『週刊少年ジャンプ』2019年25号 感想

『ふたりの太星』(#1 太陽と星)
新連載。
予告カットで、寄り添ってるふたりの男の子が似てるのは、兄弟とかいう設定なんだろうか、と思ってたら、同一人物(?)だった。
二重人格で昼担当と夜担当に分かれてるってなると、子供では夜担当が圧倒的に不利になるよね、そりゃ。
夜担当の星ちゃんは学校にも行けてないわけだし。
これ、修学旅行とかはどうやって乗り切ったんだろうな。

星ちゃんが将棋をあきらめた理由が、昼に表に出られない自分では大会に出ることすらできない、ここに自分の居場所はない、と悟ったからだっていうのは悲しい。
これからは、ふたりが交代して将棋を指す展開になるのかなあ。

息子が二重人格だと知った時の母親の感想が「うひゃあー、子供が一人増えっちゃったー」なのはおもしろかった。
こういうお母さんだから、救われてるところはあるんだろうね。

『鬼滅の刃』(第158話 破茶滅茶)
童磨の真顔を引き出すことに成功したカナヲちゃんだけど、やっぱり力の差は歴然だなあ。
炭治郎と義勇さんふたりがかりでも上弦の参を倒せず、相手の自壊でなんとかなったものの、ふたりとも意識不明なんだから、上弦の弐相手ではこうなって当然だよなあ。

と、かなり絶望感が漂ってたのに、伊之助乱入で吹き飛んだ!
伊之助の戦力が足されたって、絶望的な状況にはかわりないと思うんだけど、なんかわからんけど吹き飛んだ!
伊之助とカナヲちゃんが連携とって戦えるとはとても思えないんだけど、とにかく謎の安心感があるのはナゼだろう。

『ブラッククローバー』(ページ205 500年の真実)
ルミエル、リヒトを倒してすぐに封印されたって、もしかして魔法帝になってないのか?
と思ったんだけど、これまで「魔法帝と呼ばれた」と言ってて、「魔法帝になった」とは言ってないね、そういえば。
なにその叙述トリック。

『呪術廻戦』(第59話 起首雷同 -伍-)
別記事(選ばれる理由)になりました。

『チェンソーマン』(第22話 チュッパチャップスコーラ味)
ファーストキスの味を、ファースト間接キスの味で上書きとは、マキマさん手練れ過ぎる。
デンジが単純すぎるってのはあるけど、それにしてもマキマさんの手腕がすごすぎるよなあ。

姫野さん、「酔ってる間に何かしなかったでしょうね」ではなく「…私に乱暴な事されなかった……?」ってきいてくるあたり、自分のことをよくわかってる(笑)。

マキマさんが殺されてるんですけど!
何、この急展開!
いやでも、マキマさん死んでないよね、これ。
こんな意味深なキャラが、戦闘シーンのひとつもないまま退場するってある?

『アクタージュ act-age』(scene65.邂逅)
カラー表紙の4人が絶妙にからみあってる絵がよいな。
夜凪ちゃんと千世子ちゃんの両方をつかまえてる阿良也くん。
右手で夜凪ちゃんに触れながらも、左手では阿良也くんに手をそえてる千世子ちゃん。
夜凪ちゃんだけしっかり確保してる王賀美。
夜凪ちゃんをめぐる争奪戦の様相が、そのまま絵の構図になってる感じでおもしろい。

これって、単体でじゅうぶんに客が呼べる千世子ちゃんと王賀美を別々に配置することで、「甲」と「乙」の両方に確実に客を呼び込む、というプランなのかね。
名前だけが売れてる状態の夜凪ちゃんと、舞台演劇の世界では有名人でも一般的な知名度はまだ低い阿良也くんを組ませると、動員的に不安定要素が大きいもんな。

それにしても、阿良也くんと千世子ちゃんのピリピリ感がすごすぎる。
でも、あわなすぎて妙にハマってるのがめっちゃおもしろい。
殺伐としてるけど、目的はわりと一致してるんだよね、このふたり。
夜凪ちゃんに自分の存在をアピールしたい、というとこが。

王賀美は、とんでもなく非常識なキャラなのかと思ってたら、意外と夜凪ちゃんへの対応がまともだな。
まだ高校生だとわかったら、ちゃんと高校生らしい扱いに切り替えるし。

しかし、夜凪ちゃんにせまる王賀美をみる、阿良也くんと千世子ちゃんの眼がこわすぎる~。