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『ワールドトリガー』第250話「遠征選抜試験・42」+第251話「志岐小夜子」 感想

諏訪7番隊だけではなく古寺6番隊でもキッチンのドアが開かなくなった。 これでドア故障は仕組まれたもので決定。 諏訪さん「なんか困ってる事ねーかなと思ってな」だけしか言わないし、古寺もそれだけで察するしで、無駄がない。 ここで具体的な情報交換をしなかったのは、これが課題ならそれぞれで解決するしかない、と意見が一致したからだろうね。 一晩くらいなら食事抜きでもいけるんじゃないかな、と思ってたんだけど、栄養を摂らないとトリオンが回復しないのか! 休めば回復すると思ってたんだけど、栄養補給も含まれてたか。 チカちゃんがやたらご飯を食べるのは、あの莫大なトリオン量はお米のカロリーに支えられてるからかもしれん。 柿崎3番隊では太一が「壊せばいいんじゃないっすか? ドア」とあっさりした解決策を出してた。 なるほど、スコーピオンとか持ってるわけだから、壊すのは容易なのか。 一晩だけもてばいいのならそれはアリよね。 遠征艇でエンジニアが全滅して故障が直せない場合、ドア一枚の修理よりも戦闘員のトリオン回復を優先すべきって、太一の説明は理にかなってる。 これが遠征艇の航行に影響する問題だったら必死で直す方法を模索するだろうけど、ドアが開きっぱなしになってもたいして困らないよね。 ところで、エンジニア全滅の可能性を思いついたり、オペレータに毒を盛る案を出したり、太一の発想って意外とブラックだな。 王子2番隊では王子が直そうとしていた。 村上10番隊と来馬5番隊も直す方向で動き出した。 直す過程を写真に撮っておいてあとでエンジニアにみせる、という弓場さんのやり方はとても良い! みんな、これを徹底してくれればいいのに! 荒船も同じことやってて、やっぱり真面目で細かいなこのふたり。 分担課題にヒントが入ってたし、資料もおいてあって、ちゃんと解けるようにしてあるのね。 そりゃそうか。 結局、壊す派、直す派、一定時間がんばってみて直せなかったら壊す派に別れた。 どの選択が優れているか、ではなく、どう判断してどう決定するか、を見てる感じかな。 歌川1番隊ではユーマが小夜子ちゃんに、男性が苦手な理由をきいていた。 これ、めっちゃ気になってた! 小夜子ちゃん、トリオンがサイドエフェクト発現してもおかしくないレベルだと思ってたら、本当にサイドエフェクト持ちだったよ。 えっ? サイドエフェクトに関する知識があ...

『週刊少年ジャンプ』2025年21号 感想

『あかね噺』 (第155席 はぁ) からし、あいかわらず敵をつくりまくってるな。 本人は「保険を敷いてリスクを減らす」という堅実ルートを、能力フル回転でつくってるだけなのに、周囲からは世渡りをうまくやってる生意気なやつ、みたいな印象になっちゃってる。 でも、敵ばかりではなくて、ちゃんとからしのことをわかってくれる先輩もいる。ひかるちゃんみたいな同志もいる。 からしが堅実ルートをつくってるのは、落語家としての居場所を確保しつつ、自分が求めるものを得るためだから、そもそも堅実ではないんだよね。 本当に堅実な人は落語家を選ばないんだから。 『カグラバチ』 (第76話 宴) 「酌揺」の能力のひとつ「遊」は周囲のモノを自在に操ることができる、ということで死体を動かす昼彦。 チヒロくんは妖刀の基本機能を知ってたからこそ、死体をモノと解釈して動かした昼彦に驚いたんだな。 事前情報がなければ、死体を動かす能力と解釈しそうだもん。 なるほど冒頭の「理論的な際限なんてのは持ち主に依って幾らでも変貌し得る」というのは、チヒロくんの知識を超えたことをやられる可能性がある、という意味か。 これまでの妖刀の使い手は六平パパが選んだ人たちだから、倫理観がしっかりしてたと思うんだけど、そういうデータは毘灼相手ではゆがむ可能性があるんだな。 ところで座村さんの目が治ってる? もしかして座村さん、治るあてがあるから目をつぶした? 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS210 殺意と殺意) 沖さん、ORDERの連中に裏切られまくりで笑う。 人望がまったくない(初登場時点でわかってたけど)。 『魔男のイチ』 (第31狩 挑戦者) ゴクラク、リチア王女の弟なら王子のはずなのに、そういう扱いされてる様子がないのなんでだろう、と思ってたら、バクガミによって「どうでもよい」存在にされちゃったからか。 ゴクラクの憎しみの深さは、家族への愛の深さゆえなんだな。 『逃げ上手の若君』 (第200話 昨日の敵は今日の友1351) 別記事になりました。 『超巡!超条先輩』 (第59話 起き攻め巡査長) 超条先輩の「超能力に頼った人間関係は必ず破綻する」って、前例があるんだろうな、これ。 テレパシーが使えるから警戒して人が寄ってこない以外にも、人間関係でいろいろな問題を抱えてきたんだろう、と思うと、あの超条先輩大好きすぎる...

『逃げ上手の若君』(第200話 昨日の敵は今日の友1351) 感想

ついに200話到達! 連載開始時は歴史物という『ジャンプ』では不人気そうなジャンルで続けられるんだろうか、とちょっと心配してたんだけど、さすが松井せんせーですね! 扉絵に魔人様と殺せんせーが登場しててびっくりした! 螺旋階段でハンカチ振ってお見送りする殺せんせーと、時行より2段上で招くようにその先を示す魔人様。 魔人様の左手は中指立てて、右手は断ち切られ見えない、というのがまた良いね。 魔人様は中指立てが基本なので! そして、ここから先どこまで行くかは教えないよ、って感じで! 180、200、202という数字は、『魔人探偵脳噛ネウロ』が全202話、『暗殺教室』が全180話(番外編除く)、『逃げ上手の若君』が今回200話、という意味だよね。 『暗殺教室』の長さを超え、『魔人探偵脳噛ネウロ』をもうすぐ超えますよ、と。 魔人様が誰かに見下ろされてる絵というのは正直なんか違うと思うので、超えてから、ではなく、もうすぐ超えますよ、というタイミングでこれを描いてくださるの、とてもありがたいです。 あと、魔人様が意外とちゃんと魔人様というか、松井せんせーの絵柄が変化してても、魔人様として違和感がないのはうれしいです。 いや~、3作連続で連載が打ち切られていないからこそ描ける表紙だと思うと、松井せんせーがすごすぎる! さて本編。 亜也子と桃井が楽しそうでなにより! と思ってたら、なぜかコスプレ大会がはじまっていた。 長尾の仮装をみてめっちゃはしゃいでる上杉がかわいい。 「面白い! 採用!!」って自分が仮装するわけじゃないからってうきうきしすぎ! でも、自分も仮装をしなけりゃいけない、となってもそれはそれで楽しむかもしれん。 仮装させられてご立腹だった長尾が、目をきらっきらさせてる上杉に「ふっ」って気を緩ませちゃうのもかわいいな。 長尾は上杉のこと好きすぎる。 これ展開がでたらめすぎじゃないか? ってちょっと思ったんだけど、「『太平記』が強く断言しているから皆も信じよう」と言われてしまったので、とりあえず信じることにします。 松井せんせー、めっちゃたくさんの文献を読んで、これはこういうことにすれば辻褄あうな、とか、こういうことだったらおもしろい! とかものすごく考えたんだろうな。 そういう、学術的な部分は大事にするけど、マンガの自由さも捨てない、というところがとても好きです。

『週刊少年ジャンプ』2025年20号 感想

『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS209 理想の世界) 神々廻さんと大佛さんがスラー側についたのちょっと不思議、と思ってたらやっぱりそういうことか。 スラーに近づく機会を得るために沖の指示に従うと決めたけれど、大佛さんを道連れにすることは拒否した神々廻さん。 「敵だね」って言う大佛さんの表情がなんかすごく良いなあ。 無表情なんだけど、私を置いていっちゃうの? って訴えてるみたいに見える。 そんな神々廻さんと大佛さんのちょっとウェットな別れがあったのに、すぐに復縁(?)するというのがまた良い。 これ、作中では3日ぐらい経ってるようなんだけど、その間、大佛さんめっちゃ真剣に神々廻さんについていく理由を考えてたのかなあ。 『魔男のイチ』 (第30狩 告げる未来) 「吸い取った悲しみを何倍にもして相手に返す」って性格が悪すぎる魔法だな。 これ習得したところで使いどころなくない? でも、困った使い方されると死屍累々になりそうだから、確保しとかなきゃダメな気もするな。 『あかね噺』 (第154席 燃えん) ひかるちゃん、あいかわらず売れっ子声優で、さらに落語家としても人気を得ている、と。 そして、あいかわらず朱音ちゃんへの執着がすごい! 一剣師匠そこらへんを理解して、うまいことひかるちゃんをコントロールしてるな。 朱音ちゃんの情報を手に入れられる立場を利用して、自分の都合もちゃっかり通してたか。 ところでからしは今どういう状況なの? 『逃げ上手の若君』 (第199話 変貌1351) 別記事になりました。

『逃げ上手の若君』(第199話 変貌1351) 感想

三浦(兄)に富士山を引っこ抜いてもらう約束をしていた、まだ幼かった時行。 その話をきいて三浦(弟)は苦笑するしかないけど、そういうエピソードをしっかり覚えてくれていることは、めちゃくちゃうれしいんだろうな。 団結力があり雰囲気が明るい時行たち南朝軍。 一方、尊氏の軍は真逆の空気。 何よりもトップの尊氏が落ち込んでいるのが痛い。 なんでこんな急激に神通力を失ったんだろうね。 マイナスなものを押し付けるのに便利な直義がいなくなって、武士たちの尊氏に対する信仰心が薄れてきたんだろうか。 その尊氏のマイナスを引き受けすぎて様子が変わった直義。 時行はともかく、上杉もちょっと引いてるな。 でも、上杉への直義の対応は変わってない感じなんだよ。 ただ、兄への煮詰まった想いが変わっただけなんだけど、それは直義のほぼすべてを変えるに等しいんだろうね。 「まさかお前が私の指揮下に入るとはな」 ここのコマの時行と直義の縮尺と位置関係がおかしいんだけど、時行の気持ち的にはこんな感じなんだろうな。 直義が滅したいのは高一族だけで、兄を殺すつもりはない。 だから高兄弟を殺せたら、兄の元に帰参して北朝側につくと宣言する直義。 もし尊氏を殺すつもりなら時行とも敵対する、ぐらいのことを言っちゃってるけど、それを言うメリットある? 「聡明だった直義が… 見る影もない」ってなるよなあ。 仲が良かった兄を失っている時行には、自分を見捨てた兄に執着する弟の気持ちははかり知れない。 どっちの弟もツライ。

『週刊少年ジャンプ』2025年19号 感想

『魔男のイチ』 (第29狩 作戦開始) やっと合流したイチとデスカラス様。 ゴクラクを信用しないデスカラス様が良いですね。ちゃんとしてます。 ゴクラクの見境ない魔法虐待(?)はやっぱり魔女協会としては見過ごせない暴挙なのね。 怒りにまかせて狩れもしない魔法を攻撃し続けて、その行動の影響で何が起きるかを考慮してなかったわけだから、そんな奴を簡単に信用できるか! ってなるのは当然だよね。 で、そんなデスカラス様が、イチに友達ができたことに、口元をほころばせてるのがまた良い。 ちゃんと「家族」してるんだよ、デスカラス様とイチは。 ところで、魔法の習得条件を知らなければどうにもならない、でも魔法側にはそれを知らせなければならないというルールはない、という設定を考えると、「告解」ってめっちゃ便利な魔法だな。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS208 連鎖) すべての国民が銃を持ってる可能性があって、3発までなら撃っても罪を問われない世界、こわいな。 国民の0.25%って、400人に1人と考えると、それくらいなら使っちゃう人はいるかもなあ、という気がしてくる。 弾丸は3発しか渡されてなくても、使ってない他の人から奪えるんじゃない? と思ってたら、生体認証で4発目からはロックがかかる仕組みを遠隔制御モジュールで実現させている。 つまり、その情報をコントロールしているシステムをどうにかすれば、すべての銃にロックをかけることも可能、って話? 『逃げ上手の若君』 (第198話 逆襲1351) 別記事になりました。 『超巡!超条先輩』 (第57話 アスパラ巡査長) ニンジンやタマネギたちと共に軍事訓練を受けるとか、どういう設定なんだよ! ってなった。 さらに、「なるしかない…!! お野菜に…!!」で、超条先輩これまでも能力ゆえにいろいろ理不尽な目にあってきたんだろうな、ってなった。 受け入れがはやいというかなんというか。 あと、「野菜」じゃなくて「お野菜」なの、かわいい。 それにしても、花園さん本人はなんも悪くないんだけど、超条先輩の天敵すぎないか? ラストの「ナスとパプリカが戦友になった」って、またあの世界にひきずりこまれたってことでしょ? 『カグラバチ』 (第74話 夜明け) 座村さんと離れて暮らすことになっても、ひとりで剣の鍛錬を続けていたイヲリちゃん。 それは、自分が強く...

『逃げ上手の若君』(第198話 逆襲1351) 感想

吹雪は「高師冬」として首を斬られるか……そうなるか……。 時行たちが吹雪を弔いたい気持ちはわかるけど、「高師冬」が死んだと認められれば終われる戦があるかもしれない、そのちょっとした時差で死なずにすむ人が出るかもしれない、と思うとなあ。 やっぱり吹雪をこっそり助けるルートにはならないか。 亜也子に「姫夜叉」というキラキラネーム(?)が発生した。 父親の望月殿がノリでつけたのではなく、先祖伝来なのか。 ご先祖様も望月殿や亜也子みたいな豪快な性格だったんだろうな。 「あっほら息子達よ 歳の近いお友達がいるぞ!!」 上杉が息子ふたりを持て余したあげくに時行に押し付けてて笑った。 わくわくで研究材料に使った結果こうなった息子たちなんだから、自分でちゃんと責任とろうよ! 頼継、駿河四郎、三浦と懐かしい顔ぶれが合流し、上杉たち直義派と共に京を目指す逃若党。 いよいよ最終章に突入か。 これが、史実という名のネタバレがある歴史物のおもしろくて残念なところだよなあ。

『週刊少年ジャンプ』2025年18号 感想

『魔男のイチ』 (第28狩 知らない感情) 弟に友達ができた、とはしゃぐリチア王女がかわいい。 でも、イチとゴクラクは「友達」とはどういうものかがわからない。 友達が欲しい、という感覚がないから、特に悲しいとかさびしいとかも思ってないんだろうね。 でも、リチア王女が喜んでるから、喜ばしいことらしい、と納得してるのちょっとかわいいな。 ゴクラク、ちゃんと王宮で育ったっぽいんだけど、あの神官はただの犯罪者扱いしてた感じでよくわからない。 王族だったらもっと扱いに困りそうな気がするんだけど。 「家族なら! 最近できた!」 めっちゃドヤ顔で言うイチがかわいい。 デスカラス様が結構むちゃくちゃやってるから、失望したりしてないかと心配してたんだけど、家族になったこと自体はやっぱりうれしいのね。 バクガミは悲しい記憶を吸い取って曖昧にしてるんだろうか、と思ってたら、悲しむ心そのものを吸い取ってた。 どうりで国民たちがみんな妙なテンションになってるわけだよ。 貧乏から逃れて、余裕のある生活をおくれるようになって、ちょっと浮かれてる、ってだけじゃなかったのか。 ゴクラク、姉の悲しいという感情を奪われたことに、あそこまで激怒するって、意外と繊細な感性をもってるな、って思った(失礼)。 『カグラバチ』 (第73話 黎明) モブ妖術師コンテストの結果がセンターカラーで発表されてた。 チヒロくんに瞬殺されてた。 ストーリーに干渉せず、おもしろい絵を見られる、というなかなか良い企画! 『夜桜さんちの大作戦』みたいにガッツリ1話つくるってのも楽しいけど、『カグラバチ』はそういう芸風(?)ではないからな。 おいおいおい、イヲリちゃんがいじめられる原因をつくったの毘灼かい。 あれ? これ結局、座村さん毘灼に振り回されてるだけじゃない? てか、幽は想像以上に長い時間をかけて今の状況をつくりだしたんだな。 本当のことを話したら父親が自分を手放してしまうと思ったから、イヲリちゃんはひとりで耐えてたんだな。 実際、その通りになったし。 それはイヲリちゃんの覚悟を踏みにじるものだったけど、座村さんはもう耐えられなかったんだろうね。 自分の目をつぶしたことで、娘の苦境に気付くのが遅れてしまったわけで、座村さんにしてみればそれも大きな負い目になっていただろうし。 そして、妖刀が奪われたことで剣聖が真打を再び握る可...

『逃げ上手の若君』(第197話 征き、帰る1351) 感想

こんな感じの展開になるんだろうなあ、とはね、思ってたんですよ。 そこらへんじわじわと覚悟させられていた、というか。 でも実際そうなってみると、やっぱりヘコむわけですよ。 そういえば、逃若党の初期メンバーは頼重が選んでいて、吹雪は時行が初めてのみずから望んだ仲間だったなあ、とか。 逃若党の中で時行を「我が君」って呼ぶのは吹雪だけ。 天下を狙える主君を得る、というのは父親の願いで、吹雪はその父親を心の底から憎んでいる。 だから、吹雪にとって主君というものはとても重い存在なんじゃないかと思うわけですよ。 そんな吹雪が呼ぶ「我が君」というのは、自分自身が選んだ主君である、という想いを含んだものなのかな、って。 父がそう願ったからではないんだ、と。 えっと、ここから助かるルートあるのかな? さすがに無理ですか? それにしても鬼心仏刀がこの展開を目指してつくられたとは、また超ロングパスだな。 松井せんせー、超ロングパス好きだよね。