『ワールドトリガー』第116話 「迅悠一・9」 感想
迅さんを三雲隊に誘ったオサム。 確かに「なかなかの反則技」だよなあ(苦笑)。 オサムが妙に急ぐ理由は、ユーマの寿命問題があるからか……。 ユーマはあと10年くらい生きるかもしれないし、もしかしたら明日にでも本体がダメになってしまうかもしれない。 それが誰にもわからないから、オサムはあせってるのか。 自分たちがいないところで、アフトクラトル遠征が行われたところで、彼らの目的はあくまでもさらわれたC級の子たちの奪還なわけで、レプリカを探してくれるわけがないもんなあ。 遠征部隊に自分たちが入らないかぎり、レプリカを奪還できる可能性は薄い。 まあ、風間さんや三輪隊はレプリカのことを知ってるんで、みかけたら拾ってきてくれるかもしれないけど、積極的に探してくれるとは思えないよなあ。 玉狛第一が遠征部隊に加わってくれれば、積極的に探してもらえる望みはあるが。 ユーマとレプリカを引き離してしまったのは自分だと感じているオサム。 でも、迅さんは自分のせいだと言う。 うん、迅さんがあえてチカちゃんを本部の方へ動かしたのは、そういうことかなあ、って思ってた。 迅さんがその選択をしなければ、民間人の死者が出ていたかもしれない、正隊員が連れ去られていたかもしれない。 どれが「最悪」なのかを、迅さんは選ばなければならなかった。 きっつい立場だよなあ。 迅さんは三雲隊入りを断ったけれど、「おれより適任なやつがいる」と言った。 ……誰だよ……。 玉狛支部内でフリーな戦闘員はヒュースくらいしかおらんのだが、そもそも、ボーダー隊員じゃないしな。 ボーダー隊員にさせるとしたら、ものすごくハードル高そうだよね。 ユーマは、玄界の人間をひとりも傷つけていなかったし、敵対心も持ってなかったし、父親の知り合いがボーダー内にいたし、迅さんが全力でサポートしてくれたし、というプラス要因があったから、まだ受け入れられているけど、ヒュースは隊員と交戦してるし、捕虜になってからもボーダーに協力的じゃないし、アフトクラトルへの忠誠を隠そうともしないし、同僚のエネドラは職員を殺してるし、というマイナス要因だらけだからな。 あとは心当たりといえば緑川かなあ。 ユーマと緑川のツーアタックとか、めっちゃおもしろそうだよ。 A級では草壁隊だけがいまだ影も形も出てこないんで、なんらかの理由で開店休業状態になってる可能性がある。 だとす...