『アンデッドアンラック』(No.144 Next Ring) 感想(四角いリングから丸い円卓へ)

社会の端っこで恵まれない生活をしていた幼い頃のボイドさん。
「なんで端のオレが避けるんだ? お前達には他に歩けるとこがあるのに」
この頃のボイドさんは、自分はこのままこの場所で生きていくしかない、と思ってたんだろうね。
「俺は避けない」はボイドさんのせめてもの意地だったのかな。

そんなボイドさんにボクシングを教えてくれた警官さん。
これ、アンディかな、ってちょっと思った。
こっそり風子ちゃんをアシストしてくれてるんじゃないかな、って。
髪と肌の色が違うけど、恩を売る感じになるのが嫌でわざわざ変装したのかな、って。

でもまあ、ただの親切な警官さんでも、それはそれで良いような気もする。


ボクシングしながら否定者の説明をする風子ちゃん。
違和感があることは認めつつも、まだ納得できないボイドさん。
そりゃそうだ。話が荒唐無稽すぎるもんな。

「クリンチしちゃえ!! 隕石落とせ!!」って叫ぶジーナちゃんは過激派すぎませんか?
風子ちゃんを殴るボイドさんを許さないのね。たとえ風子ちゃんの選択であっても。
「それはやめろ 全員死ぬ」はごもっとも。


「不運髪!!」がなかなかこわい。
「不可避」は筋肉の動きを止めるって話だったから、筋肉がない髪の動きは止められないのね。
そして、風子ちゃんは髪が当たっても「不運」を付けられる。
これが「避けようと思っても避けれねぇ幸運」かな?


ボイドさんは多分、否定能力のことは納得できていない。
でも、もう普通のボクシングはできない、ということは理解したんだと思う。
だから「あるんだな!! まだ!! 俺がいていい世界が…!!」なんだよね。

ボクシングがボイドさんの世界を広げてくれた。
そして、その世界を去らなければいけないと理解した。
それでも、次の世界があるのなら、と。

涙を浮かべてるボイドさんの表情が本当に良いよなあ。
今、アンデラのアニメがここまでやってもらえるのを一番願ってるのは、ボイドさん役の乃村さんかもしれん。


「次は地球がリングです」ってめっちゃかっこいいな。
四角いリングから丸いリングになるのか。


風子ちゃんがほっぺたに貼ってた、三週間もののテープ。
それが付与されちゃったけど、照明が落ちてきた程度で済んでよかったね。
愛着のあるものほど強いわけで、テープにはそんなに愛着ないだろうから、こんなものなんだろう。


風子ちゃん、立ったまま気絶して、レフェリーストップが入って負けた。
いや、風子ちゃん、よくここまで戦ったよ。すごいよ。
おなかがぷにってるってアンディにからかわれてたあの風子ちゃんが、こんなに腹筋バキバキなんだもん。


で、この感動の場面から早速、円卓の間に飛んじゃうのがアンデラクオリティ。
コーラで働いてくれる「ムーブ」がかわいいな。

円卓の間に降りて、「アポカリプス」を見た途端に殴るボイドさんには笑った。
「ん? コイツ敵じゃねーのか」って……。
まあ、これから戦ってもらうって話をされた後で、こんなあやしげなものが現れたら勘違いしても無理はない。

「くそがぁ!! クエストリザルトォ」って叫ぶ「アポカリプス」は使命に忠実だな。


現れた第三席に座ったボイドさん。
「お先どーぞ」って言うイチコさんは、戦闘力がまったくないからな。
どうしても席を埋める必要ができたら迷わず座ると思うけど。

前回のループではやさぐれたままで着いたであろう席に、納得してボクシングの世界を離れた状態で、ボスへの信頼を抱いて座ることができた。
風子ちゃんがヒロインとは思えない腫れあがった顔をして気を失ってるけど、そのかいがあったね。


前回ループで、最初に退場したボイドさんと、二番目に退場したジーナさんが、風子ちゃんの初期メンバーになってくれる、という展開が本当に熱い!
ありがとう! 戸塚先生ありがとう! ってお気持ちです。


次回は「リメンバー」探しかな?



公式Twitterさんに載ってた風子ちゃんがめっちゃかわええんですけど、わざわざテープに言及してたのは、そういうことだったのね。
あっちこっちバキバキな風子ちゃんすごい!