『週刊少年ジャンプ』2019年28号 感想

『鬼滅の刃』(第161話 蝶の羽ばたき)
蝶に視界を遮られる童磨の表紙とサブタイトルだけで「きたっ!」ってなった。
もう、表紙だけで吾峠先生に踊らされまくりっ。

「この世界には天国も地獄もない」と説く童磨に対する伊之助の応えが「地獄がねぇなら俺が作ってやるァア!!」なの、めっちゃ伊之助っぽくって本当に好き。
「俺の母親を不幸みたいに言うなボケェ!!」ってのもいい。
伊之助がみていた母親は、幸せに満ちているんだよね。
だって、伊之助が目の前にいるんだから。

童磨の「猗窩座殿がやられちゃって時間もないから」ってのは何を示してるんだろうね。
夜明けがきたらあの不思議空間が消えちゃうのか、無惨様のタイムリミットが近づいてるのか……。

チビ童磨かわいいけど、本体と同じくらいの強さってなんだよ、それ。
そんなものを何体も繰り出せるとか、人間が一対一で勝てる相手じゃないよね、どうみても。

余裕しゃくしゃくだった童磨の顔がいきなりドロってなったのは結構こわかった。
いや、これカラー版でみるとさらにグロいんですけど。
そして、しのぶさんの悪い笑みがすばらしすぎる。

カナヲちゃんが、童磨のあの場にとどめようとしていたのは、なんらかの毒が散布されてて、事前の打ち合わせでそれを知らされていた、ということなんかね。
吸収されてるしのぶさんのハンドサインが「打ち合わせ通りに」的な意味だとしたら、カナヲちゃんが童磨をあおりまくっていたのも、なんとかしてあの場に留めようという必死の行動だったのかもしれない。

『アクタージュ act-age』(scene68.変身)
阿良也くんを「真面目ちゃん」とか言った人、黒山さんくらいなんじゃないかな。
アキラくんはしょっちゅう言われてそう。

千世子ちゃんの「勝ち」に対する執着がすごい。
でも、お芝居での勝ち負けってなかなかわかりにくいよね。
今回は、観客動員数とかPV数とかで決まるってことになってるみたいだけど。
千世子ちゃんが生きてきたのは、稼いだお金の額で勝敗が決する世界で、そのわかりやすさを彼女はとても気に入っていたと思うんだ。
でも、今回の千世子ちゃんにとっての「勝ち」の定義は、夜凪ちゃんが負けを認めること、なんじゃないかな。

千世子ちゃんは「私は王賀美さんを目指して育てられたから」と言う。
王賀美は星アリサにとっては理想的な役者だよね。
芝居に呑み込まれない。常に自分を保ち続けることができる。
星アリサは千世子ちゃんにそういう存在になって欲しかったんじゃないかな。
でも、その想いが逆に作用しちゃって「だから私は王賀美さんの偽物なの」っていう解釈になっちゃったんじゃないかな、って気がした。

「千世子をどうか」という星アリサの表情は、娘を心配する母親のものだったから。
でも、"娘"は親離れをしちゃうんだよね。
実の息子と同じく。
星アリサが不憫すぎる……。

『呪術廻戦』(第62話 起首雷同 -捌-)
別記事(呪霊は人生ゲームに興じ、人間は痛みに立ち尽くす)になりました。

『チェンソーマン』(第25話 ゴースト・ヘビ・チェンソー)
表紙の姫野さんが不穏だ……と思ってたら、やっぱりその展開だったよ……。
「私の全部をあげるから……」って、本当に骨もなんにも残らないとは……。

姫野さんは、もう、残される側にはならない。
アキは姫野さんを絶対に忘れない。
それが彼女にとっては、死んでもいい理由だったんだろうな。

『ハイキュー!!』(第352話 肯定)
「調子乗って凹んでんじゃねぇー!!!」って、スガさんすごいなっ。
旭さんのことわかりすぎてる。

そして、旭さんがピンチの時は必ずその背中を守るノヤっさんが頼もしすぎる。

チームのみんなを信頼しているけれど、ただひとり信じられない相手が自分自身か……。
ネガティブシンキングの達人(?)な旭さんが、自分をどう攻略するのか楽しみ。

『神緒ゆいは髪を結い』(第13話 純白の天鵞絨)
表紙の黒ゆいがちょっとだけ羽衣狐様にみえた。
黒ゆいと白ゆいが仲良しさんなのかなりうれしい。

自分の兄がダメダメだとわかってるのに、命懸けで守ろうとするこやぎちゃんがけなげだよなあ。
かなりおかしなとこあるけど、いい子ではあるんだよね。