『逃げ上手の若君』(第109話 受け継ぐ1335) 感想

頼重が最期を迎える地と定めていた場所・勝長寿院。
やっぱり負けた時の準備も整えてたんだなあ。
祢津は最期まで頼重を守る覚悟か。

もう時行を信濃で匿うことはできない。
それでも、弧次郎は時行についていきたい。
しかしながら弧次郎には「祢津小次郎」の代役という役目があるから、信濃から離れることは難しい。

ここで祢津が弧次郎を解放してくれるのね。
祢津は落ち着いた表情してるけど、頼重と最期を共にするつもりなのかな。

亜也子も望月の娘として信濃から離れるの難しいんじゃないかな、と思うんだけど、娘で望月家の相続権もないだろうから、わりと自由にさせてもらえるのかな。
まあ、望月はフリーダムな性格だから、あっさり許しそうだが。

時行の逃走先もちゃんと決めてあるようだけど、どこになるの?


一方、御堂の中では頼重がお酒飲んで暴れてた?
「無理をしておりまする!」って何なの。
時継も影が薄いままでお酒を楽しんでるな。

「楽しくめでたく晴れやかに天に帰る」か。


頼重と時継は神力をもってるけど、頼継にはないのか。
雫にはあるのに……。
そういえば、結局、雫の身元ってまだ明かされてないよね。


時継、影の薄いまま眠り、姿を消した。
なんなの、この泣くとこなのか笑うとこなのか迷う最期。

ギャグっぽくなってるけど、父・頼重と笑ってお別れをして、息子・頼継のことを頼み、微笑みながら逝けたんだな……。


頼重の神力は雫に受け継がれた。
素材、周回、課金って……現代の無間地獄は恐ろしいな!

そして、時行には預かっていた「鬼丸」が渡される。
これ「鬼丸国綱」か……『火ノ丸相撲』を思い出す。


尊氏から平凡な人間のような動揺を引き出すことで神力を逃がし、人の域に引きずりおろす。
なるほど、これが時行の目指すところになるのか。

史実的に時行が尊氏に勝つのは無理があるんだがどうするんだろう、と思ってたんだけど、尊氏を「人」にしてしまえば時行の勝ち、というゴール設定なのね。
これなら実現可能な気がしてきた。


頼重は旅立つ。時行の父として。
時行は巣立つ。頼重の息子として。

そうなるってわかってはいたんだけど……ツライ……。