『週刊少年ジャンプ』2019年30号 感想
『ハイキュー!!』(第354話 "仲間のためにがんばる")
巻頭カラーのミドルブロッカー6人衆の絵がかっこよいね。
ツッキーがちょっと情けない顔してるのが気になるけど。
両校ともぎりぎりの状態で粘り続ける。
その中で、何度もスパイクを取られている旭さんが、それでも「レフトォォォ!!!」と叫ぶ。
過去に、それが原因で心を折られてしまっただけに、スガさんたちはうれしいだろうなあ。
最終奥義「根性」といっても、こんな疲労が積もり積もってるはずの状態で、美しい空中姿勢がとれるのは、旭さんが積み重ねてきた努力の賜物だよね。
まあ、努力を続けられること自体が「根性」なのかもしれないけど。
『ONE PIECE』(第946話 "クイーンVSおリン")
「13億の男がァ!!! 2撃でのびたァ~~!!!」がなんかめっちゃウケた。
いや、ビッグ・マム相手じゃそりゃそうなるよね。
そして、お鍋の中身がからっぽなのをみた時のビッグ・マムがなんかかわいかった。
そうか、みんなでおしるこをたべたかったのか。
この人、基本的にはみんなで幸せになりたい! って思考なんだよね。
狂暴だったり独善的だったりでズレまくった結果がアレだけど。
ビッグ・マムが記憶を失ってルフィのことわからなくなってるのを、侍に変装してるから、と考えたルフィ。
まあ、ルフィはめっちゃポンコツな変装でもわからなくなっちゃう人だから、そう考えるのも無理はない。
『鬼滅の刃』(第163話 心あふれる)
最期まで、自分は善なる存在だと思ってたあたり、めっちゃ童磨っぽい。
で、自部も頸を斬られても死なないかも、って考えたのに、すぐに「駄目なんだ俺は」ってあきらめちゃったのも、めっちゃ童磨っぽい。
父親が女に手を出しまくり、母が怒り狂って父をめった刺しにしたあげく服毒自殺。
そんな様子をみていたとか、人間時代の記憶が過酷すぎるんだけど、それをみても何も感じることができなかった。
カナヲちゃんは感じても、表に出すことができなかったけど、童磨はそれを内側に持つことすらできなかったんだな。
どっちがより悲惨なのかはよくわからないけど。
「あ、やっと死にました? 良かった」って言ってるしのぶさんがめっちゃうれしそう。
成仏の一歩手前で、童磨を待ち受けてたんだな。
カナヲちゃんのことが心配で、その勝利が確定するのを待ってたのかも。
しのぶさんが天国に行ってしまうのは本当に残念だけど、カナヲちゃんと手をつないで、じゃなくて良かった。
それにしても、童磨の頭を持ってるしのぶさんの絵がシュールだな。
サロメかよ。
藤の花の毒を全身に染みわたらせているしのぶさんを吸収しても、童磨が気づかなかったのは、珠世様の知識のおかげか。
珠世様は鬼だし、しのぶさんよりもずっと長く研究を続けているから、鬼に関する知識でしのぶさんがかなわないのはしかたない。
それにしてもこのしのぶさん、上機嫌でよくしゃべるな。本当にうれしいんだな、と思ってたら、まさかその様子が、童磨の心を動かすとわっ。
人間の感情を「他人事の夢幻」と表現した童磨。
まさかその「夢幻」がしのぶさんになろうとわっ。
頬を染めて「これが恋というやつかなぁ。可愛いね、しのぶちゃん」とか言い出して、めっちゃ笑った。
いや、こんな最期とか誰が想像するよ。
でも、想像できなかったけど、めっちゃしっくりくるよ、この最期。
「ねぇ、しのぶちゃん。ねぇ。俺と一緒に地獄へ行かない?」って、なんかデートに誘うみたいなテンションで言い出す始末だし……。
なんかあれだよね。
童磨的にはハッピーエンドじゃないの? これ。
たくさんの人を殺しまくってきた鬼の最期がこれってどうなの、とも思うんだけど、なんか腑に落ちるんだよね。
ところで、善逸が捨て子だったということが、さらっと明かされた。
捨て子で、借金背負って、そこから救ってくれた恩人が、兄弟子の不始末を詫びて切腹とか、善逸の人生もめっちゃハードモードだな。
あのキャラなので、あんまり重くみえないけど。
ようやくひと段落ついたら、母親の記憶がよみがえって涙する伊之助。
でも、忘れっぱなしじゃなくてよかった。
母に愛された記憶が、伊之助の人生の支えになると思うから。
そして、カナヲちゃんの人生もめっちゃハードモードだな。
胡蝶姉妹に拾われた時点でめっちゃぼろぼろだったのは、人買いに痛めつけられたのかと思ってたんだが、実の両親に虐待を受けていたからだったか。
虐待するくらいなら、あんなに何人も子供を産まなきゃいいのに、と思うんだが、そういう理屈が通るような人はそもそも虐待しないよね、多分。
虐待を受けても死なないように、人の動きを観察する能力が身についた、というのが本当に痛々しい。
カナヲちゃん、なんとか右目失明で踏みとどまったか……。
それを、良かった、とは言えないけど、死ななくて本当に良かった。
ラストの見開きの、胡蝶姉妹の華やかな美しさと、幸福に満ちあふれた家族の姿が、せつなかった。
家族4人が生きてこの日常をおくるルートが、あったはずなんだもんなあ。
『Dr.STONE』(Z=110 美しい科学)
髪をさらっさらにするとルリちゃんに激似なコハクちゃん。
姉妹だから当然っちゃあ当然なんだが。
金狼が望みを託した、銀狼に「できること」が女装って、なんなの……。
てか、このために銀狼役に村瀬くんをあてたんじゃないか疑惑が浮上した。
『チェンソーマン』(第27話 京都より)
「終身刑以上の犯罪者を30人ほど」と「できるだけ標高が高い神社」を注文するマキマさん。
神社貸し切りはともかく、犯罪者を借り受けられるって、ものすごい権力だな。
公安がそれだけ力を持ってるのか、マキマさん個人がめっちゃ権力もってるのかはわからんが。
内閣官房長官直属のデビルハンターってことは、マキマさんだけの特権かもしれないな。
京都⇒東京で、人を殺せるとか、マキマさんの能力ハンパない。
こわすぎる。
パワーちゃんがあれほどにマキマさんを恐れるのも無理ない。
これって、犯罪者の命を代償に、デンジ拉致犯の命を奪ってるってことだよね。
姫野さんは自分の命を代償に、アキを助けようとしたけど、マキマさんは他人の命を代償にできる……エグすぎる……。
標高の高い神社、とか、借り受けた犯罪者にわざわざ白装束を着せてるとか、いろいろと舞台装置が必要っぽいけど。
終身刑以上ということは、多分、殺人を犯してるってことだから、因果応報と言えるのかもしれないけど、さすがに引く。
「借りる」とか言ってたけど、この遺体を返却された法務省も困るよね。
マキマさん用に、常にストックが準備されてるのかも、とか怖いこと思いついたけど。
てか、名前を言わせれば呪えるって、同姓同名の人はどうなるの?
デスノートの、書いてる時にその人の顔を思い浮かべてないとだめ、みたいなセーフティがあるの?
蛇遣いの女は、状況をみてとっさに「マキマの死亡を確認させろ」と言ったあたり、マキマさんの能力を知ってるっぽいけど。
めっちゃグロいことやってるのに、マキマさんのたたずまいは静謐で、生け贄をみる目はやさしい。
それは、おまえが犠牲になってくれるおかげで、デンジくんが助かるのよ、ありがとう、と言ってるように私にはみえた。
これだけの力をもつマキマさんが執着するデンジって、なんなんだろうね。
いや、マキマさんは強いんだろうな、と思ってたけど、これほどに得体の知れない強さを持ってるとは思わなかった。
でも、刀マンと蛇遣いを殺さなかったのはなんでだろうね。
殺せる条件が整わなかった、ってこと?
『アクタージュ act-age』(scene70.外側)
画家⇒彫刻家⇒小説家⇒脚本家、とまだ30歳なのにたくさんの肩書をもっている花子さん。
自分ひとりの力で表現するポジションから、役者に表現してもらうポジションにうつったのは、どういう心境なんだろうね。
天知の言う「アーティスト」というポジションを極めようとしているだけなんだろうけど。
天知はアーティストが嫌いだけど、アーティストという生き物に対する理解はあるんだよね。
それがあるから、黒山さんは天知を突き放せないのかもしれないな。
嫌いだけど、理解者は失いたくない、みたいな。
夜凪ちゃんたちを捨てたという父親の存在が浮上してきた。
捨てた、というのは夜凪ちゃんの主観で、深い事情があったのかもしれないけど。
夜凪ちゃんの幻想風景、コロボックルが飛び、龍が舞うのはいいんだけど、カエルの化物みたいなのがベロ~ンって舌を出してる絵のせいでいろいろと台無し。
この台無し感、めっちゃ夜凪ちゃんっぽいけどね。
『呪術廻戦』(第64話 そういうこと)
別記事(20点満点の男・虎杖)になりました。
巻頭カラーのミドルブロッカー6人衆の絵がかっこよいね。
ツッキーがちょっと情けない顔してるのが気になるけど。
両校ともぎりぎりの状態で粘り続ける。
その中で、何度もスパイクを取られている旭さんが、それでも「レフトォォォ!!!」と叫ぶ。
過去に、それが原因で心を折られてしまっただけに、スガさんたちはうれしいだろうなあ。
最終奥義「根性」といっても、こんな疲労が積もり積もってるはずの状態で、美しい空中姿勢がとれるのは、旭さんが積み重ねてきた努力の賜物だよね。
まあ、努力を続けられること自体が「根性」なのかもしれないけど。
『ONE PIECE』(第946話 "クイーンVSおリン")
「13億の男がァ!!! 2撃でのびたァ~~!!!」がなんかめっちゃウケた。
いや、ビッグ・マム相手じゃそりゃそうなるよね。
そして、お鍋の中身がからっぽなのをみた時のビッグ・マムがなんかかわいかった。
そうか、みんなでおしるこをたべたかったのか。
この人、基本的にはみんなで幸せになりたい! って思考なんだよね。
狂暴だったり独善的だったりでズレまくった結果がアレだけど。
ビッグ・マムが記憶を失ってルフィのことわからなくなってるのを、侍に変装してるから、と考えたルフィ。
まあ、ルフィはめっちゃポンコツな変装でもわからなくなっちゃう人だから、そう考えるのも無理はない。
『鬼滅の刃』(第163話 心あふれる)
最期まで、自分は善なる存在だと思ってたあたり、めっちゃ童磨っぽい。
で、自部も頸を斬られても死なないかも、って考えたのに、すぐに「駄目なんだ俺は」ってあきらめちゃったのも、めっちゃ童磨っぽい。
父親が女に手を出しまくり、母が怒り狂って父をめった刺しにしたあげく服毒自殺。
そんな様子をみていたとか、人間時代の記憶が過酷すぎるんだけど、それをみても何も感じることができなかった。
カナヲちゃんは感じても、表に出すことができなかったけど、童磨はそれを内側に持つことすらできなかったんだな。
どっちがより悲惨なのかはよくわからないけど。
「あ、やっと死にました? 良かった」って言ってるしのぶさんがめっちゃうれしそう。
成仏の一歩手前で、童磨を待ち受けてたんだな。
カナヲちゃんのことが心配で、その勝利が確定するのを待ってたのかも。
しのぶさんが天国に行ってしまうのは本当に残念だけど、カナヲちゃんと手をつないで、じゃなくて良かった。
それにしても、童磨の頭を持ってるしのぶさんの絵がシュールだな。
サロメかよ。
藤の花の毒を全身に染みわたらせているしのぶさんを吸収しても、童磨が気づかなかったのは、珠世様の知識のおかげか。
珠世様は鬼だし、しのぶさんよりもずっと長く研究を続けているから、鬼に関する知識でしのぶさんがかなわないのはしかたない。
それにしてもこのしのぶさん、上機嫌でよくしゃべるな。本当にうれしいんだな、と思ってたら、まさかその様子が、童磨の心を動かすとわっ。
人間の感情を「他人事の夢幻」と表現した童磨。
まさかその「夢幻」がしのぶさんになろうとわっ。
頬を染めて「これが恋というやつかなぁ。可愛いね、しのぶちゃん」とか言い出して、めっちゃ笑った。
いや、こんな最期とか誰が想像するよ。
でも、想像できなかったけど、めっちゃしっくりくるよ、この最期。
「ねぇ、しのぶちゃん。ねぇ。俺と一緒に地獄へ行かない?」って、なんかデートに誘うみたいなテンションで言い出す始末だし……。
なんかあれだよね。
童磨的にはハッピーエンドじゃないの? これ。
たくさんの人を殺しまくってきた鬼の最期がこれってどうなの、とも思うんだけど、なんか腑に落ちるんだよね。
ところで、善逸が捨て子だったということが、さらっと明かされた。
捨て子で、借金背負って、そこから救ってくれた恩人が、兄弟子の不始末を詫びて切腹とか、善逸の人生もめっちゃハードモードだな。
あのキャラなので、あんまり重くみえないけど。
ようやくひと段落ついたら、母親の記憶がよみがえって涙する伊之助。
でも、忘れっぱなしじゃなくてよかった。
母に愛された記憶が、伊之助の人生の支えになると思うから。
そして、カナヲちゃんの人生もめっちゃハードモードだな。
胡蝶姉妹に拾われた時点でめっちゃぼろぼろだったのは、人買いに痛めつけられたのかと思ってたんだが、実の両親に虐待を受けていたからだったか。
虐待するくらいなら、あんなに何人も子供を産まなきゃいいのに、と思うんだが、そういう理屈が通るような人はそもそも虐待しないよね、多分。
虐待を受けても死なないように、人の動きを観察する能力が身についた、というのが本当に痛々しい。
カナヲちゃん、なんとか右目失明で踏みとどまったか……。
それを、良かった、とは言えないけど、死ななくて本当に良かった。
ラストの見開きの、胡蝶姉妹の華やかな美しさと、幸福に満ちあふれた家族の姿が、せつなかった。
家族4人が生きてこの日常をおくるルートが、あったはずなんだもんなあ。
『Dr.STONE』(Z=110 美しい科学)
髪をさらっさらにするとルリちゃんに激似なコハクちゃん。
姉妹だから当然っちゃあ当然なんだが。
金狼が望みを託した、銀狼に「できること」が女装って、なんなの……。
てか、このために銀狼役に村瀬くんをあてたんじゃないか疑惑が浮上した。
『チェンソーマン』(第27話 京都より)
「終身刑以上の犯罪者を30人ほど」と「できるだけ標高が高い神社」を注文するマキマさん。
神社貸し切りはともかく、犯罪者を借り受けられるって、ものすごい権力だな。
公安がそれだけ力を持ってるのか、マキマさん個人がめっちゃ権力もってるのかはわからんが。
内閣官房長官直属のデビルハンターってことは、マキマさんだけの特権かもしれないな。
京都⇒東京で、人を殺せるとか、マキマさんの能力ハンパない。
こわすぎる。
パワーちゃんがあれほどにマキマさんを恐れるのも無理ない。
これって、犯罪者の命を代償に、デンジ拉致犯の命を奪ってるってことだよね。
姫野さんは自分の命を代償に、アキを助けようとしたけど、マキマさんは他人の命を代償にできる……エグすぎる……。
標高の高い神社、とか、借り受けた犯罪者にわざわざ白装束を着せてるとか、いろいろと舞台装置が必要っぽいけど。
終身刑以上ということは、多分、殺人を犯してるってことだから、因果応報と言えるのかもしれないけど、さすがに引く。
「借りる」とか言ってたけど、この遺体を返却された法務省も困るよね。
マキマさん用に、常にストックが準備されてるのかも、とか怖いこと思いついたけど。
てか、名前を言わせれば呪えるって、同姓同名の人はどうなるの?
デスノートの、書いてる時にその人の顔を思い浮かべてないとだめ、みたいなセーフティがあるの?
蛇遣いの女は、状況をみてとっさに「マキマの死亡を確認させろ」と言ったあたり、マキマさんの能力を知ってるっぽいけど。
めっちゃグロいことやってるのに、マキマさんのたたずまいは静謐で、生け贄をみる目はやさしい。
それは、おまえが犠牲になってくれるおかげで、デンジくんが助かるのよ、ありがとう、と言ってるように私にはみえた。
これだけの力をもつマキマさんが執着するデンジって、なんなんだろうね。
いや、マキマさんは強いんだろうな、と思ってたけど、これほどに得体の知れない強さを持ってるとは思わなかった。
でも、刀マンと蛇遣いを殺さなかったのはなんでだろうね。
殺せる条件が整わなかった、ってこと?
『アクタージュ act-age』(scene70.外側)
画家⇒彫刻家⇒小説家⇒脚本家、とまだ30歳なのにたくさんの肩書をもっている花子さん。
自分ひとりの力で表現するポジションから、役者に表現してもらうポジションにうつったのは、どういう心境なんだろうね。
天知の言う「アーティスト」というポジションを極めようとしているだけなんだろうけど。
天知はアーティストが嫌いだけど、アーティストという生き物に対する理解はあるんだよね。
それがあるから、黒山さんは天知を突き放せないのかもしれないな。
嫌いだけど、理解者は失いたくない、みたいな。
夜凪ちゃんたちを捨てたという父親の存在が浮上してきた。
捨てた、というのは夜凪ちゃんの主観で、深い事情があったのかもしれないけど。
夜凪ちゃんの幻想風景、コロボックルが飛び、龍が舞うのはいいんだけど、カエルの化物みたいなのがベロ~ンって舌を出してる絵のせいでいろいろと台無し。
この台無し感、めっちゃ夜凪ちゃんっぽいけどね。
『呪術廻戦』(第64話 そういうこと)
別記事(20点満点の男・虎杖)になりました。