『週刊少年ジャンプ』2018年28号 感想

『鬼滅の刃』(第113話 赫刀)
鬼との過酷な連戦をつらいと言わず、誰かに助けてもらった、ありがたいこと、と記憶している炭治郎。
ほんとうにすごい子だよなあ。
でも「恩に報いなければ」「期待に応えなければ」と必死で戦い、退くことをしないそのあり様は、痛々しくもある。
ねずこちゃんの意識が人間のままだったら泣いて止めるよなあ、きっと。

玄弥がどうみても鬼化してるんだけど、どういう原理なの?
ねずこちゃんとは違う経緯で鬼の因子が入ったとかいうことなの?
首を絞められても「どうしたんだ!!」ですませるし、あんなこわい状態で「柱になるのは俺だ!!!」と詰め寄られて、「三人で頑張ろう!!」と応える炭治郎。
ほんとうにすごい子だよなあ。
くもりなきまなこがかわいすぎるし。
これは鬼でも毒気を抜かれるレベル。

半天狗があの喜怒哀楽に分裂したのかと思ったら、半天狗は半天狗のままだった。
分裂じゃなくて、半天狗の中に喜怒哀楽がひそんでいた、ということか?
考えてみたら、鬼いちゃんと梅ちゃんもひとつのものが分裂したわけじゃないもんね。
喜怒哀楽は半天狗の使い魔(?)みたいなものなのかな。

半天狗あいかわらずのビビリっぷりだけど、上弦の鬼がそんなに弱いわけないよな……。

『ONE PIECE』(第907話 "虚の玉座")
普通(?)のビッグ・マムは強者の貫禄はんぱないよなあ。

王達は皆平等、だけど、天竜人はその上に立つものだから何してもかまわないか……。
王族でさえあの扱いをしても許されるし、王族がそれに抗議してもとりあってもらえず、自国の存続を危うくさせるとは、天竜人があれだけ憎まれる理由がよくわかる。
神が理屈を通す必要はない、というのもすごい理屈だよなあ。

シャンクスは五老星と直接対談できる立場か。
これを、シャンクスは政府側の人間、とみるべきか、政府側と海賊側の全面戦争が起きないようにバランサーとして動いている、とみるべきか。
シャンクスは自分の船長を処刑されてる身だけど、そのロジャーから何かを託されてる可能性もあるもんなあ。
かなり大きなもの抱え込んでそう。

『Dr.STONE』(Z=61 STONR WARS BRGINNING)
「地獄に堕ちる」というのは、倫理的に問題があることをやる、という意味ではなく、殺されても文句は言えないことをやる、という意味か。
まあ、死者を騙る、というのも倫理的な問題あるんだろうけど。
でも、司軍の連中をだましたとばれても、今のままよりは、まずいラーメンとコーラとストーブのある生活の方がよいと納得しそうな気もする。
だって、司軍の中にいたってわくわくがないし、未来に対する希望がもてるとも思えない。
まだ、工作してる方が楽しいだろ。

それにしても、女声も出せるとはゲンの芸達者ぶりがすごい。

戦争は雪解けを待ってから、と思ってたらいきなり戦争がはじまったよ。
これ、大樹と杠ちゃんの動き次第では千空がピンチになりそうだけど、そこらへんは信じるしかないし、信じてるんだろうね。

ところでほむらちゃん、あの恰好で雪の中ずっと監視してるってすごくない?

『ハイキュー!!』(第305話 1歩進んで2歩ダッシュ)
このサブタイトル、『三百六十五歩のマーチ』のメロディで脳内再生するとなんか楽しい。

「…ゲームオーバーよりゲームクリアの方が悲しい…」というのはなんだかわかる。
ゲームオーバーには「もう一回」があるけど、ゲームクリアにはないもんね。
でも、今の研磨は「もう一回」がない試合に夢中だ。
だって、この試合自体は「もう一回」がないとしても、日向くんとの対戦は、日向くんと自分がバレーボールをやめない限りは終らないから。
でも、よほどのことがない限り、日向くんはバレーをやめないだろうから、研磨にとっては日向くんという存在自体が「ゲームクリアがないゲーム」なのかもしれない。

研磨が「翔陽、面白いままで居てね」と言って笑ったのは、本当にうれしくて楽しくて心から出た言葉と笑顔だったんだろうけど、あれはこわい。
なんのホラーだよ。
研磨はペットをかわいがりすぎてかまいすぎて衰弱させるタイプだな。
クロは内心、研磨に気に入られるとは気の毒な、とか思ってそう。

「若利くんは倒されてねえつの」とぼやく天童と、それにコクコクうなずく五色がかわいかった。
白鳥沢の連中は本当にウシワカのことが好きだな。

『ブラッククローバー』(ページ160 知らねーだろ)
紫苑の鯱の人たちは本当に大変だよなあ、お気の毒に。

ラックとマグナが戦ったら、普通はラックが勝つんだろうけど、マグナは"ラック"のことをよく知っていて、"ルフル"はマグナのことをまったく知らなかった、ことが互角勝負に持ち込めてる主要因というのはうまいよなあ、と思った。
いきなりふたりの力量差が埋まるわけないし、ラックはエルフ化で強化されてるしで、バネッサ姐さんのサポート込みとはいえ、マグナが理由もなく優勢に立つというのは不自然だもんね。
魔法戦ていうのは意外と情報がものをいうというか、相性大事というか。

『アクタージュ』(scene20.カレンとケイコ)
自分の意思に反した芝居を演じられない、ってのは役者としてはどえらい欠点じゃないかと思うんだが……。

これまで、役にハマった時の夜凪ちゃんは無双状態だった、でも、千世子ちゃんはそんな夜凪ちゃんを相手にしても主導権を渡さない。
ちゃんと主役であろうとしている。
千世子ちゃん強すぎ。というか、強くあろうとして、必死であがいた結果、手に入れた強さだから揺らぎがないという感じ。
もしかして、このふたりめっちゃ相性がいいんじゃ……。

『火ノ丸相撲』(第196番 鬼丸国綱と大典太光世、観察)
あいかわらず刃皇会議がおもしろすぎる。

『呪術廻戦』(第14話 急襲)
別記事になりました。