『アンデッドアンラック』(No.159 Entruster) 感想(託した感情)
フィルくんのお母さんを確保できたことで、風子ちゃんたちは撤退モードに入った。 けれど、お母さんはあのエイリアンには「女王」がいて、それからは逃げられないと脅えている。 なるほど、昆虫っぽい生態なのね。 「フィルくんはあの神が否定したがる程のとっても素敵な感情と魂をもった人間だよ」 自分には感情がないんじゃないか、と考えているフィルくんに、否定能力のことを語り、からだが機械になってても感情はあると話す風子ちゃん。 そうなんだよね。否定能力者は皆なんだかんだでいい人になるけど逆なんだよね。 いい人だから否定能力が与えられてる。 結局、「神」はクソヤローだな、といういつもの結論になる。 ズズズってフィルくんに黒いもやがかかっていく表現がめっちゃコワい。 「不感」になっていくことを感じ取ることで、「ボクにも感情が魂があったよ」ってなるのひどすぎじゃない? 失うことによって存在を実感するというのはエグイよ……。 お母さんはめちゃくちゃ愛情を注いでフィルくんを育ててたんだな。 どういう経緯で宇宙ステーションで育てることになっちゃったのかはわからないけど。 てか、宇宙服であんまり顔が見えてなかったけど、お母さん、かわいいな! 地上に戻ったらユニオンに入って、ニコラボメンバーになって欲しい。 アーティファクトにも詳しいようだし、ステーションがあんなことになったら、祖国に戻ることも難しいだろうから。 フィルくんには前回のトップくんみたいに、母親とのつながりを断たない方向でユニオン入りして欲しい。 「不感」が発動し、「女王」に喰われてしまったフィルくん。 その腹の中にはステーションのクルーの遺体がぷかぷか。 フィルくん母子以外はすでに全滅してる? ステーションで研究していたらしいアーティファクト「託す者」。 槍っぽいアーティファクトも浮いてるし、このステーションではアーティファクトも研究してたのかな。 宇宙ならば秘密を守るには最適だけど。 感情を力に変えられるけれど、使うためには体を捧げなきゃいけないうえに、使用すると廃人化するとは、仕様がひどすぎる。 でも、すでにほぼ機械のからだになっていて、「不感」のフィルくんにとってはリスクゼロ、か。 ちょくちょく代償を踏み倒せる系のアーティファクトと否定能力者の組み合わせが出てくるけど、これも「神」がゲーム性を高めるためにやってるんだろうな。 ...