『逃げ上手の若君』(第200話 昨日の敵は今日の友1351) 感想

ついに200話到達!
連載開始時は歴史物という『ジャンプ』では不人気そうなジャンルで続けられるんだろうか、とちょっと心配してたんだけど、さすが松井せんせーですね!

扉絵に魔人様と殺せんせーが登場しててびっくりした!
螺旋階段でハンカチ振ってお見送りする殺せんせーと、時行より2段上で招くようにその先を示す魔人様。
魔人様の左手は中指立てて、右手は断ち切られ見えない、というのがまた良いね。
魔人様は中指立てが基本なので! そして、ここから先どこまで行くかは教えないよ、って感じで!

180、200、202という数字は、『魔人探偵脳噛ネウロ』が全202話、『暗殺教室』が全180話(番外編除く)、『逃げ上手の若君』が今回200話、という意味だよね。
『暗殺教室』の長さを超え、『魔人探偵脳噛ネウロ』をもうすぐ超えますよ、と。
魔人様が誰かに見下ろされてる絵というのは正直なんか違うと思うので、超えてから、ではなく、もうすぐ超えますよ、というタイミングでこれを描いてくださるの、とてもありがたいです。

あと、魔人様が意外とちゃんと魔人様というか、松井せんせーの絵柄が変化してても、魔人様として違和感がないのはうれしいです。

いや~、3作連続で連載が打ち切られていないからこそ描ける表紙だと思うと、松井せんせーがすごすぎる!


さて本編。
亜也子と桃井が楽しそうでなにより! と思ってたら、なぜかコスプレ大会がはじまっていた。

長尾の仮装をみてめっちゃはしゃいでる上杉がかわいい。
「面白い! 採用!!」って自分が仮装するわけじゃないからってうきうきしすぎ!
でも、自分も仮装をしなけりゃいけない、となってもそれはそれで楽しむかもしれん。

仮装させられてご立腹だった長尾が、目をきらっきらさせてる上杉に「ふっ」って気を緩ませちゃうのもかわいいな。
長尾は上杉のこと好きすぎる。


これ展開がでたらめすぎじゃないか? ってちょっと思ったんだけど、「『太平記』が強く断言しているから皆も信じよう」と言われてしまったので、とりあえず信じることにします。
松井せんせー、めっちゃたくさんの文献を読んで、これはこういうことにすれば辻褄あうな、とか、こういうことだったらおもしろい! とかものすごく考えたんだろうな。
そういう、学術的な部分は大事にするけど、マンガの自由さも捨てない、というところがとても好きです。