『呪術廻戦』(第47話 呪具) 感想(背負うものの多寡)

なるほど、術師や呪霊のように呪具もランク分けされてるのか。
特級ともなると5億超えか……と思ったけど、呪霊の特級は1級より上ってだけの雑な区分けだから、同じように特級呪具も数千万程度から億超えレベルまで幅が広いのかもしれないな。
ていうか、値がつくってことは、呪術師や呪詛師の間でこういうものって売り買いされてるのかね。
武具のようなものだから、それで命が守れるのならいくらでも金は出す、という人はでてきそう。
ただのステータスになってる可能性もあるけど。

夏油は5億もするものを、信者たちから巻き上げたお金で買ったのか、誰かから強奪したのか……。
で、乙骨と戦った時に落として回収できなかったものが、真希さん預かりになったのはどういう経緯かね。
慰謝料としてこっそりもらっちゃったような気がするな。

てか、今回の「游雲」の破壊力をみると、0巻でこれで殴られてた乙骨、どれだけ頑丈なんだよ、ってなる。


玉犬(白)の復活はないのか……。
虎杖が知ったらがっかりするだろうな。


伏黒と真希さんのダブルアタック、めっちゃかっこよかったんだけど、ほとんど効いてない……。
おまけにからだに植物を植え付けられるし。
寄生した人の呪力をくらうって話だけど、呪力がない真希さんの場合はどうなるのかね。

伏黒がほとんど動けなくて、真希さんが動けてるのは、真希さんの方が頑丈とか、ダメージ回避がうまかったってのもあるんだろうけど、吸われる呪力がない、ってのもありそう。


「俺が一番、背負っていない!! だから!!」ってせりふに、やっぱり伏黒はまじめだなあ、と思った。
宿儺とか禪院家とか加茂家とか重いもの背負ってる連中は確かに多いけど、伏黒だっていろいろ背負ってるもの。
「俺は皆とは違う、守る人間を選ぶ」と言っても、結果として、ほとんどの人間を見捨てられないのが伏黒だと思うし。
「俺が先に倒れるなんてことは許されねぇんだよ!!」と言っても、それを許さないのは伏黒だけだろうし。

両面宿儺という最大級に重いもの背負ってるというか抱えてて、守る人間をまったく選ばない虎杖の存在が、伏黒をここまで思い詰めさせてるのかもなあ、という気もする。
ある意味、伏黒が背負ってる一番重いものが虎杖なんじゃなかろうか。
伏黒は背負ってるつもりないだろうし、虎杖も背負われてるつもりはないだろうけど。

「背負ってるもの」を「捨てられないもの」と解釈すると、伏黒にとってもっとも捨てられないものが虎杖なのは確実だと思うんだよね。


さて、ここで待望の虎杖&東堂コンビが登場ですよ!
この登場シーンかっこすぎだろ、と思う反面。
東堂の「マイフレンド」に「応」って応えるなよ、虎杖、とも思う。

虎杖は「いけるか!?」に対して「応」って応えたと思うんだけど、東堂は絶対「マイフレンド」に応じてくれてると思ってる。


ここから、虎杖が東堂から何を学んだか、のお披露目になると思うんだけど、実際、このコンビで花御にどこまで対応できるのかな。
ひとまず、もう戦える状態じゃない伏黒、狗巻、加茂を撤退させるための時間稼ぎに徹すれば、ある程度はしのげるのか?


そういえば楽巌寺学長はどうなってるんだろう。


ところで、芥見先生の巻末コメントのおかげで「游雲」が蛍光灯にみえて困るんですけど、どうしてくれるんですか!
5億超えの蛍光灯……すごいな……。