『呪術廻戦』(第61話 起首雷同 -漆-) 感想(釘崎野薔薇は釘崎野薔薇でしかない)

「痛いのは嫌だろ? なら、さっさと泣きながら術式解けよ」って、台詞のガラの悪さがすごいな、野薔薇ちゃん。
「さっさと解けよ」に「泣きながら」を付け加えちゃうセンスがすばらしいよね。
てか、今号から『呪術廻戦』を読んだ人には、この野薔薇ちゃん、悪役にしかみえないんじゃ……。

野薔薇ちゃんとにらみ合い状態になったけど、どうせ相手も痛みと毒でまともに動けない、と思ったら、虎杖が普通に動いてる。
そうか、虎杖にはやっぱり毒は効かないのか。
吉野くんの毒が効いてないっぽかったから、そうなのかな、って思ってたんだけど、虎杖が頑丈だから、ではなく、これも宿儺の影響なのね。

「だが、痛みだけでは、虎杖悠仁は止まらない!!」ってかっこよすぎだろ!

それにしても、真顔で自分の腕に釘をぶっさす野薔薇ちゃんの顔がこわすぎるんですがっ!
毒の痛みがすでにあるから、これ以上、痛みを足してもさして変わりはないんだろうけど。

そして、弟が殴られてるのをみて、悲痛に叫ぶ兄に対して「うるせぇな」だよ。
術式を解かなければ勝てると判断し、「絶対に術式は解かない!!」と覚悟をきめたのに、弟が「兄者…」と弱々しく名前を呼んだだけで、無意識に術式を解いてしまったとか、どうみても兄弟の方があわれな存在にみえるよ。
やっぱり、今号から『呪術廻戦』を読んだ人には、この野薔薇ちゃんと虎杖、悪役にしかみえないんじゃ……。


「死ぬな!! 弟よ!!」という兄の切実な願いに対して、「心配しなくても、すぐに兄貴も送ってやるわ」と言うのが! めっちゃ! 悪役!
巨大な釘をぶっさして「簪」って、なんとなくおしゃれ感あるけど、これまでみせてこなかったのは、発動条件がややこしいとかあるんだろうか。
虎杖のフォロー込みとはいえ、特級ともわたりあえるんだな。
弟の方は依り代(?)になった人間に素質がなかったらしいので、そこらへんが関係して、じつは一級レベルだった、とかいうオチだったらちょっと悲しい。


今週、どのコマをとっても野薔薇ちゃんが悪い顔してる。
先週「嘘、アリガト」とかかわいいこと言ってた野薔薇ちゃんはどうしたっ!

でも、どっちもものすごく野薔薇ちゃんっぽいと思えるところがすごいよね。