『魔人探偵脳噛ネウロ』第185話 会【のこす】 感想

笛吹さんたちにビルの屋上まで追い詰められた葛西。
それを隣のビルの屋上からみつめる早坂兄弟。
ユキは入院でもしてるのかと思ってたら、しっかりついてきてた。
あいかわらず兄貴の隣にいるユキは幸せそうだよなあ。

弥子ちゃんの前に突然、現れたアヤ・エイジア。あいかわらずキラキラしてるよっ。
アヤさんにすべてを話した弥子ちゃん。
ちょっと前まで完全に目が死んでたのに、落ち込んでいるとはいえ表情を取り戻した。
アヤさんは弥子ちゃん限定で心理カウンセラーなんだなあ。

「本当に笑いたい時は普通に笑うよ」とアヤさんに語ったという笹塚さん。
ホントに落ち込んでる時って、反応がにぶくなるってゆーか、感情が多少のことじゃ揺れない感じになるんだけど、それが長く続いてる状態だったのかもなあ。
そんな笹塚さんが、弥子ちゃんならきっと大丈夫、安心して死ねる、と思って笑ったんなら、少しだけうれしい。でもやっぱり悲しい。
だってだって、弥子ちゃんが試練を乗り越えていく姿を見届けて欲しかったよ、笹塚さんには。
そして、それを乗り越えた弥子ちゃんに「復讐なんかバカバカしいですよ」って言われて、「まったくだ」と答えて笑って欲しかったよ。
え~ん、私、まだ全然、立ち直れてないじゃん。

弥子ちゃんをはげますためにカバンに入れられた、クラスメイトと同じ数の串焼き。
これじゃあカバンの中がベタベタにならないか? と思ってたらやっぱりなってた(笑)。

強化細胞も移植されていない、ただのファイアマジックが得意な「人間」だった葛西。
テラやDRは「新しい血族」にみずからのアイデンティティを求めてたけど、葛西は「犯罪者」というポジションに固執する。
「シックス」の次に長生きするという野望よりも、「犯罪者」としての美学を守ることの方が優先らしいし。
その美学はよいけれど、やってることが放火ってのがなんとも……。
葛西の行動そのものは芯が通ってる感じがするけれど、「シックス」の一番のお気に入りっぽい葛西が「人間」ってーのは、なんかしっくりこない。
あの「シックス」が「人間」を重用するのか? って疑問がふつふつと。
こうなるとよみがえってくるのは吾代の「そんな奴等…本当に存在すんのかよ?」発言なんだけど、ただのかく乱かもしれないしなあ。
ホントにもういい感じに振り回されてるなあ、私(苦笑)。

葛西の自爆に巻き込まれた笛吹さんたち。
ぎゃ~、等々力さんも石垣もいるのに~。てか、ヒグチはちゃんと逃げたの?
それにしても「五本指」は爆死エンドばっかだなあ(チー坊は除く)。

今回、1コマしか登場しなかった魔人様の、外をながめるさびしそうなお顔がせつない。
ある意味、弥子ちゃんよりも魔人様の方がつらいんじゃないのか?
おなかがすいててもさしいれをしてくれる人はいないし、そばにいてグチをきいてくれる人もいないし(←あかねちゃんがいるか)。
まあ、魔人様がグチをこぼすってこと自体が想像つかない。イヤミとか言葉責めの類ならアリだけど。

そういえば、アヤさん=イレブン説が結構、出てるね。
私はアヤさんは本物だと思うんだけど。
理由はまあ、それじゃああんまりにも弥子ちゃんがかわいそうだから、ってことなんだけど(←ものすごく感情的な推理)。
それに「シックス」は弥子ちゃんには無関心だから、わざわざイレブンをさしむけるなんてことはしないと思うなあ。
とは言っても、本城博士の「遺産」の件が出てきたんで、そうなるとそこらへんの理由が崩れちゃうんだけどね。
でもまあ、だまされてもいいじゃない。
松井センセがしかけた罠にことごとくハマるのも、それはそれで正しい読み方だよ(苦笑)。