『週刊少年ジャンプ』2018年30号 感想
新連載のタイトルが長すぎる……と思ってたら、「ジャンプ創刊50年を経て最もタイトルの長い新連載、始まる」とか柱に載ってて、なんか笑った。 他に長いタイトルといったら『家庭教師ヒットマンREBORN!』とかかな。あっ、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』もあるか。 『鬼滅の刃』 (第115話 柱に) 顔に傷がなかった頃の不死川の笑顔が泣ける。 不死川兄弟も、炭治郎とねずこちゃんと一緒で、兄弟多かったのに、年長ふたりだけが生き延びた形なのね。 でも、その殺した相手が母親というのは、炭治郎たちよりも状況が過酷だ。 今になってみると、柱合会議の際に、不死川があれだけ執拗にねずこちゃんを否定した気持ちがわかるよなあ。 母を殺してしまったのは仕方のないことだった、母を助ける手段なんてどこにもなかった、と自分をなんとか納得させていたのに、鬼になっても妹を守ろうとする炭治郎と、鬼になったのに生かすことを許されたねずこちゃんの存在は、母を死なせてしまった不死川の行動を「がんばればどうにかなったかもしれないのに自分はがんばりきれなかった」と否定する。 そりゃあ、簡単に受け入れられるものじゃないだろう。 ましてや、なんとかひとりだけ守り切った弟に「何で母ちゃんを殺したんだよ!!」言われてるしなあ。 ねずこちゃんの存在を知った弟が、「やっぱり母ちゃんを助ける手段はあったんじゃないか?」と考えるんじゃないか、というとこまで考えが及んだとしたら、そりゃもう怖くて怖くて仕方ないだろう。 それにしても、呼吸を使えないって、それでよく隊士になれたな。 あの不死身っぷりをみるに、別の能力を評価されてのことなんだろうけど。 玄弥の「兄ちゃんに笑いかけてもらった時の、都合のいい走馬灯を見て」というせりふが本当に泣ける。 それは、都合がいい、からではなく、それが玄弥にとって、もっとも幸せな時間だったから、なんだと思うんだ。 兄に謝りたいのに、その機会が与えられない。 なんとか機会をつくろうと柱を目指し、継子にまではなれたけど、そこから先にいける目途が立たない。 それが玄弥をあんなにとげとげさせていたのか。 炭治郎はやたらはなばなしく功績をあげてるしなあ、自分が柱になれる確率をさらに下げる存在、とうとまれても仕方ない。 不死川としては、弟には鬼殺隊に居て欲しくないのかもなあ。 なにせ死亡率がやたら高い組織だし。 ...