『暗殺教室』第3話 サービスの時間 感想、もしくは、リア充は地球を爆発させる

「極少数の生徒を激しく差別する事で…大半の生徒が緊張感と優越感を持ち頑張る」という仕組みを「合理的」と考える烏間さんは、やっぱり軍人さんなんだなあ。
こころよく思ってはいないんだろうけど、これはこれであり、と容認できちゃうところが。
中学自体は名門校ということは、あのE組の子供たちも、小学校では頭のいい子として扱われてきたんだろう、と思うわけで、そんな子たちがあれだけあからさまな差別待遇受けてたら、そりゃあ鬱屈もするだろうさ。

しかし、このE組の子たち。
ありえないほどリア充(爆)。
キャッキャウフフにもほどがある。なんでそんなに楽しそうなんだ、おまえら。

まあ、理由は簡単。
あの子たちは「ゲーム」をクリアするという「目的」を持ってるから。

殺せんせーは実に巧みにこの「ゲーム」の難易度を設定しているようにみえる。

とてもとても難しい。
けれど、絶対に不可能、とも言い切れないレベルに難易度をコントロールして、子供たちが「ゲーム」から脱落しないように工夫し、さらに、それをクリアすれば100億円というご褒美まで用意している。
そして、「地球を爆発させる」という言葉で、子供たちが「ゲーム」に興じることを、学校が容認する環境まで整えているというわけだ。

しかし、子供たちは絶対安全を約束されたサバイバルゲームに興じてる気分でも、大人たちはそうはいかないわけで、「地球滅亡まであと○○日」的なものを背負わされちゃってる烏間にしてみれば、あまりの不条理っぷりに頭を抱えちゃうのも当然だろう。

しかし、この楽しい楽しい暗殺ゲームは、烏間という副担任と、「ゲーム」ではなく「暗殺」を楽しみにしてるっぽい生徒という、異分子の投入で新しいフェーズに突入することになるんだろう。
なるほど、3回かけて、ほのぼの~な日常を描いといてこうくるわけね。


それにしても、殺せんせーがかわいいなあ。
なに、あのかわいい生き物。
「カッコつけるとボロが出る」とか「テンパるのが意外と早い」とか「器が小さい」とか、どんだけ萌え要素つっこんでんだよ!
最強キャラがドジっ子属性とか盛りすぎだろ!


とにかく、殺せんせーも生徒たちもリア充すぎて、「爆発しろ!」と言いたくなっちゃうくらいなんだけど、このマンガの場合、爆発するのは地球だからなあ。
なんなんだ、この設定。