『呪術廻戦』(第27話 もしも) 感想(「いつか」も「もしも」もないんだよ……)
サブタイトルが「もしも」で、扉絵が1年ズ+吉野くんだったことで、いろいろと覚悟を決めた。
覚悟はあんまり役に立たなかった……(泣)。
この扉絵、虎杖の言葉に吉野くんがくすって笑ってて、野薔薇ちゃんがちょっと気になるって感じで耳傾けてて、伏黒はまったくの無関心、って感じで、意外といいバランスだよね。この4人。
「もしも」なんだけどね……(泣)。
吉野くんに気を取られすぎたのか、真人への対応が遅れた虎杖。
「ナナミンが言ってたまんまじゃねーか!!」って、やっぱりナナミン呼びが定着してるんだ。
事前に真人の外見をきかされていて、なおかつ、吉野くんと真人の間になんらかの関りがある可能性があると知っているのに、気づくのが遅れたのは確かに致命的だった。
真人に気付くと同時に吉野くんをあの場から突き放して虎杖が応戦していたら、救える余地はわずかながらあったと思うから。
それにしても、いきなりグニィはないだろ。
なんだよ、この出来損ないのゆるキャラみたいな呪霊は。
この「無為転変」の2ページの絶望感がはんぱない。
吉野くんの絵が中途半端にユーモラスな感じになっちゃってんのがエグい。
吉野くん大丈夫かな、死なないかな、とか思ってたのに、ものすごくあっさり呪霊化されちゃったよ。
しかも、虎杖の目の前で。
ていうか、虎杖の目の前でこれやって、せっぱつまった虎杖に宿儺を出させる、という企てが元々あったっぽい?
吉野くんに攻撃されても反撃せず、宿儺に助けを求める虎杖の姿がせつなすぎて泣くわ、こんなの。
こんな場面で虎杖が頼れるのは宿儺しかいない(呪術師には戻すすべがないことは家入先生に断言されてる)。
「なんでもする!!」と破格の条件を出されたのに、吉野くんを治すことを拒否した宿儺。
理由として考えられるのは、
1.宿儺には吉野くんを元に戻すことができない(←でもそれを虎杖に教えてやる義理はない)
2.戻せるけど出された条件が破格すぎて"縛り"としてはつり合わない(←つりあわないことしてしっぺ返しを受けるのがイヤ)
3.虎杖の思い通りに動きたくないし、虎杖に嫌がらせがしたい
ってとこかなあ。
それにしても、見開きで宿儺と真人のゲラゲラはこたえた……。
いや、呪霊は人間の負の感情から生まれたものだそうだから、こんなもんだろ、とも思えるけど、この嘲笑を聞く虎杖の気持ちを考えると、あまりにもひどい。
それでも、吉野くんをしっかり抱いて、守ろうとしてるんだよね。
本人がそう自覚したように、なんだかんだで、まだ虎杖はあまかったんだな……。
心臓を抜かれた後の会話でも、虎杖にはまだ宿儺と対話をする余裕があった。
あれは、虎杖には生きてもらわなければ困る、という弱みがあったから、宿儺はかなり譲歩していて、だから虎杖もついうっかり、話し合う余地のある相手、みたいな気分になっちゃってたのかもしれない。
でも、虎杖は理解してしまった。
宿儺は、わかりあえる存在ではない、ということを。
「ゆ…うじ…な…んで?」って、これまで「虎杖君」って呼んでたのに、最後に「ゆうじ」なのキツい……。
「なんでこんなことになっちゃったんだろう?」かもしれないし、「なんでそこまでして助けようとしてくれるの?」かもしれない。
答えは誰にもわからない。
吉野くんが不用意に真人に話しかけちゃったのが、元々の間違いだから、吉野くんが悪いとも言える。
でも、その報いが母子ともどもの壮絶な死というのは重すぎるんじゃなかろうか。
でも、そんなつり合いなんか、真人にとっては知ったこっちゃないんだよね。
人が呪霊化されるとこをさんざんみたのに、自分がそうなるかもしれない、という想像をしなかった吉野くん。
その呪霊化された人たちを大事にしている人たちもいて、その人たちがどんな思いをしているか、に思いをはせることができなかったあたり、本当に浅はかだと思うけど、そういうことに心を動かせないほどに、吉野くんの心は疲弊していたんだよね。
虎杖の「ブッ殺してやる」に「"祓う"の間違いだろ、呪術師」と真人は返したけど、虎杖は真人という存在を殺したいんだ。
心の底から。
虎杖には、呪霊と戦わなければいけない、昏い理由ができてしまった。
これまで「人を救いたい」という前向きな理由で戦ってたのに。
本格的に呪術師として生きていくのならば、この変化は歓迎すべきなのかもしれない。
腹の底から出る強い気持ちは、虎杖をさらに強くしてくれるのかもしれない。
でも、五条先生も七海さんも、今はまだ虎杖にこんな経験をさせたくなかったんじゃないかな……。
いずれそういう問題にぶつかるとわかっていても、まだ、子供のままでいて欲しかったんじゃないかな……。
次回、巻頭カラーで虎杖vs真人か。
七海さんが苦戦した相手に虎杖が勝てるとは思えないんだけど、虎杖は真人の魂を傷つけることができるようだし、七海さんの応援ものぞめるから、なんとかなりそうな気もする。
自分の存在を隠したい夏油が加勢に入ることはなさそうだし。
覚悟はあんまり役に立たなかった……(泣)。
この扉絵、虎杖の言葉に吉野くんがくすって笑ってて、野薔薇ちゃんがちょっと気になるって感じで耳傾けてて、伏黒はまったくの無関心、って感じで、意外といいバランスだよね。この4人。
「もしも」なんだけどね……(泣)。
吉野くんに気を取られすぎたのか、真人への対応が遅れた虎杖。
「ナナミンが言ってたまんまじゃねーか!!」って、やっぱりナナミン呼びが定着してるんだ。
事前に真人の外見をきかされていて、なおかつ、吉野くんと真人の間になんらかの関りがある可能性があると知っているのに、気づくのが遅れたのは確かに致命的だった。
真人に気付くと同時に吉野くんをあの場から突き放して虎杖が応戦していたら、救える余地はわずかながらあったと思うから。
それにしても、いきなりグニィはないだろ。
なんだよ、この出来損ないのゆるキャラみたいな呪霊は。
この「無為転変」の2ページの絶望感がはんぱない。
吉野くんの絵が中途半端にユーモラスな感じになっちゃってんのがエグい。
吉野くん大丈夫かな、死なないかな、とか思ってたのに、ものすごくあっさり呪霊化されちゃったよ。
しかも、虎杖の目の前で。
ていうか、虎杖の目の前でこれやって、せっぱつまった虎杖に宿儺を出させる、という企てが元々あったっぽい?
吉野くんに攻撃されても反撃せず、宿儺に助けを求める虎杖の姿がせつなすぎて泣くわ、こんなの。
こんな場面で虎杖が頼れるのは宿儺しかいない(呪術師には戻すすべがないことは家入先生に断言されてる)。
「なんでもする!!」と破格の条件を出されたのに、吉野くんを治すことを拒否した宿儺。
理由として考えられるのは、
1.宿儺には吉野くんを元に戻すことができない(←でもそれを虎杖に教えてやる義理はない)
2.戻せるけど出された条件が破格すぎて"縛り"としてはつり合わない(←つりあわないことしてしっぺ返しを受けるのがイヤ)
3.虎杖の思い通りに動きたくないし、虎杖に嫌がらせがしたい
ってとこかなあ。
それにしても、見開きで宿儺と真人のゲラゲラはこたえた……。
いや、呪霊は人間の負の感情から生まれたものだそうだから、こんなもんだろ、とも思えるけど、この嘲笑を聞く虎杖の気持ちを考えると、あまりにもひどい。
それでも、吉野くんをしっかり抱いて、守ろうとしてるんだよね。
本人がそう自覚したように、なんだかんだで、まだ虎杖はあまかったんだな……。
心臓を抜かれた後の会話でも、虎杖にはまだ宿儺と対話をする余裕があった。
あれは、虎杖には生きてもらわなければ困る、という弱みがあったから、宿儺はかなり譲歩していて、だから虎杖もついうっかり、話し合う余地のある相手、みたいな気分になっちゃってたのかもしれない。
でも、虎杖は理解してしまった。
宿儺は、わかりあえる存在ではない、ということを。
「ゆ…うじ…な…んで?」って、これまで「虎杖君」って呼んでたのに、最後に「ゆうじ」なのキツい……。
「なんでこんなことになっちゃったんだろう?」かもしれないし、「なんでそこまでして助けようとしてくれるの?」かもしれない。
答えは誰にもわからない。
吉野くんが不用意に真人に話しかけちゃったのが、元々の間違いだから、吉野くんが悪いとも言える。
でも、その報いが母子ともどもの壮絶な死というのは重すぎるんじゃなかろうか。
でも、そんなつり合いなんか、真人にとっては知ったこっちゃないんだよね。
人が呪霊化されるとこをさんざんみたのに、自分がそうなるかもしれない、という想像をしなかった吉野くん。
その呪霊化された人たちを大事にしている人たちもいて、その人たちがどんな思いをしているか、に思いをはせることができなかったあたり、本当に浅はかだと思うけど、そういうことに心を動かせないほどに、吉野くんの心は疲弊していたんだよね。
虎杖の「ブッ殺してやる」に「"祓う"の間違いだろ、呪術師」と真人は返したけど、虎杖は真人という存在を殺したいんだ。
心の底から。
虎杖には、呪霊と戦わなければいけない、昏い理由ができてしまった。
これまで「人を救いたい」という前向きな理由で戦ってたのに。
本格的に呪術師として生きていくのならば、この変化は歓迎すべきなのかもしれない。
腹の底から出る強い気持ちは、虎杖をさらに強くしてくれるのかもしれない。
でも、五条先生も七海さんも、今はまだ虎杖にこんな経験をさせたくなかったんじゃないかな……。
いずれそういう問題にぶつかるとわかっていても、まだ、子供のままでいて欲しかったんじゃないかな……。
次回、巻頭カラーで虎杖vs真人か。
七海さんが苦戦した相手に虎杖が勝てるとは思えないんだけど、虎杖は真人の魂を傷つけることができるようだし、七海さんの応援ものぞめるから、なんとかなりそうな気もする。
自分の存在を隠したい夏油が加勢に入ることはなさそうだし。