『週刊少年ジャンプ』の2018年についてちょこっと感想
『週刊少年ジャンプ』創刊50周年のめでたい年もそろそろ終わり、ということで、今年のジャンプについてちょっと書いてみようかと思った次第。 今年一番うれしかったニュースはなんといっても『ワールドトリガー』の連載再開! いやあ、2年近く休載してたのに、先週もちゃんと載ってましたよ、的にさらっと再開したよ! すぐにSQ.にうつってしまったけれど、少しずつでもストーリーが進んでくれるのは本当にありがたいことです。 あと、今年の収穫はやっぱり『アクタージュ act-age』と『呪術廻戦』の連載がはじまって、しっかり生き残ってくれたことだった。 この2作は本当におもしろい。 『呪術廻戦』はジャンプの王道のようでもあり邪道のようでもあり詭道のようでもあると感じる。 「詭道」というとdisってるように受け取られるかもしれないんだけど、一応、ほめてるつもり。 なんというか、あえて微妙にはずして、いきなりすごいとこから攻めようと虎視眈々と狙っているんじゃないか疑惑がある、くらいの意味……かな? 『アクタージュ act-age』は正直、あまりにもジャンプっぽくないマンガなので、これどういう勝算があって始めたの? 感があったんだけど、途中からわけわからんおもしろさを発揮しはじめた。 どこらへんからだろう、と思うと、千世子ちゃんが本格的に登場したところだよね。 千世子ちゃんの何がすごいって、気の抜けたコマがひとつもない、と感じるところなんだよ。 なんというか、すべてのコマが気合い入ってるマンガってほとんどないんだよ。 週刊連載というのもあるけど、実際、すべてのコマが気合い入ってたら、多分、読んでて疲れると思う。 なんでも、緩急というか、メリハリというか、ふわっとしてる時とキリッとしてる時があるのが普通なんだよ。 でも、千世子ちゃんが出てるシーンは常に気合いが入っていると感じる。そこがすごい。 あと、いつからか絵で殴れるようになったのも大きいよね。 なんか物騒な言い回しだけど、絵が力を持つようになったくらいの意味……かな? 最初に、あれ? と思ったのは、コミックス2巻の表紙の千世子ちゃんをみた時で、あれは本当にびっくりした。 千世子ちゃんのなんという美しさ! 特に瞳の美しさがはんぱない! ジャンプコミックスで、これは確実にジャケ買いする人が出る、と思ったのは『暗殺教室』の1巻以来だ。 いやあ、1...