アニメ『黒子のバスケ』1期(←決め付けている)完結によせて

アニメ『黒子のバスケ』の1期(←決め付けている)が完結したので、ちょこっと感想をば。

私は元々、『黒子のバスケ』が連載開始当初から好きで、3年くらい前に思いつきでこんな記事(「『黒子のバスケ』は『キャプテン翼』の正統後継作なんじゃないかというおもいつき」)を書いちゃってるくらいで、『週刊少年ジャンプ』で2年以上、連載が続いてるスポーツマンガでアニメにならないのって珍しいよなあ、やらないのかなあ、とか思ってたんだけど、いざ、アニメ化の発表されたら、制作が Production I.G で、実は若干、不安になったんだった。

いや、だって、I.Gでスポーツものって、想像がつかなかったんだもの。
それに、最初に発表されたアニメ絵がずいぶんと硬質な感じがして、藤巻先生の絵のイメージとはちょっと食い違ってたんだもの。

でも、アニメがはじまって、最初の頃こそ絵柄の違いに戸惑っていたものの、すぐに慣れ、ものすごく夢中で観ることに(爆)。

いやあ、I.Gのボディアクション系の作画力の高さは知っていたけど、それがバスケというスポーツを表現するのに、ものすごくはまっていたというか、とにかく絵のレベルがとてつもなくよかった。

ことに、最終回近辺でやっていた青峰VS.黄瀬の試合では、それがもうとんでもないことになっていた。
いや、テレビアニメであそこまでバリバリにかっこよく絵が動かせるんだね。


そして、なんといってもキャスティングがすばらしかった!

特に黄瀬っち@木村良平さんはもう……なんかもうすばらしすぎた。
どこからどう聴いても黄瀬っちの声なんだもん。
うぉ~。その声でもっと「黒子っち」って言ってください!(爆)

あと、高尾@鈴木達央さんも、最初は違和感があったんだけど、今ではなじみすぎて、マンガ読んでてもあの声で再生される始末。
うぉ~。その声でもっと「真ちゃん」って言ってください!(爆)

黒子くんは、女性声優がキャスティングされるんじゃ、と思っていた(←VOMICでは女性声優さんが演じてらしてような記憶がある)けど、小野賢章さんのどこか中性的な声は、ふわっとしてるんだけど、か弱いわけじゃない、威圧的ではないけど、力強く揺らぎがない、無表情なんだけど、実は表情豊か、という黒子くんの微妙なキャラを絶妙に表現してくださっていたと思う。


それと、なんといってもあのあざとい(?)週替わりEDとエンドカードには、毎週毎週、ころげまわっていた。

エンドカードで一番のお気に入りはなんといっても14話の黒子くん&青峰のツーショット。
1話の黒子くん&火神と対になっているあの絵は、黒子くんと青峰の間に漂う絶望感みたいなものを感じさせてくれてゾクゾクしたよ。

替わりEDでは、日向&今吉&緑間のメガネ男子トリオの絵が、なんといってもすばらしかったね~。


今になってみると、いろいろな要素がステキにマッチングして、本当に久々に、おもしろくて超絶かっこいいスポーツアニメを観せてもらえました。
正直なとこ、なんであのシーンカットしたし、といった恨み言もあったりするんだけど、今期(←決め付けている)はあの試合でしめるのが最良だったと思うので、テレビアニメという尺ががっちり決められている中では、まあ、しかたないです。
とにもかくにも本当にスタッフ&キャストの皆様に感謝感謝です。


ああ、ところで、3年前に『キャプテン翼』との関連性について思いをはせていたわけだけど、今ではもうそんな考え、みじんもありません(爆)。
『黒子のバスケ』は、今までのスポーツものにはなかった独自ルートを歩んでいるように、今は思える。
けれど、このマンガはあくまでも『ジャンプ』の「王道」スポーツものだとも思うんだ。

「王道」を拡張して「独自」ルートをつくってる、というか。

ああ、でも、『キャプテン翼』がひとつの「王道」路線をつくりあげた、という考えでいけば、そういう意味で『黒子のバスケ』が「正統後継作」になるかもしれない、という思いつきを捨てなくてもいいような気がするな。

まあ、ここらへんもあんまりうまく考えがまとまってないので、また3年後くらいに考えなおそう(笑)。