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『呪術廻戦』(第81話 宵祭り -弐-) 感想(会いたい仲間たち)

メカ丸があのロボのことを「メカ丸」って呼んでるんで、メカ丸(本人?)のことを「メカ丸」って呼ぶのはおかしいのか? とか思い始めて、でもずっとメカ丸だったしなあ、ってなってる。 真人は魚さんになったり鳥さんになったり、本当に自由自在だな。 しかし、余裕しゃくしゃくだった真人に、メカ丸がダメージを与えた。 真人も混乱してるけど、「魂ごと破壊」ってどういうことなの? メカ丸、景気よく年月(?)を消費してるけど、これを使いつくすとどうなるのかな。 あと、「会うんだ!! 皆に!!」のとこのコマで、三輪ちゃんと加茂にはさまれてる人、誰? 交流会で東京に来なかった生徒だろうな、多分。 三輪ちゃんだけが笑って手を振ってくれてるのは、メカ丸の脳内ビジョンだから、というわけではなく、実際、こんな感じの対応なんだろう。いつも。 でも、メカ丸は「会うんだ!! 皆に!!」って言ってる。 会いたいのは三輪ちゃんだけじゃない。京都校のみんながちゃんと大事なんだよね。 そうか~。ここで真人の領域展開か~。 この領域展開、入っちゃったらどうにもならない感あるよね。虎杖以外は。 虎杖に対しては脆弱そのものだけど。 夏油が「場合によっては、今この場で……」って言ってて、最初、メカ丸を殺す、的なことかな、って思ったんだけど、場合とか関係なくメカ丸のことは殺すつもりだったよね。 ということは、この機会に乗じて真人を祓う、もしくは呑み込む、ってことなのかもしれんな。 手を組んでるとはいえ、真人はどんどん手におえない感じになってきてるし、ここらへんで始末しときたい、ってことなんじゃないかな。

『週刊少年ジャンプ』2019年47号 感想

『チェンソーマン』 (第42話 ジェーンは教会で眠った) 祝! 『ジャンプ』表紙&巻頭カラー! まさか、周年記念でもないのに巻頭カラーをとれるとわっ! で、『ジャンプ』表紙カラーの方は、わりと配色渋めでかっこいいバトルものっぽい感じだったんだけど、巻頭カラーの方はひたすら女子達(ひとり違うのまじってるけど)の下着姿という……。 さすがタツキ先生、攻めてる。 てか、マキマさんのバストのボリューム感はなかなかのもの。 こちらはさすがに上げ底じゃないよね。 あと、個人的にはコベニちゃんが一番かわええと思います! てか、やっぱりレゼちゃんただものじゃなかったか……。 まあ、普通に考えて、デンジに積極的に近づいてくる人は普通の人じゃないよね。 ロシア系の人なのかな。ソ連が健在という設定だから、KGB的な組織の人なのかもしれない。 レゼちゃんはデンジを公安から剥がして、自分の陣営に取り込もうとしてるのかな。 いくらレゼちゃんが魅力的でも、デンジが自主的にマキマさんから離れるってのは考えにくいんだが。 ところで、台風の悪魔よりも格上の存在ってなんなんだろう。 『ONE PIECE』 (第959話 "侍") 反乱軍の合流を防ぐために橋をすべて破壊するとは、シンプルだけど効く手だよな。 自分が統治している国の重要インフラをためらいなく壊すって、どんだけ情報を信じてるんだよ、ってなる。 やっぱりどこかに内通者がいるのかなあ……。 『アクタージュ act-age』 (scene86.必死) 夜凪ちゃんと千世子ちゃんのカラーがかっこええ! 互いに紅を注すって、めっちゃ色っぽくてよいよねえ。 武光は夜凪ちゃんのことをよく理解している。 よく理解したうえで、夜凪ちゃんのことを助けたいと、真摯に思っている。 宣伝のために起用されたのかもしれないけど、武光が夜凪ちゃんサイドにいてくれてよかった。 ファンのために自分を決して曲げないと決意して生きてきた王賀美さんが、「自分らしさ」について考え始めた。 「自分らしさ」を考えすぎてしまうと、自分らしくなくなるってあるよね。 そして今の王賀美は、自分の幸福な時間を必死で味わっている。 自分にとっての幸せを必死で追いかけていたら、それが「自分らしい」ってことなんだと思うよ、多分。 『鬼滅の刃』 (第179話 兄を想い弟を想い) 表紙は多分...

『呪術廻戦』(第80話 宵祭り) 感想(ロボはロマン)

メカ丸VS真人開始。 メカ丸(?)がぞろぞろ現れたけど、これどこに収納してあったんだろう。 それ以前に、バスタブ(?)やら管やらたくさんあるの、これだけのパーツを誰が移動させたんだ。 メカ丸(端末)がメカ丸(本体)を運んだのかもな。 で、なんだか真人がルフィみたいなことになってんですがっ。 そうか、真人もゴム人間になれるのか。 とか思ってたら、メカ丸はエヴァ(?)になったよ! いやあ、プールやダムの中からロボが出るのはロマンだよねえ。 こんな大きなものどうやって隠してたんだよ、とか、真人の隙をどうやってかいくぐって乗り込んだんだよ、とか、いつのまに服を着たんだよ、とか細かいことを追求してはいけない。 メカ丸は、渋谷のハロウィンパーティーの情報を材料に、五条先生と取引をして助けてもらう算段か。 まあ、夏油+真人を相手にできる術師って五条先生くらいだよね。 あと、条件が整えば、ワープ(?)で飛んできてもらえるし。 メカ丸、虎杖や伏黒や真人のことをひっそり観察してたんだな、と思ったら、そこにこっそり三輪ちゃんがまぎれてて、ちょっと笑ったんだが、その後に「出し惜しみはしない」と決死の覚悟を決めてるコマの下に笑ってる三輪ちゃんの絵が出てきて、えっ? もしかしてメカ丸、三輪ちゃんにかなり本気だったの? ってなった。 メカ丸が内通者になってでも、普通のからだを手に入れたい気持ちはよくわかる。 バスタブの中に閉じ込められて生きて、そこまでしてでも苦痛は常につきまとうとか、そんな境遇どんなことをしてでも抜け出したくなるだろ、そりゃあ。 でも、理由はそれだけじゃなかったのかもしれない。 「普通」になって、三輪ちゃんと普通に話したかったのかもしれない。 そんな気がした。 ところで、加茂に指摘されてた大技使い過ぎ問題が、ここでまた出てる感じがする。 でも、大技使いたいよね。かっこいいもんね(笑)。 それに確かに出し惜しみして勝てる相手ではないしな。 なんか、思いもよらぬド派手な戦いになってきたんだけど、やっぱりメカ丸死にそうな気がしてならない……。

『ワールドトリガー』第186話「ヒュース・8」+第187話「弓場隊・2」 感想(最強の矛は最強の盾で防げるらしい)

「解説の人には見せらんないです」と言われて追い出されちゃう小南ちゃん。 かわいそうだけど、解説で余計なこと話されると思ったんだろうな。 ランク戦やってる連中には解説はきかれないはずだけど、この策を使わなかった場合に、別の試合で流用できなくなる可能性もありそうだし。 バッグワームは便利だけど、フルガードができなくなるのが難か……。 バッグワームはレーダーにうつらなくなるだけで、ちゃんと目視できるからね。 スナイパー達がオサム以外の三雲隊の動きを把握できちゃってるのキツイよ。 こうやってみると、偵察役としてのスナイパーってのは超重要なんだな。 40mも離れてるのに建物ごとぶったぎってくる生駒さんこわい。 毎度のことだけど、きれいに斬れるもんだなあ。 これ、旋空がとんでくるよ、って宇佐美ちゃんがアラートだしてなかったら、ヒュースの脚くらいはもってかれてたんじゃないかな。 生駒さんと隠岐と弓場さんと帯島ちゃんに総がかりで攻撃されて落ちないヒュースすごすぎる。 そりゃあ「なんであれで死なないんだろうね……」ってなるよね。 一方、ヒュース以外の3人はわりとあっさり合流できた。 外岡に見張られてるけど。 ヒュース攻め(?)に水上と犬飼まで加わっちゃって、なんかもうめちゃくちゃである。 ランク戦でここまで袋叩き状態になってる人、はじめてみるような気がする。 陽太郎、中継観ながら泣いてるんじゃないかな。 本当になんであれで落ちないのかな。どこからどういう攻撃がやってくるか予測できてるみたいな動きだよね。 ログを観まくったんだろうな。きっと。 海くんはどさくさまぎれに帯島ちゃん落とそうとしたら、弓場さんに阻止されてた。 弓場さん、ちゃんと全体をみてるんだな。 自分がわざわざ加わらなくてもヒュースは落ちるから他を狙おう、という海の考えはわからないでもない。 でもそれで弓場さんに落とされたら元も子もないよね。 これ、ヒュースが落ちたら、今度は犬飼が狙われそうな配置なんだけど、犬飼的には一応、退き時を考えてるんだろうな。 少なくとも、これだけのメンツがヒュースのまわりに集まってる間は、二宮さんからの「東側の盤面を押さえろ」というオーダーは守れるわけだし。 それにしても、シールドを張らせておいて、そのシールドで守り切れない足元を撃ち抜くって、犬飼は本当に器用だな。 オサムはチカちゃんのスナイプ...

『呪術廻戦』7巻 箇条書き感想

またもや出遅れてるけど、『呪術廻戦』の7巻が出ましたよ! というわけでいつもの箇条書き感想です。 ・表紙は予想した人ゼロだったんじゃないかと思われる、脹相兄ちゃんwith壊相と血塗の腕。最初みた時、誰だっけ……、ってなった ・著者コメントはコンクリートブロックになった芥見先生がドリルで穴あけられてる絵? シュールすぎる ・カバー下はJUPPONグランプリ。虎杖は食べ物の好き嫌いがない子だと思ってたけど、レーズンよりもチョコチップが好きなのか? あと、野薔薇ちゃんの回答が厳しい。虎杖の手作りはおいしそうな気がするよ ・対花御戦で五条先生が東堂のおいしいとことっちゃったみたいになったのは連携ミスか……。まあ、やりすぎて逆に花御の逃亡をゆるしちゃったようにもみえるからね。でもまあ、東堂の術式は京都校の連中も把握してなかったくらいだから、五条先生が知らないのも無理はない ・野球に一番乗り気だったのは歌姫先生……うん、知ってた。てか、ユニフォームがすでに準備されてたの謎だな。もしかして、野球が選択されたのって、五条先生と歌姫先生の共犯か? ・交流会重症度。パンダとメカ丸が家入先生の治療を受けなかったのはわかるが、わりと重症だったのに受けてない虎杖と東堂はどんだけ頑丈なんだよ ・京都校学長はドラマー募集中。ギターとドラムだけで何やるんだ? それともベースはすでにいるのか? それにしても呪術師が76まで五体満足で生き延びるって意外とすごいような気がする ・8巻の表紙……夏油かな?

『週刊少年ジャンプ』2019年46号 感想

『鬼滅の刃』 (第178話 手を伸ばしても手を伸ばしても) しょっぱなから「頼むから死んでくれ」とか言われてる縁壱さん。 なかなかひどい。 縁壱さん、寺から連れ戻されそうになった、ということは、父親は本当に兄ではなく弟を跡取りに据えようとしてたのかな。 勝手な話ではあるが、戦国の世を生き延びるために、より強い跡取りを、と望む気持ちはわからんでもない。 しかし、縁壱さんは引き取り予定の寺には来ていなかった、と。 これは、縁壱さんが連れ戻されることをおそれて、予定されていた行動をとらなかった、ということなのか、行こうとはしたけれど途中で鬼に襲われた、ということなのか。 経緯はわからないけど縁壱さんは鬼殺隊にスカウトされ、人と戦うのは嫌だけれど、人を殺す鬼と戦うことは受け入れたんだろうな。 で、兄の領地で鬼の被害が出ないように、こっそり見守り続けていたんじゃないかな。 そうでないといい感じのタイミングで助けにこれるわけないもんね。 それでも、兄の配下の者たちが殺されるのには間に合わなかったので「申し訳ございません。兄上」ということなんだろう。 それなりに穏やかな生活と、嫁さんと子供たちを捨てて、鬼殺隊に入るとは、兄もそうとうにこじらせている。 しかも、そこまでしてでも、縁壱さんの強さにはとうていたどりつけず、25歳までに死ぬ、というタイムリミットまでつけられ、これはもう自分の願いが叶うことはない、と思ったところに無惨様登場か。 それにしても無惨様、スカウトの才能はあるな。 すでに死んでいる縁壱さんをわざわざまっぷたつにする黒死牟。 そこまでしないと気が済まなかったのか。 それなのに、縁壱さんは自分からもらった笛を後生大事に抱えているし。 「もうやめろ、私はお前が嫌いだ」 弟はすでに死んでいるのに「もうやめろ」と言ってしまうくらい、黒死牟の中で弟という存在は死なない。 黒死牟の回想の中で、縁壱さんの顔がやたら細かく描きこまれているのに、父母や嫁、子供たちの顔がずっとのっぺらぼうだったのは、黒死牟がその顔を覚えていない、ということだったのか。 なかなかひどい。 日の呼吸の型を知る剣士を無惨様と黒死牟で徹底して殺しつくしたとか、ふたりが「ビジネスパートナー」になれたのは、共通の畏れを持っていたからなのかもしれない。 「炎の呼吸」を「火の呼吸」と呼んではならない、というのは、最初...

『呪術廻戦』(第79話 これからの話) 感想(犠牲を差し出し手に入れたもの)

カラー表紙が1年ズ+五条先生。 久しぶりにコミカルな絵で、めっちゃほっとする。 やっぱりこの3人が出てくると、なんか安心するよね。 小1の伏黒に声をかけた五条先生。 「で、そのお父さんなんだけど、僕がこ」って……もしかして正直に、「僕が殺した」って言おうとしてた? さすがの五条先生もこんな子供にそんなこと言えなくて蒸発した、ってことにしたのかと思ってたんだけど、五条先生は言うつもりだったけど、伏黒が聴く気なかった、ってだけだったのか。 それにしても、伏黒が冷めすぎてて、「君、本当に小1?」ってなるよね、ほんとに。 まあ、こうならざるを得ないような環境で育った、ということなんだろうけど。 血のつながりのない姉である津美紀が幸せになれる環境なら禪院家に行ってもいい、という伏黒。 こんなちっちゃいのに自分よりもお姉ちゃんの心配か。 そして、禪院家に行ったら津美紀が幸せになることは100%ない、と言われて、幼いながらに闘争心をむきだしにした伏黒をみて、「クックッ」って笑う五条先生、めっちゃ悪役っぽい。 まあ、禪院家が呪術師の素質を持たない津美紀さんをどう扱うか、なんて容易に想像できるよね。 五条先生じゃなくても100%不幸になると断言できる。 自分のことはどうでもいい様子で、めっちゃ冷めてるのに、義姉のことになると本気をみせる伏黒。 その姿に、五条先生は安心したんだろうね。 引くほどろくでもない男の息子だけど、自分以外の者の幸せのために戦う気概を持っている。 これなら、大きく道をはずすことはないだろう、と。 「強くなってよ、僕に置いていかれないくらい」 気が付いたら親友を置き去りにしてしまっていた五条先生が求めるのは、自分にくらいついてきてくれる呪術師。 自分ひとり強くてもダメだ、と悟った五条先生が、みずからの味方を求め動きだしたのだなあ。 五条先生の過去編はここまでか。 てか「10月19日」って、ハロウィンまで10日ちょっとしかないの? ようやく1年ズの出番。お久しぶり~。 3人をみる五条先生の目のうれしそうなこと! そして、高い椅子に座ってご満悦な野薔薇ちゃんかわいい。 おれにも座らせろって感じの虎杖も。 この高い椅子、って多分バルセロナチェアだよね。 さて、こちらも久しぶりの歌姫先生。 過去編にもちょっとだけ出てきてたけどね。 例の内通者の件に進展があったのか。 京都...

『週刊少年ジャンプ』2019年45号 感想

『鬼滅の刃』 (第177話 弟) 縁壱さんは本来ならば生まれてすぐに殺されていたのか。 まあ、武家の長男が双子となれば、戦国時代では無理もないことか。 周囲が弟をかつぎだして、跡目争いで大混乱になる可能性はあるからね。 そもそも双子なんで、どちらが兄か弟かも曖昧だし。 でも、母親が猛烈に反対し、ある程度の歳になったら出家させるということで落ち着いた、と。 母親としても、殺されるよりはマシと受け入れるしかなかったんだろう。 兄はやたらと弟のことを「気味悪い」と言うが、確かにこんな子供がいたら気味が悪いかもしれんな。 できすぎていて。 兄は弟を哀れに思って弟にかまった。 でも、弟は全然かわいそうじゃなくて、自分がかわいそうなことになっていると気づいてしまった。 口をきけないかわいそうな子供だったはずなのに、流暢にしゃべる(でしゃばらないようにしてたのか?)。 自分には剣の才があると思っていたのに、それを上回るとんでもない強さをみせる。 母にべったりの甘えん坊だったはずなのに、実はからだが不自由になってきた母の介助をしていた。 これはひどい。 でも、弟視点で考えると、この弟が兄をあそこまで一途に慕うのも無理はないと思うんだよね。 おそらくは母親の愛情はあったものの、周囲のものは縁壱さんのことを存在しないものとして扱っていたんだろう。 それなのに兄は、父の目を盗むという危険をおかしてまで、自分と遊んでくれて、自作の笛までくれた。 そりゃあ、兄上やさしい! になるだろう。 「剣の話をするよりも俺は、兄上と双六や凧揚げがしたいです」という言葉は、剣が童遊び以下ということではなく、ただ、兄のそばにいたい、という切実な願いだったんだろう。 そばにいたいから共に剣の鍛錬をしよう、にならなかったのは、兄を傷つけずにそれができないことを思い知ったからだろう。 縁壱さんは自分の立場をわきまえていて、自分が兄の障害となることをことごとく排除しようとした。 自分が兄の立場をおびやかしている可能性に気付いて、一刻もはやく自分を排除しなければと考えたけれど、死期が近づいている母から離れることもできなかった縁壱さんにとって、母親が亡くなったらすぐに出家する、というのは当然の行動だったんだろう。 けれど、それは兄にしてみれば、あまりにも欲のない行動で、自分と弟の立場が入れ替わってしまうことにおびえてい...

『呪術廻戦』(第78話 玉折-参-) 感想(嫌いという大義)

夏油の呪詛師堕ちを学長からきいた時の五条先生の表情がすさまじい。 わけわんなすぎて混乱して、脳内でものすごい速度で現状を受け入れないための否定材料を探してるのかな、って感じの顔してる。 そして、「聞こえてますよ。だから"は?"つったんだ」って時の顔は、呆然としているようにみえる。 「は?」の一言で、受け入れ拒否を表明してんだよ、それくらい察しろよ、ってちょっと八つ当たり的な感じ。 でも、学長だって現実を受け入れたくないんだよ。 それがわかるから、五条先生も言葉につまって、だけど何かが今にもとびだしてしまいそうな、こんな苦し気な表情になっちゃったんだね。 夏油、両親まで殺してたか。 夏油は呪術師家系じゃなかったんだな。 非術師を全滅させる、という「大儀」を掲げた以上、たとえ肉親であっても例外にはしないという、呪詛師になるという覚悟を自分に示したのかもしれない。 家入先生、まだ高校生なのに堂々と外でタバコ吸っとる。 夏油を前にしてもいつも通りな家入先生だけど、この人は意識的に五条先生と夏油の中間地帯という立場を保とうとしてるのかな、って気がした。 どちらにも肩入れしないことで、ふたりのつながりを保っているというか。 夏油いうところの「運試し」というのは、五条先生を試している、という気がする。 五条先生が自分を殺せるか否か、という。 「君にならできるだろ、悟」 夏油が掲げた途方もない理想を、実現可能にできそうな「最強」の存在。 夏油は五条先生になりたかったんだろうか。 でも、夏油が五条先生ほどの力を持っていたなら、こんな状態にはなっていない気がするな。 新宿の雑踏の中で、茈の構えをする五条先生こわい。 それもう大惨事だから。 でも、長い目でみれば、夏油が直接的間接的に殺した人数より、犠牲は少なくすんでいたのかもしれない。 とか考えだすと、いろいろと気が滅入るんですが。 「でも、俺だけ強くても駄目らしいよ」という台詞が、教師になって呪術師を育てる、という五条先生の進路の最初の一歩だったのかもしれない。 パパ黒の仲介役やってたあの人が、夏油と手を組んだか。 この人、理子ちゃん暗殺に手を貸してるんだが、そこらへんにはめをつぶるのか? でも、理子ちゃん暗殺を依頼した園田は達磨につぶされた。 「反対多数」って字だけで、信者の姿が描かれていなかったのがこわい。 こ...

『週刊少年ジャンプ』2019年44号 感想

『ONE PIECE』 (第957話 "ULTIMATE") ガープがロックス海賊団を壊滅させた、という話が出てきて、白ひげ、ビッグ・マム、カイドウが揃ってるような海賊団に勝てるほどガープって強いのか? と思ったら、ロジャーの協力があったからなのか。それなら納得。 でも、ガープとロジャーが協力したなんて、海軍は認められないので、とりあえずガープだけの手柄になってるし、それをガープが納得しないから、それによる昇進も拒否している。 そのかわり、海軍内でわりと自由に振る舞える、ということなのね。 息子のドラゴンが革命家になり、孫のルフィが海賊になっても、ガープの海軍内での立場が悪くなってなさそうなのも、それが遠因か。 ロックス海賊団の船長は「ロックス・D・ジーベック」。また「D」が増えた。 黒ひげ⇒提督、シャンクス⇒大頭、ビッグ・マム⇒船長、カイドウ⇒総督、と「四皇」はみんな肩書が違うのね。 普通は「船長」だと思うんだけど、「提督」とか「総督」とか名乗るのは、本人の好みとかポリシーとかあるのかね。 今回、ものすごい説明回だったけど、このマンガは説明回がめっちゃおもしろいよね。 そうだったのか~! ってなって。 『鬼滅の刃』 (第176話 侍) 扉からいきなり「縁壱、お前が笑う時、いつも俺は気味が悪くて仕方がなかった」とか、なかなかひどいこと言ってるな、黒死牟。 「気味が悪い」のは、理解できないことで笑ってるから、だよね。多分。 兄は最初から最後まで、弟の考えをひとつも理解できなかったんじゃないかな。 でも、理解できないのに、兄は常に弟を注視し、弟の眼に自分がどううつっているかを気にして生きていたんじゃないか、という気がする。 岩柱さんに「時透と玄弥の命を決して無駄にするな!!」と言われたあとの、風柱さんのヒトコマ分の沈黙がつらい。 岩柱さんは見えないから、逆に死亡判定に信用度が高い。 この時点で風柱さんは、弟はまだ生きているかもしれない、と思ってたんだろうけど、岩柱さんにその望みを絶たれて、一瞬、動けなくなったんだろう。 でも、それは一瞬のことで、また「風柱」に戻ったんだろう。 涙を流しながら戦う風柱さんが痛々しすぎる。 黒死牟は「鬼」として進化し、それゆえに「人間」としての心が折れてしまったように思える。 強さを求めることが「鬼」としての自分を受け入...

『呪術廻戦』(第77話 玉折-弐-) 感想(呪術師の死と呪詛師の誕生)

カラー表紙が漫才スタイルの五条先生&夏油。 「もういいわ」って漫才の定番オチ台詞だけど、本編を読んだあとでみると、めっちゃキツイよね。 いや、キツすぎですよ、芥見先生。「もういいわ」で終わってしまうのは。 子供時代の東堂をナンパ(?)してた人、九十九さんていうのか。 予想通り特級術師。 好みの女性のタイプをきかれて「自分は沢山食べる子が好きです!!」って即答する灰原くん、かわええ。 そして、夏油は答えないか……。 「人を見る目には自信があります」 「…私の隣に座っておいてか?」 「? …ハイ!!」 って会話もいいよね。 灰原くんは、人を見る目にも、夏油にも、信を置いている でも、夏油は、自分自身を信じることができないから、灰原くんの人を見る目も信じられない、と示唆した。 しかしながら、灰原は夏油を信じているから、夏油の言葉を理解できなかったと……。 この短い会話の中で、灰原くんのメンタルが安定していて、夏油のメンタルが安定してない、ってのがよくわかる。 九十九さんは、呪霊を祓うよりも、呪霊がうまれない方法を探った方がよい、という考えか。 まあ、それができれば一番いいんだろうけど、それができないから、呪術師たちが苦労してるんだよね。 でも、呪霊がいることで、呪術師の権力や財力が守られている、ともいえるので、呪霊がいなくなったら困る呪術師は一定数いるのかもしれん。 パパ黒は「甚爾」っていう名前だったんか。 「呪力が完全にゼロなのは、世界中探しても彼一人だった」とは、五条先生なみのレアキャラか。 術師は呪力のコントロールができるから呪霊をうまない ⇒ 全人類が術師になれば呪霊のない世界になる ⇒ 非術師がいなくなれば呪霊のない世界になる という理屈。 夏油は、すさんだ気持ちのままに「じゃあ、非術師を皆殺しにすればいいじゃないですか」と口走ってしまった。 九十九さんに「夏油君」と言われて、びくっとしたのは、言ってはいけないことを言ってしまった、と彼の中にある良識がストップをかけたからだろう。 でも、九十九さんは「それは"アリ"だ」と夏油の言葉を肯定してしまった。 そして、それの実行案までとうとうと述べている。 そこまで言っといて「だが残念ながら、私はそこまでイカれてない」って言っちゃうんだね。 なんというか、罪深い。 だって、君はそこまでイカれることがで...