『TISTA』2巻&『四方遊戯』 感想

私が『ジャンプSQ.』を買い続けてる理由のひとつだった『TISTA』の2巻が出た。
ここでひとまず完結。
1巻とあわせて読み直してみたら、終了直後に思ったほどハンパな終わりじゃなかったんだなあ、と思い直した。
ぶったぎられた印象があったのはなんでだろうと考えて、アーティーが子供の頃にティスタとつながりがあった、ってのが終盤になってわかって、それがなんか唐突な印象になっていたのかなあ、という結論にいたった。
あと、スージーの存在がちょっとハンパな感じがするのかな?
てゆーか、スノウにもっとがんばって欲しかったんだ、多分。
スージーは子供時代のエピソードだけにとどめておいて、スノウをその分、活躍させてたら、もっとすっきりしたのかも。
なんて、ひさしぶりに解析を始めてしまった。
なんか、自覚していた以上に、このマンガに対して深刻(?)になってたらしい。

一緒に出てたんで短編集の『四方遊戯』も買った。
このタイトル『死亡遊戯』のだじゃれなんだね。気づくのに時間かかった(苦笑)。
コミックスの表紙のカラーがめっちゃキレイ。
『TISTA』の初回のカラー表紙もかなりツボにハマってたけど、このコミックスの表紙は激好み。
この人の赤を基調にしたカラーってホントにきれい。
『テガミバチ』の青を基調にしたカラーと並べると、対な感じでほれぼれしちゃうよ~。

『四方遊戯』に入ってる4つのおはなしは、すべて戦う女の子の物語。
『TISTA』もそうだったから、このテーマにこだわりがあるのか、それともたまたまネームが通るのがこのパターンになってしまうのか(苦笑)。
『西部遊戯』は『赤マル』の掲載だったようだけど、他の『月下美刃』、『WITCH CRAZE』、『PMG-0』は『ジャンプ』本誌に掲載されていたらしい。
だったら、確実に読んでるはずなのに、読んだ記憶があるのは『月下美刃』だけだった。
私の脳が劣化してる? とも思ったんだけど、平成12年掲載のマンガの記憶があって、平成16年のマンガの記憶がないって……。
基本的にバトルものがそんなに好きではないので、そのせいかもしれない。
あと、ちょっとスピードだしすぎな感じで、それで読み飛ばしちゃったんだろうな、多分(←読み飛ばしてなかったら覚えてる、きっと)。
『TISTA』は確かに重いけど、キャラの感情がしっかり伝わってくる印象で、私はそこがとても好きなんだよ。

それにしても平成12年にデビューしていらっしゃったとは、ずいぶんと下積みが長い。
世の中にはそういうマンガ家さんがたくさんいらっしゃるんだろうなあ、としみじみ~。
10週打ち切りでも、本誌で連載持てるってだけで、かなりなもんなんだよなあ、とあらためて思う。
打ち切りは悲しいけど、それは待ってる人たちにとってのチャンスでもあるんだなあ。
でもやっぱり打ち切りは悲しい~!

できればできれば『ジャンプ』本誌で遠藤先生の連載を読んでみたいなあ、と思う。
『スクエア』でもいいんだけど。