『週刊少年ジャンプ』2019年43号 感想

『鬼滅の刃』(第175話 後世畏るべし)
『ジャンプ』表紙&巻頭カラー!
表紙は炭治郎と義勇さんの兄弟弟子コンビでで、巻頭カラーは炭治郎+ねずこちゃんと黒死牟+縁壱の兄弟対比か。
鬼になった兄を殺すために生き続けた弟の、刀身と技と耳飾りが、鬼になった妹を守りつつ戦う兄に託された、ってことになるんだな……と思うと感慨深い。

黒死牟の「縁壱が死んだ以上、誉れ高き死が訪れることはない」って考えがすごいな。
これって、縁壱さんと戦って死ぬことだけが、自分にとっての誉れ高き死である、ってことだよね。
自分が誰かに負けたら、その自分に勝てなかった縁壱さんが、その誰かより弱いことになってしまう。それは許せない。
という理屈と考えると、黒死牟、どんだけ弟至上主義だよ。

ところで、時透くんの胴体がまっぷたつなんですが……。
腕斬られて、肩貫かれて、脚斬られて、挙句の果てにそれかい……。
そんなめにあわされてるのに考えてることが「何の役にも立ってない…」って、時透くん、覚悟が極まりすぎだよ。

そしたら、玄弥は縦に斬られてるし……。
玄弥には鬼の回復力があるから、ワンチャンあるかな……あるよね……。
こんな状態なのに「守る…」という気持ちだけで動いてるの本当に泣ける。

これだけの攻撃を受けて、ちゃんと無事な岩柱さんと風柱さん、ほんとにすごいな。
風柱さんは、内臓がまろびでそうなのを仮留めしてるだけなので、ちょっとでも気を抜いたら倒れそうな気がするけど。

時透くんの刀の赫刀化による弱体化。
玄弥の血鬼術による足止めと弱体化。
岩柱さんと風柱さんの連携攻撃でなんとか頭を落とした、これで本当に倒せたのか不安。
次号の次男ズをみるのがこわい……。

兄は、後継者がいないから自分たちでなんとかしないと、と考える。
弟は、必ずどこかに生まれるから心配しなくていい、と考える。
黒死牟にしてみれば、縁壱さんは神々の寵愛を一身に受ける特別な存在だけど、縁壱さんにしてみれば、自分はそんな大それたものではなく、代わりはいくらでも現れるような存在なのね。
いや、縁壱さんみたいな人がほいほい生まれるのなら、鬼殺隊の悲願はとっくに成就されてそうな気がするんだが。

表情が死んでる、的なことを言われてた縁壱さんだけど、「いつでも安心して人生の幕を引けば良い」と言ってる時の顔は、うっすら微笑んでいるよね。
本当に、心底、未来を信じてたんだな。
だけど、兄が鬼になって、安心して人生の幕をおろせなくなって、80を超えるまで兄を探してさまよっていたのかな、と考えると、いや、兄弟でちゃんと話し合おうよ、って思う。
黒死牟が鬼にならなければ、この兄弟で無惨様を倒せてたよね、多分。

『ONE PIECE』(第956話 "ビッグニュース")
サボは行方不明か。くまを救おうとしてやられちゃったのかな。
でも、みんながあれだけ嘆いてるってことは、記事では死亡扱いになってるのかも。

"王下七武海"制度の撤廃はさすがに驚いた。
コビーがハンコックの捕縛に動いてるけど、ふたりともルフィ大好き族だから、案外、仲良くなれるかも。
ていうか、コビーは少将になったのか。

『ブラッククローバー』(ページ221 碧薔薇の告白)
碧の野薔薇の団員たちの前で、ひとり告白大会をするシャーロット団長がかわええ。
それにしても、ヤミ団長がにぶすぎるな。シャーロット団長の行動がアレすぎなのも悪いけど。

ドロシー団長の魔法は、瓦礫撤去にはほんと便利だな。
あの瓦礫、夢の世界に連れていかれた後、どうすんのかな。再構築して戻せるのかも。

『呪術廻戦』(第76話 玉折)
別記事(ふたりだった。ひとりとひとりになった)になりました。

『ハイキュー!!』(第366話 みつめる)
前回の引きからして、試合がいつの間にか終わっちゃっててもおかしくないと思ってたけど、ちゃんと続いててよかった。

日向くんがいなくなっても、変わらず強気な影山くん。
そして、まだ戦う気持ちは折れていない烏野の面々。ほんとよかった。

日向くんの前に現れた研磨くん。
「ともだちを励ましに来た」ってさらっと言えるようになったんだな、この子。
以前の研磨くんだったら「ともだち」という言葉を使うのもイヤがったんじゃないかな。
「励ます」というのもすっごい苦手そうだし。
日向くんが何を必要とするのかを見越してタブレットPC持って来たり、ほんとに良い子だなあ。

谷地ちゃんが「私が泣くのはちがう。泣くものか」って必死にこらえて、目を血走らせてるとこ、コワイけどカワイイ。
ここで一番、泣きたい立場なのは日向くんで、その日向くんが気丈にふるまってるから、その日向くんよりも先に崩れたくはないんだろうな。

コートにいられなくても、そこから目をそらさない日向くん。
自分は烏野の一員で、試合はまだ終わってないからね。

『アクタージュ act-age』(scene82.告白)
花子さん、夜凪ちゃんの父親を連れてくるとかそういうことをするのかな、と思ってたんだが、まさかの不倫告白か。
なるほど、本人を連れてくる、とかいう面倒なことしなくてもよいのね。

花子さんの告白が嘘か本当かは関係なくて、それを夜凪ちゃんが信じて怒った時点で、花子さんの勝ちなんだろうね。
それにしても、これはえげつない。
黒山さんが、夜凪ちゃんを利用して、千世子ちゃんをあおった件よりも、ずっとえげつない。

『チェンソーマン』(第39話 きっと泣く)
パワーちゃん、血を飲み過ぎると角が増えちゃうのか。
ほっといたらもっと増えたりするのかな。
それにしても、パワーちゃん、本当にマキマさんに弱いな。
もう、なすがまま、言われるがままって感じじゃないか。

ところで悪魔って「最高!」って言うのが好きなの?

それにしてもここにきて、まさかのデンジとマキマさんのデート回。
ワンピース姿のマキマさん、ほんとにかわええ。
デンジが台詞で「カワイイ!!」って言って、モノローグでも「かわいー!!」って言ってるとことか、ほんとかわいい。

「心がない」と言われたことがひっかかってたデンジに「俺に心ってあると思います?」ってきかれて、わざと接近して興奮させて「あったよ」って言うの、マキマさん、あざとすぎる。
でも、デンジのちょっとした憂いを、きれいさっぱり晴らしてくれてありがとう、って思う。

デンジにとっては、ポチタとマキマさんが特別なんだよね。
パワーちゃんとアキはそこからちょっとだけ優先度がさがる感じかな。

『神緒ゆいは髪を結い』(第27話 船上パーティー)
なんと水着回ですよ!
噂の船上パーティーがきらきらすぎる。
鍵斗くんは怪我が治ってなくて遊べないのに、みんなが遊ぶ様子をみて本当に楽しそうなのが良い。

メガネキャラにイメチェンしたアヤ子ちゃん! あざとい! めっちゃあざとい!
わりとやぼったい感じのメガネなのに、それがものすごく似合ってる。

ハーレム(?)の先輩・炎火ちゃんが、アヤ子ちゃんをさりげにフォローしてるとこがいいよね。
正妻(?)はゆいちゃんで決まってるようだけど、他の子たちも鍵斗くんをあきらめていないというか、鍵斗くんを助けて、楽しませてあげられる存在になれれば、それでうれしい、って感じになってる。

「邪馬台国」というワードがでてきたのは笑った。
いや、そんなスケールのおはなしになるの?
てか、「女王」に「スケバン」ってルビふられてるって、どういうことなのっ。
いやあ、このマンガ、よくわかんない方向に突き抜けてるよなあ。