『週刊少年ジャンプ』2019年47号 感想

『チェンソーマン』(第42話 ジェーンは教会で眠った)
祝! 『ジャンプ』表紙&巻頭カラー!
まさか、周年記念でもないのに巻頭カラーをとれるとわっ!

で、『ジャンプ』表紙カラーの方は、わりと配色渋めでかっこいいバトルものっぽい感じだったんだけど、巻頭カラーの方はひたすら女子達(ひとり違うのまじってるけど)の下着姿という……。
さすがタツキ先生、攻めてる。
てか、マキマさんのバストのボリューム感はなかなかのもの。
こちらはさすがに上げ底じゃないよね。
あと、個人的にはコベニちゃんが一番かわええと思います!

てか、やっぱりレゼちゃんただものじゃなかったか……。
まあ、普通に考えて、デンジに積極的に近づいてくる人は普通の人じゃないよね。
ロシア系の人なのかな。ソ連が健在という設定だから、KGB的な組織の人なのかもしれない。

レゼちゃんはデンジを公安から剥がして、自分の陣営に取り込もうとしてるのかな。
いくらレゼちゃんが魅力的でも、デンジが自主的にマキマさんから離れるってのは考えにくいんだが。

ところで、台風の悪魔よりも格上の存在ってなんなんだろう。

『ONE PIECE』(第959話 "侍")
反乱軍の合流を防ぐために橋をすべて破壊するとは、シンプルだけど効く手だよな。
自分が統治している国の重要インフラをためらいなく壊すって、どんだけ情報を信じてるんだよ、ってなる。
やっぱりどこかに内通者がいるのかなあ……。

『アクタージュ act-age』(scene86.必死)
夜凪ちゃんと千世子ちゃんのカラーがかっこええ!
互いに紅を注すって、めっちゃ色っぽくてよいよねえ。

武光は夜凪ちゃんのことをよく理解している。
よく理解したうえで、夜凪ちゃんのことを助けたいと、真摯に思っている。
宣伝のために起用されたのかもしれないけど、武光が夜凪ちゃんサイドにいてくれてよかった。

ファンのために自分を決して曲げないと決意して生きてきた王賀美さんが、「自分らしさ」について考え始めた。
「自分らしさ」を考えすぎてしまうと、自分らしくなくなるってあるよね。
そして今の王賀美は、自分の幸福な時間を必死で味わっている。
自分にとっての幸せを必死で追いかけていたら、それが「自分らしい」ってことなんだと思うよ、多分。

『鬼滅の刃』(第179話 兄を想い弟を想い)
表紙は多分、黒死牟の両腕。
黒死牟が死んだら、縁壱さんが迎えにくるのかな、と思ってたんだが、そういうのはなく、地獄の業火に焼かれるのみか……。
そして、地獄にあっても、爪を立てて何かを求めるのか……。

風柱さん、意識を失ったまま戦ってた……。
戦うことが骨身にしみこんでいるんだろうなあ。

半分に割られてる玄弥がしゃべる絵がなんともシュール。
こんな状態なのに、時透くんを優先してくれ、とは本当にやさしい子だよなあ。

岩柱さんが玄弥に風柱接近禁止命令を出してたのは、風柱さんが玄弥を傷つけるようなことを言ってしまうのを心配したからだと思ってたんだが、鬼を取り込んでる玄弥が風柱さんの稀血に反応してしまうことをおそれたからでもあるのか。
風柱さん、常にあっちこっち怪我してる状態っぽいから、どこか出血してる状態でうっかり遭遇しちゃったら、最悪、玄弥の鬼化が悪化して、玄弥を殺さなければならない事態になるかもしれないもんなあ。
意識を失ってる風柱さんは、普通にやさしそうなお兄ちゃんで、やっぱり普段の目力の強さが印象悪くしてるなあ。

時透くん、やっぱり死んでた。
そうだよね。胴体まっぷたつだもんね。
わかっていたんだ……わかっていたんだ……。

岩柱さん、時透くんにお礼を言って、褒めて……でも……こんなことでほめたくはなかったんだよね。
まだ子供のふたりを犠牲にしてしまったこと、悲しくて悔しくてやりきれないんだろうなあ。

有一郎くんが無一郎くんを迎えにきたと思ったら、「こっちに来るな。戻れ!!」と追い返そうとしている。
兄としてはそりゃそうだよね。
無一郎くんは逃げずにがんばったことを兄にほめてもらいたかった。でも、有一郎くんは弟にがんばらずに逃げて欲しかった。
有一郎くんが無一郎くんよりもひとまわり小さいのは、有一郎くんが11で亡くなり、無一郎くんが14で亡くなったからだろう。
この身長の分だけ、無一郎くんは有一郎くんがいない時間を生きたんだ。
無一郎くんが成長期を越えるぐらいまで生きることができていたら、体格差はかなりなものになっていたんだろう。
だから、これだけしか生きられなかったのか、とも感じる。

前回、黒死牟が「私は一体何の為に生まれて来たのだ」と弟に問いながら散っていった。
今回、その黒死牟の末裔である無一郎は「僕が何の為に生まれたかなんて、そんなの自分でちゃんとわかってるよ」と兄に答える。
400年生きても何もつかむことができず、ただただ空しい死をとげた黒死牟と、14年しか生きてないのに答えをみつけて、自分なりにせいいっぱいやりきって死んだ無一郎。
この対比がなんともキツイ。

炭治郎たちとにぎやかに過ごしている無一郎くんのひとこまが描かれていたけど、これいつのだろうね。
恋柱さんと刀鍛冶さんたちがいるところをみると、刀鍛冶の里が襲われたその後かな、と思ったんだけど、善逸と伊之助はあそこにはいなかったよね。
あの後、みんなで蝶屋敷で療養してて、その時にふたりが合流したのかな。
時透くんになついてる感じのねずこちゃんがかわええ。

「頼むから死んでくれ」と弟を呪った黒死牟。
「死なないで欲しかったんだ……」と弟を抱いて泣く有一郎。
黒死牟はそんなかわいそうじゃないけど、縁壱さんはかわいそうだ。

玄弥が鬼みたいに崩れて死ぬとかひどすぎる。
無惨様の声がきこえるとか、鬼化が進んでる描写があったから、無惨様のハッキング係として生き延びるかと期待してたのに、まさか、鬼のように死んでしまう、ということだったとわっ。
鬼をあれだけ憎んでいる風柱さんに、弟が鬼のように死んでいく姿をみせつけるとか、ひどすぎるだろ。

風柱さんはなにをどうしてよいのかわからないのに、「大丈夫だ、何とかしてやる。兄ちゃんがどうにかしてやる」って言っちゃうんだよ。
連載初回で炭治郎もねずこちゃんに同じようなことをやってたよね。
弟妹を守るのは自分の役目だと信じ切ってる長男ズ……泣く……。

玄弥が「兄…貴…」と言ったのに、風柱さんが「兄ちゃん」という一人称を使ったら、「兄…ちゃん…」って変えたところがまた泣ける。
玄弥のことだから、「兄ちゃん」呼びは子供っぽくて恥ずかしい、とかいう感じで「兄貴」って呼んでたんだと思うんだけど、ふたりの兄弟関係は、「兄ちゃん」って呼んでた頃で止まっちゃってたんだろうな。
そして、それがようやく動き始めたのが、死の間際とか悲しすぎる。

無一郎くんと玄弥はやりきった感じで亡くなったが、兄たちは納得できない。
生き残ってしまった風柱さんはなおさら。
幸せになって欲しいって言われたって、家族すべてを失って、兄のように慕った友を失って、父のように慕ったお館様を失って、風柱さんにはもう失うものすら残っていない。
こんな状況でどうやって幸せになれというのか。
玄弥的には、無惨様を倒したら戦わなくてすむようになるから、嫁さんをもらって子供をつくって幸せになって欲しい、的なことを望んでたんだろうなって思うけど、どう考えても風柱さんはそんなことにはならなそうなんだよね。
多分、玄弥は自分の価値を低くみつもりすぎなんだよ。
兄ちゃんの中で自分がどれだけ重い存在なのかを理解していない。
玄弥は自己肯定感が低そうだもんな……。

「幸せになって欲しい」じゃなく「無惨を倒したら後を追ってくれ」って言い残してくれた方が、兄ちゃん的にはまだ気が楽だったんじゃないかな。
玄弥がそんなこと言うはずないけど。

こんな状態の風柱さんに、戦うことを強要するようなことを言わなければならない岩柱さんもつらいよなあ。
教え子たちを失い、敬愛していたお館様を失い、一時期は手元に置いていた胡蝶姉妹を両方とも失い、弟子の玄弥を失い……この人も失ってばかりだ。

『呪術廻戦』(第89話 宵祭り)
別記事(ロボはロマン)になりました。

『神緒ゆいは髪を結い』(第31話 愛は死なない)
カーラちゃん、せっかくかわいい子なのに、蟲でグロくなっちゃって……。
まあ、わかってたけど。

あと、エビちゃん強い! 超強い!
ゆいちゃんのためにここまで強くなったんだろうな。エビちゃんの愛が深すぎる。

『ふたりの太星』(#22 この世代)
まさか「羽賀です。」にさらなる進化バージョンがあったとわっ!
なるほど……あれだけの執着のいきつく先が太星完コピというのは納得できるわ。