『週刊少年ジャンプ』2019年44号 感想

『ONE PIECE』(第957話 "ULTIMATE")
ガープがロックス海賊団を壊滅させた、という話が出てきて、白ひげ、ビッグ・マム、カイドウが揃ってるような海賊団に勝てるほどガープって強いのか? と思ったら、ロジャーの協力があったからなのか。それなら納得。
でも、ガープとロジャーが協力したなんて、海軍は認められないので、とりあえずガープだけの手柄になってるし、それをガープが納得しないから、それによる昇進も拒否している。
そのかわり、海軍内でわりと自由に振る舞える、ということなのね。
息子のドラゴンが革命家になり、孫のルフィが海賊になっても、ガープの海軍内での立場が悪くなってなさそうなのも、それが遠因か。

ロックス海賊団の船長は「ロックス・D・ジーベック」。また「D」が増えた。
黒ひげ⇒提督、シャンクス⇒大頭、ビッグ・マム⇒船長、カイドウ⇒総督、と「四皇」はみんな肩書が違うのね。
普通は「船長」だと思うんだけど、「提督」とか「総督」とか名乗るのは、本人の好みとかポリシーとかあるのかね。

今回、ものすごい説明回だったけど、このマンガは説明回がめっちゃおもしろいよね。
そうだったのか~! ってなって。

『鬼滅の刃』(第176話 侍)
扉からいきなり「縁壱、お前が笑う時、いつも俺は気味が悪くて仕方がなかった」とか、なかなかひどいこと言ってるな、黒死牟。
「気味が悪い」のは、理解できないことで笑ってるから、だよね。多分。
兄は最初から最後まで、弟の考えをひとつも理解できなかったんじゃないかな。
でも、理解できないのに、兄は常に弟を注視し、弟の眼に自分がどううつっているかを気にして生きていたんじゃないか、という気がする。

岩柱さんに「時透と玄弥の命を決して無駄にするな!!」と言われたあとの、風柱さんのヒトコマ分の沈黙がつらい。
岩柱さんは見えないから、逆に死亡判定に信用度が高い。
この時点で風柱さんは、弟はまだ生きているかもしれない、と思ってたんだろうけど、岩柱さんにその望みを絶たれて、一瞬、動けなくなったんだろう。
でも、それは一瞬のことで、また「風柱」に戻ったんだろう。
涙を流しながら戦う風柱さんが痛々しすぎる。

黒死牟は「鬼」として進化し、それゆえに「人間」としての心が折れてしまったように思える。
強さを求めることが「鬼」としての自分を受け入れる理由になっていたけれど、なんで強さを求めたんだっけ、というところがわからなくなって混乱してしまったんだろうな。

黒死牟が強さを求めた理由は、縁壱になりたい⇒縁壱は強い⇒強くならなければ、ということだったか。
それが、縁壱になりたい⇒縁壱は醜くない⇒醜くなった自分は縁壱から遠ざかっている、になった途端に、「鬼」としての自分を支えているものが消えてしまったんだろうね。
なかなかこじらせてるな……。

頸を落とされても生きられるようになった黒死牟と猗窩座は、生きることへの執着を失ったとたんに崩れてしまった。
執着そのものを持たない童磨は、頸を落とされたらそこでおしまいだった。
生きることへの執着こそが「鬼」としての進化をもたらすけど、執着を持つことこそが「人間」としての自分をよみがえらせてしまうのかも、と考えるとなかなか深い。
しかし、その理論でいくと、無惨様を倒すのはかなり大変そう。
生きることへの執着が強いうえに、それを失いそうにないもの。

「俺はこの国で二番目に強い侍になります」って言ったコマのショタ縁壱さんがめっちゃかわええ。
時透くんに似てるよね、やっぱ。

ところで、岩柱さんも黒死牟も次男ズが死んだと判断してたけど、そこんとこどうなってんの!

『約束のネバーランド』(第152話 刻限)
ノーマンが殺されなかったのは、女王じきじきの指示だったのか。
最上物を誰にも譲りたくないけど、"約束"を違えることもできない。だから、誰にも食べさせない、という選択になったということか。
ノーマン、どれだけ天才なんだ。

『ブラッククローバー』(ページ222 ここだけの話)
ドロシー団長がかわいすぎなんだが、それ以上に、ノエルにすりすりするノゼル団長がかわええ。
そうか、ノゼル団長をよく知ってる人からみると、あの人、ただのシスコンなのか。

『チェンソーマン』(第40話 恋・花・チェンソー)
「俺の心はマキマさんだけのモンだ」とか考えてたのに、すぐに他の子にでれでれしちゃうとか、デンジがちょろすぎる。

「俺は俺の事を好きな人が好きだ」って、本当に正直だな、この子。
暴力をふるわれ、さげすまれて育ってきたデンジが、自分に好意的な態度をとってくれる子にめっぽう弱いのは、めっちゃわかる。
普通なら浮気性って感じになるけど、デンジの境遇を考えると、やさしくしてもらうこと、あまやかしてもらうことに飢えて育ったんだな、ってなるんだよね。

「恋に落ちる…! 食い気味で…!!」ってアオリがなんともいい味だしてるなあ。

『ハイキュー!!』(第367話 俺たちの春が終わる)
センターカラー表紙が烏野のみんななのに、日向くんがいないのさびしい。

日向くんに続いて、ツッキーも足をつって離脱した時点で、なんかもうあきらめたよね。さすがに。
そうか……やっぱり負けるか……。

『アクタージュ act-age』(scene83.大切なのは)
夜凪ちゃんがこわすぎなんですが……。

『呪術廻戦』(第77話 玉折-弐-)
別記事(呪術師の死と呪詛師の誕生)になりました。

『神緒ゆいは髪を結い』(第28話 かがみの孤城に棲む女王)
ゆいちゃん担当の術師が黒幕だったとわっ。
竜二兄ちゃんにちゃんと仕事してないって怒られてたけど、能力不足ではなく、意図的にやってたのか。
白ゆいが竜二兄ちゃんに相談したことをちょっと怒ってる感じで、担当である自分をスルーされたら気分よくないよね、と思ってたんだけど、本家に介入されて自分のコントロール下からゆいちゃんがはずれることを警戒してたということなのか。
めっちゃ納得した。

列車内で、鍵斗くんの隣の席をちゃっかりキープしてるアヤ子ちゃんに笑った。
そのうしろで仲良くしてる白ゆいとえびちゃんもかわええ。
ところで、おしゃれな古墳ってなんなの?

あと、カーラちゃんのスケバンコスチュームがやけにかわいくて、おおっ、ってなった。