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『アンデッドアンラック』(No.147 RUN-IN) 感想(声に出来ない、声にならない)

センターカラー絵はユニオンメンバーのパンパンダに囲まれてにっこにこの風子ちゃん。 めっちゃかわええ! 特に、シェンにもたれかかってるムイちゃんがかわいいねえ。 ジュイスさんとヴィクトルもなかよく寄りそってるし。 チョコボールみたいなタチアナちゃんと、それに乗っかってるビリー様も良いよね! 風子パンパンダ立体化計画とは、めっちゃうれしい! でも、せっかくならアンディとペアでつくって欲しい! さて、物語の舞台は戦場に。 前回、とっつかまったショーンは何処に行った! このスピード感がめっちゃアンデラらしいな。 音から状況を読み取る通信兵のテラーさん。そこに現れたビリー隊長。 「インク乾きましたどうぞ」のとこ何やってるのかと思ったら、マップを立体化して指で読めるようにしてる? ということは、この時点ですでにビリー様、見えてないのか。 目が見えないのに戦場に出てるってことはないだろうから、能力発現時のトラブルで視力を失ったのかと思ってた。 でも、視えてないけど戦場にいて、しかも隊長やってるのね。 いや、ビリー様、どんだけだよ。 グラサンにタバコのビリー様、めっちゃシブいな。 この戦争の原因は、戦地の中央にある遺跡に眠る「ディスク」。 これ、ジーナさんが使ってたUFOみたいなやつ? ここにあるのは「リメンバー」だけじゃないの? アーティファクトやUMAの存在を知ってる権力者がどこかにいる、ということになるよね。 まあ、前回ループでもマフィアが売買してたしなあ。 あちこちにばらまかれてるものだから、すべてを隠すことはできないんだろう。 ビリー様は「ディスク」の回収を請け負った傭兵だけど、回収しても引き渡す気はない。 「ディスク」は抑止力として自分が確保するつもり。 「そしたら一個でも戦争が減るかもだろ?」 このビリー様も、戦うべきじゃない人を戦わせないために自分が戦う、って人なんだろうな。 それにしても「核と同じ 使わずに持ってるだけさ」って台詞は複雑だよなあ。 前回のビリー様もこういう考えだったんだろうに、核を撃ったんだよ。 どんだけ自分を曲げまくってたんだよ、ってなる。 このテラーさんはちょっと幼い顔立ちでかわいい。 仲間にも「甘いのは顔だけにしとけ」って言われてるし。 しかも、歌うまい設定まで出てくるとはっ! あざといっ! めっちゃあざといっ! この人が、恋は知ってるけど唯...

『週刊少年ジャンプ』2023年12号 感想

『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS107 追憶) 学生時代の坂本さんと南雲とリオンさん、めっちゃ楽しそうで仲良しさんだな! この3人のお遊び(?)のせいで9時間も待たされているクラスメートさんたちは気の毒だけど。 電車のつり革を棒ごと武器にする坂本さん。 その場にあるものを武器にするスタイルはこの時点ですでに出来上がってたんだな。 そして、宙に飛び出しながら三つ巴で武器を突き付け合う絵がめっちゃかっこいい! この時点で3人の実力は拮抗していて、本人たちもそんな関係を心から楽しんでいたんだろうな。 ところでこの3人で水族館に行ったらどうなるんだろう。 意外と平和に盛り上がるんだろうか。 この常識外れなやんちゃ坊主を、いろんな意味で丸くした葵さん、すごいな。 『アンデッドアンラック』 (No.147 RUN-IN) 別記事(声に出来ない、声にならない)になりました。 『逃げ上手の若君』 (第98話 北条の平和1335) 別記事になりました。 『暗号学園のいろは』 (第十二号 「堪忍は無事長久の基、怒りは暗号と思え」) 東洲斎さん、お嬢様キャラなのにやたらお尻に固執してるのなんなの、と思ってたんだけど、罰ゲームで言わせられてるのか。 ケツケツ言うたびに彼女の中で渦巻くものを考えるとめっちゃエグイな。 『人造人間100』 (第10話 幕引き) 人造人間には愛情がない。 だけど、No.100は見事にあしびの願いを察して行動するよね。 長い付き合いの中で、あしびの行動パターンを蓄積した結果なだけなんだけど、それをどうしても愛情と錯覚してしまう。 刺されたのにまだ人造人間との絆を信じたロキシーのように。 でもそれは愛情でもなんでもないということを常に確認し続けないといけないあしびのストレスは相当なものだろうと思うんだけど、そこまで察する能力はNo.100にはないらしい。 まあ、ストレスで逆に強くなる可能性もあるんだけど。 『高校生家族』 (最終話 青春の日々) 唐突に終わってしまった。 もうちょっと続くのかと思ってたのに。 春香ちゃんの将棋の話をどこかでやってくれないかな……。

『逃げ上手の若君』(第98話 北条の平和1335) 感想

鎌倉で朝を迎えた時行。 新鮮な海魚の朝食めっちゃおいしそう。 信濃育ちの亜也子たちにしてみれば夢のような贅沢さなんだろうね。 でも、ずっと恋しがっていた新鮮な海魚よりも、逃若党のみんなが命がけで運んでくれた鯛の方がずっと良い、と話す時行がステキだ。 気遣いで言ってくれてるんじゃなく、本心からそう思ってくれてるってのが伝わるよね。 鎌倉に来てから「北条の子」としての時行がクローズアップされ、逃若党のみんなはちょっと戸惑ってるけど、それって時行が隠していた姿ではなく、その場に立たされれば自然と出る姿なんだろうね。 そういうのが当たり前に出てくるところが、日本の最大権力者になっていたかもしれない子供、って感じ。 これはこれで、自然というか、時行にとっての当たり前なんだろうな。 叔父上もなんだかんだでめっちゃ有能だけど、それも叔父上にとっての当たり前って感じがする。 鎌倉の民が本当に時行を歓迎したのかは、正直わからない。 また戦争に巻き込むなよ、と思っていた人たちもいたんだろうと思う。 ただ、松井せんせーはこの線でいくのね、という納得があった。 史実は史実として、ここから先の物語はどうなっていくんだろう。 でもなあ、さすがにこのまま鎌倉で平和に暮らしましたはないだろうなあ。 ……怖い……。 この先を読みたくない気持ちが強くて、若干、情緒不安定になってる。

『アンデッドアンラック』(No.146 三参花) 感想(否定で否定を狩る)

なんかトゲトゲなUMAが出てきたけど、何のUMAだろう。 で、それと戦ってるのは友才さんか! 前ループでは若い姿と老いた姿で登場したけど、今回はその中間って感じだな。 里の皆を逃がす時間を稼ぐため、1週間も「不抜」でこのトゲトゲを足止めしてたのか、すごいな。 けど、さすがにやつれてて、本人も限界を悟ってるっぽい。 というところに風子ちゃん参上! めっちゃ勢いよくご飯を食べる友才さん、かわいい。 アンディに恋する乙女だった頃と、円熟して落ち着いた頃とは違う、きっぷのいい姐さん、って感じで、ちょっとわんぱくな感じだ。 そうか、友才さん、こんなキャラだったのか。 アンディと出会ってだいぶ変わった部分があったのかもね。 今回、アンディは友才さんに会いに行ってないだろうし。 炊飯器にユニオンマークついてて笑った。 なんでもかんでもマーク付けるな。 それともニコたちが特別な機能をくっつけてるんだろうか。 ところで、おにぎりに巻いてある海苔がひとつだけちょっと違うんだけど、もしかして今週の海苔マはこれですか? 海苔が海苔とは! 一周廻った感がある。 食事をしていてお箸が抜けなくなるとは大変だな。 口をあければ大丈夫なのは「抜く」じゃなく「取る」になるからか? でも、刀を鞘から「抜く」を「取る」にはできないからなあ。 ずっと抜き身で持つか、布を巻くかになる? でもそれだと「居合」にはならないよなあ。 友才さん、めっちゃ簡単に仲間になった。 風子ちゃんに助けられた恩を返したい、ということだけど、「刀も抜けねぇ阿呆」とか「刀も抜けぬ剣士」とか言ってるあたり、わりと絶望感を持ってて、そこに「できますよ」と自分の力を求めてくれる人が現れたことが嬉しかったのかもね。 そして、友才さんは「一心」と知り合いだったらしい。 不思議な現象を共有しあう仲間だったのかもしれない。 一方、十二代目の「一心」もUMAと戦っていた。 これ、前ループで春歌ちゃんのお父さんを殺したUMAか。 ところで、友才さんが風子ちゃんを「ボス殿」って呼ぶの、なんか良いね! おじいちゃんの「なんでも言ってくれ!!」からの「お断りいたす」の流れがめっちゃスピーディで笑った。 「不壊」は「己が命よりも大事なもの」を守るためにしか使ってはいけない、か。 ここに赤ちゃんバージョン春歌ちゃん、登場。 初代、おじいちゃん、お父さん、春歌ち...

『週刊少年ジャンプ』2023年11号 感想

『呪術廻戦』と『逃げ上手の若君』でめっちゃヘコんでる。 『アンデッドアンラック』のウキウキのおかげで持ちこたえられている。 『ONE PIECE』 (第1074話 “マークⅢ”) バーソロミュー・くまモデルの最新型パシフィスタ50体を敵に回すとか怖すぎる。 ビビやっぱり生きてた。 でも、モルガンに匿われていたとは意外だった。 モルガンは世に真実を伝えたいジャーナリストではなく、自分的におもしろい方向に動かしたいアジテーターだからな。 『呪術廻戦』 (第213話 呪胎戴天-伍-) 別記事(檻と器)になりました。 『アンデッドアンラック』 (No.146 三参花) 別記事(否定で否定を狩る)になりました。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS106 理由) めずらしく坂本さんの弱いところが出てきたな。 で、そういう時に強いのはやっぱり葵さんだ。 これからはヘースケも出番がありそうでよかった。 ルーはお留守番なんだろうか。 葵さんと花ちゃんを守る人材が必要だし、ルーがいないと坂本商店がつぶれてしまいそうだし。 『逃げ上手の若君』 (第97話 鎌倉1335) 別記事になりました。 『暗号学園のいろは』 (第十一号 「泣く子と暗号には勝てぬ」) 西尾維新は読者に全部読ませる気がまったくない台詞が本当に好きだな。 てか、週刊連載でこれだけのネタをつくるとか狂気の沙汰。 でも、めっちゃウッキウキでつくってそう。 『人造人間100』 (第9話 似て非なるもの) 「他の夢ならなんでも叶えられる」って言われても、その人にとって唯一の夢だったのなら、慰めにもなんにもなってないよな。 そうか、あしびがロキシーに投げた疑問は、地雷を踏みつけてたことになるのか。 ロキシーは人造人間に身内のような愛情を持っていたけれど、人造人間はやっぱり人造人間で、ロキシーよりも上等な肉体を持つあしびが現れたら、そんなもの簡単に裏切る。 そして、ちょっとした目くらましとしてロキシーを簡単に殺す。 これこそがボスがあしびにみせたかったものなのかもな。 No.100もあしびより魅力的な肉体をみつけたら、あっさり乗り換える、ということがほぼ確実で、あしびの立場は思ってたよりもずっと不安定だったんだな。

『呪術廻戦』(第213話 呪胎戴天-伍-) 感想(檻と器)

ここにきてサブタイトルが「呪胎戴天」に戻るか……。 伏黒は宿儺に乗っ取られて、自意識を失ってしまった。 でも、虎杖は自分を保ち続けていた。 虎杖は「檻」で伏黒は「器」。 伏黒は宿儺を受け入れても壊れないけど、閉じ込めることはできない、ということね。 やっぱり虎杖という存在はかなり異常なんだな。 というか、異常になるように、念入りにつくられた? 今は宿儺の指(=宿儺の呪力)は虎杖と伏黒に分散状態で、まだ虎杖の方にも残っているのかな。 それとも全部、伏黒に移動しちゃった? それにしても、伏黒in宿儺が出した鵺がでかすぎじゃないですか? これ、満象とか魔虚羅とかどうなっちゃうの? さすがの高羽もギャグかます余裕はなさそうだけど、どうにかしてください……。 来栖ちゃんが子供の頃に伏黒に救われていた、という設定は、来栖ちゃんが伏黒を積極的に助ける理由としてあるのかと思ってたんだけど、感情的になり失敗する理由でもあったのか。 なんかもう、展開がしんどい。 渋谷事変を超える地獄展開がまだあったとは……。

『逃げ上手の若君』(第97話 鎌倉1335) 感想

戦闘が終わり、時行の前に現れた三浦時明。 時行の、露骨に警戒されてる顔、がめっちゃかわいいな。 まあ、時行が警戒してたのは、ハラキリ騒ぎがまた起こることだったんだけど。 時明は「出戻って」と考えてたけど、時行は笑顔で「帰参」と言った。 言葉の意味的には違いはないんだろうけど、時行の言葉には、また北条に仕えてくれるんだねありがとう、的なものを感じる。 「恨むのも疑うのも苦手です」か……。 苦手だからやらない、で済むものではないけど、時行はそれでいいんだろう。 「ひょっとして…引っこ抜けたりします? 富士山…」 時行の郎党に対する過剰な妄想がはじまって、逃若党のみんなが、まただよ、みたいな感じになってるのに、時明はノリノリだった。 「ぶっこ抜いて唐の国までぶん投げて見せましょう!」って……。 時行の妄想にこんなに前向きに乗っかる人は初めてだよ。 頼重が「未来が見えた」とか言ってるけど、鶴岡八幡宮でもOKなのか。 諏訪大社専属(?)というわけでもないのね。 そういえば、連載の初回で時行の未来が視えるとか言ってたな。 でも、史実的にこの後のことを考えると、頼重、何が視えたんだよ、ってなる。 頼重と逃若党のみんなと五万騎の軍に囲まれて、鎌倉入りを果たした時行。 鎌倉の地に残る時行の想い出に出てくるのは、亡くなってしまった人ばかりだ。 それでも、時行は帰りたかった。 そして、帰ってきた。 涙を流して喜ぶ時行の姿に、頼重もみんなももらい泣きしている。 これはとてもいいシーンなんだけど、その後のことを考えると悲しくなる。 なんかもう、ここで最終回でいいんじゃないかな。本気で。 今さらながらに史実という名のネタバレがツライ。キツイ。

『アンデッドアンラック』(No.145 IN THE WAR) 感想(夢の円卓会議)

前々回が巻頭カラーで今回はセンターカラー! 戸塚先生、お疲れ様です。 ここのとこのセンターカラーはアニメのキャストさん発表も兼ねていたので、今回はどうなるのかと思ってたんだけど、発表はなかったか。 アニメジャパンで一気に発表するのかな。 そのセンターカラー絵、地道にユニオンメンバーが増えてる感じが良いですね。 ネクタイに慣れてなさそうなボイドさんも良い。 ジーナちゃんはネクタイしてないけど、リボンが赤いからあれに自動翻訳機が仕込んであるのかな? ジーナちゃんだけロシア語で会話してそう。 さて本編。ボイドさんが3席に座り、クエスト結果オープンがはじまる。 ブチギレながらも任務(?)をこなすアポカリプスがちょっとかわいい。 風子ちゃんが気絶してて話が進まないので、容赦なくスタンガン(?)で起こすニコに笑った。 いや、事前に頼まれていたとはいえ、無表情でそれやるの怖いよ。 ボイドさんが早速、風子ちゃんのことを「ボス」って呼ぶの良いよね。 「リメンバー」で呼び覚まされるのは「全ループ」の情報か。 「前ループ」じゃないということは、ものすごい量の情報になるな。 特に「不忘」だったニコは大変なことになりそう。 「リメンバー」は1回のループにつき1回しか起動できない、というけど、起動した場合の効果範囲はどうなるんだろうね。 たとえば、「リメンバー」に触った人だけとか、半径10メートル以内とか、そういう条件があるのか、起動した時点で否定能力者な人すべてが巻き込まれるのか。 否定者全員巻き込まれるとしたら、大変なことになるよな。 事情がわかってるユニオンメンバーはまだいいけど。 風子ちゃんは辛い記憶を取り戻してしまうことになる「リメンバー」の扱いを、否定者自身に選ばせたいと考えている。 これまでの記憶など取り戻さなくていい、今のままの自分でいい、という考え方もあるし、それで戦いを有利にすすめられるのなら何でも利用する、という考え方もある。 それは、このループを生きている否定者たちが決めるべきこと、か。 風子ちゃんらしい考えだね。 否定者25人が円卓に揃う絵が、めっちゃわくわくする! これはすごい! そんなに席数を増やせるのか? ってのはあるけど。 13席までが「アーク」でそれ以降はニコが一心がつくるのかもしれん。 01:風子ちゃん「不運」 02:ジーナちゃん「不変」 03:ボイドさん...

『週刊少年ジャンプ』2023年10号 感想

『呪術廻戦』 (第212話 膿む・2) 別記事(デッドロック)になりました。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS105 それぞれの目的) 周くんの箱入り息子(?)っぷりがひどすぎるんだけど、おじいちゃんはそこんとこ教えてなかったの? あのおじいちゃんもJCCに浸かって生きてるような人だから、教えられるほどにはわかってない可能性もあるな。 それと、記憶力はともかく周くんの画力が高すぎじゃない? 人間スキャナ兼プリンタ。 久々の坂本商店。 店長不在だったのにめっちゃ繁盛しとる。 坂本さんよりルーの方が商才があるかも。 仕事がなくて常にお金に困ってたヘースケも天職(?)をみつけた様子。 一般人が銃撃っても驚かれない世界でよかったね。 そして、ピースケが賢すぎる。 京はスラーの元には戻らず晶ちゃんとタッグを組んだか。 ORDERとスラーの二重所属になってたのは、ただおもしろい画をとりたいだけだったから、同じ理由で晶ちゃんに力を貸すというのは納得できる。 これでスラー陣営が3陣営から狙われる状況になったんだけど、その3陣営が一枚岩じゃないから楽勝ムードはないな。 ORDERの中だけでも南雲の動きがすでに不穏だし。 『逃げ上手の若君』 (第96話 頼み1335) 別記事になりました。 『アンデッドアンラック』 (No.145 IN THE WAR) 別記事(夢の円卓会議)になりました。 『PPPPPP』 (第67話 フンフンフン♪フン) またすごいサブタイトルきた。 扉絵がドンとシカトで「半音程のキョリで隣りあう」ってアオリがいいね。 確かにシとドは半音しか離れてないな。 それでいうとミーミンとファンタもキョリが近くなるが、確かにミーミンはファンタにべったりくっついてたな。 でもまあ、ミーミンだからな……。 ベートーヴェンになってベートーヴェンの曲を弾きたいドン。 完璧なベートーヴェンを弾きたいというのはわからんでもないけど、どうしたってベートーヴェンにはなれない。 そもそも同じ人間でも違う環境に生まれたら、違う音を奏でると思うし。 そこらへん、ドンも理解はしてるけど、どうやったら納得できるのかがわからなくて困ってる感じか。 ドンの理論でいうと、ベートーヴェンになったらモーツァルトの曲は弾けなくなるし、バッハになったらブラームスの曲が弾けなくなるな。 ドンはベートーヴェ...

『呪術廻戦』(第212話 膿む・2) 感想(デッドロック)

「熟む」と「膿む」か……。 いやこれもう、虎杖も伏黒もかわいそすぎじゃない? 虎杖が自分のこと考えなさすぎなのが裏目に出てるし、伏黒が津美紀さん大事すぎなのも裏目に出てる。 伏黒の望みを叶えたら宿儺を道連れにして死のうと考えてた虎杖だけど、これでもう死ねなくなってしまった。 宿儺と自分を殺したい。 伏黒を傷つけたくない。 自分の願いが自分の願いの邪魔をして、どこにも進めない。 デッドロックだ。

『逃げ上手の若君』(第96話 頼み1335) 感想

あいかわらず頼りになる三大将と、想像以上に頼りになる三浦・兄。 袂を分かっていた弟も、兄の実力は認めているのね。 「三浦の闘犬共!!」って、犬呼ばわりされて憤っていた三浦とその郎党たちが「闘犬」を名乗るのがかっこいい! あと、おでこに「どーよ」って書いてる叔父上がかわいいな。 直義は負けを悟り、迅速に撤退の準備をはじめた。 戦下手かもしれないけど、状況を見極めてちゃんと損切りできる有能な人だよね。 鎌倉から身内や官僚たちを移動させる手はずもちゃんと整えてたのね。 家族だけでなく官僚まで動かしたの、抜かりないな。 で、動かせないのは護良親王だけか。 あの常識とか倫理観とかどうでもいい感じの上杉が、護良親王の件に関しては冷や汗かいてて、親王を手にかけることの重大さが伝わる。 直義もめっちゃドクンドクンしてるし。 だけど、直義にそれを指示した尊氏は涼しい顔だ。 「この天下に二つ以上の太陽があるのは 少し不自然な気もする」 「万事…よろしく頼んだぞ」 言葉では何も指示していない。 なんなら護良親王をほめちぎっている。 だけど、尊氏が直義に命じたことは明白だ。 ただ文を読んでいるだけなのに、兄が目の前に迫っているような威圧を感じ、直義は身動きできずにいる。 この描写の緊張感がたまらんよね。 捨てられたとわかっていても父への想いを捨てない護良親王がひたすら不憫だ。 後醍醐天皇は頭の切れる人なのに、残念な判断ばかりしちゃう、みたいなイメージあるな。 なんだろう。理想が高くて視野が狭いって感じなのかな。 敵に囲まれ死んでいく皇子と、味方に囲まれはしゃいでいる北条の嫡子。 その対比が悲しい。 「誰でもいい 父に力を貸してくれ…」 これは中先代の乱の先につながる台詞なんだろうな。

『アンデッドアンラック』15巻 箇条書き感想

・表紙は風子ちゃんを見送る否定者たち。「No.132 LOOP ~Time to Go~」のカラー扉絵を反対側から見た絵だね。巻のサブタイトルも「LOOP ~Time to Go~」であわせてる ・セピア調というかノスタルジックというか……初見で泣いたよね。てか、何度みても泣きそうになるよね。特に、互いに腕をまわしあってるジュイスさんとヴィクトルの姿が泣ける ・位置的にルインがみた否定者たちの姿なのかな。ちょっとルインが哀しく感じる ・11巻からずっと黒背表紙だったけど、ようやく白に戻った。暗黒期を抜けた! ・著者コメントがめっちゃシンプルだ。戸塚先生もみんなに手を振ってるようにみえる ・超弩級組織最終兵器対神破動砲はやっぱりニコがつくったものか。ニコもラグナロクを戦ったんだな ・「イージス」と「リベリオン」にまだ開示されていない情報がある。ということは、ジュイスさんとヴィクトルが把握してない隠し機能がある? ・1巻まるごとラグナロクでキツイけど、明くんのエピソードが最後に入ってるおかげでかなり気持ちが救われる。ここらへんまで計算して展開してるとしたらスゴイ! ・16巻の表紙はジーナちゃんとボイドさんだといいな

『アンデッドアンラック』(No.144 Next Ring) 感想(四角いリングから丸い円卓へ)

社会の端っこで恵まれない生活をしていた幼い頃のボイドさん。 「なんで端のオレが避けるんだ? お前達には他に歩けるとこがあるのに」 この頃のボイドさんは、自分はこのままこの場所で生きていくしかない、と思ってたんだろうね。 「俺は避けない」はボイドさんのせめてもの意地だったのかな。 そんなボイドさんにボクシングを教えてくれた警官さん。 これ、アンディかな、ってちょっと思った。 こっそり風子ちゃんをアシストしてくれてるんじゃないかな、って。 髪と肌の色が違うけど、恩を売る感じになるのが嫌でわざわざ変装したのかな、って。 でもまあ、ただの親切な警官さんでも、それはそれで良いような気もする。 ボクシングしながら否定者の説明をする風子ちゃん。 違和感があることは認めつつも、まだ納得できないボイドさん。 そりゃそうだ。話が荒唐無稽すぎるもんな。 「クリンチしちゃえ!! 隕石落とせ!!」って叫ぶジーナちゃんは過激派すぎませんか? 風子ちゃんを殴るボイドさんを許さないのね。たとえ風子ちゃんの選択であっても。 「それはやめろ 全員死ぬ」はごもっとも。 「不運髪!!」がなかなかこわい。 「不可避」は筋肉の動きを止めるって話だったから、筋肉がない髪の動きは止められないのね。 そして、風子ちゃんは髪が当たっても「不運」を付けられる。 これが「避けようと思っても避けれねぇ幸運」かな? ボイドさんは多分、否定能力のことは納得できていない。 でも、もう普通のボクシングはできない、ということは理解したんだと思う。 だから「あるんだな!! まだ!! 俺がいていい世界が…!!」なんだよね。 ボクシングがボイドさんの世界を広げてくれた。 そして、その世界を去らなければいけないと理解した。 それでも、次の世界があるのなら、と。 涙を浮かべてるボイドさんの表情が本当に良いよなあ。 今、アンデラのアニメがここまでやってもらえるのを一番願ってるのは、ボイドさん役の乃村さんかもしれん。 「次は地球がリングです」ってめっちゃかっこいいな。 四角いリングから丸いリングになるのか。 風子ちゃんがほっぺたに貼ってた、三週間もののテープ。 それが付与されちゃったけど、照明が落ちてきた程度で済んでよかったね。 愛着のあるものほど強いわけで、テープにはそんなに愛着ないだろうから、こんなものなんだろう。 風子ちゃん、立ったまま気絶...

『週刊少年ジャンプ』2023年09号 感想

『ONE PIECE』 (第1073話 “ミス・バッキンガム・ステューシー”) カクとロブ・ルッチをあっさり倒したステューシー。 不意を突かれたのと、驚きすぎて反応が遅れたのがあっても、めっちゃ強いな。 この流れだと、ウィーブルは白ひげの息子なんだかクローンなんだかわからない。 ベガパンク、頭脳でこの世界をかき回しすぎだろ。 『呪術廻戦』 (第211話 熟む) 別記事(伏黒の受難の本番がはじまる?)になりました。 『一ノ瀬家の大罪』 (第10話 翔の消失) お父さん役(?)だけすり替えられてる? めっちゃホラーな展開になった。 これ、時間が巻き戻ってるのかな。 でないと、似たような事故が何度も起きてることになって、警察からあやしまれそうなんだが。 『アンデッドアンラック』 (No.144 Next Ring) 別記事(四角いリングから丸い円卓へ)になりました。 『人造人間100』 (第7話 映し鏡) 人造人間を殺せるか? という試験かと思ったら、人造人間と取り引きをしてる人間とも戦えるのか? という問いだった。 なるほど、あしびがNo.100と取り引きをしたように、人造人間の力を借りてる人間が他にいてもおかしくないな。 あしびに人間を殺す覚悟はないし、No.100にそれを命じる覚悟もない。 かといって、人造人間だけを殺そうとすれば、ロキシーは自分を盾にするかもしれない。 あしびには人は殺せないと踏んで。 そもそも人が見ているところでは戦うのも難しいしな。 人造人間に毒された人間の末路を見届けさせる、ことが狙いとすれば、あしびに人間を殺すところまでは求めていないんだろうけど、子供相手に何してんだ。 でもまあ、子供として保護されることをあしび自身が拒否したからなあ。 『逃げ上手の若君』 (第95話 楽しさ1335) 別記事になりました。 『PPPPPP』 (第66話 駅とイタリア) レイジロウはあいかわらずラッキー至上主義で電波っぽい。 素直な性格ではあるんだけど、その素直さが暴走してるというか。 天才だろうが凡才だろうが、ラッキーはラッキーなんだからどっちでもよくない? というロックくんの指摘はおもしろいな。 ソラチカは天才ラッキーを求めてるけど、レイジロウはラッキーが幸せであればどちらでもいいという考えだから、ロックくんの考え方でも納得がいくんだろうな。 ベートーヴ...

『呪術廻戦』(第211話 熟む) 感想(伏黒の受難の本番がはじまる?)

「慣らし」が始まった日本。 あてられやすい人たちは違和感に気付くが、何が起こったのかまではわかってないからパニックにもなってない。 例のファミレスバイト君が再登場するとは。 一緒にいるのは血のつながらない妹たちだろうな。 虎杖と伏黒に真希さんが合流して、九十九さんが羂索に敗れた後の時間軸になった。 脹相兄ちゃんは弟の虎杖だけじゃなく、父親の加茂憲倫(=羂索)の生死も感じ取れるんだな。 脹相兄ちゃんが虎杖と離れてもわりと落ち着いていたのは、虎杖が生きていることは確信できていたからかも。 そして、獄門彊裏は脹相兄ちゃんあずかりになってるっぽい。 脹相兄ちゃん、自分が生き延びることは想定していなかったから、この事態にかなり困惑してそう。 真希さん、本当に落ち着いてる。 いろいろと吹っ切れたからな。 死滅回游のルールとは別にコロニーのルールがあるの、なかなかややこしいな。 虎杖と伏黒がコロニーに飛び込んだ時に離れ離れにされちゃったのは、コロニーの方のルールなのね。 まあ、死滅回游=コロニーではないし、それぞれの結界にはそれぞれのルールが設定されている、というのはこれまでにも出てた話ではある。 真希さんの「禁止なんかしてないんだよ」という言葉に、「川本真琴の話してるー!?」ってボケた高羽が、屋根の上にいるのポイント高い。 そうそう、「禁止なんかしてない♪」は屋根の上じゃないと! というわけで、いまだにルールがよくわからないコロニーに関係する話は後回しにして、しっかり明文化されている死滅回游のルールを変えることを優先することに。 ここで、津美紀さんを救うべく、プレイヤーの死滅回游からの離脱を可能とするルール追加することに。 プレイヤーの身代わりを差し出す+100点を消費する、というルールなら追加可能か。 ここらへんのジャッジは誰がしてるのかな。 死滅回游のゲームマスターみたいな存在がどこかにいるのかな。 津美紀さんの身代わりは伊地知さんか……。 ほぼ戦闘能力がないらしい伊地知さんをコロニーに放り込んじゃって大丈夫なのか? そこらへんは虎杖たちが全力で守ってくれるのか? 術師志望だった伊地知さんが補助監督になったのは、五条先生が術師になるのを阻止したから。 伊地知さんが術師になったらすぐに死んでしまいそうね、確かに。 五条先生、やり方は乱暴だけど、伊地知さんを死なせたくなかったん...

『逃げ上手の若君』(第95話 楽しさ1335) 感想

戦ってくれてる皆を励ますために、戦場を駆け回る時行と逃若党。そして三浦たち鎌倉党。 そこに忠義はなくても、命を懸けて戦ってくれてることに違いはないから感謝する、というのは当たり前に思えるけれど、北条家の人々にはそれができなかったから、味方を失ったのかもしれないね。 一方、三浦・兄を寝返らせるために敵の陣中に飛び込んだ叔父上。 「哀れ(君が)」っておでこに書いてある本心を、普通にみんな読めてるって設定、かなり無理があるんだけど、史実物というジャンルでそれを当たり前に押し通しちゃう松井せんせーすごいな。 さすがに、三浦・兄が「泰家が顔に出る時は嘘は無い」とか考えた時は、おいおい、ってなったけど。 あと、透き通ったまなざしの叔父上がめっちゃ笑える。 乱世にあって、仕方ないことと考えていても、やっぱり誰かを傷つけたり裏切ったりするのはやましいのかな。 ていうか、そういう気持ちを易々とふっきっちゃったのが尊氏なのかも。 子供なんだから感情で動いたっていいだろ、という話が出たあとで、自分もやっぱり感情で動きたい、と大人が揺さぶられる、というのはおもしろいな、と思った。 時行の下で戦うのは「楽しい」か。 確かにみんな楽しそうだよね。 「全裸逃亡ド変態稚児」だけど! 「すっかりネタ枠として認知されておる」って、本当にそれでいいのかよ、ってなるけど! 直義は理性的に三浦・兄を動かそうとしたけれど、苦痛、恐怖、悲惨に埋め尽くされている戦場では、皆、理性だけではやってられない。 だから、そこからちょっとでも逃れさせてくれる時行に惹かれるのかもしれない。 頼重が直義を「戦下手」と評したのは、人間てのは感情で動きたい存在だ、ということを理解できていない、ということだったのかもしれない。 そして、叔父上はそこのところをよく理解している、と。 ところで英雄に新田も入れてもらえたのね。 まあ、普通に英雄と呼ばれてる方だけど、このマンガだと「?」をとばしてる印象しかないので……。