血族」から能力を搾取した「人間」である父親を、チー坊自身に殺させた。
そしてチー坊は「血族」と認められ、「ヴァイジャヤ」の名を与えられたのだった。
それにしても、胸に「IN」って怖すぎますから。
「よいこのあたらしいけつぞく」なんて本をつくったのは誰なんだろう、ってのも気になる。
てゆーか、絵本の読み聞かせをしてもらうなんて、チー坊、明らかにお子様扱い。
チー坊の父親という人が、名誉やお金のために母親を利用していたのか、はたまた、「新薬をつくりだすことで多くの人を病から救うために、多少の犠牲はやむをえない」という信念を持って、あのようなことをしていたのかはわからない。
母親という人も、従順なだけの人だったのか、夫を愛していたからその望みに従ったのか、はたまた、「自分の特殊能力を多くの人達のために役立てたい」という信念があって過労死するほど働いたのかはわからない。
いずれにしても、父親を殺すほどの憎しみをチー坊に抱かせてしまった、という点で、完全に子育てに失敗しているよな、と思う。
ヒグチも結果として両親を殺してしまったけど、チー坊の場合、そそのかされた結果ではあるけれども確信犯。
笹塚さんが助けに入ろうとしたにもかかわらず、それを断った吾代。
あくまでも自分自身の手で決着をつけようと思ったんだろうな。
「地球をパカッと割る力をもらっても…俺はうれしくも何ともねー。そんな力使ったって、楽しくねーからな」
チー坊は「血族」の力を手に入れて楽しかったんだろうと思う。
心の底から、自分には力がある、ということを信じることができたから。
でも、それはやっぱり人を傷つけることしかできない能力で、誰かを救う能力にはなりえなかった。
チー坊はたくさんの人を救える力を持っていたのに。
「たった半年でも、デキの悪い友人とつるんでた方が…俺はよっぽど楽しかったぜ」
ウザいのなんのと言いながらも、最後にはチー坊と過ごす時間が楽しかった、と言った吾代。
そしてチー坊を真正面から見据えた吾代は、このままチー坊に殺されるのならそれも仕方ない、とか思ってたりしたのかなあ。
結局、チー坊は吾代を殺すことができなかった。
あの時点ですでに限界だったのか、殺す力が残っていたけど殺せなかったのかはわからない。
チー坊は機密保持のために、自分で自分の脳を破壊した。
吾代と「シックス」という「強さを持つ存在」と認めた二人の板ばさみにあって、チー坊はその両方に従順であろうとしたのかもしれない。
いずれにしても、チー坊は「シックス」に使い捨てにされた形で、それはチー坊がもっともおそれていたことだったことを考えると、松井センセも容赦がないっつーかなんつーか。
素直に魔人様に寝返って、奴隷2号の舎弟になるんじゃダメでしたか?(泣)
「強いって…疲れるね」
吾代の言う通り、チー坊は「草食動物」にしかなりえなかったのかなあ、と思う。
魔人様や「シックス」のように、自分の求めるものに対して貪欲になりきれない。
吾代風に言うならば「身の丈にあわねーことするから疲れる」ってこと。
「血族」に関しては、悪役も実はいい人でしたなんてことにはしたくない、と松井センセがおっしゃってたような記憶があるんだけど、実際、DRもテラもそんなことにはならなかったんだけど、チー坊がこんな風に描かれたということは、チー坊は「血族」になりきれなかった存在として扱われているのかなあ、と思う。
このチー坊の結末を見て、吾代を本格的に対「シックス」戦にひきずりこむために、このエピソードが必要だったのかなあ、という気がしてきた。
ここまで吾代は巻き込まれる形でこの戦いに加担していたけれど、これからはみずからの意志で飛び込むことになるんだろう。
吾代は「デキの悪い友人」をみずからの手で終わらせることになってしまった怒りを、胸にしまったままにするような人じゃないと思うから。
笛吹さんや笹塚さんは職業的な信念で戦っている。
弥子ちゃんは、魔人様の力になりたいから、そして、これは「人間」のための戦いで「魔人」だけにまかせていい問題ではないと信じているから戦っている。
でも、吾代にはそういったものはなかった。
だけど、この戦いは「強い意志」を持って挑まなければならない戦いだから、吾代にそれを与えることがどうしても必要だったんじゃないかと思った次第。
ところで、『ウォーリーをさがせ』級の難易度の「糸会力久」を探せ! クイズなんだけど、「よいこのあたらしいけつぞく」の表紙と、チー坊が脱衣麻雀やってるゲーセンのクレーンゲームの中にいるのがそれかなあ。