『ワールドトリガー』第95話 「鈴鳴第一」 感想

部屋の隅にうずくまってただ涙を流してる鋼さん……この絵はちょっとこわい。
敵に対してはゆるがない鋼さんだけど、自分が誰かを傷つけてしまったのではないか、という思いに対してはめっちゃ弱いらしい。

「オレはサイドエフェクトでみんなの努力を盗んでるだけなんだ……」って、なんてナイーブなんだ。
サイドエフェクトってのは便利そうだけど、それはそれでいろいろと弊害があるよなあ。
嘘がわかるユーマは知らなくていいことまで知ってしまうし、耳がいい菊地原は陰口まで丸聴こえだし、未来が視える迅さんはそれ故にしょいこむものが多いし。
でも、それぞれがそれぞれの居場所をみつけて、サイドエフェクトを活用できてるものね。なんだかんだでボーダーというのは懐の深い組織なのかもしれない。

で、鋼さんには来馬さんがいた。
根拠のない慰めを言わず、「今度、会った時にきいてみよう」とか先送りせず、雨の中、鈴鳴支部から本部までママチャリで荒船さんのところに事情をききにいく来馬さん、マジいい人。
そいでもって、鋼さんのために荒船さんのコメント映像まで持ち帰るとわ。
オサムに負けない面倒見の鬼だな(笑)。

「鋼は鋼なりのやりかたで強くなってもいいんだよ」
この全肯定が鋼さんを救ったんだね。
自分が強くなることが、みんなの助けになる。ボーダーの中では、自分が強くなることで誰かが傷つくことはない。
そう信じることができたから、鋼さんはここまで強くなれたんだろうなあ。

荒船さんが目指しているのはレイジさんなのか。
しかし、オールラウンダー部隊の想像図がなんかキモいんですが(苦笑)。
独自の才能を伸ばす方向性の玉狛と違って、継戦能力を重視するボーダー本部だから、特に戦闘センスがなくても、そこそこのトリオン能力があればそこそこ戦える万能型隊員がつくれる、というメソッドが確立すれば、本部は大喜びかもしれない。

那須隊の作戦をほぼ読み切っていたオサムがすごい。
まあ、読み切ったからといって勝てるとは限らないが。

そして那須隊の隊服がSFチックというか、他の隊にはないオシャレ感というか、微妙にエロいというか(爆)。

今回の実況はミカミカで解説は太刀川さんと迅さんか。
これはまた豪勢な。
太刀川さんは桜子ちゃんに、解説役やってくれるのなら東さんの解説の記録を譲ってもいい、とか言われてここにいるとかだったらいいなあ、とか思ってる。
てか、ふたりそろってボリボリぼんち揚食べてる絵がなんかシュールだな。

太刀川さんに「マジメに?」と問われて、「マジメに」と即答するミカミカの、太刀川さんの扱いに慣れてる感がハンパない。
風間隊のオペなミカミカだから、遠征で同じ船に乗ってたのかもしれんね。
風間さんの太刀川さんのあしらい方をみて、太刀川さんの扱い方を学んだ、という可能性も。

あと「さあ、どうかな~」「何おまえなんか見えてんの?」という太刀川さんと迅さんの会話もめっちゃなごむ。
なんだ、あいかわらず仲良しさんだな。

そして、戦闘の舞台はオサムの予想通りだったが、天候が予想外だった。
めっちゃ暴風雨。そうか、天候まで指定できるのか。
風雨に飛ばされそうになってるチカちゃんがなんかかわええ。
あと、太一が転送、即、ベイルアウトになりそうなんだけど、ここでベイルアウトしたとして誰がポイントもらえるの? 天候を指定した那須さん?