『魔人探偵脳噛ネウロ』第186話 帰【かえる】 感想

自爆した葛西。
それに巻き込まれた笛吹さんたちだったけど、なんとか無事だった。
そういえば、みんな耐火装備してたっけね。
葛西の生死の確認がとれないまま笛吹さんは撤退を指示。
確かに、この状況では部下たちの身の安全をはかることの方が優先だろうなあ。
石垣を背負ってる等々力さんがなんとも頼もしいよ!(笑)

一人、炎の中に取り残された葛西。
葛西は「五本指」の連中を意外と気に入ってたんだなあ。
魔人様と「シックス」の餌場争いにおいて、当事者でありながら、常に「観察者」としてのスタンスを保っていた葛西。
そこらへんが、口ばっかりで何もしない男、に見えていたわけなんだ。
葛西の目的は「シックス」に勝利をもたらすことではなく、2つの強大な存在が人間をどのように変えていくのかを見届けることにあったのかなあ、とか思ったりした。
そして、それを見届けるためには長生きしなけりゃいけないわけだ。
「シックス」を観察し、「人間」を観察し、自分自身をも冷静に観察していた葛西。
でも、「五本指」であるかぎり傍観ばっかりさせてもらうわけにはいかなかったんだよなあ。

ものすごく葛西らしい最期だった。
葛西なりに納得のいく死に様だったんだと思う。
やってることが放火じゃなければねえ(←結局、そこに行き着く)。

これにより、ついに「五本指」は全滅。
テラとDRは魔人様の全力戦だったけど、チー坊と葛西に関しては入れ知恵しただけでほとんど人間の力で片づけたことになる。
魔人様が促す人間の「進化」。
それは、死なせはしないけど限界ギリギリまでやらせる、とゆー魔人様的調教の結果なのかもしれない。

本城博士のダンボールマンション(?)から「遺書」をみつけだした弥子ちゃん。
退去させられたとか言ってたけど、家はそのまんま残ってたんだね。まあ、ダンボールハウスもこの規模になると壊すのが大変そうだし。
事前にこの遺書を残していたとゆーことは、弥子ちゃんならば自分の罪を暴いて糾弾してくれると期待していたんだろうなあ。
弥子ちゃんが自分の行動を見抜く目を持っていることはよく知っていたわけだから。
死んだ後でなければ「シックス」を裏切れなかった本城博士。
なんか、葛西と本城博士ってものすごく近しい存在だったのかも、とか思ったりした。

弥子ちゃんの立ち直りを見届けて、帰るべき場所(=刑務所)に戻ったアヤさん。
なんかやたらと急いでる感じがしたのは、刑務所に迷惑をかけないために一刻もはやく戻りたかったからなのか。
なんて模範的な脱獄囚!(笑)
こっそり脱獄してきたんだろうけど、帰る時は堂々と戻るんだろうなあ、この人。
「すみません。ちょっと脱獄してました」とか。
ホントに弥子ちゃんのためになら、2・3年くらいの刑期延長なんてなんでもないと思うよ、この人。

さて、ここからが本題。
弥子ちゃんを理解したいがために、アヤさんに会いにいってたよ、魔人様!
こっ、この「やはりわからんな、人間は」と言った時のちょっとさびしげな横顔がたまらない!
今まで「理解できない」ですませてきたことを理解しようとして、無駄足を承知でわざわざアヤさんの歌を聴きにいったんだよ、あの魔人様が!
これって、わらにもすがる思いってやつ?(←魔人様とは無縁だと思われていた言葉)
おまけに、そんな行動の裏をあっさりアヤさんに見抜かれちゃってるよ。
なんてかわいいんだっ!
かわいすぎるっ、けなげすぎるっ。
なんかもうもうもうもうっ(←コーフンしすぎて言葉がでない)。

魔人様と弥子ちゃんが向かい合って眠っている(ように見える)コマがめっちゃいいよねえ。
ソファと天井とゆーまったく違う場所で休む二人。それが「種族の違い」。
でも、アングルをかえてきれいにはめこめば、二人を隔てるものはすきまなく埋められ、寄り添いあって眠る絵もつくることができる。
不自然な組み合わせでも、自然なものは生み出せるんだよ、きっと。
てゆーか、ネウヤコ公認! ばんざーい! ってのが本心なんだけどっ!(←ぶっちゃけすぎてる)

事務所に戻ることを決意した弥子ちゃん。
どうやらこれから仲直りイベントが発生するらしい。
そうよねっ、恋愛モノにおいてこのイベントは必要不可欠よねっ!(←だいぶん暴走している)
なんかラストのコマを見たら、あれほど深刻に思えていた魔人様と弥子ちゃんの仲違いが、ただの痴話喧嘩としか思えなくなってしまった。
とゆーことは、ただの痴話喧嘩であれほど落ち込んでたですか、私(泣)。
でもいいよ、痴話喧嘩で。全部、それで片づけちゃえばいいんだよ、うん。
「ゴメンナサイ」では確かに済まない、魔人様への謝罪。
弥子ちゃんには懐の深いところを、魔人様には器の小さいところをおもいっきし発揮して欲しいところ(笑)。

とにかく今回、一番、言いたいことは。
アヤさん、ありがとーっ!
これでなんとか明るい気持ちで年を越せそう(苦笑)。