『破壊神マグちゃん』(外伝 少年の狂恋) 感想

コミックス最終巻が出る前に書きあげようと思ってたのに超ギリギリ。


ナプタークくんのマスコットも製作決定! ということでおめでたい(←注文済)。
ウーネラスさんとミュスカー様も欲しいけど、フォルム的にマグちゃんとナプタークくんよりも難易度高そうな気がする。


さて、久しぶりの『破壊神マグちゃん』ですよ。
『少年の狂恋』というタイトルですでに錬くんメインってわかるけど、「狂恋」って……。


恒例(?)のマルノヤの商品券。そんなにしょっちゅう町内会で配るものなのか?
商品券もらってチラシを広げてわくわくしてるナプタークくんがかわええ。
これ絶対、足をバタバタさせてる。

リン姉さんが「姉弟で分けろ」って言われてて、半分、錬君に渡せ、って言ってるってことは、リン姉さん、自分の分をナプタークくんに譲ったのか。
あいかわらずめんどうみがよくて、物欲が薄い人だな。
あと、リン姉さんと一緒にドリンクのんでるノス子さんがかわええ。


一方、錬くんはウーネラスさんにルルちゃんのことで問い詰められてた。
「ラブコメ展開しないまま最終話なんて許さないわよ!!!」ってまたメタなことを。
ウーネラスさん的に一番おいしいカップリングが錬×ルルなんだろうな。

ウーネラスさんのウェディングドレス姿、ステキです。


「付き合いてぇ!!! でも怖いから告白したくない!!!」
ウニ助の能力で言わされた本音は確かにヘタレだけど、気持ちはわからんでもない。
なまじ、家族ぐるみでつきあいがあって、信用してもらえてる、という確信があるから、告白することでそのポジションを失ってもらうのが怖いんだろうね。
これがただのクラスメイトとかだったら、当たって砕けろ、もいけるかもしれないけど、ルルちゃん相手だと、砕け散るものが大きすぎる。

「なんか特に何もせずに急に向こうから好きになって告白してきて欲しいッ!!!」
この台詞には笑った。
ぶっちゃけすぎてる(←ウニ助のせいだけど)。
でもまあ、本心はこんなもんなんだろうね。
危険を冒さずに、欲しいものを手に入れたい、という。


唯歌ちゃんは爆笑してるけど、キョーちゃんは真摯に錬くんをはげましてくれてる。
本当に良い子。
でも、唯歌ちゃんの気持ちもよくわかる。


「焦らなくても…いつか流々と付き合えるように…」
という錬くんのわずかな希望は、ユピススの「ならない」の一言で砕け散った。
てか、なんでここにいるユピスス。

そういえば、ユピススをみた人間はルルちゃんだけだったよ。

「今なんか人生のネタバレくらったんだが…」
ネタバレはよくないよね。うん。
それも、失恋しても想いを捨てられないまま独り年老いていく、というバッドエンドのネタバレしてどうするよ。

いや、ルルちゃんが自分以外の人と結婚したら、本当にそうなりそうな気がするよ、錬くん。
「結婚することになったの」って報告されたら「よかったな。幸せになれよ」とか言っちゃいそう。


「…余は『久遠』のユッピー」って、名乗るユピススに笑った。
そうか、気に入ったのか、「ユッピー」呼び。

ユピススは錬くんにも興味がある。
それは『狂乱』のナプタークを変えた存在だから。
本当にユピススはナプタークくんの評価が高いよな。


一方、そのルルちゃんはセイラちゃんと密談(?)していた。
兄にカッコいい服を着て欲しいセイラちゃんかわええ。
イズマくん、顔もスタイルも良いから、さらにかっこよくしたお兄ちゃんをみてみたいんだろう。

セイラちゃんはわりと下界の文化(?)に興味があって、いろいろやりたいんだけど、イズマくんは聖騎士として強くなることと、勉強をすることにしか興味がないので、ここらへんすれ違っちゃう。


人生のネタバレくらって、のっぴきならなくなった錬くん。
ルルちゃんをマルノヤに誘うが、「明日はデートなの」とあっさりふられる。
ここの血涙を流す錬くんの顔が怖いよ。
てか、この外伝、錬くん血涙流してばっかだな。

ルルちゃんのデート相手を確認すべくストーキングにはしる錬くん。
そこに現れるウーネラスさんとミュスカー様。
上位存在たち、錬くん大好きだな。

そこにナプタークくんまで現れて、ルルちゃんのデート相手と勘違いするとか、錬くん、正常な判断力を失っているぞ。
「…何だ…デートじゃなかったのか…」
「落ちつけ。当たり前だろ」
「だよな…相手が知り合いなら流石に俺も気付く…」
いや、それ以前にナプタークくんは人間じゃないと気付け!

そして、そこに現れたイズマくん。
今度はちゃんと人間。
顔がいい、スタイルがいい、強い、だいぶ世間知らずではあるけれど性格がいい。
こうやってみると、イズマくんかなりハイスペックだな。

しかし、このイズマくん、セイラちゃんが変身した姿だった。
イズマくんにしてはニコニコしすぎてるとは思ってたんだけど、なるほど。
イズマくんに似合う服を探すのに、イズマくんを連れてこられないなら、これはいい手だな。


このタイミングでようやく、錬くんとセイラちゃんがイチャイチャしてる、というルルちゃんの誤解がとけた。
まだ信じてたとは思わなかった。

リン姉さんというめっちゃカッコいいお姉さんがいるから、錬くんは女子の理想が高い。
ルルちゃんがそんなこと考えていたとは。
死ぬほど脈がない原因の一端が、それを言ったリン姉さんだったのね。


リン姉さんからあずかった商品券を錬くんに渡さないナプタークくん。
それを諫めて、ストライキを起こすヤドカリーズが、目に涙を浮かべててけなげでかわいい。

てか、ヤドカリーズの殻がやけに丁寧に描きこまれてない?
スケジュールに余裕があったからかもしれないけど、余裕ができてかきこまれるものがヤドカリの殻だとは。

とぽとぽ歩いて、べそべそ泣くナプタークくん。
「なんで…? いやだ…。ひとりぼっちはさみしい…!!!」
ナプタークくん、もう眷属なしではさびしくて生きていけないのね。
なんか泣けた。

そして、死んでる(?)錬くんがホラーだった……。
いや、そんなとこをがんばって描き込まないでください、上木先生。


ナプタークくんの『狂乱』にかかって、ルルちゃんに告白しかけた錬くん。
でも土壇場で『狂乱』が切れた。

「すす…」
「す…? すもも?」
「『好き』だよッ!!!」
「……なっ…んなっ……なんッ!!! なんでやねん!!!」
まさかの事態になぜか関西弁がでるルルちゃんに笑った。


「………こうして少年の恋は終わった」
ユッピーが言うとナレーションになって確定しちゃうのでやめてあげて!

ここで「やめてやれよ!!!」って言ってくれるミュスカー様は、なんだかんだでやさしいよね。


ナプタークくんが疲れやすいのは、『狂乱』で他者に精神力を分け与えてるから、か。
マグちゃんが頑丈すぎて、ナプタークくんは弱音を吐きやすい性格なんだと思ってたんだけど、そんな理由があったのか。

そして、ヤドカリーズとナプ☆シャークちゃんの『狂乱』の効果はすでに切れていることも判明。
それでもみんなナプタークくんにくっついてるのね!
なんだかんだで慕われてるな!


錬くんは倒れてるけど、一応、ルルちゃんに異性として認識させることには成功したっぽい。
マグちゃんをむぎゅーってしてホカホカになってるルルちゃんがめっちゃかわええ。
本編でルルちゃんが誰と結婚したのかは明かされなかったけど、ユッピーのネタバレ通りにはいかない可能性も生えてきたよ!


一通りのキャラがわちゃわちゃでてきた、『破壊神マグちゃん』らしい外伝だった。