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『アンデッドアンラック』(No.159 Entruster) 感想(託した感情)

フィルくんのお母さんを確保できたことで、風子ちゃんたちは撤退モードに入った。 けれど、お母さんはあのエイリアンには「女王」がいて、それからは逃げられないと脅えている。 なるほど、昆虫っぽい生態なのね。 「フィルくんはあの神が否定したがる程のとっても素敵な感情と魂をもった人間だよ」 自分には感情がないんじゃないか、と考えているフィルくんに、否定能力のことを語り、からだが機械になってても感情はあると話す風子ちゃん。 そうなんだよね。否定能力者は皆なんだかんだでいい人になるけど逆なんだよね。 いい人だから否定能力が与えられてる。 結局、「神」はクソヤローだな、といういつもの結論になる。 ズズズってフィルくんに黒いもやがかかっていく表現がめっちゃコワい。 「不感」になっていくことを感じ取ることで、「ボクにも感情が魂があったよ」ってなるのひどすぎじゃない? 失うことによって存在を実感するというのはエグイよ……。 お母さんはめちゃくちゃ愛情を注いでフィルくんを育ててたんだな。 どういう経緯で宇宙ステーションで育てることになっちゃったのかはわからないけど。 てか、宇宙服であんまり顔が見えてなかったけど、お母さん、かわいいな! 地上に戻ったらユニオンに入って、ニコラボメンバーになって欲しい。 アーティファクトにも詳しいようだし、ステーションがあんなことになったら、祖国に戻ることも難しいだろうから。 フィルくんには前回のトップくんみたいに、母親とのつながりを断たない方向でユニオン入りして欲しい。 「不感」が発動し、「女王」に喰われてしまったフィルくん。 その腹の中にはステーションのクルーの遺体がぷかぷか。 フィルくん母子以外はすでに全滅してる? ステーションで研究していたらしいアーティファクト「託す者」。 槍っぽいアーティファクトも浮いてるし、このステーションではアーティファクトも研究してたのかな。 宇宙ならば秘密を守るには最適だけど。 感情を力に変えられるけれど、使うためには体を捧げなきゃいけないうえに、使用すると廃人化するとは、仕様がひどすぎる。 でも、すでにほぼ機械のからだになっていて、「不感」のフィルくんにとってはリスクゼロ、か。 ちょくちょく代償を踏み倒せる系のアーティファクトと否定能力者の組み合わせが出てくるけど、これも「神」がゲーム性を高めるためにやってるんだろうな。 ...

『週刊少年ジャンプ』2023年25号 感想

『ONE PIECE』 (第1084話 “天竜人殺人未遂事件”) 『ジャンプ』表紙のルフィがかっこいいな! やっぱりルフィには赤がよく似合う。 巻頭カラー絵の方は女性キャラが大集合だけど、私はやっぱりペローナのキャラデザがめっちゃ好きだな、と再確認した。 天竜人のルーツとなる「最初の20人」のひとりがネフェルタリ家のご先祖様。 アラバスタにポーネグリフがあったのはその関係? 王族であるしらほしをあんなに堂々と襲って奴隷にしようとしてるって、チャルロス、やることがめちゃくちゃすぎるけど、それを応援する父親はもっとひどいな。 周囲の人たちは、さすがにこれは限度こえてるって青ざめてる感じだけど。 しらほしのお兄ちゃんたちが天竜人に手を出すのはダメだけど、レオたちにやらせるのはOK理論はちょっとおもしろかった。 なるほど、王族が関わると政治的にややこしいことになるけど、元々が無法者とされている海賊がやるのなら、ただの暴行事件に矮小化できるのか。 チャルロス、あれで死ななかったとはなかなか丈夫だな。 ムイ様がネフェルタリ家の祖である「リリィ」の名に反応してたけど、玉座の周囲に刺されている19本の剣のことを考えると、最後の1本の剣=ムイ様=リリィ女王という線もあったりする? 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS119 別れ) リオンさんが有月から攻撃を受けてるとこに割って入った南雲が、珍しくムッとした表情をしてるな。 四ツ村さんがリオンさんが有月との関連を疑ってることに、本気で怒ってる感じだったし。 リオンさんの死後もずっとその真相を知りたがってたようだし、やっぱり南雲にとってリオンさんは特別な存在なんだろうな。 キンダカ生きてた。 有月、このこと知ってるのかな。 普通に考えて、組織の凄腕殺し屋が死にかけてるなんて情報は隠すだろうな。 坂本さんと南雲はリオンさんの情報を求めてORDERに入った。 しかし、行方知れずになってから1年後にリオンさんは遺体で発見された。 有月が、わざわざ1年も監禁したあげくに殺した、というのはわけわからないんだよね。 リオンさんは有月の状況を知って、弟たちを救うのを1年間手伝って、その中で死んでしまった。 有月はわざと坂本さんたちに情報が流れるようにして、せめて遺体は仲間の元に返そうとした、というのが一番、ありそうな線かな。 その場合、リオンさ...

『呪術廻戦』(第223話 人外魔境新宿決戦・1) 感想(チャレンジャー決定戦)

なんか小説っぽいサブタイトルだな、って思ったんだけど、多分『魔界都市 <新宿>』のせい。 渋谷は壊滅状態のまま。 まあ、予算もないだろうし、そもそも工事する人が入れないし。 五条先生が渋谷の地下5階にいた人たちがどうなったかを伊地知さんにきいてたけど、やっぱり気にしてたんだろうね。 ちゃんと加減はしたけど、「無量空処」をあんな運用したことないだろうし、うまくいくかは運任せなとこがあったんだろう。 それにしても残穢だけで呪いを寄せ付けないとは、五条先生やっぱり規格外。 楽巌寺学長が五条先生に、自分が夜蛾学長を殺したことを告白したのは、責めてもらいたかったからなのかな。 五条先生もパンダ先輩も、当の夜蛾学長も楽巌寺学長を責めなかったことは、この人にとって救いにはならないんだろう。 これは夜蛾学長の呪いにかかってる状態とも言えるかもな。 ところで総監部が全滅してるんだけど、これをやったのは五条先生なの? 生かしといて、呪術師たちの総意でもって状況を変えていきたい、という考えだと思ってたんだけど、この状況ではそんな悠長なこと言ってられなくなったのかな。 そもそも、生き残ってた連中は羂索と組んでたわけだから、明確に敵だもんな。 でも、羂索がいろいろじゃまくさくなって殺したという線もありそうではある。 五条先生が決戦の地を新宿と決めたのに、なんで渋谷にいるの、と思ったらまさかの超遠距離攻撃だった。 伊地知さんが結界で存在を隠して、歌姫先生が五条先生の呪力の増幅をし、その増幅の手伝いで楽巌寺学長が楽を奏でる。 術式発動のための構成要素を一切省略せず、完璧な儀式を行うことが歌姫先生の術式の肝か。 省略することで手数を増やせたりして有利をとれるんだろうけど、逆に省略しないことでパワーアップをはかれるというのは、一種の縛りなのかね。 こんな丁寧なことやってたら、儀式中に襲われる、なんてこともありそうで、あまり実戦向きにはみえない。 今回はしっかり場を整える余裕があったけど。 五条先生の服装がいつもと違うのは、これが呪術師としては正装ってことなのかもな。 ところで、新宿・渋谷間にでっかい溝(?)をつくっちゃったんだけど、これ復興できるの?

『逃げ上手の若君』(第110話 歴史1335) 感想

諏訪の軍勢から離脱する逃若党のみんな。 これが今生の別れと理解しているだけに、みんな辛いだろうな。 見送る側は無念さを滲ませつつも清々しい感じだけど。 昨日の戦で死んだ者たちの骸を身代わりにして、一部の者は離脱か。 でも、頼重だけはここで死ななければいけない。 顔の皮をはいで身元をわからなくしたけれど、頼重が本物と確信できるから、他も多分、本物ということになったからなあ。 ここらへん、わりとあいまいに見逃されたのは、尊氏にとっては「諏訪頼重の乱」であり、頼重さえ死んでれば他はどうでもよかったからかも。 時行も尊氏に負けて頼重という後ろ盾を失った、というのは確かなんだから、時行が生きていたとしたって大した問題じゃない。 味方の骸をあえて損壊するのは辛かっただろうな。 尊氏にはチクっとするものがあったようだけど、これを無視した。 案外、これが尊氏の最大のミスだったのかも。 尊氏が「諏訪頼重の乱」と呼んでるのに、部下たちは勝手に「中先代の乱」と名付けた。 「先代」北条と「当代」足利の間に挟まった「中先代」時行。 つまり、尊氏がどうでもいいと思っていた、というか、思い込もうとしていた時行を、郎党たちは早々に凄い存在として認めてしまっていた。 やつあたりで殺された若い武士がかわいそすぎる。 それなのに高師直は「そんな事よりうどんがあります」だし、尊氏は「やった!」なの怖すぎる。 でも、ここでみせた尊氏のいらつきが積み重なることで、ただの人間になっていくわけね。 時行は逃若党と共に旅立った。 頼重はこれからは霊体になって解説役をするんだろうか。 ページが進むにつれ、まさかこれ最終回じゃないよね、ってはらはらした。 いや、本当にこれが最終回でもおかしくないよね。 でも、ここからの、時行の動きはほとんど史実に残ってないらしいので、創作し放題ではあるな……。 ところで秕はどうなったんですか? 連れて行ってもらえなかったんですか?

『アンデッドアンラック』(No.158 Don't think. Feel) 感想(愛情も感情もそこにあるから)

「凶弾」を当てた敵から後退する風子ちゃんたち。 どんな「不運」が発動するかわからないので、距離を置いておいた方が良いのは確か。 ショーンがフィルくん抱っこして逃げてるけど、ちゃんとフィルくんも「不可視」にできてるね! フィルくんのお母さんの元に行く為に乗ったエレベータにはさまれて死んだ敵。 はさまれて死ぬんだ……と思ったらこれが「不運」の当たった個体らしい。 でも、死んでも霧散しないので、これは「UMA」でも「ジュニア」でもないと判断された。 つまり地球外生命体! どこから来たのよ、こんな物騒なもん。 宇宙を漂ってたのが、たまたまステーションにたどりついた? そういえば、アンデラでエイリアンというとアクス星人だけど、あの連中は存在してるのかな。 エイリアン相手ならやりようがある、ってニコが断言したところ、めっちゃ頼もしいよね。 「UMA」や「ジュニア」はわけのわからない存在だけど、「生命体」であるのならばニコの知識が役立つ場面だ。 「神のヤローは今まで一つたりとて完璧な生物なんて創っちゃいないんだ」 無神論者を自認するニコがこういう台詞を言うのがおもしろい。 フィルくんに「ねぇ」って話しかけられて「ん?」って答えるとこのショーンの表情がめっちゃかわいい。 ただの子供にやさしいお兄ちゃんにみえるんだけど、この人、ちょっと前までギャングしてたよね? 風子ちゃんにつかまえてもらって本当に良かったねえ。 感情がよくわからない、と言うフィルくん。 わからないから「どうしても上手く体に伝わらない」というのは、ボディに感情を表す機能は装備されてるけど、そのコントロールができないということなの? 「でもお母さんにもらった大事な体だから ちゃんと使って応えたいんだ」 フィルくん、お母さんのこと大好きだな。 ショーンにとっての「一番悲しい」は父親を失ったことで、その理由は「もう会えないから」。 フィルくんの質問に真剣に考えて答えてるショーンはやさしいな。 フィルくんを抱っこして頭をなでてるショーンもかわいい。 機械の体だってわかってるのに、普通の子供として丁寧に接してる感じが。 フィルくんは、わけがわかんない、って感じの顔してるけど。 フィルくんのお母さん無事だった! エイリアンに襲われてるけど! 本当に、フィルくんとお母さんばかり狙われてるんだな。 フィルくんのお母さん、やっぱりフィ...

『週刊少年ジャンプ』2023年24号 感想

『ONE PIECE』 (第1083話 “あの日の真実”) 革命軍はマリージョアへの上納をやめさせ、物資の搬入を止めることで兵糧攻めをしてるのか。 天竜人はぜいたくな暮らしをしてるから、これはだいぶ効きそう。 でも、天竜人の前に奴隷になってる人たちが飢え死にしそうな気もするな。 それとも、あの連中は奴隷のいない生活に耐えられそうにないので、ギリギリで生かそうとはするか? 無駄に人力を使い倒すシステムになってるからな、マリージョア。 緑牛が藤虎のお守り役させられてて笑った。 藤虎は天竜人がどんだけ犠牲になってもいいって思ってそう。 『ドリトライ』 (第2話 まずは金) ド直球なサブタイトルだな。 時代設定を終戦直後にしたのは、主人公が組に入っても反社的なイメージにならないようにするためかな、って思った。 あと、ファイトクラブ的な設定を成立させるため? 『ウィッチウォッチ』 (108 決壊) モイちゃんの超めんどくさい恋心を、出しゃばり過ぎないように後押ししようと奮闘するミハルくん、カンシ、ケイゴがすごく良いなあ、と思った。 もどかしく思いながらも、モイちゃんの気持ちを追い越すような行動を慎むの、すごく大変というか、なんかもう全部ぶちまけて楽になりたい、って気持ちになりそうなんだけど、そこをちゃんと我慢してて偉い! それでも、何かせずにはいられないので、いろいろ試してはモイちゃんのリアクションにがっかりしちゃう様もかわいいな。 それにしてもモイちゃんがめんどくさすぎる。 がんばる方向を間違えすぎてる。 『呪術廻戦』 (第222話 予兆) 別記事(新宿決戦、再び)になりました。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS118 強さ) リオンさん、晶ちゃんのことめっちゃ大事だったんだな。 晶ちゃんはリオンさんのことなんでそんなに好きなの、って思ってたんだけど、これだけの愛情を向けられているということを理解していたからかもしれない。 有月がひとり分しかない解毒剤を捨てようとしたのは、キンダカと共に死ぬため? キンダカを殺すことで楽たちを救い、自分が死ぬことでキンダカを殺した自分を罰することにしたのかなあ、と。 自分の意志を貫き、かつ、弟たちを救う、というルートが他に思いつかなかったんだろうな。 でも、キンダカはそれを許さなかった。 速く動くと毒がまわって死ぬ、とわかっていた...

『呪術廻戦』(第222話 予兆) 感想(新宿決戦、再び)

裏梅、生きてた! 宿儺の指は一本だけ残してすべて宿儺のもとに。 五条先生が一本持ってる説はなるほど! ってなった。 そうだよね。すべての指を取り込ませてから虎杖の死刑を執行する、って条件を呑ませたら、それを実現不可能にする手をうつよね、五条先生なら。 高専では五条先生、家入先生、伊地知さんが会談中。 「いや~俺たちもついに3人になっちゃったね」ってのは、一緒に学生時代を過ごした連中も残り3人ってことね。 後輩だった七海さんと灰原くん、担任だった夜蛾学長……失い続けてるもんなあ。 「半端になってる奴」ってのは夏油のことか。 伊地知さんの「デカい仕事」ってのはわからないけど。 冥冥さん、日本に戻ってる? 呪術師たちの戦いを中継して大儲けしてるけど、やっぱり冥冥さんは金儲けで生き生きしてて欲しいよね! 「今ほど自分の術式に感謝した日はないよ」って、冥冥さんなら烏たちをばらまいて安全圏から中継可能だもんね。 他の連中にはできないから利益を独占できるというわけか。 虎杖と日下部先生は組手をやってるけど、これ魂が入れ替わってる? 誰かの術式? 羂索は人の肉体を乗っ取る術式を持ってて、虎杖はその血を継いでるから、似たような術式を持っててもおかしくはないか? 乙骨は狗巻先輩と普通に会話できててスゴイ。 「使わせてもらうよ」というのは「呪言」のことだろうか。 歌姫先生と楽厳寺学長も最終決戦に参戦か。 高専の生徒と先生しかいないんだが、他の術師たちは何してるの? 五条先生の戦いに巻き込まれたくないから避難してるんだろうか。呪霊がまだあちこちで暴れててその対処に追われてるとか? この戦い、最初に五条先生がひとりで宿儺と戦って、万が一、五条先生が負けたら、乙骨たちが投入されるという作戦っぽい。 五条先生、誰かと共闘すると弱体化するから。 伊地知さんの仕事、うやむやになってる歌姫先生の術式、伏せられてるカードもたくさんありそう。 ところで野薔薇ちゃんはどうなった! 見送りのメンツの中に日車さんがいた! いつの間に合流したんだよ。

『逃げ上手の若君』(第109話 受け継ぐ1335) 感想

頼重が最期を迎える地と定めていた場所・勝長寿院。 やっぱり負けた時の準備も整えてたんだなあ。 祢津は最期まで頼重を守る覚悟か。 もう時行を信濃で匿うことはできない。 それでも、弧次郎は時行についていきたい。 しかしながら弧次郎には「祢津小次郎」の代役という役目があるから、信濃から離れることは難しい。 ここで祢津が弧次郎を解放してくれるのね。 祢津は落ち着いた表情してるけど、頼重と最期を共にするつもりなのかな。 亜也子も望月の娘として信濃から離れるの難しいんじゃないかな、と思うんだけど、娘で望月家の相続権もないだろうから、わりと自由にさせてもらえるのかな。 まあ、望月はフリーダムな性格だから、あっさり許しそうだが。 時行の逃走先もちゃんと決めてあるようだけど、どこになるの? 一方、御堂の中では頼重がお酒飲んで暴れてた? 「無理をしておりまする!」って何なの。 時継も影が薄いままでお酒を楽しんでるな。 「楽しくめでたく晴れやかに天に帰る」か。 頼重と時継は神力をもってるけど、頼継にはないのか。 雫にはあるのに……。 そういえば、結局、雫の身元ってまだ明かされてないよね。 時継、影の薄いまま眠り、姿を消した。 なんなの、この泣くとこなのか笑うとこなのか迷う最期。 ギャグっぽくなってるけど、父・頼重と笑ってお別れをして、息子・頼継のことを頼み、微笑みながら逝けたんだな……。 頼重の神力は雫に受け継がれた。 素材、周回、課金って……現代の無間地獄は恐ろしいな! そして、時行には預かっていた「鬼丸」が渡される。 これ「鬼丸国綱」か……『火ノ丸相撲』を思い出す。 尊氏から平凡な人間のような動揺を引き出すことで神力を逃がし、人の域に引きずりおろす。 なるほど、これが時行の目指すところになるのか。 史実的に時行が尊氏に勝つのは無理があるんだがどうするんだろう、と思ってたんだけど、尊氏を「人」にしてしまえば時行の勝ち、というゴール設定なのね。 これなら実現可能な気がしてきた。 頼重は旅立つ。時行の父として。 時行は巣立つ。頼重の息子として。 そうなるってわかってはいたんだけど……ツライ……。

『アンデッドアンラック』16巻 箇条書き感想

だいぶ出遅れましたが16巻についてちょこっと。 ・表紙は風子ちゃんを中心に、ニコ、イチコさん、ジーナちゃん。めっちゃ力強くて明るい絵だな! ・アンディと風子ちゃんがいちゃいちゃできないので、ニコとイチコさんで補ってくるスタイル ・ここんとこ重めの表紙が続いてたので、めっちゃ楽しい! フォントの配色が1巻と同じで、再スタートって感じが良いです! ・カバー折り返しでは赤ニット帽先生が疾走してた。かわいい ・アンデラビフォアフシリーズ、Twitterでみてたけど、まとめてみると味わい深いな。戸塚先生、キャラのバージョン違い版を考えるの楽しそうね。その中でほぼ変わってないファン…… ・パスされたスポイルくんはどこで何をしているのだろうか ・1巻分でニコ、イチコさん、ジーナちゃんをユニオンに引き入れ、オータムを討伐し、ボイドさんの勧誘をはじめた……と考えるととんでもないスピード展開だな ・話の展開がはやすぎて本誌派とコミックス派で情報量が違いすぎるアンデラ。公式Twitterチェック派とそうでない派でもかなり違うので、さらに混迷を深めている? ・17巻の表紙は風子ちゃんを中心にして、ボイドさん、友才さん、一心、ショーンではないかと予想 【5/2(火)発売】 アンデッドアンラック16巻カバー公開! ループする世界─.... 心機一転リスタートした今巻、仲間たちとの新たな物語をお確かめください❗️ おまけページも充実です📚 ぜひお楽しみに‼️ こちらから予約も受付中です⬇️ https://t.co/nZREBBauxP #アンデッドアンラック #アンデラ pic.twitter.com/EnSnJif5IA — アンデッドアンラック公式@16巻発売中&10月アニメ化☄️ (@undeadunluck_of) April 21, 2023

『アンデッドアンラック』(No.157 Save You) 感想(母を想う言葉が証明する)

第3回キャラクター人気投票結果発表! 1位が風子ちゃん、2位がアンディでツートップがアン風なのは変わらずか。 あいかわらず主役人気が固いな。 てか、アンディ、今年に入ってからほとんど出番がないのに、2位をキープできてるのすごすぎる。 4位が安野先生もしくは明くんなのうれしい。 前回ループの最大功労者だと思うので。 3~10位がみんな2000票台というのもなかなか見ない結果で、みんなが等しく愛されてる感じが良いよね。 今回の大躍進はやっぱり7位のテラーさんかな。 ビリー様、リップ、ニコが悪い顔してテラーさんを囲んでる絵が本当に良い! 絶対、「おいおい俺らより人気かよ」ってからまれてる。 テラーさんの恥ずかしそうな表情がまためっちゃあざといな! 本当にテラーさんはなんでこんなにあざといのか……。 そして、その様子を笑ってみてるジュイスさんがまたいい。 てか、このカラー、前回ループと今回ループのキャラデザとコスチュームが混在してるの、めっちゃレア感がある。 テラーさんのスーツ姿もはじめてのような気がするけど、これからはこれが正式版になるのかな。 ショーンはもうちょっと投票時期がズレてれば10位以内もあったかもね。 まあ、そんな間の悪さもショーンらしい。 さて本編。 フィルくん(?)と合流した風子ちゃんたち。 フィルくんの部屋に招待される。 勉強用に映画のビデオがたくさんあるのは、ステーション内しか知らないフィルくんにいろいろと知ってもらうためかな。 フィルくんが地球に戻った時のことを想定しての「勉強」だろうから、母親はいずれフィルくんを地上に降ろすつもりだったんだろうな。 フィルくんの「ごはん食べる」は充電だった。 病気になってからだが使い物にならなくなり義体化(?)されたのか。 病気になってもステーションにとどまったのは、地上に戻すことが許可されなかったのか、地上に戻るとさらに悪い状態になると判断されたのか。 でも、機械の体になっても母親は、フィルくんに「勉強」をさせて、襲われた時もしっかり宇宙服を着せて避難させてるから、人間の子供として扱ってるように思えるんだよね。 でもフィルくんは「ロボットって呼び方でいいと思うよ」と言う。 そう言われた風子ちゃんたちが、どんな気持ちになるかを理解できないんだろうね。 だから、悲しくもつらくもなくて、ただ事実と考えることを話してるだ...

『週刊少年ジャンプ』2023年23号 感想

『ドリトライ』 (第1話 大神青空) 新連載。 「雲母坂盾」って名前で、松井せんせーのとこのアシスタントさんか、って思ったんだけど、『ボーンコレクション』の作者だったか! 申し訳ない。作者名をあんまりちゃんと覚えてない人なので。 予告で「昭和」×「ボクシング」って出てて、昭和ってずいぶんと幅広いんだが……、って思ってたら、第二次世界大戦終戦直後だった。 なんというか、初期の『リングにかけろ』を思い出した。 リンかけも主人公の父親が元ボクサーって設定だったな。 そして、あちらは主人公の姉が最強設定だったけど、こちらは妹が強いのね。 結核の特効薬が出回るのはもうちょっと後の時代のはずだから、しばらくは弱体化してそうだけど。 いずれにしても、随分と描くのがむずかしそうな時代をチョイスしたもんだなあ、という印象。 あと『ドリトライ』ってなんだろ、と思ってたんだけど、もしかして「Do Retry」? 『ONE PIECE』 (第1082話 “取りに行こうぜ!!”) バギー、シャンクスが「王」になるものと決め込んでたのに、当の本人にその気がないっぽいことに絶望して、自分が「海賊王」になるとか言い出してるのか。 バギー、シャンクスのこと好きすぎだし、こじらせすぎじゃない? クロコダイルは、バギーが増長して身の程知らずなこと言い出した、って思ってるみたいだけど、どっちかってーとヤケになってるようにみえる。 バギーにとって「一番欲しい物」は、「海賊王」の称号でも「ひとつなぎの財宝」でもないってことを理解できる人はいない。 でもそこらへんが「道化」にふさわしい感じもするな。 バギーの複雑骨折してるシャンクスへの気持ちを、ミホークとクロコダイルは理解しようがない。 でも、手を組んだということを大々的に発表してしまった以上、ここでバギーと別れるのも悪手な気がする。 小物を利用しようとしたら、振り回されてキレてるだけって、ちょっと情けない感じになってきたな。 一方、サボは無事に革命軍の元に帰還。 ルルシアに滞在していると思われてたのは、サボの偽装工作か。 『逃げ上手の若君』 (第108話 逃げ上手1335) 別記事になりました。 『テンマクキネマ』 (04 元と天幕、街へゆく) 渋谷のロケハンでおろおろしてる元がちょっとかわいかった。 そうだよね。普通に歩いてるのと、撮影することを考えながら...

『逃げ上手の若君』(第108話 逃げ上手1335) 感想

ここにきてサブタイトルに「逃げ上手」が入るの、めっちゃ熱いな! カラー扉の鯉のぼりの群れが美しい。 端午の節句なので時行、弧次郎、玄蕃が出てて、亜也子と雫がいないのはわかるんだけど、吹雪もいないのか……。 足利陣営の真っ只中、ひとりで鬼ごっこをしてる時行。 前回のラストで、いつの間にかノースリーブになってたんだけど、なるほど、油を塗って掴まれにくくするためか。 袖があるとひっぱられたら終わりだもんな。 鈴を鳴らしながら自由自在に逃げ回り、足利陣営を翻弄する時行が、めっちゃ色っぽいです。 本当になんなんだろうね、この色気は。 そしてめっちゃ楽しそう。 尊氏が本当に驚いてる顔してて、これは意外と珍しい表情だよね。 頼重に刀を持たせて、髪を切り、親子の契りを結んだ時行。 幸せそうな頼重の姿に、よかったね、って気持ちと、でももうすぐ逝っちゃうんだよね、という気持ちがいりまじって、おそろしく複雑な心境になる。 それに、おかっぱ頭の時行がめちゃくちゃかわいい! という気持ちも加わって、めっちゃカオス! それでも、あんな喧嘩別れみたいな感じでさよならにならなくてよかった、という気持ちが一番大きいかな? 撤退する時にわざわざ尊氏のとこに突っ込んでいったのは、時行の精一杯の仕返しだろうか。 自分は勝ち逃げするよ! という。 それとも、自分に目を向けさせて、頼重の方に行かせないための行動だろうか。 宣戦布告のような気もするんだよね。 ファイティングポーズをとってみせた、みたいな。 この先の展開は見たくない……(←ここんとこずっと言ってる)。

『アンデッドアンラック』(No.156 Right Stuff) 感想(突然のコズミックホラー風味)

密航してたのがみつかって(というか自分から出てきた)、しおらしく反省の弁を述べるジーナちゃんとショーン。 ジーナちゃんにそそのかされた、とか言い訳をしないショーン。 自分がショーンをそそのかした、とちゃんと申告するジーナちゃん。 そこらへんは評価できるんだけど、それですべてが許されるわけではないよね。 「処分は? リーダー」としか言わないクリードは、軍人だけあって上下関係をしっかり守るよね。 言い方からして減刑を求めてるって感じはしないけど。 公式Twitterさんをみるに、ニコはもう怒るだけ怒った後っぽい。 そして、無言でふたりを見据える風子ちゃん。 コワイ! めっちゃコワイ! ジーナちゃんとショーンがめっちゃおびえてる! いつもニコニコしてる風子ちゃんなので、余計にコワイよね。 しかしながら、風子ちゃんにふたりを叱ってる余裕はない。 なにせ、フィルくんとお母さんを一刻も早く救わなければならないので。 すぐにジーナちゃんに役割を振ったあたり、決断がはやいな。 さすがに「不可視」が役立つ場面ではないので、ショーンは「待機!!」を命じられても、「…了解」って言うしかないけど。 「まだ怒ってる?」 「…お願いね!」 (怒ってる……) ってやり取りが、なんかこうリアルというか、わかる~、って感じがする。 「なんて綺麗で孤独な場所だろう」 風子ちゃんがそう感じる場所を、アンディは40億年くらい死にながら漂ってたんだな……。 「だからこそ覚悟ある奴しか来ちゃいけねぇ…」 それは、あんまり深く考えずに密航したジーナちゃんとショーンのことを指しているのかもしれない。 覚悟とかなんにもわからず、大人たちの都合でそこに滞在させられているフィルくんのことを指しているのかもしれない。 ニコがつくった対デブリ用の反発弾は、磁性が付与されてるペイント弾的なもの? デブリにあてるとロケットに反発してどこかに飛んでいく。 一発一億って、そう軽々しく使えるもんじゃないけど、クリードなら一発だけ用意すれば後は使いたい放題ってめっちゃ便利だな。 だけど、核爆弾一発用意できれば人類滅亡までもってける可能性があるのでは? とか考えると怖い。 ところでデブリに当たったショーンのイメージ図に海苔が貼ってあるの笑った。 いや、これが本来の海苔というかモザイクの使い方なんだろうけど。 何にも任されなくてできること...

『週刊少年ジャンプ』2023年21・22合併号 感想

合併号恒例の集合絵表紙。 今回はニャンコ着ぐるみ縛り? 正直、虎杖がなんか化け猫っぽくてコワイんですが……なんだろうな。眼と彩度のせいかな。 個人的にはいろは君が一番かわいいと思う。 あと、坂本さんがネコではなくウシにみえる。 そして、あいかわらずアンディと風子ちゃんのペアになってるの、戸塚先生のこだわりがすばらしいです。 『ONE PIECE』 (第1081話 “黒ひげ海賊団10番船船長クザン”) 青キジ、なんで黒ひげの部下やってるんだろう、って思ってたんだけど、普通に意気投合したっぽい? それとも、黒ひげの力を利用してポーネグリフ探しをしてたりするのか? そして、あいかわらずガープはバカ強い。 これで衰えたって全盛期はどんだけだよ。 キッドと同じく、トラファルガー・ローも副官だけ残して、船(潜水艦)と仲間をすべて失ってしまった。 「最悪の世代」はかなりボロボロになっちゃってるな。 『呪術廻戦』 (第221話 得喪) 別記事(最強復活!)になりました。 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS116 ダチ) 樋口は人を殺すことの言い訳として「徳」という言葉を便利に使ってるのかな、って思ってたんだけど、意外と本気で徳を積めばいいことがあるって信じてたっぽい。 思い込みが激しいを通り越して、宗教的な信心を感じる。 めちゃくちゃ言ってるんだけど、本人の中ではちゃんと整合がとれてるんだろうね。 車、ぶん投げられてめちゃくちゃにされて「助けてくれてありがとう」で済ませられるのなんなんだ。 あそこに坂本さんがいなかったら死んでた可能性が高いのでお礼を言うのはわかるんだけど、そんな普通のテンションで言う? てか、車は大破してるんだけど「乗せてってくれ」ってどういうことなの? 頼むのおかしいけど、「うん!」って答えるのもおかしい。 あいかわらずこの世界の住人、肝が据わりすぎてる。 『超巡!超条先輩』 沼駿先生の読み切り。 めっちゃ沼先生のマンガだった! 『逃げ上手の若君』 (第107話 郎党1335) 別記事になりました。 『アンデッドアンラック』 (No.156 Right Stuff) 別記事(突然のコズミックホラー風味)になりました。 『人造人間100』 (第19話 自己犠牲の善悪) 「自己犠牲を善とする人間が大嫌いなので」って台詞で、あっ、この人めっちゃまともだな、って...

『呪術廻戦』(第221話 得喪) 感想(最強復活!)

ついに五条先生復活の儀! 五条先生、19日しか封印されてなかったのか。 なんか数か月は経ってるような気がしてた。 「天使」は五条先生が獄門彊の中でメンタルやられて、解放された途端に暴れ回ることを心配していた。 いや、五条先生にそんな心配はいらんだろ、って思うんだけど、「天使」は五条先生のことを知らないからな。 でも、虎杖たちも同意してるし……五条先生、信用がまるでない。 で、なんか爆破実験みたいなことになったぞ。 五条先生のパワーを、そんな土嚢程度でカバーできると思えないんだが。 でも、ドキドキしてる虎杖がかわいいから、まいっか。 メガホンを構えてる狗巻先輩もかわいいね。 いざという時に呪言で止められるように、ってことなんだろうか、と思ったら合図を出す役だった。 しかし「邪去侮の梯子」を発動しても五条先生は現れなかった。 ついでに獄門彊裏も消えた? そして、そのタイミングで発生した地震。 なるほど、裏口が解放されても、表口から出てくるのか。 羂索は裏口の存在を知って、獄門彊の封印を強化したうえで深海に放り込んだけど、無駄だった、と。 天元様から裏の話をきいて、あわててそれだけの工作をする羂索とか、想像するとおもしろいな。 五条先生、8000メートルの深海でも耐えられるのね……。 五条先生、解放されたら速攻で羂索に喧嘩売ってた。 「オマエさ もっと言葉を選んだ方がいいんじゃないか? 今際の際だぞ」 めっちゃかっこいいな、この台詞。 でもさすがに、宿儺が伏黒の肉体を乗っ取ってることにはあせってるっぽい。 裏梅は五条先生にワンパンで吹っ飛ばされたうえに、宿儺にひょいと避けられたの、ちょっとかわいそうだった。 羂索は術師としては五条先生に完全に負けてるようにみえるんだけど、弱者が嫌いな宿儺がわりと羂索に協力的なんだな。 なんらかの密約があるっぽいし、宿儺は何を求めてるんだろうね。 今は11月19日。五条先生がさだめた決着の日は12月24日。 「命日が2つもあったらややこしいだろ」か。 夏油の命日に重ねるよ、ってことね。 五条先生は1カ月ちょっとの休戦協定(?)を結んだ感じになってるんだけど、時間を稼いで何をするつもりなんだろうね。 まずは、生徒たちと呪術界の状況確認だろうけど。 七海さんと学長先生が亡くなり、野薔薇ちゃんが生きてるんだか死んでるんだか、って状態になってること...

『逃げ上手の若君』(第107話 郎党1335) 感想

どうしても頼重を止めたくて暴れる時行。 その時行を頭突きで落ち着かせた叔父上。 「頼重には死なねば守れないものがある」か。 頼重がこの戦を起こした責任をとって死なないと、諏訪家を守れない。 諏訪家を守れないと、諏訪大社を信仰している信濃の民たちを守れない。 戦は明確に終わらせないと無駄に被害を広げるんだな。 「奴の死を責めてはいかん 罪悪感を感じてもいかん ただ誇れ! それが武士の主君としての責務だ!」 普段はちゃらんぽらんにみえる叔父上だけど、ここは武士をまとめる立場に生まれ育った人の、貫禄というか覚悟がうかがえる。 叔父上は北条としてのプライドが高い、と一貫して描かれているんだよね。 そして、逃げることに躊躇がないのもナイスだ! 自分は北条だから! 何してても北条だから! 恥ずかしいことなんて何もないよ! って感じが良い。 それでこそ時行が大好きな叔父上! お付きの人が呆れてる感じなのも良いよね。 唯一残った身内として、時行に道を示してくれたんだな……。 「北条である事はいったん頭から捨てていい」 それは、時行は北条であることを捨てられない、と信じている言葉でもある。 時行は頼重を救うためなら北条を捨ててもいい、とは言えない。 それは、頼重に守られて鎌倉から脱出した時からの時間をまるっと否定するようなものだと思う。 でも、父と子の絆を否定されたままでのお別れはイヤなんだよね。 多数の兵を逃がし、ギリギリの数で奮戦したけれど追い詰められた頼重。 ここで時継を使って尊氏の暗殺を謀るけど、あっさり返り討ちにされちゃったよ。 時継かわいそすぎる……。 尊氏は「未来がわかる」と言ったけれど、「諏訪頼重の乱」という名は残らなかった。 「中先代の乱」。つまり北条家の戦ということになっている。 これは、尊氏の神力が頼重を上回るものであっても万能ではない、ということなのかな。 「時行を殺せば尊氏の勝ち 逃がせば全てお前の敗けとする!」 完全に敗けてる側の時行が、勝利条件を一方的に変えてしまう、という尊大な振る舞いをするのか。 時行が尊氏をみる目が、格下の人間に向ける目、って感じですごく良い 時行、たまに色気がハンパないのなんなんだろうね。