『ワールドトリガー』第96話 「那須隊」 感想

チカちゃんもはや誰も「射撃」と呼んでくれない。
迅さんまでナチュラルに「砲撃」呼ばわりで、誰もそれに物言いをつけない。
そのうち「スナイパー」とは別カテゴリになるんじゃないか?(苦笑)

タグ付けとく、ってどういうことかな、と思ったんだけど、レーダーでそれぞれの位置はわかるけど、それが誰かはわからないので、誰かが視認して、どれが誰かをタグ付けしてるってことなんかね。
実況映像(?)ではわかってるみたいなので、オペちゃんもわかってるのかと思ってた。
してみると、実況側の方が、戦況を理解しやすくするために、情報をたくさん公開してて、オペちゃん達には実戦で握れる程度の情報しか伝わってない、という情報格差があるのか?

来馬さんは状況に対応して動こうとしてる感じだけど、オサムは積極的に状況を動かそうとしてる感じだ。
確かに、ユーマ不在状態で那須隊に集合されたら、オサム+チカちゃんでは負ける確率が高そうだし、ユーマも鋼さん相手では分が悪いから、これは全滅パターンな確率大だよなあ。
ここで、瞬時に最悪パターンを切り捨てる策を組み立てられるオサムがすごい。
でもまあ、橋をああやって落とすとか、チカちゃんにしかできなさそうだけどな。
たった2撃で橋が完全崩壊だよ。
もしかして、チカちゃんなら、爆撃モードのイルガーだって撃ち落とせるんじゃないの?

オサムの意図を読み取り、「助かるぜ、チカ」ってなってるユーマもかっこいい。
オサムとチカちゃんのフォローを考えずにすむ状況で、1対1対2なら勝てるという自信があるんだね。
あと、鋼さんに勝てるって信じてるぞ、というオサムのメッセージを読み取ったのかもなあ、とも思う。

茜ちゃんは引っ越しでボーダーを離れなきゃいけないのか。
親御さんは、三門市が危険だから、だけではなく、娘をボーダーという組織から引き離したい、という意図で引っ越しを決めたのかもしれんなあ。
大規模侵攻でボーダーを辞めた隊員が結構いるという話だったけど、中には自身の意思ではなく、親の意向で辞めた子もいたんだろうなあ。
未成年が主戦力な組織は、そういうとこが難しい。
だからこそ、三門市は安全ですアピールを懸命にやってるんだろうけど。

那須さんの勝ちたいという思いは強い。
だけど、現状それが負けフラグっぽくみえててそれがつらい。
トリオンキューブを身にまとうその姿がめっちゃ美しいんだけど、なんだかそこに悲壮感が漂ってるんだよなあ。

ここで次号、休載か……。つらいけどそれでも連載を続けていただけるのなら、ありがたいことだ。