『魔人探偵脳噛ネウロ』第194話 i【かたわれ】 感想
『ネウロ』が『ONE PIECE』のすぐ後ろに載ってる~。 何、最近、アンケートがよいの? それとも、4周年記念のご祝儀? その4周年記念でセンターカラー「4」で「死」。めでたい時にめでたくないことを言い出すのがネウロクオリティ(笑)。 そういえば、コスプレ魔人様はひさしぶりのような気がする。 魔人様が「シックス」にボロボロにされてるんだけど~。ひどすぎるんだけど~。 魔人様が弱ってるってのはわかってたけど、なんかものすごいショック。 イレブンが訪れた弥子ちゃんの脳内は食べ物だらけだった(変な吾代も浮いてるけど)。 う~ん、確かにひどい(笑)。 それにしても、脳内に招き入れるだけじゃなく案内までできちゃうんだね、どーゆーシステムなんだろ。 そして、食べ物の中でもひときわ大きなリンゴとゆー形をとった「サイ」に関する記憶。 そのリンゴの芯に向かってダイブしていく弥子ちゃんとイレブン。 サイを「できそこない」と否定するイレブンは、弥子ちゃんの脳内で、「X」のかたわらにあった「i」の姿を見る。 それはイレブンの中から消去されたデータ。 でも「記憶媒体に完全な消去はありえない。どこかに必ず復元の手がかりがある」(←だからデータを抹消したかったらディスクを粉砕するのがベストだよ!)。 弥子ちゃんの記憶の中にあるアイさんの記憶。その中にまぎれこんできた、弥子ちゃんが知らないはずの、サイだけが知っているはずの記憶。 人間の記憶はだいたいがリレーショナル。弥子ちゃんの記憶をキーにして、引き出されてくる「サイ」の記憶。 「XI」からはずれた「I」が崩れて「i」になり、残された「X」はかたわらの「i」を取り戻して「Xi」になる。 海賊の宝箱の中にいるみたいな非現実的な世界で寄り添いあっていたふたつの「記号」が、ひとつの「存在」として復元される。 このパズルのようなエレガントな表現こそが松井センセの真骨頂。 イレブンに伝えたかったことを全て伝えて満足そうな弥子ちゃん。 しかし、魔人様の元に戻ってきた弥子ちゃんはイレブンに串刺しにされていた……。 私、現在、これは弥子ちゃんのニセモノだと自分に言い聞かせるのに必死。 でも、フェイクだとしてもこの絵は痛いよ~。 松井センセの巻末コメント。 「連載中、収穫期にあたる現在が一番充実しています!ここまで連れてきて頂いて本当にありがとうございます」 せ...