『アンデッドアンラック』(No.142 Face Off) 感想(信頼を増やす)

『ジャンプ』の集合表紙絵には、当然のごとく二人そろっているアンディ&風子ちゃん。
今回は肩車でいちゃいちゃですか。
あと、アンディのおでこからカードが消えてる。


さて本編。
記者会見場でボイドさんに挑戦状をたたきつけた風子ちゃん。
ボイドさん、怒りの臨戦態勢、かと思ったら、ガウンをかけてくれてサインまで書いてくれた。
ちゃんとスペルまで確認してるし、ファンサービスが行き届いてるな!
さらに、ツーショットの写真を撮らせてくれて、風子ちゃんがボイドさんのあごにパンチをいれてる風のポーズまで決めてくれるとか。

「…ファンだと思われてんな」「…そりゃね」というニコとイチコさんの会話には納得しかない。

それにしても、ナメられすぎて半泣きな風子ちゃんかわいすぎない?


ボイドさんの本来の対戦相手はどうなったのかと思ってたら、風子ちゃんが土下座して説得したのね。
チャンピオンへの挑戦権獲得のためにものすごくがんばったろうに、わけわからない女の子が言うわけのわからないことに説得されてくれるとか、めっちゃいい人だな。
風子ちゃんの態度が、それだけの必死さと真摯さを感じさせるものだったんだろうけど。


ボイドさんの「不可避」は試合の中でしか発動しない。
だから、悲劇の回避とボイドさんの勧誘は、試合をしないとはじまらない。

ニコは最初っから、風子ちゃんのやり方は無理があると思ってて、風子ちゃんを本来の対戦相手と思い込ませる手はずを整えていたんだろうな。

でも、風子ちゃんはあくまでもボイドさんを説得したい。
「私は私で皆と出会いたい」
ボイドさんにひとつも嘘をつかずに、納得して仲間になって欲しい。
ボイドさんに信頼して欲しい。

で、その風子ちゃんの想いはボイドさんに通じたらしい。


「何だお前 本気でオレと戦る気か?」
殺気で風子ちゃんを殴ったボイドさんすごいな。

ボクシングのすばらしさを生き生きと語るボイドさん。
本当にボクシングが好きで、ファンサービスをしっかりやるエンターテイナーなんだな。

「お前はお前の世界でNo.1を目指せ!!」
めっちゃいい言葉なんだけど、風子ちゃんにとっての「世界」ってのは、「神」にふりまわされてる地球全体、人類全体のことだからなあ、前提が違う。

それにしても、風子ちゃん、本当に強くなったな。

ボイドさんに気に入ってもらえて、ボイドさんの承認もらって、周囲の人間たちの情報をいろいろと改ざんしたニコ。
「…あいよ」のとこのニコ、めっちゃかっこいいな。

それにしても、あの情報操作システム(?)こわいな。
やろうと思えば悪いことし放題じゃないか。
やらないけど。


ボイドさん、意外とおおざっぱ。
強さを認めた人間と戦えるならなんでもいいのか。

そこらへんの性格が歪んでしまった結果が、前回のあの状態だったのかな。

わけもわからず対戦相手を死なせてしまって、大好きだったボクシングを取り上げられて、多分、めっちゃバッシングもされたんだろうな。
そりゃあ荒むよね。
「リメンバー」が使われていれば、それまでのループの記憶から、ユニオンのために戦うモチベーションを持てたのかもしれないけど、それもなかったわけだし。

公式Twitterさんにあげられてた絵をみると、ヴィクトルがボイドさんのボクシングの相手をしていたようなので、「不可避」を持ったままでも、相手を殺す心配なく全力で戦える相手がいたから、多少は救われてたということもあったのかもしれない。


しょっぱなの敵でいかにも悪役な感じで登場して、あっというまに退場してしまったボイドさん。
そのボイドさんがこんなに魅力的な人物になるとはな……。
戸塚先生の手腕がこわい。

これから「不可避」になってしまうボイドさんは、いろいろなものを失うことになるんだろうけど、ユニオンの仲間を信じることができていれば、前回のループのようにはならないよね。


あと、ジーナちゃんが風子ちゃんの番犬みたいになってるの笑う。
そして、その番犬を抑える役がイチコさん。


次号は3周年記念で『ジャンプ』の表紙&巻頭カラーだそうです。
周年で表紙&巻頭カラーをもらえるって、うれしいよね!