『呪術廻戦』(第77話 玉折-弐-) 感想(呪術師の死と呪詛師の誕生)
カラー表紙が漫才スタイルの五条先生&夏油。
「もういいわ」って漫才の定番オチ台詞だけど、本編を読んだあとでみると、めっちゃキツイよね。
いや、キツすぎですよ、芥見先生。「もういいわ」で終わってしまうのは。
子供時代の東堂をナンパ(?)してた人、九十九さんていうのか。
予想通り特級術師。
好みの女性のタイプをきかれて「自分は沢山食べる子が好きです!!」って即答する灰原くん、かわええ。
そして、夏油は答えないか……。
「人を見る目には自信があります」
「…私の隣に座っておいてか?」
「? …ハイ!!」
って会話もいいよね。
灰原くんは、人を見る目にも、夏油にも、信を置いている
でも、夏油は、自分自身を信じることができないから、灰原くんの人を見る目も信じられない、と示唆した。
しかしながら、灰原は夏油を信じているから、夏油の言葉を理解できなかったと……。
この短い会話の中で、灰原くんのメンタルが安定していて、夏油のメンタルが安定してない、ってのがよくわかる。
九十九さんは、呪霊を祓うよりも、呪霊がうまれない方法を探った方がよい、という考えか。
まあ、それができれば一番いいんだろうけど、それができないから、呪術師たちが苦労してるんだよね。
でも、呪霊がいることで、呪術師の権力や財力が守られている、ともいえるので、呪霊がいなくなったら困る呪術師は一定数いるのかもしれん。
パパ黒は「甚爾」っていう名前だったんか。
「呪力が完全にゼロなのは、世界中探しても彼一人だった」とは、五条先生なみのレアキャラか。
術師は呪力のコントロールができるから呪霊をうまない ⇒ 全人類が術師になれば呪霊のない世界になる ⇒ 非術師がいなくなれば呪霊のない世界になる
という理屈。
夏油は、すさんだ気持ちのままに「じゃあ、非術師を皆殺しにすればいいじゃないですか」と口走ってしまった。
九十九さんに「夏油君」と言われて、びくっとしたのは、言ってはいけないことを言ってしまった、と彼の中にある良識がストップをかけたからだろう。
でも、九十九さんは「それは"アリ"だ」と夏油の言葉を肯定してしまった。
そして、それの実行案までとうとうと述べている。
そこまで言っといて「だが残念ながら、私はそこまでイカれてない」って言っちゃうんだね。
なんというか、罪深い。
だって、君はそこまでイカれることができる? って問いかけにもみえるんだよね、これ。
自分はやらないけど! と言いつつ、背中を押しているというか。
夏油が非術師の生存を疎むのは、その人たちが呪霊をうみだすから。
夏油が若い術師を殺さないのは、術師を増やしたいから。
なるほど、そう考えると、夏油の行動に一貫性が出てくるのか。
九十九さんが「これからは特級同士」と言ってるってことは、この時点で五条先生と夏油も特級になっているのね。
それにしても、理子ちゃんが死んでしまっても天元様が安定している、っていうのはなんかひどい。
じゃあ、理子ちゃんはなんで殺されなきゃいけなかったんだよ、ってなる。
まあ、天元様の暴走が大惨事をもたらすのなら、メインプランがこけた場合のためにサブプランを用意しておくってのは、あたりまえな話なんだけどね。
灰原くんが予想通り死んでしまった。
本当になめらかに人が死んでいくよなあ、このマンガ。
七海さんにしてみれば、案件の見積もりがあまくて、無茶な任務につっこまされ友人を失い、しかもそれを、五条先生が軽~く解決しちゃう、という事態なわけで、そりゃあ「もうあの人ひとりで良くないですか?」って言いたくもなるよね。
五条先生にすべて押し付けろ、と言いたいのではなく、自分にもっと力があれば友人を守れたのに、という想いから出た言葉なんだろうな、という気がする。
七海さんが一時期、呪術界から離れたのは、これがきっかけだったんだろうな。
術師というゴールがみえないマラソンをやらされ、仲間は屍になり、それなのに、呪霊をうみだし続ける非術師たちは、術師たちの献身を踏みにじる。
少しずつ壊れていった夏油の心は、虐待された能力者の子供たちをみた時に、一気に瓦解したのか。
ていうか、この子たち、0巻で夏油にひっついていた子たちだよね。
こんな経験してれば、そりゃあ夏油に心酔するわ。
夏油がじわじわ壊れていくのが、本当に恐かった……。
「もういいわ」って漫才の定番オチ台詞だけど、本編を読んだあとでみると、めっちゃキツイよね。
いや、キツすぎですよ、芥見先生。「もういいわ」で終わってしまうのは。
子供時代の東堂をナンパ(?)してた人、九十九さんていうのか。
予想通り特級術師。
好みの女性のタイプをきかれて「自分は沢山食べる子が好きです!!」って即答する灰原くん、かわええ。
そして、夏油は答えないか……。
「人を見る目には自信があります」
「…私の隣に座っておいてか?」
「? …ハイ!!」
って会話もいいよね。
灰原くんは、人を見る目にも、夏油にも、信を置いている
でも、夏油は、自分自身を信じることができないから、灰原くんの人を見る目も信じられない、と示唆した。
しかしながら、灰原は夏油を信じているから、夏油の言葉を理解できなかったと……。
この短い会話の中で、灰原くんのメンタルが安定していて、夏油のメンタルが安定してない、ってのがよくわかる。
九十九さんは、呪霊を祓うよりも、呪霊がうまれない方法を探った方がよい、という考えか。
まあ、それができれば一番いいんだろうけど、それができないから、呪術師たちが苦労してるんだよね。
でも、呪霊がいることで、呪術師の権力や財力が守られている、ともいえるので、呪霊がいなくなったら困る呪術師は一定数いるのかもしれん。
パパ黒は「甚爾」っていう名前だったんか。
「呪力が完全にゼロなのは、世界中探しても彼一人だった」とは、五条先生なみのレアキャラか。
術師は呪力のコントロールができるから呪霊をうまない ⇒ 全人類が術師になれば呪霊のない世界になる ⇒ 非術師がいなくなれば呪霊のない世界になる
という理屈。
夏油は、すさんだ気持ちのままに「じゃあ、非術師を皆殺しにすればいいじゃないですか」と口走ってしまった。
九十九さんに「夏油君」と言われて、びくっとしたのは、言ってはいけないことを言ってしまった、と彼の中にある良識がストップをかけたからだろう。
でも、九十九さんは「それは"アリ"だ」と夏油の言葉を肯定してしまった。
そして、それの実行案までとうとうと述べている。
そこまで言っといて「だが残念ながら、私はそこまでイカれてない」って言っちゃうんだね。
なんというか、罪深い。
だって、君はそこまでイカれることができる? って問いかけにもみえるんだよね、これ。
自分はやらないけど! と言いつつ、背中を押しているというか。
夏油が非術師の生存を疎むのは、その人たちが呪霊をうみだすから。
夏油が若い術師を殺さないのは、術師を増やしたいから。
なるほど、そう考えると、夏油の行動に一貫性が出てくるのか。
九十九さんが「これからは特級同士」と言ってるってことは、この時点で五条先生と夏油も特級になっているのね。
それにしても、理子ちゃんが死んでしまっても天元様が安定している、っていうのはなんかひどい。
じゃあ、理子ちゃんはなんで殺されなきゃいけなかったんだよ、ってなる。
まあ、天元様の暴走が大惨事をもたらすのなら、メインプランがこけた場合のためにサブプランを用意しておくってのは、あたりまえな話なんだけどね。
灰原くんが予想通り死んでしまった。
本当になめらかに人が死んでいくよなあ、このマンガ。
七海さんにしてみれば、案件の見積もりがあまくて、無茶な任務につっこまされ友人を失い、しかもそれを、五条先生が軽~く解決しちゃう、という事態なわけで、そりゃあ「もうあの人ひとりで良くないですか?」って言いたくもなるよね。
五条先生にすべて押し付けろ、と言いたいのではなく、自分にもっと力があれば友人を守れたのに、という想いから出た言葉なんだろうな、という気がする。
七海さんが一時期、呪術界から離れたのは、これがきっかけだったんだろうな。
術師というゴールがみえないマラソンをやらされ、仲間は屍になり、それなのに、呪霊をうみだし続ける非術師たちは、術師たちの献身を踏みにじる。
少しずつ壊れていった夏油の心は、虐待された能力者の子供たちをみた時に、一気に瓦解したのか。
ていうか、この子たち、0巻で夏油にひっついていた子たちだよね。
こんな経験してれば、そりゃあ夏油に心酔するわ。
夏油がじわじわ壊れていくのが、本当に恐かった……。