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『アンデッドアンラック』(No.115 Don't leave me) 感想(能力の器と記憶の器)

UMAゴーストと一体化(?)したニコ。 それにより、アストラルドールズを自由に操れるようになった? アストラルドールズは殉死した否定能力者の力を再現する研究の産物か。 否定能力者はクエスト攻略のためにどんどん減ってしまうので、それを補うため。 否定能力者は自分もしくは周囲の人を不幸にする能力を抱えることに耐えきれず死を選ぶ者が多いし、「不停止」みたいにちょっとしたことで事故死してしまう能力もある。 それを乗り越えた否定能力者がいたとしても探すのが大変だし、探し出したとしてそれが戦闘に役立つとは限らないし、そもそも本人が戦う意志を持てるのか、という問題もあるからなあ。 アストラルドールズになったらクエストへの参加は認められるのかな。 「武器」と認識されたらありかもしれん。 ニコにとりついてる「ゴースト」がめっちゃ楽しそうにみえるの腹立つな。 ラボの設備が壊されるたびに頭痛に苦しむニコ。 これもうすでにニコは限界なのかな。 もう完全に壊れちゃって、イチコさんの魂を手に入れる、という執念だけでなんとか動いてる感じ? ニコの台詞が「お前は俺を独りにするのか」で、サブタイトルが「Don't leave me(置いていかないで)」なのがな……。 「不眠」の能力者は長生きできない。 イチコさんもニコも、別れの日が近いことを知っている。 でも、ニコはアストラルドールズという形でなんとか彼女をこの世に留めることができないか、と考えた。 そして、イチコさんは子供を残すことで、ニコを独りにしないようにしたんだろうな。 それは、自分を失ったらニコが壊れてしまうんじゃないか、と心配したからかもしれない。 「不忘」が「忘れない思い出をくれ」って言ってるのがね……。 この能力の過酷さを示してるよな……。 ラボごとニコを攻撃したアンディ。 ニコが「やめろ!!」って叫んだのは、殺さないでくれ、ではなく、妻との思い出をつなぎとめているものを壊さないでくれ、という意味だったんだろう。 ニコとアンディ、それぞれの悲痛な表情が……ツライ……。 これ、ミコちゃんがかわいそすぎる。 ラボメンは父親に殺され、その父親はアンディに殺されるって……。 ところで、「不可避」と「不動」と「不変」に捕まった状態で、アンディはなんで動けたんだろう。 なんか魂っぽいものが頭上に抜けてる感じの絵があるから、魂を操作したの...

『週刊少年ジャンプ』2022年29号 感想

『ブラッククローバー』が休載中で、『ONE PIECE』も1カ月ほど休載。 もしかして、同時期に戻ってくる感じかな。 『僕のヒーローアカデミア』と『呪術廻戦』もたまに休載してるし、長期連載陣がちょくちょくお休みとれるようになってきたのは良いことだと思います。 『ONE PIECE』 (第1053話 “新しい皇帝達”) モルガンズがめっちゃ楽しそう。 普段は海軍の情報操作の片棒を担いで稼いでるけど、肝心なところで自分の「面白ェ」を優先させるとか、おいしいところを食い散らかしてる感がたまらんな。 ルフィとトラファルガー・ローとキッドの懸賞金が同じだけど、世界政府と海軍的にはルフィが突出してヤバい存在なんじゃないの? それとも、ヤバい存在だと気付かせたくなくて、あえて同列にした? 料理長が全力を注いでつくった本膳料理を待てずに、焼きそばたこ焼きでうきうきしてるルフィたち。 ひとり残って料理ができあがるのを待っててくれたジンベエはやさしいな。 ニコ・ロビンが先週みあたらなかったんで、どうしてるのかと思ったら、「プルトン」探しか。なるほど。 息子は死に、国がめちゃくちゃになったのに、自分が生きていていいのか、というスキヤキの気持ちはわかるけど、もし腹を切ってたら、「プルトン」の伝承も途絶えていたわけか。 それが死ねなかった理由のひとつかもね。 緑牛のタトゥーは「死川心中」って書いてある? どういう意味? いつも通り、宴でひと区切り。 そして、ルフィが四皇の一角に入った。 他の3人はみんな、ロジャーのクルーなわけで、そう考えると、すごいとこに飛び込んじゃってるな。 そして、「外の世界はメチャクチャだぞ…………」で1カ月のお休みとは……。 いや、どういうことになってんのよ、世界。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS75 くそエスパー) 葵さん姿の坂本さんがやけにかっこいい。 葵さんは基本的にほわほわなキャラだから、そういう人がキリキリしてるだけで、なんかときめくな。これがギャップ萌えというものか? てか、お腹の脂肪をあんなに簡単に引っ込められるなんて、本当に南雲の変装術なんなのよ。 これだけで、自分を痩せて見せたい人たち相手に商売できそうだな、って思ったけど、あんなにうかつにリバウンド(?)するんじゃむずかしいか。 そもそも、24時間で元に戻っちゃうし。 しかし、JCCの...

『呪術廻戦』(第188話 東京第2結界・7) 感想(生きるも死ぬも博打の結果)

『あちらをタてれば』の歌詞がなかなかひどい。 「なんとかなるし ならなかったらなんなのよ」ってのは、なかなか含蓄があるというか、うんうんそうだよね、ってなる。 秤先輩と鹿紫雲がドドドドドって並走してる絵がなんかおもしろい。 呪力で強化されてるとはいえ、強い呪術師はもれなくフィジカル強者な感ある。 受肉する呪術師の本体(?)は羂索が調達してるのかな。 だとしたら、病弱な人とかは対象からはずしてるのかもな。 健康で屈強な肉体の持ち主を懸命に探してる羂索の絵を想像するとおもしろい。 顔がどんどん崩れていく秤先輩の絵がこわい。 そこに唐突に挟み込まれる、水着SD美少女がかわいらしく「死」を宣言する絵がシュール。 鼻から呪力を排出する、ってあるけど、呪力ってのはそんなに思い通りに動かせるものなのかね。 動かせるから一級なのかもしれないけど。 呪術師は天賦の才能がほとんどらしいから、できる人は簡単にできるけど、できない人はどれだけがんばってもできないもの、という可能性もあるか。 脇腹をえぐられた秤先輩。 さすが鹿紫雲は百戦錬磨の術師だな。 なじみのない術式を使う相手でも、なんだかんだで対応できてしまう。 なんか秤先輩が死にそうなんですが……。 そして、死にかけなのにまだ博打を打とうとしてるんですが……。 まあ、ここで博打うたないと本当に死ぬから、それしかないのか? 秤先輩が死んだら綺羅羅が泣くので勘弁してほしいが、鹿紫雲が秤先輩を見逃す理由なんて、宿儺の情報と引き換え、くらいしか思い浮かばない。 おもしろい術式もってるから殺さない、ってルートはあるのかな……。

『逃げ上手の若君』(第67話 影1335) 感想

時継は天狗担当だったのか。 玄蕃は天狗と同業なので駆り出されてるんだろうな。 情報を正確に速く届けるのが、めちゃくちゃ困難な時代だから、天狗たちは重用される。 そんな連中をだまして、鎌倉攻めの邪魔をさせないようにする、というのは現人神の世継ぎに任せるほどの大事な任務だよな、うん。 と納得したわけだが、まさかの時継、影が薄すぎる問題に発展した。 監修の先生方が「マジで何も無い」と口をそろえるほど情報がない諏訪時継。 「頼重の子で頼継の父」としか伝わってないって……それはもう、松井せんせーが好き放題に扱っていいキャラということじゃないですか! 情報が少ない、という事実から、影が薄いキャラを仕立て上げるとは、あいかわらず松井せんせーのセンスが素晴らしいな。 時継、眼が見えてなかったのか……ただの糸目キャラだとばかり……。 でも、神力で視力を補えてるから、視えてはいるのね。 頼重の予知能力は諏訪の地を離れるほど精度が下がるって話だったけど、時継のこの能力も同じなんだろうか。 だとすると、鎌倉にたどりつく頃には不自由なことになるが。 それにしても時継もめっちゃ強い。 華麗に避ける技とか、時行がみたら興奮しそうだよ。 一方、頼重の元では叔父上の超コミュニケーション能力が発揮されていた。 叔父上は元々、権力の中枢にいたわけで、そんな大きなものを失ってもまだこうやって陽気に生きてること自体がすごいよね。 この、本音をさらして(?)生きていくスタイル、本当に強い。 ところで国司がまたすごいものを繰り出してきた。 なるほど、戦闘神輿では足回りを狙われたから、それを強化してきたか。 ところであんなでかいもの、山だらけの信濃で使えるの?

『ワールドトリガー』第223話「遠征選抜試験・21」 感想(隊長としての成果)

水上9番隊の強さの理由を知ったオサム。 隠岐は水上が元は将棋のプロを目指してたってことを知ってたから、この結論にたどりつくのがはやかったんだろうね。 あれだけのコマをひとりで操って勝ちまくれる、という発想はなかなか出てこないよなあ。 ひとりでやってれば、諏訪7番隊で発生してオサムが解決案を出したコミュニケーション問題が完全にゼロになるわけで、そりゃあ強い。 ついでに、水上以外の隊員がみんな戦闘シミュレーション以外の課題に取り組める、という二重においしいことになる。 でも、上層部が単純に点数で判定をくだすのならいいけど、戦闘シミュレーションに対してどのような反応や動きをみせるのか、をみたい場合、そこらへんが採点不能になるわけで、それは問題にならないのかなあ、というところがとても気になる。 一方、柿崎3番隊では太一がヘコんでいた。 太一は物事を深く考え込まない性格なのかと思ってたけど、結構、ネガティブな感情をひきずるタイプなのかな。 来馬隊はみんなやさしくてなかよしだから、そういうところが出にくいだけで。 そう思ってたら「鈴鳴の先輩たちに申しわけないって思ったんす……」とか言いだして、なるほど、太一が一番ひっかかってるとこは、そこなのか。 自分の評価が低いと、来馬先輩や鋼くんに心配かけちゃうかな、とか、自分のせいで来馬先輩の評価が下がるんじゃ、とか考えてたのか。 「おれアホなんで寝たら大体忘れるんで」って言ってる顔が、いやこれ寝ても忘れられない案件って感じだ。 だって、ドラフトで最後まで残ったことも忘れられてないじゃん。 「……犬飼先輩は恨みます」 「……おう、ザキさん困らせねぇ程度にな」 って会話はちょっと笑った。 カゲさん、犬飼に冷たすぎる。 そして、ザキさんのことめっちゃ好きなんだな。 A級内では水上と照屋ちゃんのやりとりでポイントのプラスマイナス合戦が発生していた。 空気を悪くしてること自体がダメ派と、特に大きな問題が発生しないうちは静観派に別れてる感じかな。 小南ちゃんが水上のやり方はダメ、って怒ってる感じなのを、片桐が「感情移入能力が高いな」って評してて、おおっ、ってなった。 これ、「感情的だから」と言いそうなところだけど、言われてみると小南ちゃんのは、照屋ちゃんの気持ちやプライドを大事にしてあげて! って主張してるわけで、それを小南ちゃん自身が言われてるわ...

『アンデッドアンラック』(No.114 イチコ=ネムリ) 感想(姫と過ごした青き日々)

掲載位置にヘコんどります。 巻末は初めてのような気がするんだけど。記憶違い? 否定能力者じゃなかった頃のニコ。 ちょっとイタイ感じが良いよね。 この頃のニコは「神」と戦って勝てると本気で信じてたんだろうな。 今は、負けるだろうけど戦う以外にやることもない、って感じだけど。 ところで、この時点で宇宙には太陽と地球と月しかなかったはずなんだが、そこにUMA「ブラックホール」が追加されたのか。 それ観測のしようがないだろ、と思ったんだけど、「このルールが何を意味するのか皆目見当がつかん」ってことになってるから、やっぱりただの意味不明な単語にしかならんのね。 こういう順序がしっちゃかめっちゃかというか、因果関係がわけわからない現象が、なんだかんだでつじつまあわせされるってことを観測できちゃう否定能力者はこわいだろうね。 ユニオンとかにいて事情がわかってる人はまだマシだと思うけど。 こうなると、否定能力者もそうじゃない人も、認識に差は生まれない、っておもしろいな。 バウは「ブラックホールというものが追加されたんだが、何か知ってるか?」って聞かれて「?」ってなったんだろうな。 ラボメンたちから知識を吸い上げるシステムをニコが使ってるけど、それができるまでは否定能力者が現状把握するのは大変だったんだろうな。 ジュイスさんには過去ループの知識があるけど、それを隠してたから……。 「眠らずの姫」の名前はイチコ=ネムリか。 イチコとニコの娘だからミコなのね。わかりやすい。 「UNSLEEP -不眠-」の能力者はやっぱり眠れないのね。 でも、普通に生活できてるっぽい。 人間は眠れないと一週間ももたずに死ぬときくけど、まあ、あの「神」がそんな短期間しか苦しめられない能力をつくるわけないよね、という妙な信頼(?)がある。 「否定者…知識遅れのサイキックもどきが…」 ニコの否定者の認識ってそんなだったんだ。 円卓に招かれる否定者はだいたい戦闘に使える能力者だから、サイキックっぽい能力が多いよね。 「UNHEALTHY -不健康-」とか全然サイキックじゃないけど、ユニオンに勧誘されないと思うもん。 保護くらいはしてくれるかもだけど。 イチコさんの着こなしがずいぶんと大胆だな、って思ってたけど、これ最初っからか。 さすがにニコの趣味でそんなんなってるとは思ってなかったけど。 ニコはそれこそ寝る間も...

『週刊少年ジャンプ』2022年28号 感想

『ルリドラゴン』 (第1話 ツノ関係ないじゃん) 店頭で『ジャンプ』の表紙みて、めっちゃかわいくてびっくりした。 目の色がいい感じなのと、女の子のキャラが口あけてしっかり奥歯まで描いてるのちょっとめずらしいな、って思った。 異形性を強調してるんだと思うんだけど。 めっちゃさらさらと話が流れてて、日常系なのか? って思ったら、ルリちゃんが突然、鼻からも口からも血がダバダバで、意外と不穏だった。 あと、そこ普通ひっかけるだろ、みたいなところをなんか素通りしてて、ちょっとつんのめった。私が。 ところで、前の席の子、あれ毛根まで焼けてそうなんだが? ヨシ! で済ませるのか? 『ONE PIECE』 (第1052話 “新しい朝”) ドレークもホーキンスもイゾウもアシュラも死んだか……。 過去編以外ではあんまりキャラが死なないマンガだと思ってたんだけど、ワノ国編はかなり死んじゃってる……。 生き残ってしまった、みたいなことを河松たちは言ってるけど、モモの助と日和ちゃんが生きている以上は、可能な限り長生きして支えなきゃって考えてるんだろうな。 ヤマトが男湯にいて、菊が女湯にいた。 菊がナミに「拙者は…ご一緒にいいですか」って言ってて、どういう意味なんだろう、と思ったら、一緒に女湯に入ることの許可をとってたわけね。なるほど。 ヤマトは誰にも許可とらないで勝手に乱入したんじゃないかと予想。 ところでニコ・ロビンはどこにいるの? 『呪術廻戦』 (第187話 東京第2結界・6) 別記事(わかりあえても仲良くできないふたり)になりました。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS74 潜入) 懸賞金がかかってる人は入学不可なのか、なるほど~。 シンのクレームの付け方、さすがの坂本さんトップオタだな。 まさかの坂本さん女体化で笑った。 「変装がもつのは24時間!」って、あの坂本さんをどうやったら葵さんにできるんだよ。 なに、その超技術。 てか、スーツスタイル葵さんかっこいいね! 『ALIENS AREA』 (No.2 写楽一) いろいろとツッコミどころはあるんだけど、最後の「他に何かある?」「働かせてください」「あいよ」って会話はなんかツボだった。 「あいよ」って……かわいいな写楽一。 『PPPPPP』 (第36話 空は舞える) カラー扉絵、美しくて良いけど、マポロ先生のスケジュールが心配...

『呪術廻戦』(第187話 東京第2結界・6) 感想(わかりあえても仲良くできないふたり)

「ルールを理解させられた」ってナレにちょっと笑ってしまった。 いや、そういう仕様なのはわかってるけど、ゴミのような情報を勝手に脳内に流し込まれるの迷惑すぎる。 ところでSDキャラと花火の演出めっちゃかわええ。 ラウンド中は不死身でも、そのはざまの確変中は不死身ではない。 おそらく、リスクを背負うほど「縛り」のレベルがあがるんだろう。 「適度に楽しむ博打(じんせい)なんてあり得ねぇってこった」って言いきれる秤先輩だからこそ、扱える術式なんだな、これ。 戦闘シーンで「新百合」とか「うっかり特快リーチ」とかいうワードが飛び交うのおもしろいな。 あっ、これ小田急線なんだ、ってなったんだけど、小田急線は特快と各停の格差(?)が激しいから、間違ったのに乗るとえらい目にあうんだよね。 「音量上げろ!! 生前葬だ!!」がめっちゃかっこええ。 わざわざ一番やっかいなタイミングを狙って倒そうとする鹿紫雲。 ふたりともめっちゃ楽しそうだな。 気が合いそうなふたりだけど、まあ、なごやかに会話するより、全力で殴り合う方をふたりとも選ぶよね、って感じ。 昔の石流がものすごい色男。 あのリーゼント砲(?)って昔はどうしてたの、って思ってたけど、そうか、普通にちょんまげか。 簡単な話なのに思いつかなかった。 昔の鹿紫雲はそこそこ長生きしたようだけど、それでも満足する敵と出会うことができなかった。 だから、最強の術師・宿儺と戦えるかも、というワンチャンに賭けて、羂索の誘いに乗ったのね。 当然かもしれないけど、この死滅回游に参加してる昔の術師はみんな業が深いなあ。

『逃げ上手の若君』(第66話 神1335) 感想

あの頼重がめちゃくちゃ神々しくみえる! おおっ、なんかすごいな。 今週はもうひたすら頼重がかっこよかったぞ。 イベントによっては北条の統領よりも高い位置に座る頼重。 頼重、本当に外面が良いな! 小笠原が初登場時に頼重に対して、めっちゃうっきうきで煽ってたけど、なるほど、こんな扱いされてた人よりも自分の方が位が高い、となったらそりゃあ滾るわ。 礼儀を重んじる小笠原だけど、武士としての血気盛んさもちゃんと持ち合わせてるのが良いよね。 ところで松本奔りって、松本の住民とかに怒られない? 大丈夫? 小笠原の矢を最小限の動きで避ける頼重。 おおげさに避けるよりも、さらっと避ける方が神秘的に見えるんだろうな。 自分が他の者たちにどうみえてるか、を頼重は常に意識して行動してそう。 だから、そういうのを気にしなくていい相手に対しては、逆にだらける傾向がある? ところで小笠原の兜に矢を当てたのなんでだろうね。 あれならケガさせられる場所に当てられそうなもんだけど。 余裕をみせつけたのか、神様がみずから血を流させるのはアウトなのか。 いや、うっかりはずした可能性もあるけど。 刀が実用的じゃなさそうな形してるけど、それを使って戦うからこそ、特別感がうまれ、それが神秘性につながるということなのかな。 「戦の現人神が武芸で劣れば…この乱世で誰が信仰してくれようか」 戦闘のための武術ではなく、武士たちを動かすための武術。 頼重には頼重の努力があるのだな。 諏訪育ちではない時行にさえ響くこの存在に、諏訪の武士たちがすべてを捧げるのも当然か。 それを「強化魔法」と表現する松井せんせーの説明のわかりやすさよ。 天狗は結局、頼重に踊らされて終わるのか? 玄蕃は屈辱を味わったから仕返ししたいだろうけど。

『アンデッドアンラック』(No.113 FORGET) 感想(幸せだけが塗りつぶされる)

ニコの目が死んでて怖い。 実際、もうメンタル死んでるかもしれん。 それでも頭脳は執念だけで生きてる、って感じで。 アンディの霊魂と引き換えに眠らずの姫の霊魂を手に入れる、という取引をしたのか。 「不死」であっても霊魂を奪われ封印されたら、それは死んだのと同じ状況だな。 ニコ、フィジカルでもめっちゃ強いな。 すると、シェンとムイちゃんを倒したのは、ニコなのか? ふたりともニコから攻撃を受けるとは想像だにしないだろうから、不意をつかれれば負けるかもしれん。 「アストラルドールズ」は否定能力者の能力まで再現する。 これどういう技術なの? アーティファクトの可能性もあるけど。 この技術を使えば、眠らずの姫を形だけでも再現することは可能なのか。 これに「ゴースト」を入れることができれば、それは蘇生と言える? 「今、思い出しただけだ」 この言葉はギョッとしたというか、意表を突かれたというか。 なるほど、「覚えている」と言っても、それが意識に常駐してるわけじゃないな。 アンディはジーナさんやボイドの姿をみて「今、思い出しただけ」ということになる。 てか、そう言えることこそが「不忘」の証なんだろう。 「オレは覚えているぞ。全てを常にな」 「仲間を失った痛み、悲しみ、その時を構成する全ての情報がいつだって頭から離れない」 そんなにも膨大な量の情報が常駐している脳内って想像もつかない。 普通にメンタルが崩壊しそうなんだが。 それでもニコはこの歳まで生きてきた。 ユニオンなんていう仲間を失うなんてことはわりと頻繁に発生しそうな組織の中で。 神殺しという目的がなかったら、ミコちゃんがいなかったら、もう生きてなかったかもね。 「会いたいんだよ。またアイツに。かすかに残るこの気持ちを忘れる前に」 ここで「UNFORGETTABLE -不忘-」ってドンとでてくるの、本当に趣味悪いな(←褒めてる)。 「忘れない」という能力をもっているのに、忘れることをおそれているという……なにこの極悪な状況。 そうか「不忘」が発現する前のことは普通に忘れるよね。そりゃそうだよね。 能力は遡らないものね。 愛した妻との幸せな日々の記憶は薄れていくのに、その死に顔だけは鮮明に覚えている、って……あいかわらずタイミングが神(クソヤロー)だな。 ニコが「不忘」というのは予想されてたけど、忘れないことがしんどいんじゃなく、...

『週刊少年ジャンプ』2022年27号 感想

『ALIENS AREA』 (No.1 立浪辰己) いまのところなんとも言えんが、写楽一のキャラデザはなんか好きだな。 あと、宇宙人のデザインもなんか好き。 『ONE PIECE』 (第1051話 “ワノ国将軍 光月モモの助”) 麦わらの一味に対してヤマトが「これからキミ達の船に乗せて貰う」って言いきっちゃったけど、本当に一味に入るの? ルフィの許可とってないんだけど、と思ったらジンベエがちゃんと「そう言われても船長の口から聞かんことには納得できんぞ」って言ってくれた。 ヤマトは「そうだね」って応じてたけど、ルフィが許可を出してくれるって信じてるのかな。 もしヤマトが麦わらの一味に加入したら、カイドウの海賊団はどうなるんだろう。解散? お玉ちゃんの団子の効果は1カ月で解けるのか。 で、元に戻るかもしれないし、そのまま懐いて離れないのもいる、と。 まあ、お団子あげた動物たちがずっとひっついてたら、お玉ちゃんの周辺は動物だらけになっちゃうからな。 考えてみればルフィがカイドウとの戦いを決意したのは、お玉ちゃんがお腹いっぱい好きなものを食べられる国にしてあげたい、と思ったからだった。 ルフィが約束を守ってくれたと実感して号泣するお玉ちゃんと、穏やかに眠っているルフィの姿に、なるほど最初っからワノ国でのルフィはここをゴールにしていたのだな、と感じた。 急成長させられたモモの助はめっちゃかっこよくなったな。 中身は齢8つだけど、赤鞘九人男がついてるんだから大丈夫だろう。 お兄ちゃんより年上になってしまった日和ちゃんが、妹に戻ってモモの助に抱きついたところが良かった。 生きている年数を数えると年上になっちゃってることは覆らないんだけど、その苦しかった20年を乗り切ったご褒美に、お兄ちゃんに甘える妹になってもいいじゃない。 そして、中身は8歳のままなんだけど、日和ちゃんに抱きつかれてるモモの助は、ちゃんとお兄ちゃんの顔してたな。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS73 コロレンスクラッチ) 「次…テイク39」ってことは、真冬くん京に38回もこんな質問されたの? そりゃあ、いつも以上に目が死んでるのも無理ないよね。 それに、「そんな悪趣味な映像は撮らん」ってここまでそこそこ悪趣味な絵をみせられてきたような気がするんだけど、あれは京にとっては悪趣味じゃないのかな。 クラブ・ジ...

『逃げ上手の若君』(第65話 本戦1335) 感想

瘴奸の亡骸に合掌する時行。 出会った時はだいぶアレだったけど、最期の時は敬意を払うに値する武士になっていた。 瘴奸の首を取ろうとして「そのままでおいてやるわけには…」って時行に言われた吹雪の表情がやさしい。 本当にこの方はやさしいな、って微笑ましく思ってるんだろうな。 でも大将首を掲げないと戦が長引き死者が増える、とちゃんと諭すあたり、自分の役割をはっきりわかってて、しっかり務めようとしてるんだよね。 瘴奸の死を確認して手下たちはおとなしく去り、戦いは集結した。 捕虜にしなかったけど、まあ、兵糧を減らすだけだからね。 ある程度の地位の人なら取引材料に使えるかもだけど。 弧次郎は「二牙百刃」の相方を務めたかったのか。 でも、技術力ではまだ吹雪には及ばないと……。 時行に本気で刃を向ける、というのも弧次郎にはむずかしいかもしれない。 時行は鎌倉党の忠誠心を獲得するのに成功。 「お前が我々の心の鼻の穴を埋めてくれた!」ってなかなか聞かない日本語だな。 一方、小笠原は瘴奸の遺言を読んでいた。 瘴奸は自分が負けるという状況を想定して、残された自分の郎党たちのことを頼んでいたか。 「根が単純な馬鹿共です」というところに、瘴奸は郎党たちに多少は情を抱いていたんだろうな、と感じる。 郎党たちの方も、死んだときいて泣いてたし、瘴奸のことを慕っていたんだろう。 戦いにおいてめっちゃ頼りになる親分だったし。 「貴様は賊としても武士としても生真面目すぎたわ」か。 賊として生真面目、ってどういうことよ、ってなるんだけど、なんとなくわかる。 なんというか、徹底してやらないといけない、みたいなことになってるというか。 そして、小笠原はやっぱりめっちゃいい上司だな。 諏訪神党の三大将そろいぶみはかっこええんだけど、望月はずっとあの丸太を担いでるのかな。 ただでさえ重そうな望月が重い鎧を着てて、さらに丸太の重量がプラスされてると考えると、望月の乗馬がかわいそすぎる。 そして、頼重はついに小笠原と対決。 前にもなんかあったけど、あれは頼重じゃなかったそうだし(バレバレだったけど)。 今回は粘って持久戦に持ち込むのは不可。 本命は国司でも小笠原でもなく、尊氏が手を打てないスピードで鎌倉にたどりつかなければいけないからね。 しかし相手は大軍を率いた小笠原。 「私が出る以上、不可能はありませぬ」 「何せ私…...

『逃げ上手の若君』6巻 箇条書き感想

『逃げ上手の若君』の6巻の感想です。 ・6巻の表紙は弧次郎。背景のまっぷたつに斬られた仏様と龍が意味深。時行のためなら神でも仏でもこの世ならざるものでも斬ってみせる、みたいな ・カバー折り返しの著者コメント……もう使わないこと確実な知識ってあるよね……。昔の『週刊少年ジャンプ』はホチキス止めだったんで解体するのが大変だったとか ・ゴンさんになってる時行。これはこれでかわいいような気がする ・頼継の変顔は確かにインパクトあった。そうか、松井せんせーもお気に入りだったか ・頼継との鬼ごっこの時に、さりげに最近本誌で大活躍したアレが描かれて、うんうん、ってなってる ・頼重に頬ずりされると骨まで削れるんですか? でも、三日三晩も続けたら頼重の方が倒れてしまいそうだな ・叔父上に「読んでくれてマジありがとう」って言われてちょっとうれしい(←私に言ってくれたことにしておけ!) ・弧次郎の紹介ページのじゃれあってる時行と弧次郎の絵がめっちゃ良い。これは確かに「主君三割友達七割」 ・弧次郎の忠義パラメータはさすがに高いな。そして政治パラメータがめっちゃ低い ・弧次郎のマーキング・パターンは「梶の葉・月・茨」。これまでじっくりみたことなかったけど、めっちゃおしゃれだな ・弧次郎の技能は「ツッコミ」。そういえば弧次郎がボケやってるとこみた記憶がないな。基本的に時行が天然系ボケキャラだからな ・叔父上のパラメータは混沌と逃隠が高いのが特徴。そしてなにげに知力が高い(←失礼) ・叔父上ってかなりなハイスペックなんだよね。ハイスペックなうえにメンツとかにこだわらないから乱世への適応能力が高い ・7巻の表紙は楠木正成が良いな。でも亜也子がまだ出てないか……

『破壊神マグちゃん』9巻 箇条書き感想

ついに最終巻……さびしい……。 ・表紙はマグちゃんとルルちゃん。1巻ではルルちゃんの頭の上にいたマグちゃんが、最終巻ではルルちゃんの腕の中にいて、しっかり抱え込まれているのが泣ける ・芦原先生の帯コメント「ずるくて、とても美しい、泪の幕引きです。」がとても趣深い。大好きなマンガ家さんが大好きなマンガを好きでいてくださるという幸せ。葦原先生は『ジャンプSQ.』の巻末でもお疲れ様コメントを出してくださっていたからな ・カバー折り返しの著者近影は上位存在たちに囲まれたK先生。ユッピーが片手しか入ってないのは、場所をとりすぎるからだろうか ・カバー下の表紙は上位存在たち。めっちゃファンシー! この絵でグッズをつくってください! めっちゃ買います! ・中扉は人間たちと上位存在たち。電柱の上に立ってるイズマくんがなんか笑える ・リン姉さんとノス子さんも結構なかよくやってるようなんだけど、ここらへんのエピソードが少なかったのは残念だった ・「修行」と称して下界にくるセイラちゃんだけど、絶対、いろいろ遊びたいからだと思う。イズマくんは修行するためだけに下界にきたのに、なんだかんだでみんなに巻き込まれて遊んでるといいな ・リン姉さんはまじめに勉強してないようにみせかけて、わりとしっかり勉強してて成績も良い、という私の脳内設定がある ・ミュスカー様、好きな場所も好きな食べ物もないのさびしいな ・ユッピーは記録を食べて生きている……もっとも食料に困らない存在だな。ウーネラスさんの食糧はやっぱりアレらしいけど ・マグちゃんのプロフィール帳・裏面の「マグ=メヌエクの前には何かを積み重ね築き上げられることは無く」というのが泣けた。そうか「破壊神」とはそういうことか ・あとがきで上木先生が、作中と現実の時間の流れを極力合わせようとしていた、と書いていらして、やっぱりあれは意識的にやってたのだな ・描き下ろしの後日談は笑った。ルルちゃん、「18歳にならんとね!!?」ってなんとなく勢いで言っちゃったんだろうけど、それは錬くんがR-18的なことを妄想しちゃってもしかたないだろ ・ホクホクしながらカメラまわしてるウーネラスさんがかわええ ・ユッピーはあの姿で完全体じゃないらしい。もしかして完全体はめっちゃ大きい? ウーネラスさんも元々はもっと大きかったらしいし ・るりちゃんのフルネームが公開されて、錬く...

『アンデッドアンラック』(No.112 ROOM25) 感想(忘れられないから逃げられない)

ユニオン本部に侵入したルインとシールくん。 ニコによりセキュリティのかなりな部分がダメになっているけれど、それでも易々と侵入できるわけではない。 最初の関門は「不壊」のゲートか。 絶対に壊れないフタ(?)とはシンプルに強いな。 電子制御された扉じゃないのなら、ニコもどうにもできないだろうし。 で、その壊れないものと挟み込むようにタチアナちゃんのUTエリアを解放するとか、避難場所がないところでやったらめっちゃ強いな。 さすがタチアナちゃん、頼もしい! でも、ルインとシールくんが相手なので、ちょっとはらはらする。 そういえばビリー様はどこで何をやってるんだろうか。 「イージス」もって駆けつけてくれないだろうか。 ニコラボ壊滅してた……。 致死性の毒ガスを充満させるとかエグいことをするな……。 対毒ガス用のマスクも1個だけ残して破壊とは。 多分、毒ガスは侵入者が来た時のために元から準備されていたもので、ニコラボのメンバーはマスクで助かるようにしてあったんだろうな。 これ、1個だけ残した、というのは、ニコがこれをやらかしたことをニコラボの連中が承知していたとしても、ひとりだけ助かる人間としてニコの娘のミコちゃんを選ぶだろう、とニコが信じたってことなんだよね。 ニコはラボメンを信じたし、ラボメンも信じられた通りの行動をとった。 これが泣ける。 おそらく、これに反対したのは当のミコちゃんだけだったんだろう。 そして、ボウはニコへの恨み言を口にせず、ただ「止めて下さい」とアンディに願った。 ニコはラボメンたちから愛されているんだな……。 ボウの「…次があるなら、もう少し賢くなりてぇなあ…」という最期の言葉はいろんな意味にとれる。 自分がもう少し賢かったらニコをもっと助けてあげられた、そうしたらニコにこんな選択をさせずにすんだ、という意味かもしれない。 もっと自分が賢くていろんなことができたら、こんな状況に追い詰められずにすむ方法をみつけられたかもしれない、という意味かもしれない。 ミコちゃんの理想のタイプがパピィより賢い人なので、自分がもっと賢かったら、ミコちゃんに自信をもってアタックできたのに、という意味かもしれない。 いずれにせよ、ラボメンのみんなはニコの意志に殉じて、死を受け入れたんだと思う。 ニコとミコちゃんが救われることを願いながら。 ニコがいたのはルーム25。ニコだか...

『週刊少年ジャンプ』2022年26号 感想

『僕とロボコ』 (第90話 アニメ化とロボコ) 祝! 『ジャンプ』表紙&巻頭カラー! 前回の巻頭カラーの時、表紙はとれなかったからねえ。 そして、祝! アニメ化! 同時期に連載開始した『あやかしトライアングル』に続いて『僕とロボコ』がアニメ化かあ。 同期の『破壊神マグちゃん』もなんとかアニメ化してもらえないかなあ。 ガチゴリラとモツオの声は昴くんと関さんだったりして……(←わりとあり得そう)。 美化されたモツオが登場したとこの「ひどいな、お前の親友のモツオだよ!」「君の親友エマとノーマンでしょ!?」に笑った。 正直、私もレイがいるって思ったよ。スピンオフ描いてたからさすがに描きなれてるな。 『ONE PIECE』 (第1050話 “誉れ”) ついにカイドウとビッグ・マム倒れる。 ふたりそろってマグマの中を沈んでいったけど、正直、このふたりならそれでも生きてそう感がある。 ビッグ・マム海賊団はどうなるのかね。 長男のペロスペローが継ぐのか、最強格のカタクリ兄さんがトップに立つのか。 モモの助は「開国」はまだしないとズニーシャに告げた。 「まだ」ということは「いずれ」するつもりだということ。 そして、「開国」ってのは、他国との外交や貿易を行う、っていう意味だとずっと思ってたんだけど、ズニーシャにわざわざ宣言してるってことは別の意味があるのか? 『呪術廻戦』 (第186話 東京第2結界・5) 別記事(運にノッて戦う)になりました。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS72 じゃ~な) 坂本さん、本名でJCCの編入試験受けてたの? え? 正体隠す気あったの? そして、坂本さんが太っていたことにショックを受けて担降りした虎丸ちゃん。 「どんな推しでも愛せないなんて…ファンとして終わってない?」って自分で自分にショックを受けてるけど、虎丸ちゃんは坂本さんの性格を好きになってファンになったわけじゃないから、それもいたしかたなしなんじゃないかな。 で、そんな虎丸ちゃんの心を読んで「フン…まだまだ青いな」って自慢気なシンがかわええな。 というわけで、坂本さんのトップオタの座はシンで確定ということね! 競争相手がいないからね! バイトの軟柔はコントロールが解けたら、ただの泣き虫だった。 あのクールかっこいい軟柔はもうどこにもいないのか。 奨学金に返済義務があると思わなかったって、...

『呪術廻戦』(第186話 東京第2結界・5) 感想(運にノッて戦う)

秤先輩、絶好調でめっちゃ楽しそう。 そして、鹿紫雲もめっちゃ楽しそう。 ところで秤先輩のバックで流れてるっぽい音楽って、鹿紫雲に聞こえてるようだけど、あれマンガ的演出じゃなく、本当に流れてるの? 術師にしか聞こえないのかもしれないけど。 と思ったら、大当たりしたパチンコで流れてた音楽がそのまま鳴ってるっぽいな。 つまり、秤先輩の術式範囲内はパチンコ屋の店内状態? これ、パチンコ屋のあの大音量で聞かされてるのなら、めっちゃうるさいだろうな。 それにしても、反転術式を習得してないけど、肉体が反射で反転術式を行うため、大当たり直後4分11秒間、不死身となる、って強すぎだろ。 しかも大当たりを引き続ける限り、その状態をいくらでも引き延ばせるとか、わけわからん性能だな。 乙骨がノッてる時は自分より強い、と評する理由がわかった。 大当たりを引き続ける限り、という条件がだいぶ厳しいんだけど、秤先輩は自分の豪運に自信があるんだろう。きっと。 で、運とかいう不確定要素を頼りにしているところをもって、乙骨より強いとかいうことはない、と真希さんは考えているのかもしれない。 肉体が反射で行っている、ということは、秤先輩の反転術式は自分自身にしか使用できないんだろうな。 その点では他人に安定的に使える乙骨と家入先生はやっぱりすごい。 昔の術師である鹿紫雲にとって、秤先輩の術式はわけわかんないだろうな。 パチンコというもの自体は知っていても、それを術式にしている人なんてみたことないわけだから。

『逃げ上手の若君』(第64話 背中1335) 感想

センターカラー絵はずぶ濡れの時行と弧次郎。 あいかわらず美しい色使い。 雨の中をちょっと楽しそうに走る弧次郎がめっちゃかわええ。 瘴奸以外の兵を時行たちの元に行かせないために奮戦する弧次郎と亜也子。 その様子をみて士気があがる鎌倉党の面々。 時行が素性を明かした時の反応が今から楽しみ。 瘴奸に背を向けていても時行が避けられるのは、吹雪が指示を出しているからか。 なるほど、これはふたりが揃わないと成立しない技なのね。 と思ったら、時行が吹雪に全幅の信頼を置いてないと成立しない技でもあるのか。 「優しさもお人好しもこの方に限っては必殺技だ!」 吹雪がめっちゃうれしそう。というよりは、幸せそう、かな? 自分が仕えるにふさわしい主君を探し続けていた吹雪だから、それが叶っていると確信できるのは、至上の喜びなんじゃなかろうか。 それにしても「殺す速度で刺しに行く」は怖すぎだろ。 時行レベルの変態(?)でなければ成立しない。 てか、これを思いつく吹雪はなんなの? 時行の変態っぷりを信じてるの? 信じてるだろうな。うん。 「俺を倒すために…この子は成長したのだ」 時行の成長が自分の存在ゆえのものだということに歓喜する瘴奸。 とんでもない外道っぷりだったけど、納得して死ねるのだな、と思ったら、最期に領民の子供との約束を思い出して、「…ああ…死にたくない」と涙を流しながら果てる、という展開はとても美しかった。 この男のために人生を終わらされたり狂わされた子供たちがどれだけいたのか、と考えると、ちょっと美しすぎじゃない? という気もするけれど、それでも彼は彼なりにあがききって生きたのだな、と思える。 人間を蟻の如くに踏み散らかしていた男だけれど、ただ悪党なだけの人ではなかった。 小笠原貞宗に認められて領地を与えられたら、ちゃんと領民に慕われる地頭になったんだから。 この人が今の時代に生まれていたら、どんな人になったんだろうね。

『破壊神マグちゃん』(外伝 少年の狂恋) 感想

コミックス最終巻が出る前に書きあげようと思ってたのに超ギリギリ。 ナプタークくんのマスコットも製作決定! ということでおめでたい(←注文済)。 ウーネラスさんとミュスカー様も欲しいけど、フォルム的にマグちゃんとナプタークくんよりも難易度高そうな気がする。 さて、久しぶりの『破壊神マグちゃん』ですよ。 『少年の狂恋』というタイトルですでに錬くんメインってわかるけど、「狂恋」って……。 恒例(?)のマルノヤの商品券。そんなにしょっちゅう町内会で配るものなのか? 商品券もらってチラシを広げてわくわくしてるナプタークくんがかわええ。 これ絶対、足をバタバタさせてる。 リン姉さんが「姉弟で分けろ」って言われてて、半分、錬君に渡せ、って言ってるってことは、リン姉さん、自分の分をナプタークくんに譲ったのか。 あいかわらずめんどうみがよくて、物欲が薄い人だな。 あと、リン姉さんと一緒にドリンクのんでるノス子さんがかわええ。 一方、錬くんはウーネラスさんにルルちゃんのことで問い詰められてた。 「ラブコメ展開しないまま最終話なんて許さないわよ!!!」ってまたメタなことを。 ウーネラスさん的に一番おいしいカップリングが錬×ルルなんだろうな。 ウーネラスさんのウェディングドレス姿、ステキです。 「付き合いてぇ!!! でも怖いから告白したくない!!!」 ウニ助の能力で言わされた本音は確かにヘタレだけど、気持ちはわからんでもない。 なまじ、家族ぐるみでつきあいがあって、信用してもらえてる、という確信があるから、告白することでそのポジションを失ってもらうのが怖いんだろうね。 これがただのクラスメイトとかだったら、当たって砕けろ、もいけるかもしれないけど、ルルちゃん相手だと、砕け散るものが大きすぎる。 「なんか特に何もせずに急に向こうから好きになって告白してきて欲しいッ!!!」 この台詞には笑った。 ぶっちゃけすぎてる(←ウニ助のせいだけど)。 でもまあ、本心はこんなもんなんだろうね。 危険を冒さずに、欲しいものを手に入れたい、という。 唯歌ちゃんは爆笑してるけど、キョーちゃんは真摯に錬くんをはげましてくれてる。 本当に良い子。 でも、唯歌ちゃんの気持ちもよくわかる。 「焦らなくても…いつか流々と付き合えるように…」 という錬くんのわずかな希望は、ユピススの「ならない」の一言で砕け散った。 てか、...