『週刊少年ジャンプ』2019年45号 感想
『鬼滅の刃』(第177話 弟)
縁壱さんは本来ならば生まれてすぐに殺されていたのか。
まあ、武家の長男が双子となれば、戦国時代では無理もないことか。
周囲が弟をかつぎだして、跡目争いで大混乱になる可能性はあるからね。
そもそも双子なんで、どちらが兄か弟かも曖昧だし。
でも、母親が猛烈に反対し、ある程度の歳になったら出家させるということで落ち着いた、と。
母親としても、殺されるよりはマシと受け入れるしかなかったんだろう。
兄はやたらと弟のことを「気味悪い」と言うが、確かにこんな子供がいたら気味が悪いかもしれんな。
できすぎていて。
兄は弟を哀れに思って弟にかまった。
でも、弟は全然かわいそうじゃなくて、自分がかわいそうなことになっていると気づいてしまった。
口をきけないかわいそうな子供だったはずなのに、流暢にしゃべる(でしゃばらないようにしてたのか?)。
自分には剣の才があると思っていたのに、それを上回るとんでもない強さをみせる。
母にべったりの甘えん坊だったはずなのに、実はからだが不自由になってきた母の介助をしていた。
これはひどい。
でも、弟視点で考えると、この弟が兄をあそこまで一途に慕うのも無理はないと思うんだよね。
おそらくは母親の愛情はあったものの、周囲のものは縁壱さんのことを存在しないものとして扱っていたんだろう。
それなのに兄は、父の目を盗むという危険をおかしてまで、自分と遊んでくれて、自作の笛までくれた。
そりゃあ、兄上やさしい! になるだろう。
「剣の話をするよりも俺は、兄上と双六や凧揚げがしたいです」という言葉は、剣が童遊び以下ということではなく、ただ、兄のそばにいたい、という切実な願いだったんだろう。
そばにいたいから共に剣の鍛錬をしよう、にならなかったのは、兄を傷つけずにそれができないことを思い知ったからだろう。
縁壱さんは自分の立場をわきまえていて、自分が兄の障害となることをことごとく排除しようとした。
自分が兄の立場をおびやかしている可能性に気付いて、一刻もはやく自分を排除しなければと考えたけれど、死期が近づいている母から離れることもできなかった縁壱さんにとって、母親が亡くなったらすぐに出家する、というのは当然の行動だったんだろう。
けれど、それは兄にしてみれば、あまりにも欲のない行動で、自分と弟の立場が入れ替わってしまうことにおびえていた自分が、とても情けないものに思えたんだろうな。
それにしても縁壱さん規格外すぎて、自分を超える者なんて勝手に湧いて出てくる、みたいなこと言ってたの、ちょっとおかしいだろってなる。
そりゃあ、兄が「こいつ何言ってんだ」みたいな顔をするよ!
本人は謙遜とかじゃなく、本気で言ってるんだろうけど。
兄だって相当な才能を持っていて、ちゃんと努力も怠らない、ものすごくできた惣領息子だと思うんだが、弟はある意味モンスターだ。
武家の跡取りというか、人の上に立つ者として、縁壱さんはわりと最悪だろう。
あまりにも「普通」がわかっていなくて、周囲をただひっかきまわす。
ただの善意の塊なのに。ていうか、悪意がないからこそ厄介なんだろうな。
初代の炎柱さんが心折れた経緯はまだわからないけれど、縁壱さんがナチュラルにやらかしたんだろうな、ということは容易に想像できる。
そういう意味では、兄が跡取りになったのは、継国家にとってはよいことだったんじゃないかな。
ここから、出家したはずの縁壱さんがなぜ侍に戻ったのか。継国家の跡取りのはずの黒死牟がなぜ鬼狩りをやってるのか。黒死牟はなぜ鬼になったのか、というこの物語のはじまりの部分が語られることになるんだろうな。
あと、縁壱さんの耳飾りの由来が気になるところ。
『Dr.STONE』(Z=124 神と悪魔の発明品)
そうか……ついに銃にたどりついたか……。
元々、司と交渉するためにつくろうとしていた銃を、モズをおさえるためにつくることになるとはなあ。
結局、武力に対抗するには武力しかない、というところに戻ってしまったわけで、千空としてもいろいろ葛藤はあるんだろうけど、そこをためらわないのは千空らしいな。
「これで俺は地獄行き確定だな!!」という台詞が、千空の葛藤と覚悟を語っていて、とても重かった。
『ONE PIECE』(第958話 "約束の港")
仲良しさんなシャンクスとバギーが微笑ましいな。
てか、ルフィたちどこいった!
『呪術廻戦』(第78話 玉折-参-)
別記事(嫌いという大義)になりました。
『ハイキュー!!』(第368話 なにもの)
決着がついて、コートにねころがってる大地さんの、気の抜けた表情が印象的だった。
負けた悔しさとかもまだ湧かなくて、終わったな、という虚脱感だけが表に出ている感じだ。
3年生3人がわりと落ち着いた表情で顔をあわせていて、そこに涙はない、というとても静かな幕引きだ。
試合終了の礼の時に、病院の待合室で日向くんが頭を下げていた。
日向くんにとっては、コートから離れた時点で試合終了だったんだが、それでも、烏野の選手として、ここでちゃんと試合終了しなければいけないと思ったんだろう。
試合終了の礼のあとに、3年生の4人があらためてコートに向かって礼をして、それをみている2年ズと1年ズ。
わかってはいたけど、ここで3年生たちは引退なんだよね。
それを2年ズと1年ズは見送らなきゃいけないんだよね。
井闥山はキャプテン兼セッターがケガして敗退か。
佐久早の出番なく終わるのか……。
ここから先、どうするのかな。
個人的にはユース編をみてみたいんだけど。
『ブラッククローバー』(ページ223 アグリッパ家)
一家に加えてペットの犬までそっくりなアグリッパ家こわい。
てか、親が何をやってるのか知らなかったのかゴードン。
ちゃんと親子で話し合え!
『アクタージュ act-age』(scene84.ヒーロー)
夜凪ちゃんの圧が高すぎてちょっとしたホラーになってるんだけど大丈夫か、と思ったんだが、ここで「何を演じても王賀美陸」という存在が活きてくるのか。
なるほどこれは、孫悟空役が阿良也くんだったらできない力業だな。
『チェンソーマン』(第40話 嵐の前)
天使の悪魔が「働くくらいなら死んだほうがマシかな…」って言うの、なんかシュールだな。
デンジがレゼちゃんにいい感じに篭絡されてて笑う。
ちょろい! ちょろすぎる!
だけどそれがデンジのかわいいところだよね。
でも、レゼちゃんの死亡フラグが露骨に組み立てられてて曇る。
『神緒ゆいは髪を結い』(第29話 愛の御礼参り)
カーラちゃんがむやみやたらとかわいいんですが!
それにしても、「東海道新幹線人造スケバン」というワードがすごい。
「人造スケバン」がそもそもおかしいのに、そこに「東海道新幹線」をつけるセンスがすごい。
縁壱さんは本来ならば生まれてすぐに殺されていたのか。
まあ、武家の長男が双子となれば、戦国時代では無理もないことか。
周囲が弟をかつぎだして、跡目争いで大混乱になる可能性はあるからね。
そもそも双子なんで、どちらが兄か弟かも曖昧だし。
でも、母親が猛烈に反対し、ある程度の歳になったら出家させるということで落ち着いた、と。
母親としても、殺されるよりはマシと受け入れるしかなかったんだろう。
兄はやたらと弟のことを「気味悪い」と言うが、確かにこんな子供がいたら気味が悪いかもしれんな。
できすぎていて。
兄は弟を哀れに思って弟にかまった。
でも、弟は全然かわいそうじゃなくて、自分がかわいそうなことになっていると気づいてしまった。
口をきけないかわいそうな子供だったはずなのに、流暢にしゃべる(でしゃばらないようにしてたのか?)。
自分には剣の才があると思っていたのに、それを上回るとんでもない強さをみせる。
母にべったりの甘えん坊だったはずなのに、実はからだが不自由になってきた母の介助をしていた。
これはひどい。
でも、弟視点で考えると、この弟が兄をあそこまで一途に慕うのも無理はないと思うんだよね。
おそらくは母親の愛情はあったものの、周囲のものは縁壱さんのことを存在しないものとして扱っていたんだろう。
それなのに兄は、父の目を盗むという危険をおかしてまで、自分と遊んでくれて、自作の笛までくれた。
そりゃあ、兄上やさしい! になるだろう。
「剣の話をするよりも俺は、兄上と双六や凧揚げがしたいです」という言葉は、剣が童遊び以下ということではなく、ただ、兄のそばにいたい、という切実な願いだったんだろう。
そばにいたいから共に剣の鍛錬をしよう、にならなかったのは、兄を傷つけずにそれができないことを思い知ったからだろう。
縁壱さんは自分の立場をわきまえていて、自分が兄の障害となることをことごとく排除しようとした。
自分が兄の立場をおびやかしている可能性に気付いて、一刻もはやく自分を排除しなければと考えたけれど、死期が近づいている母から離れることもできなかった縁壱さんにとって、母親が亡くなったらすぐに出家する、というのは当然の行動だったんだろう。
けれど、それは兄にしてみれば、あまりにも欲のない行動で、自分と弟の立場が入れ替わってしまうことにおびえていた自分が、とても情けないものに思えたんだろうな。
それにしても縁壱さん規格外すぎて、自分を超える者なんて勝手に湧いて出てくる、みたいなこと言ってたの、ちょっとおかしいだろってなる。
そりゃあ、兄が「こいつ何言ってんだ」みたいな顔をするよ!
本人は謙遜とかじゃなく、本気で言ってるんだろうけど。
兄だって相当な才能を持っていて、ちゃんと努力も怠らない、ものすごくできた惣領息子だと思うんだが、弟はある意味モンスターだ。
武家の跡取りというか、人の上に立つ者として、縁壱さんはわりと最悪だろう。
あまりにも「普通」がわかっていなくて、周囲をただひっかきまわす。
ただの善意の塊なのに。ていうか、悪意がないからこそ厄介なんだろうな。
初代の炎柱さんが心折れた経緯はまだわからないけれど、縁壱さんがナチュラルにやらかしたんだろうな、ということは容易に想像できる。
そういう意味では、兄が跡取りになったのは、継国家にとってはよいことだったんじゃないかな。
ここから、出家したはずの縁壱さんがなぜ侍に戻ったのか。継国家の跡取りのはずの黒死牟がなぜ鬼狩りをやってるのか。黒死牟はなぜ鬼になったのか、というこの物語のはじまりの部分が語られることになるんだろうな。
あと、縁壱さんの耳飾りの由来が気になるところ。
『Dr.STONE』(Z=124 神と悪魔の発明品)
そうか……ついに銃にたどりついたか……。
元々、司と交渉するためにつくろうとしていた銃を、モズをおさえるためにつくることになるとはなあ。
結局、武力に対抗するには武力しかない、というところに戻ってしまったわけで、千空としてもいろいろ葛藤はあるんだろうけど、そこをためらわないのは千空らしいな。
「これで俺は地獄行き確定だな!!」という台詞が、千空の葛藤と覚悟を語っていて、とても重かった。
『ONE PIECE』(第958話 "約束の港")
仲良しさんなシャンクスとバギーが微笑ましいな。
てか、ルフィたちどこいった!
『呪術廻戦』(第78話 玉折-参-)
別記事(嫌いという大義)になりました。
『ハイキュー!!』(第368話 なにもの)
決着がついて、コートにねころがってる大地さんの、気の抜けた表情が印象的だった。
負けた悔しさとかもまだ湧かなくて、終わったな、という虚脱感だけが表に出ている感じだ。
3年生3人がわりと落ち着いた表情で顔をあわせていて、そこに涙はない、というとても静かな幕引きだ。
試合終了の礼の時に、病院の待合室で日向くんが頭を下げていた。
日向くんにとっては、コートから離れた時点で試合終了だったんだが、それでも、烏野の選手として、ここでちゃんと試合終了しなければいけないと思ったんだろう。
試合終了の礼のあとに、3年生の4人があらためてコートに向かって礼をして、それをみている2年ズと1年ズ。
わかってはいたけど、ここで3年生たちは引退なんだよね。
それを2年ズと1年ズは見送らなきゃいけないんだよね。
井闥山はキャプテン兼セッターがケガして敗退か。
佐久早の出番なく終わるのか……。
ここから先、どうするのかな。
個人的にはユース編をみてみたいんだけど。
『ブラッククローバー』(ページ223 アグリッパ家)
一家に加えてペットの犬までそっくりなアグリッパ家こわい。
てか、親が何をやってるのか知らなかったのかゴードン。
ちゃんと親子で話し合え!
『アクタージュ act-age』(scene84.ヒーロー)
夜凪ちゃんの圧が高すぎてちょっとしたホラーになってるんだけど大丈夫か、と思ったんだが、ここで「何を演じても王賀美陸」という存在が活きてくるのか。
なるほどこれは、孫悟空役が阿良也くんだったらできない力業だな。
『チェンソーマン』(第40話 嵐の前)
天使の悪魔が「働くくらいなら死んだほうがマシかな…」って言うの、なんかシュールだな。
デンジがレゼちゃんにいい感じに篭絡されてて笑う。
ちょろい! ちょろすぎる!
だけどそれがデンジのかわいいところだよね。
でも、レゼちゃんの死亡フラグが露骨に組み立てられてて曇る。
『神緒ゆいは髪を結い』(第29話 愛の御礼参り)
カーラちゃんがむやみやたらとかわいいんですが!
それにしても、「東海道新幹線人造スケバン」というワードがすごい。
「人造スケバン」がそもそもおかしいのに、そこに「東海道新幹線」をつけるセンスがすごい。