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『アンデッドアンラック』(No.207 もう一度) 感想(魂と解釈と自他)

対「ランゲージ」戦が終わって、今回は情報整理回? ニコが「不忘」になってしまったことに、号泣して謝る風子ちゃん。 ニコはもう吹っ切ってるというか納得できてるけど、風子ちゃんは受け入れがたいんだろうなあ。 前回ループでのニコの最期を知ってるだけに。 ニコが「アポカリプス」の情報攻撃に耐えられたのは、魂を外付けの記憶装置にして、そこに退避させることができたから。 ニコの根性だけでどうにかした、ということではなかったのね。 「自己対象と他対象 これも本当はねーんじゃねぇか?」 これまでの設定をひっくり返してきた! って思ったけど、そういえばショーンの「不可視」は自分を見えなくする能力だけど、触れている仲間もみえなくできるのは、自分という領域を拡張しているのか、他対象になっているのか、と考えたことはあったな。 クリードの「不減」は対象が武器の類なので、これを自己対象というのも他対象というのも微妙だなあ、とか。 ボイドさんと除津さんの「不可避」がまったく違うものになってるなあ、とか。 本人の認識が重要、というのは以前から言われていたことなので、その向きによって自己対象と他対象に大別されてきただけで、能力そのものにその区分はないのかもしれない。 でもタチアナちゃんの「不可触」が他対象になったらどうなっちゃうんだ……。 「魂を使った組織メンバー全員の否定能力の進化!!」 いいですねえ。そもそも「神」が強すぎてどうやったら倒せるのよ案件だったので、否定能力者たちはどんだけ強くなっても良いと思います! ニコが「アポカリプス」の記憶を得たことで、これまで風子ちゃんが担ってきた部分をかなりニコに委譲できるようになったのも良いですよ。 「残る仲間は3人!」でタチアナちゃん、くるるちゃん、バニーちゃんの絵に不自然な白い点があるんだけど、これはもしかしてルインか? 上位十理(-2)と「サン」と「ルナ」を、否定者たちが囲んでる絵にアンディがいないのさびしい、と思っていたら、太陽に黒点が描かれているというつぶやきをみて電子版で確認したら本当にあった。 紙版だとよくわからなかった。 良かったね! アンディもちゃんといたね! できれば黒点じゃないアンディが良かったけどね! あと、「デス」が「ラック」をおぶってるのが、ふふっ、ってなる。 ニコが今度は一緒にラグナロクで闘う、って風子ちゃんに言ったの、ちょ...

『週刊少年ジャンプ』2024年25号 感想

『アオのハコ』 (#149 優しさの手札) 大喜が気を利かせすぎてちょっと優柔不断な感じになっちゃってるんだよね。 でも、千夏先輩、バスケ部のキャプテンだし立場的なものを考えちゃうと、迷惑をかけたくないと後ろ向きな行動に出ちゃうのもわからんでもない。 そういう大喜の優しさを理解したうえで、知人たちにみせつけるように大喜の手を取る千夏先輩にぐぉぉぉっ! ってなった。 千夏先輩、最強すぎる! ここまで負け知らずなヒロインはすごいな! 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS166 偽狂者) 「テメェら 俺のことボケてると思ってんだろ」でスタンディングオベーションだよ! ブラボーだよ! 『骸区』を読んだことのある人は、ついにキターっ! って感じだろうけど、そうでない人はどう思うんだろう。 だいぶホラーな感じなのかな。 それにしても、腕を斬ってまたくっつけるとかやりすぎだろ、とも思うんだけど、篁さんなら謎の納得感があるという不思議。 篁さん、クズをのさばらせてるのがイヤなら、なんであの会長の指示に従ってるのかよくわからんな。 篁さん的に存在価値があるんだろうか? 『あかね噺』 (第110席 一番弟子) 全生師匠が突き抜けて悪役になってるけど、“喜劇王”という大層な二つ名がついてるってことはかなりな実力者ではあるんだろうな。 『超巡!超条先輩』 (第14話 ソムチャイ巡査長) ソムチャイってなんぞや、と思ったら超条先輩の新しい名前(?)だった。 どこから出てきたんだソムチャイ。 超条先輩がこんなにだまされやすいピュアな人だとは。 人の心が読めるので、下心のある人は最初からわかって当たり前だから、そういう判断力が身につかないままで生きてきちゃったのね。 ローボくんの「タンパク質の分際で思い上がりやがって~ッ!!」には笑った。 確かにローボくんの構成物質にタンパク質は含まれていないだろうけど! 『アンデッドアンラック』 (No.207 もう一度) 別記事(魂と解釈と自他)になりました。 『カグラバチ』 (第33話 死守) 当主は子供たちに選民意識を植え付け、漣家のため、楽座市を守るためなら命も捨てられるように育てたんだろうな。 幼い天理の純粋な「かっこいい」という想いをライターであぶる柴さんに笑った。 いや、それしかすがるものがないように育てられたんだろうに燃やすな、かわいそう...

『アンデッドアンラック』(No.206 ENGAGE) 感想(超弩級組織最終兵器対神波動砲魂改)

ランちゃんが繰り出した「超新星爆発」。 勝ちはあきらめてニコを巻き添えにするつもりか。 これ、止めようがないというか、消すのも、地球に被害を与えない場所まで飛ばすのも無理だろ。 超新星爆発を「そんなもの俺の新たな奥義の前では…」とか言ってるファンは何者なの? でも、ファンならやれそうな気がしないでもない。 ここでまさかの「超弩級組織最終兵器対神波動砲(スーパードレッドノートユニオンリーサルウェポンスペリオルバスター)」の再登場! 「魂改(ソウルカスタム)」ってついてるのはなんぞや、って思ったけど、これもしかして電力じゃなくてファンの魂力(?)が動力源なのか。 そうだよなあ、この状況ですぐに世界中から電力かきあつめるの無理だもんなあ。 「不減」もクリードが参加者登録されてないから使えないし。 あと、操縦席にファンが乗り込む絵がちょっとおもしろい。 これ一瞬、ニコがしりとりワードを宣言してなくない? って思ったんだけど、「2ターン目の「科学」の言葉のイメージをオレとオマエで更に膨らませ」って言ってるから、「科学」のイメージの派生なのか。 考えてみれば、ランちゃんもずっと「サン」と「ルナ」を使い続けてるからアリなのか。 しかし、超弩級組織最終兵器対神波動砲魂改を使っても「サン」もどきは倒しきれない。 まあ、前回ループでもそうだったからね。 ここでニコが「ワームホール」を宣言。 なるほど、ワームホールを使って、地球に影響を及ぼさないところまで飛ばすつもりか! って思ったら、まさかの太陽の裏円卓につながってた。 「ソウル」の「え?」がなんかかわいい。 裏円卓に飛ばして「ソウル」に対処させるとはすごい手を考えたな。 てか、「ソウル」はあれを無効化できるのね。 ランちゃんの「ごめんソウちゃん 負けちゃった」がかわいらしくもせつない。 「ソウル」の表情の変化もせつない。 上位十理は仲間意識なんかないのかと思ってたんだけど、意外と仲が良いのかな。 死理取りでイメージしたものが壊されると、それをイメージした人にダメージが及ぶ。 自分が「サン」もどきを倒せばランちゃんが傷つくとわかってて、それを始末したソウル。 これまでの余裕綽々な態度を改めて、本気でユニオンを攻撃してきそうで怖い。 コアフォームになっても髪で本を抱きしめてるランちゃん。 槍を向けるニコとイチコさん。 ランちゃんの最期の...

『週刊少年ジャンプ』2024年24号 感想

『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS165 バリアフリー) 自販機に格納されてるドリンク越しに坂本さんを描いて、その直後にドリンクごと自販機をスパッと斬る篁さんが描かれたの、めっちゃかっこいいな。 で、飛び散ったジュースの飛沫を坂本さんが飲んでるの、ちょっとおもしろい。 篁さんが銃弾で刀を研いだのはさらにおもしろかった! そんなわけないだろ! ってなるんだけど、なんか謎の納得感がある。 篁さん、なんでもありなキャラになってる。 でも、視力はかなり悪いのか。 てか、見えないのに銃弾を刀で受け止められるの? そして、坂本さんのエプロンは防弾仕様なのか? 『ONE PIECE』 (第1114話 “イカロスの翼”) イカロス……太陽に近づこうとして身を滅ぼした男か……。 世界が海に沈むときいて、呆れる者、疑う者、嗤う者、慌てる者、怒る者……。 ドフラミンゴが「みんなで引っ越すか!? 高い場所へよ!!!」って言ってるけど、これって、みんなでマリージョアへ乗り込もうぜ! って煽ってる? ジョイボーイ=ニカだと思ってたんだけど、「ニカの様に」って言ってるからイコールではないのか。 つまり、ルフィの先代(?)がジョイボーイ? ジョイボーイが初めて「海賊」と呼ばれた男ということは、それ以前は海に出る者がいなかった、ということだったりして。 みんな、空を飛んでたとか、雲の上を歩いてたとか? 『超巡!超条先輩』 (第13話 お祭り巡査長) 警視! 超条先輩が目の前にいてもちゃんと仕事ができる男! 超条先輩もそういう面では警視を信用してたのね。 まあ、ポンちゃんとK9さんが信用できてなかったのも無理はない、というか、当然だけど。 ポンちゃんとK9さんがタッグを組むと無敵だな。 そんなふたりが、それぞれの上司のお守り役に戻ってハッピーエンド、という締めがなんか良い空気感だった。 『あかね噺』 (第109席 範) 真打昇進試験を前にして落ち着かない、まいける兄さんの弟妹弟子たち。 みんな、おっ父の件を思い出してビクビクなんだよね。 昇進できないだけなら、またがんばれ! ってなれるけど、みんな最悪展開を目にしたことがあるから。 そう考えると、一番、おびえてるのは志ぐま師匠じゃないかと思うんだけど、弟子たちの前ではいつも通りの態度なの、強いな。 「範を示そうか」のコマのまいける兄さん、色気が...

『逃げ上手の若君』(第156話 上奏1338) 感想

仁徳天皇陵って狩りの名所なの? 罰当たりではあるけど、今みたいに管理はされていなくて、簡単に入れるんだろうなあ。 もしかしたら今も入ろうと思えば入れるのかもしれないけど。 その話をきいて時行と駿河四郎が目くばせ(?)をしてるけど、なんかあるの? 時行、めっちゃからだやわらかいね! と思ってたら深刻な話題になった。 顕家、どうみても自軍が負けて死ぬ想定で動いてるし、時行もそれを否定できないでいる。 時行と同じように、顕家がなんでここまで後醍醐帝に忠義を尽くすのか謎だったんだけど、「戦略眼の有無で忠義の量が変わるのか?」と言われると、確かになあ、ってなる。 褒められると嬉しいから。 顕家が動く理由はそれだけ。 そう言われちゃったらもう何も言えないよなあ。 それでも、こんなに有能で忠義を尽くしてくれる人を使いつぶすなよ、って文句は言いたくなるじゃん。 顕家が納得できてても、時行は受け入れることができてない様子だし。 顕家のこの先を考えて、めっちゃヘコんでいる。

『ワールドトリガー』27巻 箇条書き感想

今回はそんなに出遅れてないと思う単行本感想。 ・表紙は二宮8番隊。東さんの保護者感がすごい、と思ったらカバー下コメントで「親?」って書かれてて笑った ・二宮8番隊のチーム能力やっぱり高すぎ! ・ユズルくんの「それ、もっと早く言えよ」と二宮さんの「それ、その場で言えよ」のループはこわすぎるな。それをあえてスルーする東さん、自分のせいで、ってなってるチカちゃんがいるので、とっととふたりで解決してください(←この巻で解決してた) ・加賀美ちゃんは、自分たちで解決するだろう、って傍観きめこんでるのかな。荒船隊はみんな超マイペースだしな ・歌川1番隊は小夜子ちゃんと漆間隊長のこれからの挙動がめっちゃ楽しみ! ・ユーマは「プロのニホンジン」だそうだが、するとヒュースは「プロのカナダジン」なのか? ・古寺6番隊は秀才揃いってイメージ。水上9番隊は優等生揃いってイメージ ・カバー折り返し著者コメント。葦原先生もパラメータ調整に四苦八苦しているっぽい ・三輪と仲が良い人は誰かという質問に「本部基地では佐伯、里見、桃園、王子、カシオ、虎太郎などがよく話しかけに行っているようです。」ってあって、やっぱり三輪の方から話しかけには行かないんだ、ってなった ・柿崎さんが嵐山隊から抜けた時、嵐山さんは「これからはライバルだな(これからはライバルだな)」と思ったらしいですが、この、口から出る言葉と思っていることが完全一致なところがあまりにも嵐山さん ・「ネイバーだけど空閑は友達だ」でアンケート人気があがったのはなんかわかる。あそこらへんから、得体の知れない存在だったユーマが地に足の着いた存在になったような気がする ・大学生組の所属学部についての歴代担当さんたちの考察はかなりおもしろかった ・私としては、風間さんは法学部、レイジさんはスポーツ医学とか学んでて欲しい、諏訪さんは哲学科、寺島さんは情報工学、東さんは史学科で戦争史を研究してて欲しい ・二宮さんは心理学とか学んでて欲しい。嵐山さんは教育学部、柿崎さんは国文学、弓場さんと生駒さんは思いつかないな…… ・28巻の表紙は歌川1番隊と予想

『ワールドトリガー』第241話「遠征選抜試験・37」+第242話「遠征選抜試験・38」 感想(トリオン兵百鬼夜行)

諏訪7番隊VS若村11番隊。 若村11番隊のエース機であるヒュースの「爆撃機(カナダ)」がいきなり撃ち落とされた。 諏訪7番隊、想定外というか計算外のパワー勝負を仕掛けてきた! コスト度外視でトリオン兵をつくってる? けど、コストの上限は決まってるので、どこかから湧いてくるわけもない。 明らかにどこかのコストを削っているんだけど、それがどこかはわからない。 とまどう若村11番隊だけど、雰囲気は悪くないよね。 互いに声をかけあいながら動けてる。 「諏訪隊の戦術の謎を解いておかねぇと 結局 明日もキツくなる」 かなりな劣勢でいつものようにパニクる若村だけど、今回は自力で立ち直った! 「どうするって……どうする……!?」って状態から「……いやちがう……!」ってなる間に、マリオちゃんとヒュースの顔がうつってて、ふたりに助言を求める考えもちょっと浮かんだのかな、って思った。 でも、若村は自分でしっかり決断をくだした。 「何ポイント取られようがどうせ同じ1敗だ……! 残り2ターンも撃ち合って諏訪隊の情報を集めるぞ!」 なるほど、戦況をひっくり返すことはあきらめて、情報収集に徹しよう、というわけか。 諏訪7番隊のトリックを解くための情報収集、という目的があれば、たとえここからボコボコにされても、チームの士気は下がらない、という面でも有能な一手。 これを自分だけで判断できた若村の成長っぷりがすばらしい! これまでなら困ってヒュースあたりに助言を求めてたところじゃない? いや、チームメイトを頼れるというのも大事なことだけど。 で、結局ボコボコに負けたのね。やっぱり。 そして、みんなが考察を述べ合うけど、結局、コストのつじつまがあわない、という点をのりこえられない。 ここで、ヒュースが「修が諏訪隊の作戦を立てている」という前提なら、推測ができる、とか言い出した。 ヒュース、オサムの理解度があがりすぎてるな。 全5ターンのうち、最初の2ターンだけに狙撃隊の弾数をつぎ込んだ……つまり、3ターン以降は捨てていた? そうか、最初にヒュースの狙撃機を落としたら、あとのターンは弾切れ状態になってもかまわないわけか。 一応、偽装工作もしてたっぽいけど。 単純といえば単純だけど、その割り切りというか思い切りがオサムっぽい。 オサムは少ないトリオンをやりくりして戦い続けてるから、そういうのは慣れてるしな...

『アンデッドアンラック』21巻 箇条書き感想

21巻の感想です! ・表紙はアンディ! 単独表紙は久しぶり。なんかもう泣ける。アンディがめっちゃかっこよくて、神々しさすら感じるんだけど、神々しいという言葉が使いづらいアンデラ界隈 ・知らない人がみたらこの表紙はなんだと思うんだろうな ・「シック」のプロフィールに「寿命なんてないのに」って書いてあったんだけど、やっぱりUMAは死なないのか? それとも、マスタールールだから死なないのか? 討伐されたらそのまま消滅なのか? それとも亜空間にとばされて次回のループで再配置なのか? ・ニコは「シック」に肺をやられて入院したけど、タバコ欲しさに脱走……そりゃあイチコさんもニコの健康のために口うるさくなるよ ・フィルも病気になるのね。まあ、生身部分も残っているからな。本人が症状を訴えられないだろうから、治療がむずかしそう ・お酒の強さランキングという謎の情報がでてきた! ・風子ちゃんとジュイスさんがお酒に超強いのは、ループ者になったからなのか、たまたまなのか…… ・ヴィクトルとアンディは「不死」の能力でお酒に酔わない! それはそうね ・イチコさんはお酒に強いけどすぐ脱ごうとする……ニコも大変だな ・ボイドはほどほどだそうだけど、前回ループでは「不可避」が発現して酒びたりになった、という情報とあわせると不憫感が増すな ・ショーンはお酒に弱くて「ギャング時代に飲まされまくって壊れた」って……どういう壊れ方したの? めっちゃ怖いんだけど ・テラーさんがめっちゃ弱くて、ビリー様はさらに弱いって、あざとい……どこまでもあざとい…… ・テラーさん、傭兵部隊の隊長がお酒に弱いなんてかっこつかないから、ウィスキーボトルにお茶入れとくのでそれ飲んでてください、とか言い出して、ビリー様が、そんなのどうでもいいと思うんだけど、と言いつつ、せっかく用意してくれたからとちびちびお茶飲んでる姿を妄想した ・この巻だけで、手術して、アンディが1分だけ再登場して、隕石と彗星が衝突して、上位十理のお披露目があって、結婚式して、ラーメンつくって、太陽に行った、という目まぐるしさだよ! ・22巻の表紙は風子ちゃんとジュリアちゃんのツーショットを期待している

『アンデッドアンラック』(No.205 覧古考新) 感想(一番幸せになる)

サブタイトルの「覧古考新」という言葉を知らなかったんですが、調べてみたら、「古い事柄を顧みて、新しい問題を考察すること」だそうです。 今回の内容にぴったりすぎる。 アポカリプスの記憶攻撃を受けきったニコ。 やっぱり、ループを繰り返しヴィクトルやジュイスさんたちと戦ったこと、前回ループでイチコさんを失いニコラボを全滅させてしまったことも知ってしまったか。 膨大な情報が流れ込んだことよりも、過去のつらい記憶を取り戻したことの方がつらそう。 てか、つらいなんてもんじゃないよね……。 ランちゃんの次の選択は「ゲイ・ボルグ」「グングニル」。 あくまでも「サン」と「ルナ」に神話に出てくる強い武器を持たせようとするのね。 確かに、現実に存在するものよりも、神話に出てくるものをしっかりしたイメージで押し出した方が強い気がする。 対するニコは「電磁砲」「原子ロケット」と科学押し。 これが衝突してユニオン基地は大丈夫なの? と思ってたらラボ部分のユニットが地上に射出されたよ。 何かあった時のために脱出装置をつけてあったのか? ザックさん無事でよかった。 ここでニコが「十善戒」をつかってランちゃんから情報をひきだしたの、めっちゃかっこよかった。 すべてが「不」ではじまる十善戒はとてもアンデラにハマるな。 「不妄語はお前の嘘を禁じる」か。 死理取りをこんな使い方するか……。 「消滅した魂はこの世界とは別の亜空間に飛ばされる」 「通常次のループでの出生タイミングまでそこから出ることはできない」 つまり、ループを経て生まれ変わっても、魂は同一のもの。 「ずっと…気になってたんだろ たとえ別人であっても… そう言い聞かせて200年 頑張ってくれたんだよな」 ニコは風子ちゃんのためにこの情報を引き出してくれたんだ。 今回ループのみんなを救いたいとがんばっていたけれど、心の片隅に、今回ループのみんなを救ったところで前回ループのみんなの魂を救ったことにはならないのでは? という疑念はどうしたって出るよね。 フィルくん編でもちょっと触れてたけど。 涙をボロボロこぼしてる風子ちゃんをみて泣いた。 今、風子ちゃんが会えているのは大好きだったみんななんだね。 たとえ別人であっても幸せにしたいけど、前回までのループでとてもつらい思いをした人たちの魂を幸せにしたい、という思いはずっとあったんだろうな。 「前のルー...

『週刊少年ジャンプ』2024年22・23合併号 感想

集合表紙絵がずいぶんパキパキした感じで、どうしたんだ、と思ったらステッカー風がテーマだった。 なるほど、パキパキって印象はキャラの周囲の白枠のせいか。 『ONE PIECE』 (第1113話 “STALEMATE”) ベガパンクの頭部が切り取られてそのまま保存されてる絵がだいぶ怖かった。 脳だけじゃなく、頭皮や髪も一緒に保存してるのか。 てか、ベガパンクの頭蓋骨ってどうなってるの? 頭頂部分がパカってあいてるのか? 今回、しばらくみてなかったキャラが次々に出てきて楽しかった。 カヤさん、なんかかっこよくなってたな。 「この世界は……海に沈む!!!」 ウォーターセブンがどんどん水没していってるって話があったけど、あそこが特別ではなく、世界規模でどんどん沈んでいってる状況なのか。 インペルダウンがこれどうやってつくったのって感じだったんだけど、元は普通の監獄だったけど、どんどん沈んでいってああなったっていうこと? でもそうなっても、魚人島と魚人族は困らないよな……。 だからこそ魚人族を迫害したってのはありそう。 マリージョアが高いところにあるのもそれに備えてなのかもしれないけど、革命軍に兵糧攻めされて困ってるあたりをみると自給自足はできないっぽいし、どちらにしろ時間の問題という気が。 『超巡!超条先輩』 (第12話 出店警察巡査長) ポンちゃんの「いいから私の心を読めーッ!!」の迫力がすごい。 普通は心を読まれることを嫌がりそうなもんだけど、ポンちゃんもう慣れ切ってる。 超条先輩を信頼しきってるってことでもあるが。 超条先輩は犬飼警視が自分をみつけてしまっても指揮は乱れないと思ってる? ポンちゃんとK9さんは本気で心配してるけど、超条先輩は犬飼警視を信頼しているのかもしれない。 そして、K9さんの犬飼警視のフォローっぷりが手厚すぎて、これはこれでキモイのでは? ってなってる。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS164 篁) 紙版では気づかなかったんだけど、電子版でみると篁さんのスーツの質感がすごかった。 やっぱり篁さん強すぎるな。 ブツブツ言いながら刀を抜いたりしまったりしてるだけにみえるのに、坂本さんたちが圧倒されてる。 「僕ら特A級抹殺対象に指定されたからね 篁さんにとっては敵以外の何者でもないんだよ」って、篁さん殺連命令にめっちゃ忠実な人なのか。 南雲が意...

『逃げ上手の若君』(第155話 文化1338) 感想

顕家軍も楠木家もだいぶ厳しい状況。 でもみんな活力は失っていない。 顕家は端午の節句にかこつけてお祭りを開催。 下衆だ蛮族だと言いながらも、公家の文化を教えつつ、奥州武士たちも楽しめるようにしてる顕家の、このバランス感覚が良いよね。 堀口、「バカだバカだと思っていた若殿が…」ってめっちゃ悪口じゃん、ってなったけど、それでもずっとそばにいれば愛着は湧くんだろうね。 まだ幼いのに親元を離れて戦場を転々とする生活を過ごしているってだけでも立派だと思うけどね、新田(息子)。 わがままなとこはあるけど、郎党たちに対して傲慢なところは見当たらないし。 「風林火山」の旗は特級呪物……。 まあ、その後の歴史を知ると、諏訪側からみれば忌まわしきものかもしれないね。 顕家にとって奥州産の新巻鮭は第二の故郷の味。 時行が最初は食べられなかったイナゴに慣れたように、顕家も奥州の味に慣れるほどの時間を奥州武士たちと過ごしたんだな。 生まれ育った土地を幼くして離れ第二の故郷を得た。 だから時行には顕家の気持ちがわかるのかもしれない。 ところで石合戦って怖すぎじゃない? 危険なだけでどこがおもしろいかわからなすぎるんだが、「当時の人は大好きだった」とか書いてあって、ドン引きした。 遊びで重傷者を増やすな!