『週刊少年ジャンプ』2018年35号 感想

『Dr.STONE』(Z=68 革命の火)
カセキじいさんはメカに関する理解がはやくなってきたよね。
工作するだけじゃなく、ちゃんと動く理屈を理解してつくってる。
で、新しいものに対する反応がどんどんおおげさになってきてる。
この人の前ではオタク全開でもいいんだ、ってなった時のオタクっぽい(苦笑)。
この人も、ずっと隠れオタクやってたらしいからなあ。

千空がつくったのは蒸気機関で動く台車って感じだ。
荷物を運ぶだけならこれでじゅうぶんなんだろうな。
ていうか、これを司軍にみせた時のインパクトの方が重要なのかもしれない。
村の人たちにとっては未知なものだけど、現代人(?)にしてみればちゃちなもので、でも、その先にあるものを期待せずにはいられないものだから。

司、氷月、羽京が司軍のトップ3らしいが、そのひとりである羽京の動きがあやしい。
ていうか、格闘家なふたりに対して、羽京は元潜水艦乗りで、科学の最先端でつくられたものを職人芸で動かしてきたような人で、そんな人が科学を全否定する思想に賛同してる、というのはよくわからないので、元々しかたなくつきあってるだけで、もっとよい話があればさっさと乗り換える気満々なのかもしれない。

『呪術廻戦』(第21話 幼魚と逆罰 -参-)
別記事(命がただ廻るだけの戦い)になりました。

『ハイキュー!!』(第312話 照準・2)
カラー表紙の研磨がちょっとホラーはいってる。
ていうか、古舘先生のカラーはホラーっぽくみえるのがやたら多いのはなぜだろう。
最初にホラーマンガ連載してた影響だろうか。
ホラーに向いてる絵柄だからそういうのを描いてたってことかもしれんが。

ところで、研磨めんどくさい、と言うクロもそうとうにめんどくさい人だと思う。
クロのめんどくささはそういう自分を熟知してコントロールしてるところかな。めんどくささを出す相手をちゃんと選んでるというか。
研磨はそういう自分をコントロールすることを放棄しているイメージだな。

ていうか、この烏野VS音駒戦、音駒がめんどくさい、以外の感想が出てこない。

『鬼滅の刃』(第120話 悪口合戦)
表紙のあっかんべーしてる時透くんがあざとい! かわいい! あざとかわいい!
有一郎モード時透くん最強だな。

「何だか凄く俺は調子がいいんだ」って、これ後でものすごくこわいことになったりしない?
痣が広がってるようにもみえるし……戦いが終わった後で昏睡しちゃうパターンのような気が。

「悪口合戦」のサブタイトル通り、舌戦に終始してた今回、めっちゃおもしろかった!
時透くんは煽り性能高すぎだし、玉壺は煽り耐性低すぎだし。
「安い挑発だのう」「この程度で玉壺様が取り乱すとでも?」と言った次のページですでに取り乱してる玉壺……おもしろすぎる……。
「口を閉じてろ馬鹿餓鬼が!!」と言われて、時透くんが黙ったら「何とか言ったらどうなんだこの木偶の坊が!!!」とか怒るし……。

ラストのコマの時透くんのにたあって感じの笑い方、ものすごく邪悪な感じで、すごくかわいい。
なんだろう。いつのまにこんなにかわいい子になったんだろう。
なんかもう吾峠先生のてのひらで踊らされてる感がはんぱないんですが。

ところで、次回、巻頭カラーを時透くんにのっとられたら、主役の炭治郎の立場がっ!

『アクタージュ act-age』(scene27.課題)
「最近色んな顔するなあ」って弟くんに言われちゃってるけど、夜凪ちゃんは本当に表情豊かになってきたなあ。

亀さんがエクスタシー演じてる時に、夜凪ちゃんの目をふさぐ七生さんがよいです。
女子高生におかしなものをみせるのはお姉さんが許しませんよ、的な感じが。
まあ、はたち過ぎの男性が女子高生の前であれをやるって、セクハラで訴えられても文句はいえんな。

黒山監督が描いた図解はなかなか興味深い。
夜凪ちゃんは深く潜れるが戻ってこれない、という阿良也くんの発言がだいぶわかりやすくなった。

で、千世子ちゃんが「役の感情を掘り下げるつもりがねぇ」ってのはわかる。
千世子ちゃんは、役をみせるつもりがなくて、自分をみせたいだけだし。
そして、「媚びの精度が高すぎて誰がみても綺麗なんだよ」ってのもめっちゃわかる。
媚びも極限まで高めればひとつの芸なんだよね。
千世子ちゃんはそれを徹底的に意識してやってる。

黒山監督みたいなタイプにしてみれば、千世子ちゃんみたいな女優はつまらないだろうけど、千世子ちゃんのあれは、求められるものをとことん追求した成果なわけで、それは評価に値する、とは思ってるんだよね。

夜凪ちゃんとアキラくんの熱愛報道には笑った。
いやまさか、あれがアキラくんを舞台に巻き込むための伏線だったとわっ。
社長は、夜凪ちゃん、アキラ、阿良也の3人のつながりをつくるためにごり押しする気満々だけど、巌さんはそういうのに屈するタイプにみえないよなあ。
最後の舞台、を意識しているのならなおさら。

アキラくんは舞台に興味あるみたいだったから、渡りに船かもしれないけど、巌さんが認めた夜凪ちゃんを入れるのさえ渋った劇団員たちが、アキラくんを歓迎してくれるとはとても思えないし。
どう考えても、アキラくんがつらいことになりそうな気配。

ところで社長「千世子と手塚で手いっぱい」とか言ってたけど、なにかあったのかね。
手塚って『デスアイランド』の監督のあの人だよね。
やっぱり、千世子ちゃんのあの姿がお気に召さないのかな。
千世子ちゃんと手塚監督も熱愛報道が出てる、とかだったらやだな。

『ブラッククローバー』(ページ167 復讐の道 償いの道)
アスタたちとラデスが手を組む流れか? と思ったら、アスタが全否定して笑った。
なるほど、おまえら悪いことしたんだから償うために力を貸すのはあたりまえだろ、ってのはすごい正しいな。

「復讐なんぞに力は貸さん!!!」というアスタのこの力強さよ……。
アスタって、たまにものすごく頭の回転いいところをみせるよね。
むずかしくみえる問題の核心だけを突くのがうまいというか。

『火ノ丸相撲』(第203番 潮火ノ丸と五條礼奈)
柴木山親方はいつでもこのマンガの癒し(笑)。
いや、連敗した力士の部屋が荒れていたら、そりゃあ、本人が暴れたと思うよね。
物に当たるとか絶対にしなさそうな潮くんだから、そこまで追い詰められているのか……って解釈しても無理はない。

レイナさん、潮くんを車でラブホに連れ込んだうえでお酒を飲むとは背水の陣ですね。
潮くんが運転できないのに、自分も運転できない状態にするとは。
まあ、しらふでこんなことできるか、ってのが本命の理由なんじゃないかとは思うけど。

それにしても、レイナさんがかわいすぎてけなげすぎて泣ける。
「痴女じゃん! ムードのかけらもないじゃん!!」って泣くレイナさんが特にかわいい。
今、『ジャンプ』で一番おもしろいラブコメが、相撲マンガの中で展開されている。

負けて欲しくないし、あきらめて欲しくないし、謝って欲しくもない。
ただ、楽しそうに相撲をとる潮くんがみたい、とか、レイナさんが王道ヒロインすぎてバタバタしてしまうわっ。
これで潮くんが目を覚まさなかったらなぐっていい。
てか、ユーマさんに殺されそうだが(苦笑)。

ていうか、『ジャンプ』で一話まるまるラブホが舞台って……。