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『週刊少年ジャンプ』2025年17号 感想

『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS206 不可侵領域) 人を殺すよりも、ネットでデマを拡散して社会的に抹殺した方がコスパが良い、というのはわかる。 プロの殺し屋に頼んで確実に殺してもらうためには、結構な金額を払わなけりゃいけないだろう。 でも、今時デマ情報をばらまくのはほぼノーコストでできるし、殺したいほど憎い相手の社会的信用を失墜させて生きて苦しむ様をみる方が憂さをはらせる気がするし。 沖は殺し屋業界を存続させたいからスラーに味方する。 それはわかったけど、他のORDERの連中はそれに賛同してるのか? 南雲はリオンさん人格を引き留めたいからスラーを殺したくない、ってなってる可能性はあるな。 神々廻と大佛ちゃんは元から沖とそりが合ってなさそうだし、殺し屋は必要悪という考えで、必要がなくなったのなら共に消えようってなりそうなイメージなんだが。 トーレスは殺し屋でしか大金を稼げないから沖に賛同しそう。 『逃げ上手の若君』 (第196話 犠牲1351) 別記事になりました。 『魔男のイチ』 (第27狩 指名手配犯) イチとゴクラクが乱入したけどバクガミ狩りまではできず一時撤退。 無関係を強調するデスカラス様たちは不審がられないのかな、って思ったけど、魔女協会は女性ばかりという認識だから、かなり挙動がおかしくても謎の少年と関係があるという発想にはならないのか! ゴクラクがリチア王女の弟というのはびっくりした。 ゴクラクが「姉上」と呼んでるだけで血のつながった姉弟ではない可能性もあるけど。 そうだとしても、ゴクラクの方が年上にみえるんだが……。 『あかね噺』 (第151席 決めごと) 自分と同じく親の想いを背負って落語をやってる、って思ってるから正明師匠は朱音ちゃんにあまり近づきたくないのかな。 正明師匠は親どころか先祖代々の怨念を背負ってるみたいな感じになってるけど、朱音ちゃんの方はだいぶポジティブなんだよなあ。 落語の道に進んだ理由のひとつではあったけれど、落語家をやめられない理由にはなりえない、というか。 でも、正明師匠の耳に入ってくる情報だけでは、そこまでは伝わらないのも当然か。 そう考えると、この人もやさしい人なんだろうね。 『Bの星線』 (#007 転入学試験) わざわざグルーガン買って、不合格の手持ちボードをつくるクロードがちょっとかわいいな。 ヤソーに...

『逃げ上手の若君』(第196話 犠牲1351) 感想

センターカラー絵をみて、普通に「花嫁が4人いる」って思ってしまった。 吹雪の父親、「儂の出世を叶えるのだ!」とか言ってたのに、最終的に吹雪が野心を抱いたことに満足して死んでどうすんだ。 死んだら出世もなにもないだろ! ってなったんだけど、途中からもうだいぶおかしくなってたんだろうね。 きっと、たくさんの思い通りにならない人生をおくってきて、子供たちを痛めつければ思いが叶うという妄想にとりつかれた結果、息子が自分の思い通りになったことに満足して死んでいった。 そう考えると、吹雪は父親に従ってるようにみせかけてたつもりだったけど、父親からみればまったく従う気がないことがもろバレで、それが怒りを持続させる燃料になったのかもしれない。 父親が息子に望んだことと、妹が兄に望んだことが一致しちゃってるのが最悪だよなあ。 吹雪にしてみれば、父親の望みは叶えたくないけど、妹の望みは叶えたい、というどうにもならない事態。 だから吹雪は、理想の主君を求めているという理由をつけて、放浪生活をおくり、自分を中途半端な状態にしていたのかもしれない。 天下を狙える血筋と理想的な人柄の両方をあわせもつ時行に出会わなければ、自分の心の中の餓えと寒さを見て見ぬふりして、どこかで行き倒れて死ねたのかもしれない。 そんなことを考えてしまった。 それにしても、時行に重すぎる過去を話した理由が、時行に勝つため、というのは業が深すぎる。 そのエピソードを利用する、という発想ができるというあたりに、吹雪を救うのは絶対に無理! とダメ押しされてるような気がしてツラい。 本来の吹雪なら、時行がちょっと曇った表情をすることすら避けていただろうと思うから。 どうしても死ぬことでしか救われないの?

『週刊少年ジャンプ』2025年16号 感想

『魔男のイチ』 (第26狩 バクガミ様) 元々、魔法具産業で稼いでいた国が技術流出により落ちぶれて、そこに現れたバクガミを使って観光産業で立て直され、裕福になった。 それはもう崇められてもおかしくない。 ていうか、バクガミがいなくなったら今度こそ国が崩壊しそう。 魔法具の職人を目指す者がいない、ってのはどういうことなんだろう。 よっぽどの重労働なのか、習得困難な技術なのか、かなりな危険を伴うのか……。 でも、大都市では生産されてるわけだから、また別の要因があるのかな。 それまでがツラ過ぎたのもあって、「幸眠」に酔ったまま眠りたい人たち。 その中でゴクラクだけが怒りをたぎらせている。 そして、バクガミの第一発見者だったリチア王女も何かひっかかるものを感じている? ところでバクガミ、めっちゃでかいな! 『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS205 3発の革命) 殺連、ずいぶんと派手にやってるから、もっとオープンな存在かと思ってたんだけど、違うのか。 3発の弾丸を国民全員に配り、それをどう使おうと罪に問わない。 そうなった場合に人はどう行動するか、というのは考えるとおもしろいな。 だいたいの人は自衛用にとっておきそうな気がするけど。 でも、たいていの日本人は銃と弾丸を渡されても、そうとうな至近距離でないかぎり当てられないと思う。 それで、3発を使いきってしまったら、その人には自衛の術がなくなるわけで、いろいろとむずかしいよなあ。 てか、ひとり3発といっても、それを暴力で巻き上げて何発も保持する人も現れそう。 誰かが撃たれた場合、誰が撃ったかわからなかったら、4発目を撃ったから罪に問います、というのはむずかしいんじゃないかな。 スラーは、3発の銃弾によって、国民すべてを巻き込んだデスマッチがみたいのか、誰もが銃と弾丸をクローゼットにしまいこんで変わりない日常を選ぶさまをみたいのか。 『カグラバチ』 (第72話 未来) 斉廷戦争のあらましが語られてびっくりした。 もうちょっと先になるのかと思ってた。 敵が侵攻してきたから応戦して、妖刀によって押し返し、和平成立まで持ち込んだのに、真打が暴走して白旗を掲げてる一般民間人まで虐殺してしまった、と。 それは確かに戦争犯罪と判断されるな。 真打の持ち主の「剣聖」は、あの六平パパから特に信頼されていた人のようなので、元々はものすごい...

『逃げ上手の若君』(第195話 師弟1351) 感想

どうやら弧次郎と秕さんはまだくっついていないらしい。 でも、秕さんの方はしっかり自覚があるんだな。 自分のこと「年増」って言ってるけど、そんな年じゃないだろ、と思うんだけど、あの時代の感覚だとそうなるんだろうね、多分。 秕さんは命を懸けられる主君の元で戦い、その主君のために戦って死ぬことを望んでいるんだろう。 でも、時行も弧次郎もそんなことは望んでない。 いざとなったら自分を見捨てて生き延びて欲しい、ってきっと言う。 そう考えるとつらいよなあ。 一方、時行と師冬の戦いは続く。 時行は吹雪に教えてもらった戦い方を貫いているんだね。 そしてついに師冬の仮面がはがれ、吹雪の顔が現れた。 吹雪がいつもお腹をすかせていて、いつも寒がっていたのは、父親から受けた仕打ちの影響だと思ってたんだけど、もっと深い闇があったらしい。 なんか松井せんせーがまたやばいネタをぶっこんできた。 吹雪の中には、逃若党のみんなの親愛を受け入れても、埋めつくせなかったブラックホールがある。 そうか……尊氏汁(?)のせいだけじゃなかったか……。 そうなる下地がある、みたいな話は確かに出てたなあ。

『ワールドトリガー』第249話「遠征選抜試験・41」 感想

私の記憶に間違いがなければ閉鎖試験の最終日になった。多分。 オリジナルトリオン兵にかけるコストが上がったことと、これまでの戦闘シミュレーション結果をみて、対応策を練る諏訪7番隊。 きっと他のチームもいろいろやってるんだろうな。 諏訪さんに作戦方針を任されているオサムが考えた方策は、基本ラインは変えずに細かいところを改善する、ということ。 オサムはあいかわらず説明がうまい。 こういう理由でこういう変更をします。この変更によるメリット、デメリットはこうです。運用に関してはここを注意して欲しいです。 そういったことを過不足なく説明できる! まだ中学生なのにえらい! そろそろ高校入学のはずだけど、高校生としてもできすぎてる。 てか、ボーダーの子たちみんなできすぎだろ! ところで新しいユニット、オサムは意図的にキモくデザインしたようだけど、キモイが過ぎる。 ボディがちょっと細身になったラービットで、頭部がラッドって感じだな、と思ったら名前が「ラッド人間」ってわりとそのまんまだった。 オサムのネーミングはいつもシンプルすぎで、ネーミングにロマンを持ち込まないタイプ! オサムの説明をゲームに置き換えて理解して、しっかり確認する香取ちゃん良いよね! 確率計算もおそらく暗算でやってるし。 旧ボーダーメンバーの中で現状が説明されてこなかった桐山さんがついに登場! チーフエンジニアとして働いていたのか。 忍田さんが「マサ坊」で林藤さんが「タク坊」か……。 あのふたりが子供扱いでかわいい。 桐山さんは遠征の指揮も任されているらしい。 鬼怒田さんが本部に残って、桐山さんが遠征艇のメカニックを統括している感じだろうか。 桐山さんをじっとみる城戸司令がちょっとかわいい。 桐山さん相手でも他の人たちの目がある時は冷静沈着な司令として振る舞いたいんだけど、それがちょっとむずかしい、みたいな。 そして、城戸司令をかわいい教え子みたいな感じでみてる桐山さんも良い。 戦闘試験はオペレータもフィールドに転送される仕様。 根付さんと鬼怒田さんが渋っているのは、戦闘訓練を受けていないオペレータ(しかも女子)を戦場に送り込むのが、気持ち的に受け入れがたいのかな。 女性の戦闘員もいるけど、そちらはちゃんと訓練を積んでるからね。 トリオン量もトリオン体を維持できるギリギリくらいしか持ち合わせてない人が多いだろうし。 ...

『週刊少年ジャンプ』2025年15号 感想

『魔男のイチ』 (第25狩 幸福の国) 『ジャンプ』表紙&特大巻頭カラー! ということで、カラーページが6ページ分もある。 宇佐崎先生、大変だな。 コミックスも売れているようで何よりです。 宇佐崎先生、素敵な絵を描かれるので布教したいんだけど、前作について語りづらかったので、『魔男のイチ』を描いてる宇佐崎先生、と説明できるようになったのはだいぶうれしいかな。 さて本編。 ゴクラクをだまそうとしたウロロだったけどあっさりバレた。 本当に魔法に対して容赦がないな、ゴクラク。 ここまで狂暴なのは魔法に対する激しい憎しみを抱いてるから、か。 ところで「バクガミ」って勝手に「爆神」って変換してたんだけど、「獏神」が正解? そのバクガミを崇め奉る「幸福の国」に住む人たち。 でも、ゴクラクは激しくその存在を憎んでいる。 男は魔法を使えない、という常識をなんとかねじふせられないかと暴れているのは、「幸眠の魔法」を習得したいからなんだろうね。 まあ、何をどうやっても無理というのはわかっているけど、何もしないことにも耐えられなくて、目についた魔法に当たり散らしてるって感じにみえるが。 それにしても、バクガミを習得しようとしたら死刑ってなると、さすがのデスカラス様も手を出しづらいな。 バクガミがいなくなったら「幸福の国」がつぶれそうだから、国民たちの恨みを一身に受ける覚悟はあるのか? ってなるし。 ゴクラクはそんなもの喜んで受けそうだけど。 『逃げ上手の若君』 (第194話 高師冬1351) 別記事になりました。 『カグラバチ』 (第71話 勝負) 座村さん、イヲリちゃんがまだ赤ん坊の頃に離婚してたのか。 「俺の手じゃ…娘は抱けねぇって……」とか言ってるけど、だったらなんで結婚したんだよ! ってなる。 結婚した後で、自分の目をつぶして、子供を抱けないと思い込むほどの何かがあったってことかな? それにしても、イヲリちゃんのお母さん、めっちゃ肝が据わってていいな! 「もう……尽きる愛想もない いい加減 未来に目を向けて」 本当に愛想をつかしていたのなら、そういうことは言わない気がする。 別れても気にかけているんだよね。 「未来に目を向けて」はそのままの意味なんだろうけど、自分の子供とちゃんと向き合って、という想いもあるのかな、って思った。 何かあった「過去」におびえ続けている座村さんに、「未...

『逃げ上手の若君』(第194話 高師冬1351) 感想

時行VS師冬の白熱した一騎打ち! かっこいい! ってなってたのに、なんか話題がおかしな方向にいっちゃった。 師冬の疑問はもっともなんだけど、そこは追及しちゃいけないとこだってわかれよ! てか、時行と正室3人は何やってんの? 非力系主人公パワーアップのための修行編? あの3人の相手をするのは大変そうだな、とは思ってたんだけど、こんな具体的(?)に描かれると、ちょっと引くというか、心配になるというか。 おもしろいけど! 松井せんせー、はっちゃけすぎです。 おまけに玄蕃に知られちゃってるし……。 まあ、さすがの弧次郎も玄蕃をおさえ続けるのは無理か。一晩だけならともかく。 めっちゃ緊迫した状況のはずなのに、何も頭に入ってこなくて笑った。 これから笑えない状況になると予想されるので、今のうちに笑っておこう。

『週刊少年ジャンプ』2025年14号 感想

『SAKAMOTO DAYS』 (DAYS203 復活) 過去編からシームレスに現在に戻ってくるところ、おしゃれすぎるな! 過去編をみたら、坂本さんが自分を殺しにきたシンくんをあっさり身内にしたのも、シンくんが自分は死んでもいいから坂本さんを守ろうとしたのも、めっちゃ納得がいく。 坂本さんのシンくんへの信頼と、シンくんの坂本さんへの感謝は、何年も離れていても変わらず続いていたんだな。 ところでヘースケってやっぱり強すぎじゃない? あのトーレス相手にアタリちゃんを守りながら粘り続けられる、ってかなりすごくない? 「君たちあんま監獄を出たり入ったりしないでくれ!」って、それはそう、すぎて笑った。 脱獄したら追手が来たりしないのかな。 『あかね噺』 (第148席 二ツ目編 開演) 朱音ちゃんが戻ってきたと知ってのリアクションはだいたい予想通りで、みんなウッキウキなんだけど、からしだけなんか不穏な描かれ方だな。 伸び悩んでいてまだ二ツ目に昇進できてない、とかあるのかな。 『Bの星線』 (#04 DAY DREAM DAY BY DAY) 昔の音楽界には「自分が書いた楽譜を弾けないピアニストはいなかった」という話はきいたことがあるんだけど、ベートーヴェンは音が聴き取れなくなってからの30年間は演奏者としてのキャリアが途絶えているはずだ、というのは気づいてなかったな。 ヤソーの2年間とは比べ物にならない30年間のブランクを持っている。 それが、ベートーヴェンでなければならなかった理由なのかもしれない。 それにしても、演奏シーンの演出が独特でおもしろい。 華鳳院さんのごまかし方があまりにも下手でかわいくみえてきた。 わざわざ顔をそらして「おかえり」って言うのもかわいいし。 『悪祓士のキヨシくん』 (第34話 ジャック=ジョーの過去) ジャック=ジョーは人間の味方をしてくれてるけど、それは記憶を失っているからで、魔王としての過去を思い出したら敵になってしまうんじゃないか、という疑問はずっとあったけど、それを一番おそれていたのはジャック=ジョー自身だったか。 でも実際は、激強なのに人間との共存を夢見て、わざわざ自分の記憶と強さを削いで魔界を捨てた異端の存在だった。 それがわかったから本来の力を解放して勝つことができた、という展開がめっちゃ熱い! 悪い魔王だったけどネハンくんやキヨシく...

『逃げ上手の若君』(第193話 野心の行く末1351) 感想

魅魔ちゃんは戦闘要員じゃないのに戦場に出てくるんだな。雫は戦術参謀だから連れてくるのわかるけど、と思ったら、まさかのお化粧要員だった。 時行をナチュラルメイク路線にしたい雫と、顕家様みたいなバサラ路線でいかせたい魅魔ちゃん。 北条の一枚看板としての時行なら、魅魔ちゃんの意見が正しい気がする。 どうどうといちゃつく時行たちに笑ったんだが、そこにキレてる弧次郎は秕さんとどうなってるんだろうね。 秕さんの恰好がかなり際どくなってるんだけど、これが許容されているということはまだなのか? 秕さんの戦いやすさ優先で受け入れてる可能性もありそうだけど。 吹雪が師冬になってもう15年か……そんなに経つか……としみじみしていたら、夜の「主従逆転ごっこ」とかいうものが唐突にぶち込まれて笑った。 『週刊少年ジャンプ』でそれは大丈夫なのか? いや、「主従逆転」という言葉だけならセーフなんだろうけど、あいかわらずギリギリを攻めるのがお好きだな、松井せんせー。 五重塔の最上階で時行を待っていた師冬。 諏訪神党と北条軍は大将の替えがきかない、というのは確かに。 大将のカリスマ性だけで集まってるからな、このふたつは。 師冬はこの戦はすでにあきらめてて、逃走ルートの確保を画策しているところか……。 史実的に師直のところに戻ってもいいことはないし、師冬個人にはどこにも地盤がなさそうだし、信頼できる郎党もいなさそうだしで、すでに袋小路に入ってる状態にみえる。 それでも野心を抑えられないってのが絶望的だ。 師冬を吹雪に戻せるのは死の間際だけだ、という雫の言葉。 それでも時行は師冬ではなく吹雪と話したい。 どうがんばっても悲劇にしかならん気がして悲しい。 吹雪に戻ってくれて生き延びたとしても、時行とずっと一緒というわけにはいかなそうなので。

『週刊少年ジャンプ』2025年13号 感想

『魔男のイチ』 (第23狩 苛虐のゴクラク) やっぱり男性はクリア条件を満たしても魔法が使えるようにはならないのか。 魔法側もいっそ殺してくれって状況でも魔法は渡せない。つまり、魔法の意志でどうこうできるものではない。 魔法ってのは存在そのものが「ルール」。 こうなると、男性しか習得できない、という基本ルールをくつがえしてるイチの特別さがさらに気になる。 イチの出自は本人も知らないので、そこに何かあるのかもね。 『逃げ上手の若君』 (第192話 インターミッション(関東)1338~1350) 別記事になりました。 『Bの星線』 (#03 「玲瓏学園前」) 扉絵が60粒のコーヒー豆で笑った。 まだ3話目なのにキャラを出さないとは勇気あるな。 高杉先生がヤソーの転入に難色を示してるのはわかる。 一度抜けた道に戻ってきたけど、以前より劣化してる可能性の方が高い。 また心折れて、今度は立ち直れないくらい深い傷を負うかもしれない。 自分の意志で過酷なルートから降りたのに、悪化した条件を抱えてわざわざ戻ってくることはない、と最初に忠告してくれるのはやさしいよね。 でも、ベートーヴェンは、高杉先生の尺度でヤソーを測るのはおこがましい、と言うんだな。 「地べた」にも幸せはあるけれど、おまえは「無窮の空」を目指す人間だろう、と。 ヤソーのどこがこんなに高く評価されてるんだろう。 『カグラバチ』 (第69話 傷ノ男) まさかの井倉くん回! イヲリちゃんが選んだ平凡な学校生活の中にいた井倉くんが、イヲリちゃんのためだけにそこから飛び出してくるのいいよね! 「俺は孤高を捨てた」はちょっとギャグっぽくもみえるけれど、それって井倉くんにとって人生を変えるほどの出来事だった、ってことなんだよね! 井倉くんはチヒロくんみたいにはなれないし、チヒロくんも井倉くんみたいにはなれない。 でも、ふたりとも自分が大事だと思うもののために、自分が傷だらけになっても突き進む強い意志を持っている。 だいぶむちゃくちゃなレベルで気持ちがつっぱしってる。 そんなふたりの気持ちがなんとなく通じ合ってるのが良いなって思う。 まさかのイヲリちゃん覚醒! えっ? イヲリちゃんも戦えるの? 座村さん、イヲリちゃんに教えてたの? 刀を構えるイヲリちゃんの姿が座村さんに似てて、うぉっ、ってなった。

『逃げ上手の若君』(第192話 インターミッション(関東)1338~1350) 感想

京でいろいろありすぎてた頃、関東では師冬が嫌われていた……。 関東の武士たちから搾取し続けると面倒なことになると、吹雪なら理解できてうまく懐柔する方向で動いたと思うんだけど、師冬にはそれができないんだな。 尊氏が吹雪の能力を壊しちゃって、さらに師直が関東武士を軽視してるから師冬の行動を容認した結果、こうなったんだろうか。 関東に地盤がないからそうするしかない、という話があったから、足利方からみたら力づくで抑えるのが最善手だったのかも。 そして、斯波はそうなることを見越して上杉に指示を残していた。 たとえ私財をなげうってでも関東武士の心をつかんでおけ、と。 上杉は庇番衆として関東に地盤を築いていたから、それが可能だったということなんだろうね。 直義は南朝に降伏か……。 これは思い切りがよすぎるというか、直義の絶望が深すぎるというか。 あくまでも直義に従う上杉も南朝に味方し、師冬と激突することに。 師冬が尊氏の子の基氏を旗頭にしようと思ったら、上杉が先に確保していたのちょっと笑った。 まだ幼い基氏が師冬を怖がるの当然だよね。 上杉は息子をオオカミ少年みたいにしちゃったような人だけど、外面はちゃんとしてるから。 諏訪頼継と逃若党が援軍として登場! かつての敵・足利直義も今は南朝方! ということはその部下の上杉も味方! 敵味方がいろいろ入れ替わるのがこの時代だけど、それがちょっと少年マンガ的展開にもみえて熱い! それにしてもみんな育ったな……。秕さんは別として。 てか、亜也子は育ちすぎじゃない? 春日殿がお亡くなりになってしまった。 顕家様への忠誠を抱いて、晴れやかな顔で逝ってしまわれた。 顕家様を失ってからここに至るまで、変わらず顕家のために戦い続けてきて、ようやくおそばに参じることができると喜んでいるようにさえ見えた。 春日殿の烏帽子も服もぼろぼろになっているのに、お顔はきれいでひげもきちんと整えられているのが、死ぬ前にお化粧直しをしていた顕家様を思い出す。 「ネタが出すぎて顕家卿に勝ってしまう」というセリフがなんとも味わい深い。 三途の川で顕家様と曲水宴を楽しみたいけど勝つのは困る、というのがね……。 ところで、庇番衆のみんなが揃ってる絵にあいかわらず鶴子ちゃんがいて石塔殿がいないんだけど、これはやっぱり石塔殿の意志なんですかね。