『呪術廻戦』(第25話 固陋蠢愚) 感想(愚かな子供であるという罪)
吉野ママさん死なないで~と思ってたら、しょっぱなでナレ死ですよ(←こういうのもナレ死というのか?)。
いやいやいやいやエグすぎるでしょ。
いきなり淡々と報告口調(まあ報告書だからな)で死を告げられるとか……。
もうすべては終わったことでどうにもならない、ということをつきつけられているようでつらい。
「目視で確認可能な血痕はなく」というのは、呪霊に血を吸われたということなのか、吉野くんが執拗に痕跡を消したということなのか。
吉野くんがやったとすれば、母親をできる限り綺麗な状態にしようとしたのだろうなあ。
ありったけの保冷剤や氷嚢を仕込んだのも、少しでも長くきれいなままで、ということだろうし。
で、ページをめくるとやっぱり黒地にサブタイトル。
「固陋蠢愚」なんて熟語、はじめてみたのでググってみた。もしかしたら、今週もっとも検索された四字熟語になってたかもしれない。
「他人の意見を聞くことなく、視野が狭いために、柔軟で適性な判断が出来ないこと。」
う~ん。そのまま吉野くんやな。
虎杖もはや七海さんを普通に「ナナミン」呼び……。
子供だということを理由に戦いからはずされることをやっぱり納得できない虎杖。
でも、七海さんはどうしても了承しない。
この会話からして、七海さんは人を殺したことがあるんだろうなあ。
で、仲間が死ぬところをみたこともあるんじゃないか、という気がする。
「子供であるということは決して罪ではない」
七海さんの言葉は、大人として当然だけど、虎杖の理解できるけど理解したくない、みたいな顔をみるのはつらいなあ。
人を殺すことになる確率がかなり高い任務に子供を出したくない、という七海さんの気持ちはわかるし、七海さんを困らせたくないと思うし、でも虎杖としてはやっぱり受け入れがたい。
これでもし、七海さんが死んでしまったら、それは虎杖にとって耐えがたいことだから。
それはきっと「正しい死」ではないから。
それでも、七海さんは決して折れないだろうから、虎杖は従うしかない。
でも「わかった」とは言いたくなくて、唇をかみしめるしかないんだろうな……。
吉野くんの肩を抱いて毒を吹き込む真人……心の中でめっちゃ楽しんでるんだろうな……。
「愚かな子供が死ぬ所は」とか、これもう吉野くんを生きて帰す気ないじゃん。
まあ、吉野くんも生きて帰る気なさそうだけど。
吉野くん、極端にはしりすぎだろ、と思う。
でも、生徒が自分が通ってる学校で銃乱射事件を起こしたあげくに自殺する、という海外ニュースを目にしたこともあるし、これはあり得ないことではないんだろうなあ。
吉野くんは、銃の代わりに呪術という、大量殺人を可能とする手段を手に入れてしまった。
そして、母親が亡くなった今、この人には迷惑をかけたくない、この人は悲しませたくない、という存在がどこにもいない。
さらに、元々くすぶっていた怒りの炎に、がんがん薪をくべる真人……。
なにこの見事な放火魔。
「何してんだよ!! 順平!!!」に対する答えが「引っ込んでろよ、呪術師」なのがキツイ。
虎杖は名前を読んでるのに、吉野くんは属性で読んでる。
つまり、友達、もしくは、友達になれそうな虎杖個人ではなく、自分の敵に成りうる呪術師という存在として対応している。
虎杖は楽しい時間をくれたけれど、長い時間をかけて染みわたってきた怒りを鎮静化させるような存在にはなれていない。
もしかしたら、もうちょっと時間があればなれたかもしれないけど、そんな余裕を夏油たちが与えるわけがないよねえ、やっぱ。
最後まで読んで冒頭ページに戻ってみると「里桜高校での事件後」ってあるんだよね。
つまり、吉野くんがやらかして、呪術関係者が吉野家に踏み込んで、お母さんの件が発覚したということで、つまり虎杖はこの時点で、なんで吉野くんがこんなことをやってるかがわからないんだよ。
だから虎杖の脳内は大混乱だろう。
吉野くんの監視を言いつけられて吉野家に向かおうとしたら、"帳"が下りてるのをみかけたので駆け付けたってとこだろうか。
考えてみればこの事件は、虎杖が吉野くんの言葉をまるっと信じちゃったから起きた、とも言えるんだよね。
そうやって気安く近づいて、夏油に「大当たり」とか言われちゃって、まんまと網に飛び込んでしまった。
これが例えば伏黒だったら、そう簡単には吉野くんを信用しなかったと思うんだよね。
何か隠してるんじゃないかと疑ってかかったと思う。
そしたら吉野くんをべったり監視することになって、今回の事件を防げたのかもしれない。
でも、虎杖だったからこそ、吉野ママさんは最期の夜をにぎやかに過ごせたんだ、とも思う。
「子供であるということは決して罪ではない」けれど、「愚かな子供」は罪を犯した。
人を傷つけてしまった以上、もう引き返すルートはない。
虎杖は後悔することになるんだろうか。
この悲劇へのルートを自分が防げた可能性があった、ということに。
虎杖を人殺しから遠ざけたつもりが、逆に渦中に飛び込ませてしまったこと、七海さんも後悔することになりそうだよなあ。
ところで、虎杖に対する宿儺優位の"縛り"ってなんなんだろうね。
すでにそんな感じのもんされちゃってる気がするが、まあ、虎杖すら知らない(忘れた)ことだからなあ。
ベストは、宿儺が完全に虎杖を乗っ取っちゃう、ってことなんだろうけど。
いやいやいやいやエグすぎるでしょ。
いきなり淡々と報告口調(まあ報告書だからな)で死を告げられるとか……。
もうすべては終わったことでどうにもならない、ということをつきつけられているようでつらい。
「目視で確認可能な血痕はなく」というのは、呪霊に血を吸われたということなのか、吉野くんが執拗に痕跡を消したということなのか。
吉野くんがやったとすれば、母親をできる限り綺麗な状態にしようとしたのだろうなあ。
ありったけの保冷剤や氷嚢を仕込んだのも、少しでも長くきれいなままで、ということだろうし。
で、ページをめくるとやっぱり黒地にサブタイトル。
「固陋蠢愚」なんて熟語、はじめてみたのでググってみた。もしかしたら、今週もっとも検索された四字熟語になってたかもしれない。
「他人の意見を聞くことなく、視野が狭いために、柔軟で適性な判断が出来ないこと。」
う~ん。そのまま吉野くんやな。
虎杖もはや七海さんを普通に「ナナミン」呼び……。
子供だということを理由に戦いからはずされることをやっぱり納得できない虎杖。
でも、七海さんはどうしても了承しない。
この会話からして、七海さんは人を殺したことがあるんだろうなあ。
で、仲間が死ぬところをみたこともあるんじゃないか、という気がする。
「子供であるということは決して罪ではない」
七海さんの言葉は、大人として当然だけど、虎杖の理解できるけど理解したくない、みたいな顔をみるのはつらいなあ。
人を殺すことになる確率がかなり高い任務に子供を出したくない、という七海さんの気持ちはわかるし、七海さんを困らせたくないと思うし、でも虎杖としてはやっぱり受け入れがたい。
これでもし、七海さんが死んでしまったら、それは虎杖にとって耐えがたいことだから。
それはきっと「正しい死」ではないから。
それでも、七海さんは決して折れないだろうから、虎杖は従うしかない。
でも「わかった」とは言いたくなくて、唇をかみしめるしかないんだろうな……。
吉野くんの肩を抱いて毒を吹き込む真人……心の中でめっちゃ楽しんでるんだろうな……。
「愚かな子供が死ぬ所は」とか、これもう吉野くんを生きて帰す気ないじゃん。
まあ、吉野くんも生きて帰る気なさそうだけど。
吉野くん、極端にはしりすぎだろ、と思う。
でも、生徒が自分が通ってる学校で銃乱射事件を起こしたあげくに自殺する、という海外ニュースを目にしたこともあるし、これはあり得ないことではないんだろうなあ。
吉野くんは、銃の代わりに呪術という、大量殺人を可能とする手段を手に入れてしまった。
そして、母親が亡くなった今、この人には迷惑をかけたくない、この人は悲しませたくない、という存在がどこにもいない。
さらに、元々くすぶっていた怒りの炎に、がんがん薪をくべる真人……。
なにこの見事な放火魔。
「何してんだよ!! 順平!!!」に対する答えが「引っ込んでろよ、呪術師」なのがキツイ。
虎杖は名前を読んでるのに、吉野くんは属性で読んでる。
つまり、友達、もしくは、友達になれそうな虎杖個人ではなく、自分の敵に成りうる呪術師という存在として対応している。
虎杖は楽しい時間をくれたけれど、長い時間をかけて染みわたってきた怒りを鎮静化させるような存在にはなれていない。
もしかしたら、もうちょっと時間があればなれたかもしれないけど、そんな余裕を夏油たちが与えるわけがないよねえ、やっぱ。
最後まで読んで冒頭ページに戻ってみると「里桜高校での事件後」ってあるんだよね。
つまり、吉野くんがやらかして、呪術関係者が吉野家に踏み込んで、お母さんの件が発覚したということで、つまり虎杖はこの時点で、なんで吉野くんがこんなことをやってるかがわからないんだよ。
だから虎杖の脳内は大混乱だろう。
吉野くんの監視を言いつけられて吉野家に向かおうとしたら、"帳"が下りてるのをみかけたので駆け付けたってとこだろうか。
考えてみればこの事件は、虎杖が吉野くんの言葉をまるっと信じちゃったから起きた、とも言えるんだよね。
そうやって気安く近づいて、夏油に「大当たり」とか言われちゃって、まんまと網に飛び込んでしまった。
これが例えば伏黒だったら、そう簡単には吉野くんを信用しなかったと思うんだよね。
何か隠してるんじゃないかと疑ってかかったと思う。
そしたら吉野くんをべったり監視することになって、今回の事件を防げたのかもしれない。
でも、虎杖だったからこそ、吉野ママさんは最期の夜をにぎやかに過ごせたんだ、とも思う。
「子供であるということは決して罪ではない」けれど、「愚かな子供」は罪を犯した。
人を傷つけてしまった以上、もう引き返すルートはない。
虎杖は後悔することになるんだろうか。
この悲劇へのルートを自分が防げた可能性があった、ということに。
虎杖を人殺しから遠ざけたつもりが、逆に渦中に飛び込ませてしまったこと、七海さんも後悔することになりそうだよなあ。
ところで、虎杖に対する宿儺優位の"縛り"ってなんなんだろうね。
すでにそんな感じのもんされちゃってる気がするが、まあ、虎杖すら知らない(忘れた)ことだからなあ。
ベストは、宿儺が完全に虎杖を乗っ取っちゃう、ってことなんだろうけど。