『BRIGHT COLORS』ちょこっと感想、ついでに、『黒子のバスケ』完結によせて

『黒子のバスケ』のビジュアルブック『BRIGHT COLORS』を買ったので、ちょこっと感想をば。

これまでの『黒子のバスケ』のカラーイラストが、ずらっと並んだこの本。
しみじみ~と「藤巻先生、めっちゃ絵がうまくなったよなあ」と思う。
いや、元々、そう思ってたけど、こうやってまとめてみると改めて実感する。
特に黒子くんの美人度アップぶりがハンパない。

私が一番、気に入ってるのは、92ページの帝光中時代の黒子くん+「キセキの世代」+桃井ちゃんの絵だなあ。
赤司様がとても穏やかな表情をしてるし、みんな無邪気な顔をしている。
この後、ドロドロな展開になるわけなんだけど、そういうフィルターを通してみると、さらに感慨深いイラストとなるわけです。

著者コメントで藤巻先生が「当初夢にも思わなかったこと」として、「モブキャラ予定の高尾がヘタしたら主人公を食いかねない人気キャラになってたこと」をあげていたのには笑った。
いやあ、高尾の人気はすごいよねえ。
元々、おもしろいキャラだったけど、アニメになって鈴木達央さんの声がついたら、もうころげるほどかっこよくなったよね。
アニメの『黒子のバスケ』は全体的にキャスティングが素晴らしすぎるけど、黒子くん役と高尾役はもうキャスティングしてくださった方を拝みたくなるほどに素晴らしい。

この本の企画の中で、一番、楽しかったのは「黒子たちの現在地(いま)」というタイトルで『EXTRA GAME』開始時点での各校の状況が描かれたイラストだった。

誠凛 ⇒ 元々、3年生がいないので引退した部員はいない。ただし、木吉はアメリカで治療中。1年生が2人入った……って、ウインターカップ優勝しても、2人しか入らなかったのか? リコちゃんの「全裸で告る」が厳しすぎるからなのか?(←ありえる)

海常 ⇒ 笠松たちが卒業。早川がキャプテンになった。早川はラ行が言えるようになった……って、「ラ抜き言葉」ならぬ「ラ行抜き言葉」じゃない早坂なんて……(←失礼)。早川は笠松先輩大好きだったから、その座を引き継いだからには、めいいっぱいがんばる。ラ行抜きを克服するくらい。ということなんだろう。多分。

秀徳 ⇒ 高尾が後輩たちに大人気。対して緑間は近寄りがたく敬遠されている……って、ものすごくわかる。いいじゃん、緑間は高尾にだけ人気があれば!(爆)

桐青 ⇒ あいかわらず桜井が青峰と他部員との緩衝材になっている……って、ご苦労様だな、桜井。

陽泉 ⇒ 紫原と氷室のWエースががんばっている。特に氷室は打倒・火神を目指してがんばっている……って、先輩たちが引退しても、Wエースが残ってるので、そんなに戦力ダウンはしてない感じか。

洛山 ⇒ 卒業したのが黛だけなので、実質的にメンバーが変わってない。淡々と練習するのみ……って、いや、あれだけのメンバーと競ってレギュラー入りするの大変そうだなあ。それとも、洛山くらいになると有望な新入生がザクザク入ってくるのか?

ところで、藤巻先生のインタビュー記事で『EXTRA GAME』での緑間はわざと髪型を失敗させている、とあって笑った。
そうか、あれは意図的にそうしたのか。いや、何事かと思った。
「キセキの世代」の中で緑間なら髪型失敗するのもありだと思った、とか言われると、確かに、赤司様はそんな抜けたことしないし、モデルの黄瀬っちもそんなことしなさそうだし、紫原はめんどくさがって髪型を変えること自体をしなさそうだし、青峰はそこそこかっこつけな感じだし、いじるとしたら緑間しかいないな。
ていうか、緑間のことだから失敗したと思ってないんだろうな。
いや、緑間が髪型変えた時の高尾の反応をみたかった~。

ところで、『EXTRA GAME』の最終巻の作者コメントでも、『BRIGHT COLORS』のインタビューでも、『EXTRA GAME』で描き切るつもりだったのに、描いてるうちに描きたい話が増えてしまった、という趣旨のお言葉があって、もしかしてもしかして、続編が出てくる可能性もあったりするんだろうか。ドキドキ。
でも、様々なジャンルに取り組んでいく、ともおっしゃっているので、即続編というわけでもないのかなあ。
まあ、ちょっとだけ期待を残しつつ、今のところは「さようなら」と言っておきましょう。

とにもかくにも、長きに渡って楽しんできた『黒子のバスケ』はこれで一区切りです。
藤巻先生は、途中でわけわからん騒動に巻き込まれて、本当に大変だったでしょうが、それでも、このマンガを描き切ってくださったことに、本当に感謝しています。
このマンガのキャラの全員が大好きだし、愛おしいです(「Jabberwock」は除くかな? 藤巻先生がそう意図して描いたらしいけど)。
ありがとうございました&お疲れ様でした。