『ワールドトリガー』第155話 「王子隊」

チカちゃんと隠岐、王子隊にみつかる……てか、わりとみつけやすいとこにいた。
まあ、移動中だからね。
隠れてたらそう簡単にはみつからないだろ、さすがに。

草壁隊は機動力が武器か……緑川がいるだけのことはあるな。
隊長でオペレータの草壁さんは、隊員を緻密に動かすのが得意なのかもしれん。

犬飼も舌を巻いたチカちゃんのシールドの硬さ。
それは本当に心強いけど、シールドを出していては鉛弾も出せず、逃げることしかできないか……やっぱり、王子隊長、頭いいな。ちょっとズレてるけど。
チカちゃん、ピンチ! ここにはユズルいないし!(笑) とか思ってたら、ピョンひとつで時間を稼いだ。
ぴょんって……かわいすぎじゃないか。
あれは、チカちゃんのアドリブだったのか、事前にオサムに「ワイヤーをよけるようなしぐさをみせれば、相手が戸惑う」とかレクチャーされてたのか。
樫尾がまんまとひっかかっちゃったけど、あれで本当にワイヤーがあってコケてたら、目も当てられないもんなあ。
「あるかもしれない」って思わせるだけでも、十分だ、というのがよくわかる。

そして、このちょっとした時間稼ぎのおかげでオサムが間に合った~!
いや、このオサムとチカちゃんが合流してから、樫尾ベイルアウトまでの流れがすばらしくスムーズだよ。
オサムがレイガストで守ってるあいだはチカちゃんが鉛弾を出し、オサムがレイガストでアタックしてるあいだはチカちゃんがシールドを出して守る。
きっとこういった連携をとる訓練を熱心に重ねてきたんだろうなあ。玉狛にいれば強い練習相手にはことかかないし。
このオサムとチカちゃんが互いを守り合いながら1点をもぎとったってとこがね、うぉ~っ! ってなった。
ユーマがまったくからまずに点を獲れるなんて、オサムもチカちゃんも成長したなあ。
まあ、ユーマがひとりで生駒隊を抑えてくれてるおかげ、ともいえるんだけどね。

それにしても、樫尾が落ちて、王子隊は隊長しか残ってない。
最初は一番、押してるようにみえたんだが、あっちゅーまに劣勢になっとる。
それでも、意気消沈する様子もなく、オサムに斬りかかる王子って、本当に心臓が強いな。
自分が勝手につけたあだ名で堂々と呼ぶあたりも(苦笑)。
てか、「オッサム」はなんとかわかる範囲だけど、「アマトリチャーナ」とか呼ばれたらチカちゃん反応できないんじゃないかな。

一方、生駒隊に完全包囲された形のユーマ。
それでも、オサムとチカちゃんを心配しているあたり、ユーマは本当に仲間が好きだな。
奮戦してたけど、ついに片腕ふっとばされたか。
ユーマ、ランク戦ではいつもボロボロになるなあ(初戦は除く)。