『魔人探偵脳噛ネウロ』第135話 雨【おおあめ】 感想

川べりでの先生と生徒たちのなごやか(?)な会話で始まった今回。
「俺等、言うほど問題抱えてねーよ!!」という生徒の台詞が笑える。実際、私も学生時代、学園ドラマを見ながらそう思ってた。
とりあえず、数週間前からDRの計画は始まっていた、ということね。

イベント会場で起こった惨状を見た笛吹さんは、筑紫さんに「必要以上に人員を割くな」と命令を出す。
これからもっと人員を割かなければならない場面がやってくる、ということね。
初登場当時はなんだったんだ、と思うくらい、笛吹さんは日付が変わっている。
顔までかっこよくなってるし(笑)。
一方、笛吹さんと同じ映像を見て、笹塚さんも悪寒を感じている。
サイとシックスの両方と対面したことのある笹塚さんには、その存在の恐ろしさが身にしみているが、他の連中は意外と余裕モード。
ところで、石垣のホビー用品を壊す任務は、笹塚さんから等々力さんに移行されたのか?

シックスに次ぐ序列を得る、と断言するDR。
人間を超越した存在、と言いながらも、やってることは単なるポスト争い?
「新しい血族」も一枚岩ではないと言うことか。
まぁ、シックスの独裁体制ではあるんだから、そういう意味ではそうそう内部分裂は起こさないだろうが。
それにしても、DRに見下されても余裕な感じの葛西。
ただの放火魔ではないんだろうな、やっぱし。

なぜかさかさまになって沈思黙考している魔人様。
『謎』がなくても動かなければならない。そうしないと『謎』の種(=人間)を失う事になる。
そんな必死な状況の中でも、弥子ちゃんへのイヤガラセは欠かさないところがナイスだ。
しかしこの傘‥‥かわいすぎる。何かが素通りしてしまうとわかっていても、ちょっと入ってみたい。

なんちゃってホームレスのおじさんのダンボールハウスが台風で危機的状態で、助けを求められてしまった弥子ちゃん。
「増水ぐらい予想して家建てようよぉ!!」ともっともなことを言う弥子ちゃんに「私さえ中にいれば大丈夫な計算なんじゃ」って‥‥どういう理屈なのかがわからない。
なんらかの防災装置がセットしてあって、それをおじさんがコントロールしなくちゃいけないのかな?(それ以外、思いつかない)
そんな弥子ちゃんの会話を聴いて何かひらめいた様子の魔人様。
喜びのあまり(?)、弥子ちゃんのケータイを破壊。
弥子ちゃん、魔人様とつきあい出してから、何台ケータイをダメにしたんだろう(作中に出てないところでも壊されてるに違いない)。

魔人様が気づいたキーワードは「雨」。
そういえば、HAL編が終わって以降、雨のシーンが多かったような気がする(これが計算尽くだったのならちょっとスゴイ)。
雨の中、夜の街を跳躍する魔人様のお姿がカッコイイ。
「跳躍」するだけで「飛行」しないということは、ホントに魔人様は飛べないのかな?

川べりで遭遇した魔人様とDR。
しかし、時すでに遅く、堤防は決壊を始めた。
まったくもって魔人様はすべてに後手後手な状態。
いくらなんでも街を洪水から救うほどの力は魔人様にもないはず。
てゆーか、多分、できるんだろうけど、そんなことしたら、さらなる弱体化を招くだけ。
さすがの魔人様も判断に迷っている様子。かなり珍しい表情をしてるな。
この混沌状態のまま年を越すのか? と思って、そういえば去年の今頃はHAL編がクライマックスだったなぁ、とちょっとしみじみ。

コミックスは来週発売。
「表紙は…この男何者!!」ということは、アンドリュー(=シックス)かな?